短編官能小説『アナル責め』

僕には付き合って1年になる彼女がいる。
名前は奈美。彼氏の僕が言うのもおかしな話だけれど、なかなかスタイルがよく、顔も可愛い。特に太ももは白く、ムダ毛が一つもなくすべすべしている。ヒップも豊満であり、女性らしい丸みを帯びている。
胸はそこまで大きくはないが、形のいい美乳であり、ツンと乳首が上を向いている。また、あそこもかなり名器だ。肉襞が吸い付くようにペニスを離さないのである。僕はそんな奈美が好きだし、きっと奈美も僕が好きでいてくれるだろう。そんな風に思っていた。

「何かマンネリなのよねぇ」
ある日、セックスが終わると、ベッドの上に横になりながら、奈美がそんな風に呟いた。
「マンネリ?」
と、僕は聞き返す。
すると奈美は、つぶらな瞳を僕に向けてきた。
寝室内は限られた明かりしか灯っておらず、何も表情にくっきりと陰影を作っている。
「そう、セックスがマンネリ化してる」
「それはそうかもしれないけれど。僕にテクニックを求められても」
「別にテクニックを求めていないわ。それにあなたのセックスはそれなりに上手だと思うし」
「ならいいじゃないか」
「でも何か物足りないのよ。何かいい方法はない?」
そんな風に言われても、あまりに唐突過ぎて回答に迷う。
しかし、そんな僕を尻目に、奈美は続けていった。
「次のセックスまでも何か新しいことを考えてよ」
「わかったよ。何か考えておく」
と、その場は切り抜けた――。

新しいセックスといっても、何も思いつかない。
過去、付き合い始めた当初は、さまざまな体位に挑戦してきた。
正常位はもちろんだが、バック、騎乗位などを試してきた。中でもバックにはこだわり持った時期があって、ネットを参考に「仏壇返し」「碁盤攻め」など、あまりしないような体位も試してきたのである。
一体、奈美は何が不満なんだろう。
そこまで考えると、僕はふとあることを思いつく。
僕らのセックスは、あくまでも僕が主導だった。それを奈美主導に変えれば、マンネリ化を打破できるかもしれない。
僕が女になり、奈美が男になる。それができれば……。
「試してみるか?」
僕はひとりごち、次のセックスを待った。

 ある日のセックス。
僕は奈美に向かって提案した。
「今日は僕が女、奈美が男だ」
そう言われ、奈美はキョトンとしている。それはそうだろう。僕だって不意にこんな風に言われたら驚くはずだ。
「どういう意味?」
「これを用意した」
僕が用意したのは、ペニスバンドである。レズ向けのDVDでは定番のアイテムであるペニスバンド。これを用意したのには理由がある。
これを奈美に装着してもらい、僕のアナルに挿入させるという仕組みである。
正直、引かれるかもしれない。そんな心配があったが、奈美は意気揚々と告げた。
「面白そう、やってみましょう」
やる気満々である。
アナルを責められた経験はない。そのため、僕のアナルはそれほど柔軟ではない。そこでたっぷりとローションを塗って滑りをよくしてから、挿入してもらうようにした。
正常位の形で寝そべり、足をM字に広げる。それを確認した奈美は、ペニスバンドをゆっくりと僕のアナルに持っていき、それを一気に入れた。
「くぁ……」
僕の声が漏れる。
奈美はというと、それに興奮したらしい。腰を巧みに動かし、僕のアナルを責め始める。
「ねぇ、気持ちいい? どうなの?」
若干の排泄感があるものの、それは次第に慣れていった。
同時に、捉えようのない快感が広がっていく。
(アナルってこんなに気持ちいいんだ)
それは意外な事実だった。さらに言えば、アナルにハマりかけている。
「き、気持ちいい、もっと突いてくれ」
「ガンガン行くわよ」
奈美は狂った野獣のようにペニスバンドで僕のアナルを突きまくる。
僕はアナルでセックスをした経験がないけれど、アナルを責められて、興奮がマックスになると、僕のペニスはグッと硬くなり、さらにオルガスムスを感じさせる。興奮が最高潮に達した時、僕は勢いよく射精した。
白濁したドロッとした精液が、奈美の腹部に迸った。
「なに、イッちゃったわけ」
「ゴメン。あまりに気持ちよくて」
「でもこれいいわね。なんかハマりそう、でも問題なのは私が気持ちよくなれないこと。何か対策を考えて頂戴」
ペニスバンドをしながら、女性も気持ちよくなる方法。
なかなか難しいが、これも考えるしかない。きっと何かあるはずだ。それにマンネリ化を打破できて、奈美の機嫌もいい。
新しいセックス方法を発見し、僕と奈美の中もこれまで以上に進展することだろう。
さて、次にセックスはどうしようかな?
〈了〉

 

 





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