連載官能小説『残業後の遊戯』第1回

田村健司、二十八歳。男性。ルックス普通。とりえは特にない。

つまり、冴えない男性だ。もう少しで僕も30歳になるのであるが、未だに僕は童貞だった。

風俗に行って卒業するという方法も考えたけれど、病気が心配だし、何よりもお金を使って女性を買う行為に慣れなかった。

 

僕の仕事は、洋服の生地を扱う営業職である。生地を提案し買ってもらうのが仕事だ。決して楽しい仕事ではない。だが、生きるために仕方がないからやっている。

季節は十月――。

新入社員が入ってくる時期ではないが、僕の職場では、それまで働いていた女性社員が結婚によって退社したため、新しい社員を入れる流れになったのである。そこで新しく入ってきたのが、佐伯菜々美、二十歳の女性だった。

どういうわけか、僕が菜々美の教育担当になり、仕事ではいつも彼女と一緒にいることになった。菜々美は、どちらかというと、派手な女性で、ギャル系のファッションをしていた。露骨にギャルという形ではなく、ファッション系の会社に来ただけあって、全体的にファッショナブルな印象がある。

今日の服装も、ローゲージの袖がフレアになったワンピースを着用していた。ベージュの色合いが可愛らしく、黒いタイツを穿いており、それ一層彼女の魅力を高めていた。僕らの仕事は、基本的に残業がある。しかし、その日は僕と菜々美以外の社員が全員帰宅してしまい。職場に残されていたのは、僕ら二人だった。

僕は翌日に控えた商談のための、生地の選定を行っている。菜々美は帰っても問題なかったのだが、手伝うと言って聞かなかったため、仕方なく作業を手伝ってもらっている。

「田村さんて、真面目ですよね」

僕が生地を選んでいると、不意に菜々美がそんな風に呟いた。

「そうかな? 普通だと思うけど」

「真面目ですよ。だって、今日はみんな帰っちゃったのに」

「まぁ人は人さ。それにさ。僕はそれほど営業成績がよくないんだ。だからどこかで努力しないと」

「そうところをいいと思います」

生地は基本的に、ファイルに収納してあるタイプと、ハンガーにかけるタイプの二種類がある。菜々美はハンガーにかかった生地を取るために前かがみになった。セクシーに胸元が開いたワンピースを着ているから、胸の谷間が見えそうになる。

僕は咄嗟に視線を外した。

どうやら、菜々美は僕の視線に気づいたようである・

「今、私の胸見ました?」

「いや、見てないよ」

「嘘です。見えたって顔に書いてありますよ」

「事故だよ、見たかったわけじゃない」

「そんな風に言われると、なんか傷つくな。ねぇ田村さん、私の胸見たくありません? こう見えても、結構大きいんですよ」

「な、何を言っているんだよ、と、とにかくさっさと働いて仕事を終わらせよう」

僕はそう言ったが、菜々美は納得しなかった。

彼女は僕の手を取ると、その手をゆっくりと自分の胸に押し当てていく。

ブラジャーの硬い質感が手のひらを覆っていく。一体、この子は何を考えているんだろう。僕の鼓動は高鳴る。

「興奮してきました?」

いたずらっぽく微笑む菜々美。

彼女はさらに大胆な行動を見せる。

菜々美が着用しているワンピースは、丈がひざ丈であり、ミニではないが、際どいデザインである。そんなワンピースの裾を手に持つと、するすると上に持ち上げていく。黒いタイツに包まれた太ももが徐々に露になっていく。

「な、何しているんだ」

「何って暑いし」

下着が見えそうになるくらいまでワンピースを捲り上げると、菜々美は一旦そこで手を止めた。そして、そのままの状態で、僕に跨ってきた。

この時、僕の股間はとっくに勃起している。童貞の僕にとって、この状況はあまりに興奮度が高すぎる。勃起して当然なのだ。むしろ、若い女性のこんな姿を見せられて、興奮しない男性はいないだろう。ごくごく自然な反応である。

菜々美は僕の股間部に跨ると、さらにズボンのファスナー部分に手を当てた。

(そんなところに手を当てたら……)

「あ、興奮してますね。田村さんビンビンですよ」

そう言われ、僕は恥ずかしくなる。しかし、今更後に引けない。むしろ続きがしたくて堪らなくなるのだ。

「もっと見たいですか?」

「な、何を?」

「正直になってください。遅くまで頑張っている田村さんに私からのご褒美です。後ろにファスナーがあるんで下ろしてください」

「で、でも誰か来たら」

「誰も来ませんよ。さっき入り口のカギ閉めましたし、それにこんな時間に来る人間はいません」

既に時刻は夜の八時を回っている。確かにこれから来客があるとは考えにくいし、何より帰宅した社員が入ってくる可能性は皆無である。つまり、この環境には僕と菜々美の二人しかいなのだ。二人だけの世界。それが広がっている。

 

菜々美は僕に跨りながら、後ろを向いた。ワンピースの後ろには着脱用のファスナーがある。

(これ、下ろしていいのか?)

僕は迷う。

しかし、菜々美が言った。

「早く下ろしてください」

「わ、わかったよ」

ゆっくりとファスナーを下ろしていくと、菜々美の白い肌が露になる。ワンピースの下には、ブラしか着用しておらず、黒いレースがあしらわれたブラが僕の視界に飛び込んでくる。

一体、僕は何をしているんだろう。

ワンピースのファスナーを下ろすと、菜々美は一旦立ち上がり、ワンピースを脱いだ。ほっそりとした綺麗な体である。ごくッと生唾を飲みながら、僕が興奮していると、菜々美は次に黒いタイツを脱ぎ始めた。すると、黒の下着姿になる。彼女はまだ二十歳だが、かなり大人びた下着を着用している。男性を誘惑するセクシーな下着である。

「私だけ脱いでずるい。田村さんも脱いでください」

「あ、あぁゴメン、でも」

「いいから脱ぎましょ。楽しみはこれからですから」

僕は着ているシャツを脱ぎ、その後デニムに手をかけた。しかし、脱ぐのに躊躇してしまう。それを見ていた菜々美が待ちきれなくなったのか、僕のベルトを外し、素早くズボンを下ろした。

「気持ちいいことしてあげます」

仁王立ちになる僕。菜々美はそんな僕の前にしゃがみこむと、ボクサーパンツに手をかけ、それを下ろし始めた。あっという間に、僕は全裸になる。

僕は手でペニスを隠していたが、菜々美が僕の手を跳ねのけた。

「意外と大きいですね。それに匂いも凄いですね」

「ご、ゴメン。一応毎朝シャワーを浴びているんだけど」

「いえ、悪い意味じゃないです。私、逞しいペニスの匂いが好きなんです。なんていうのかな、オスの香りがするっていうか」

菜々美はそう言いうと、僕のペニスを優しく握りしめ、手でしごき始めた。

(うぅ、くぅ……)

形容しがたい気持ちよさが襲ってくる。

僕はこれまで女性にペニスをしごかれた経験はない。自分でオナニーをする時にしごくだけだ。

「先端から精液が出ますね。気持ちいいですか?」

「え? あ、うん。でも不味いよ。こんなことしちゃ」

「そんな風に言わないでください。もっと気持ちよくしてあげます」

菜々美はそう言うと、しゃがんだ状態のまま僕の太ももに手を当て、そしてペニスを口に含んだ。そして、じゅぼじゅぼと大きな音を当てながら、フェラを開始したのである。

あまりに気持ちいい。菜々美の口内はとても温かく、さらにぬるぬるとぬめっているため、よく滑った。亀頭を下で舐めまわしながら、相手で陰嚢を刺激し、さらに興奮を高めていく。

「どんどん大きくなりますね」

ペニスを口から外すと、菜々美はそう言った。

その後、再びフェラを開始し、僕のペニスを吸い上げ始めた。

僕の足が気持ちよさでぶるぶると震え始める。しかし、そんな状況をお構いなしに、菜々美はフェラを続ける。ねっとりとした舐め方が堪らなく気持ちがいい。

「あ、もう駄目だ。イク……」

童貞の僕にとって、菜々美のフェラは刺激が強すぎた。

僕はあっという間にオルガスムスに達し、激しい快楽の元、菜々美の口内に勢いよく精液を発射した。

菜々美はその精液を零さないように、吸い上げると、何とごくりとに飲み込んだ。

「スゴイ濃い精液。とってもおいしいです。じゃあ、次は田村さんの番です。私を気持ちよくしてください」

菜々美はそう言うと、僕を商談用のソファまで導いていき、そこでごろりと横になった。

今度は僕の番。

僕は生唾を飲み込みながら、下着姿の菜々美を見下ろした。まだまだHな時間は終わりそうにない。

 

〈続く〉





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