短編官能小説『媚薬入りクリスマスケーキ』

短編官能小説『媚薬入りクリスマスケーキ』

冴えない24歳の男性である久野正樹は、クリスマスを前に途方に暮れていた。

街に出れば、クリスマス一色である。

楽しそうに街を歩くカップルを見ていると、何か嫌になってくる。

彼には、現在彼女がいない。だからこそ、当然クリスマスは一人である。かなり虚しい。どうせなら、一緒に過ごす女性がいればいいのだが、そんな人間は皆無であった。

クリスマスムード漂う街を抜け、彼は自宅へ戻る。

曲がり角にさしかかり、そこを曲がれば自宅のマンションが見えてくる。

(独り者にはクリスマスは切なすぎるな)

そんな風に考えながら、彼は虚しく曲がり角を曲がろうとした。

その時だった。

不意に前方からやってきた人にぶつかってしまったのである。

ドン……。

「あ、痛っ」

声が聞こえ、一瞬何が起きたのか理解できない正樹。

彼の目の前には倒れた女性の姿があった。

「す、すみません。大丈夫ですか?」

慌てて状況を理解する。

どうやら、女性にぶつかってしまったらしい。

女性に向かって手を差し伸べ、起こそうとする正樹。

その時、女性の顔がちらりと見えた。

かなり美しい。顔は小さく人形のようで、くりっとした大きな瞳が印象的である。

白のダウンコートに、ブラウンのロングスカートを穿いていた。足元は、ロングブーツで、ややワイルドな印象がある。

「はい。私は大丈夫です。ただ……」

ただ、何なのだろうか?

正樹は女性を立ち上がらせると、そのまま周りを見つめた。

女性が倒れていた場所の近くに、なにか大きな箱が落ちているのがわかった。

ケーキを収納するような、やや大きめの箱であった。

「もしかしてケーキですか?」

「はい。そうなんです」

女性は箱を手に取ると、恐るおそる中身を確認する。

「あぁ。やっぱり駄目かぁ」

落胆する声を出す女性。

「ケーキ潰れちゃったんですか?」

「はい。でも仕方ありません……」

「すみません、弁償します」

「いえ、それはいいんですけど、あの、よかったらちょっとこのケーキ味見してくれませんか?」

なんだか話の展開がおかしくなる。

なぜ、崩れたケーキを味見する必要があるのだろうか?

「そ、それくらい問題ありませんけど」

「なら、これから家に来てください。そこでケーキを食べてもらいます」

「い、家に? いいんですか?」

「はい。散らかってますけど」

思わぬ展開になる。

クリスマスにこのような可憐な女性の自宅へ行ける。

それだけで嬉しくなった。

 

女性の家は、正樹の家からも近い小ぢんまりとしたマンションであった。

ワンルームのようで、散らかっているという割には、全体的に綺麗に片付いていた。

部屋の隅にベッドがあり、後は机や棚が設置されているシンプルな部屋であり、あまり女性の部屋という感じがしなかった。

部屋の中央にはローテーブルが置かれ、カーペットが敷かれている。女性はそこに正樹を座らせると、「お茶を淹れます」と言い、キッチンの方へ消えて行った。

やがて、お茶を持った女性が室内に戻ってくる。

「ケーキ崩れちゃったんですけど、食べてください」

お茶と皿に乗せたケーキをローテーブルの上に置く女性。

確かにケーキは崩れていたが、美味しそうではある。

「いいんですか? そ、その弁償しなくて」

「はい。また作れますからそれはいいです。ただ、ちょっと……、味見してもらいたくて。ぶつかった責任を感じているのなら、食べてもらえるとありがたいんです」

「では、頂きます」

フォークを使ってケーキを一口食べる正樹。

それは何の変哲もないケーキであった。生クリームの甘さが、舌いっぱいに広がり、さらに、イチゴの酸味が爽やかで美味しいのである。

ただ、どういうわけが若干の苦みがあった。

「どうです?」

女性は興味深そうにそう尋ねた。

「う~ん、美味しいは美味しいんですけど、ちょっと苦みが……」

「なるほど、やっぱり量が多かったんだ」

量? 何のことであろうか?

もしかして毒が入っているのではないか? 途端怖くなってくる正樹。

「あの、これって普通のケーキですよね?」

恐るおそる尋ねる正樹。

すると、女性はニコッと笑みを浮かべ、

「外見は普通のケーキですよ」

「外見? じゃあ中身は?」

「媚薬が入っています。ネットで購入したのを自分で調合し、ケーキに混ぜてみたんです。それを自宅でケーキに混ぜました」

「び、媚薬って、そんな……」

媚薬と聞いて、途端体が熱くなるのを感じた。

身体の内側から燃えていくような感覚である。

次の瞬間、目の前に座る女性を、猛烈に愛したくなった。抗おうにも、抗うことができない。本能の赴くままに、正樹は女性に飛びついた。

「やや、やっぱり効果は覿面ですね。すごい狂いよう」

女性は冷静だった。

「ご、ゴメン、俺我慢できない」

「わかりました。ケーキを食べてくれたお礼に助けてあげます」

「え?」

「だから助けます。服を脱いでください」

「わかった。脱げばいいんだね」

「そうです」

言われるままに、服を脱ぐ正樹。

冬だから厚着をしていたが、すぐに下着一枚の姿になる。ただ、既にペニスは勃起している。ありえないくらい膨張しているのである。普通のエロDVDを見ても、ここまで勃起はしないだろう。何かこう、限界を超えて勃起しているような気がするのである。

「スゴイ勃ってますね。やっぱり媚薬の力は偉大だなぁ」

と、女性は感慨深そうに告げる。

「あ、あなたは一体何者なんですか?」

「私は、間宮桜です。媚薬の研究をしています」

「媚薬の研究?」

「そうです。クリスマスケーキに媚薬を混ぜて作って、意中の異性を手に入れる、そんな目的があります」

なんだか得体の知れない人間である。

第一、媚薬の研究など法的に許されているのだろうか?

「身体大丈夫ですか?」

「大丈夫だけど、性欲が強いかな」

「今解放してあげます」

そう言うと、桜は正樹のペニスを握りしめて、上下にしごき始めた。

「うぁ、す、凄い刺激だ」

媚薬の影響なのかわからないが、通常の快楽の十倍くらい感じるのである。

正樹は恐ろしくなったが、快楽の誘惑を断ち切ることができなかった。

「この媚薬は私の自信作なんです。性的興奮が高まります」

ペニスをしごきながら、桜はそんな風に説明する。

「これ、大丈夫なの? 身体に影響は?」

「持続時間はそんなに長くありません。だから、私がサクッと抜いてあげます」

今度、桜はぺニスをしごくのを止め、口にペニスを含んだ。

フェラチオである。いきなりの展開に面を食らう正樹であったが、桜のフェラは巧みであり、かなり気持ちがいい。

「く、くぁ、凄いよ、気持ちよすぎる」

「よかったです、このまま続けます」

ペニスを吸い込むように刺激すると、亀頭の裏筋を舌でレロレロと舐めたり、陰嚢を揉みしだいたりと、さまざまな刺激を加えていく。

「いぃ。凄い感じるよ」

正樹もエクスタシーを感じ始める。

途轍もない快楽の爆弾が、彼の身体全体を追っていた。

懸命にフェラを続ける桜。

スピードを緩めたり、速めたりと変幻自在に変えていく。

「そろそろいいかな? セックスもしますか?」

「え? いいの?」

「なんか私も興奮しちゃって。少し媚薬も摂取してしまってますから」

「ならお願いしたいよ」

「わかりました。ではそのまま寝ていてください。騎乗位でイカせてあげます」

フェラを止めた桜は、正樹に跨ると、自分のヴァギナにペニスを押し当てて、ゆっくりと挿入していく。

「くぁぁぁぁ、入ったぁ。意外と大きいですね」

「スゴイ、膣内が吸い付いているみたいだ」

「じゃあ動きますよ」

次第に腰の動きを速めていく桜。

しゃがみ込みながらペニスを秘部に突き刺し続ける。

「あん、これ凄いいい感じです。もっと速く動きますよ」

「うん。俺も気持ちいい。何なんだこれ」

あまりの気持ちよさに、気を失いかける正樹。

彼は必死にペニスを突き上げながら、快楽の虜になっていた。

桜は姿勢をやや前傾にさせて、正樹に覆いかぶさるようなると、勢いよく腰を動かした。結合部からは、愛液や精液が入り混じり、白濁した液体が流れ落ちていた。

「さ、桜ちゃん。俺、もう駄目かも。あまりに気持ちよくて」

「イキたい時に出してください」

「出すってどこに?」

「中に出したいですか?」

「くぅ、そ、それはまぁ、出したいけれど」

「じゃあ中に出してください。私がすべてを受け入れますから」

「あぁぁもう駄目だ、イク、限界だ」

次の瞬間、激しいオルガスムスを感じる正樹。

ここまで絶頂を迎えた経験はなかった。

通常のセックスの十倍は気持ちがいいだろう。

気持ちよさに比例して、精液の量も凄まじい。大量の精液が桜の膣内に注ぎ込まれた。

「あぁ、す、凄い出てる。熱い精子が私のおま×こに……」

精子のすべてを放出したかのようになっていると、桜はペニスを秘部から引き抜いた。すると、ドロッとした白濁の精液が膣口から流れ出てくる。それは、堪らなくエロスを感じる光景であった。

こうしてセックスは終わり、次第に媚薬の効果も薄れてくる。

 

「どうして媚薬入りのケーキを?」

「意中の男性を手に入れるためです。でもまだ実験がまだだったので、良い経験になりました。協力してくれありがとうございます」

「俺の方こそ、なんかセックスまでしてしまって、とにかく気持ちよかったよ」

「媚薬の効果は長く続きませんから安心してください。今日はありがとうございました」

これはサンタクロースがくれたプレゼントなのだろうか?

ほっこりとした気持ちを胸に、正樹は家路に就いた。桜の身体の味を、身体に刻みつけながら……。

 

〈了〉


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