官能小説レビュー 第8回『あおい 妹と生徒会長』

官能小説レビュー『あおい 妹と生徒会長』

引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B009EPYZIU/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

今回紹介する官能小説は、フランス書院の美少女文庫というレーベルの作品です。

北都凛さんの『あおい 妹と生徒会長』になります。

挿絵が入っているのが特徴ですが、一体、どんな作品なのでしょうか?

早速見ていきましょう。

□登場人物とストーリー

【登場人物】

・渡辺直樹……主人公の高校生 美術部所属

・青井美咲……直樹の高校の生徒会長

・渡辺葵……直樹の妹(但し血は繋がっていない)

ストーリー】

美術部員である渡辺直樹は、生徒会長の青井美咲に憧れを持っています。

ある日、書店で「投稿女子高生通信」というHな本に、憧れの美咲が載っているのを発見してしまいます。この投稿女子高生通信という本が少し伏線になっているので、覚えておいてください。

書店からの帰り道、直樹は万引き犯と間違えられ、美咲に捕まってしまいます。美咲は書店におり、そこで直樹が万引きしたと勘違いしているのです。

結局万引きの事実はなかったので、美咲は謝罪をするのですが、直樹は怒り狂い、美咲を襲ってしまいます。そして美咲を失禁させ、さらに淫らな姿にして、オナニーに耽ってしまうのです。

美咲を襲ってしまい罪悪感に駆られる直樹でしたが、直樹が美咲を襲っている所を、妹の葵が目撃していたのでした。直樹はすべてを見られていたことを知り、バラされるのを恐れて、妹を拘束し、挙句の果てに無理やりセックスしてしまいます。

ここから直樹は少しずつ壊れていきます。直樹は美術部で友達がいません。ですが絵だけは大好きでよく書いています。直樹は美咲が失禁した事実を誰にも言わない代わりに、絵のモデルになってほしいと、美咲に提案します。美咲は嫌がるのですが、失禁の秘密の守るために承諾します。

ここから絵を描きながら、Hなプレイが始まります。手首を縛って凌辱したり、体育館の脇の部屋でバックから犯されたり。さまざま凌辱プレイが展開されます。美咲は、それが嫌でたまらないのですが、次第に直樹のプレイに快感を覚えるようになります。しかし、自分でその快感を認められません。そんな中、ある日直樹に凌辱されていると、葵がやってくるのでした。

実は葵は兄である直樹が好きで、直樹を取られないために美咲の写真を盗撮し、「投稿女子高生通信」というHな本に写真を投稿していたのでした。妹の告白を受け、直樹は動揺しますが、妹を受け入れる選択をします。結局、直樹は妹との葵と、生徒会長の青井美咲の両方を手に入れて、セックスに耽る毎日を送るというところで物語は終わります。

話の流れは、【美咲】→【葵】→【美咲】→【3P】という形です。

□主人公のサディズムはどこからくるのか?

本作の主人公は温和な印象がある美術部員ですが、少しずつ狂っていきます。強烈なサディズムを内包しているのです。ただ、このサディズムがどこからきているのか、いまいちハッキリしません。

直樹は父親と、妹の三人暮らしで母親を失っています。また、父親と妹の葵とは血がつながってはいないため、孤独で歪んだところがあるという設定になっているのです。

友達もおらず、血がつながった家族がいないため、狂ったような性格を持っている形なっているのですが、それにしても、突拍子もなく狂っていくので、読んでいて少し違和感があります。

特に、冒頭のエロシーンで、美咲を凌辱するのですが、展開がかなり急展開であり、何で美咲を襲わなければならなかったのか、いまいちハッキリしません。ただ、本作は官能小説であり、エロシーンは必須です。そのため、半ば強引な形でエロシーンに入っていくのですが、そこが強引過ぎて少し辟易してしまいました。

ただ読んでいてハッとするシーンもたくさんあります。

例えば、

「女の割れ目から響き渡る湿り気を帯びた音はどんどん大きくなり、さらに身体の奥からいやらしい液が際限なく溢れてくる。」

P178より抜粋

このような、エロスを感じさせる文章が巧みで、読んでいて引き込まれました。

□妹の健気さに萌える

最早萌えるという言葉は死語かもしれませんが、妹の葵に健気さにはやられてしまいます。

兄の直樹に、半ばレイプに近い形で襲われて、心に傷を負ってしまうのですが、それでも直樹を想い続けるのです。

美咲を盗撮したのも、直樹を奪われないようにするために、葵なりの考えでした。血が繋がらない妹という設定は、官能小説ではよくあるのですが、兄を想う妹の姿がよく描かれていると感じました。

本作品では、妹のHなシーンは最初のセックスシーンと、クライマックスの3P以外は、オナニー描写が少しあるだけで、それほど多くありません。欲を言えば、もう少し妹のHなシーンがあってもよかったのではないかと感じました。それでもバランスよく凌辱シーンが描けていたので、満足しながら読めたと思います。

□凌辱系作品だが、そこまでハードではない

本作品はジャンルとしては凌辱ものです。しかし、そこまでハードな描写があるわけではないので、ライトノベルのH版という形で読めるようになっています。

話の展開は、かなりご都合主義なので、ここは評価が分かれるところだと思いますが、官能小説だと割り切ってしまえば、問題なく読めるでしょう。

愛らしい妹と、学園の女神をM奴隷に変えていくストーリーは非常に魅力的です。

2003年の作品ですが、時代を感じることなく、読めます。全体で270ページほどの作品ですが、難解な表現がなく、文章も読みやすいので、2時間前後で読めるでしょう。

ライトノベル系の官能小説が読みたい場合に、おすすめの作品であると言えます。

 

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