連載官能小説『サキュバス』第21回
連載官能小説『サキュバス』第21回
(俺、本当に帰れるのかなぁ……)
エリザとルナとの3Pセックスを終えた後も、彼はコンスタントに二人と寝続けた。それは、どこまでも心地いいひと時であり、彼を満足させたのである。
(ずっとこのままじゃ、流石に不味いよな)
そう、彼はこの世界の人間ではない。
つまり、帰るべき場所があるのだ。しかし、その帰る方法がわからない。
(そういえば、マリアさんが、何か方法があるって言ってたけれど……、あれはどうなったんだろう??)
アウグスト家は、アルヴェスト王国の中でも、有数の貴族の一族であり、その家長であるマリアは、常に忙しい日々を送っていた。時に晩餐会、時に舞踏会、様々な催し物があるのだ。
(早く、マリアさん帰ってこないかなぁ……)
エリザやルナとセックスするのは気持ちいい。頗る気分がよくなるし、エリザもルナも満足してくれている。ただ、このままではいけないというものわかっている。
(何とか、帰る方法を探さないと……)
彼が一人、あてがわれた部屋でぼんやりとしていると、不意にトビラがノックされた。
時刻を見ると、夜の8時を回っている。一体、誰だろうか?
「はい。どうぞ……」
「和人さん、私です。マリアです」
と言う、マリアの声が聞こえた。そして、トビラの向こうから、シックなシュミーズを着たマリアが入ってきた。
「マリアさん、どうかしたんですか?」
「ウフフ。いいお話があるのよ」
「いい話ですか?」
「そう。貴方の帰る方法がわかりました」
「本当ですか?」
「えぇ。でもね、貴方にも頑張ってもらわないといけないの」
「俺、帰れるんなら、何でもしますよ」
「慌てないで。貴方には、私たちに精子を注いでほしいの……」
それはあまりにも唐突で、エッチすぎる話であった。
和人は思わず顔を赤らめ、マリアの反応を待つ。
「クス。そういう反応になるわよね。ほら、この間にも少し言ったでしょう? サキュバスは精液を注がれると、その力が最大になるの。そして、その力を使って、この空間に穴を開け、貴方のいた世界と繋げるのよ。もちろん、私一人の力では足りないの。エリザやルナの力も必要ね」
「俺が、マリアさんやエリザさん、そしてルナちゃんに精子を注げばいいんですか?」
「早い話、そうなるわね。勿論、一度だけではなく、何度もね。どう? できそうかしら??」
「大丈夫だと思います。帰れるんなら、俺、頑張りますよ」
「よかったわ。今日はね、そのためのアイテムも持ってきたの」
「アイテムですか?」
「えぇ。アルヴェスト王国にはね、魔力の宿った神器が多数あるの。その中に、空間に穴を開けるための鏡があるのよ。由緒正しい貴族の方が、これを所有していてね、それを貸してもらったの。なかなか大変だったのよ。でも、貴方のために、頑張ったの」
マリアはそう言うと、パチンと、指を鳴らした。
すると、彼女の後方から執事が顔を出し、両手に持った大きな鏡を見せつける。
「これがね、例の鏡。マーヴェラスの鏡っていうのよ。サキュバスの魔力が最大に高まると、力を発揮するアイテムでね、異世界とのトビラを開けるのが、この鏡の特徴。だから、これを使えば、貴方は帰れるわよ」
「う、嬉しいです。俺……。ま、マリアさん、ありがとうございます」
再び、マリアが指を鳴らすと、執事は鏡を持ったまま、彼の部屋から出て行った。
それを見届けた後、マリアが口を開く。
「でも、何か寂しいわね……」
ふと、マリアが寂しそうな顔を浮かべた。
その表情は、非常に悩ましく、艶っぽくもあり、和人をドキンとさせるのであった。
「寂しい……、ですか??」
「ええ。だって、貴方のような精力が絶大の殿方って、この世界にはいないのですもの……。和人さん、貴方だから、何度もセックスができるのよ。アルヴェスト王国の男性じゃ、絶対に不可能だもの……」
「まぁ、俺は若いですし……。相手がマリアさんたちだから、何度もできるんです」
「フフ。ありがとう。それじゃこの鏡を使って、貴方を元いた世界に返してあげましょう。そうと決まれば、早い方がいいわね……。今日はエリザがいないから、明日にしましょうか。明日、私とエリザ、そしてルナと貴方を合わせた4人でセックスするの。そして、私たちに中出しをして、魔力を最大に高め、このマーヴェラスの鏡を使って、空間に穴を開けます。後は、貴方の世界と繋がるのを待つだけ。それが終われば、貴方は元いた世界に戻れますよ」
「ありがとうございます。明日ですね……」
明日。自分はこの世界を去る。
少しだけ、寂しさもある。曲りなりにも、一カ月近く滞在したのである。
(アウグスト家にはお世話になったな……、確かに、寂しさもあるな)
と、和人は感じていた。
彼は哀愁を感じさせる表情を浮かべている。すると、それを見ていたマリアが、彼に向かって声を出す。
「和人さん。明日、貴方はいなくなります。もう会えないかもしれないわね……。だから、今夜私を抱いてくれないかしら」
「俺が……、マリアさんを……??」
「そう。明日で最後なんて、寂しいじゃないの。だから、今夜も抱いて欲しいの。そして、私の中に大量の精子をたくさん注いで」
それは嬉しい提案であった。エッチが好きな和人の怒張は、みるみる大きくなっていく。
「あ、あの、マリアさん、それなら、マリアさんのお尻を犯してもいいですか? 実はルナちゃんとアナルセックスをして、その気持ちよさにびっくりしたんです……」
「まぁまぁ、お尻がイイの? 私、そんな不浄なところを使ったことないわ……、大丈夫かしら?」
「最初はゆっくりしますから……」
「和人さんがそう言うなら……、イイでしょう。私のアナルバージンを貰ってちょうだい……。最後にいい思い出になるわ」
「あ、ありがとうございます……。じゃあ、早速しましょう」
そう言い、和人はベッドにマリアを呼び寄せる。
彼が眠っているベッドは、ゲスト用であるが、ダブルサイズという大きさであった。
「あぁ、和人さん、お尻なんてやっぱり汚いわ……」
と、不安そうにマリアが告げる。既に顔には朱色の色が混じっている。
「大丈夫です。マリアさんの身体に汚い場所なんてないですよ……。それに、アナルって凄い気持ちいいみたいですよ……。ルナちゃんは失神しそうでしたから」
「ルナが……、あの子、強情なのに……。そんなにイイのなら、私にもしてくださる? 頑張ってやってみましょう」
「はい。じゃあ、こっちに……」
和人は、マリアの着ている白レースのシュミーズを脱がした。すると、繊細なレースと透け感のあるブラとショーツが露になる。かなりセクシーな下着であり、それを見た和人はビクッとペニスを震わせた。
「マリアさんの下着、凄くセクシーです……」
「はぁん……、貴方のために選んだのよ。少し大胆過ぎたかしら?」
「いえ、そんなことありません。マリアさんは美しいから、このくらいセクシーな下着の方が似合いますよ」
「ウフフ……、ありがとう。それじゃしましょうか?」
「わかりました」
和人はそう言うと、マリアの唇に、自分の唇を押し当てた。
そして、その勢いを利用して、彼女をゆっくりと押し倒していく。
(マリアさん、凄いイイ匂いがするよ……)
立ち昇るマリアの体臭は、香水やフェロモン臭が入り混じり、どこまでも高貴な香りであった。また、こんな匂いを嗅いでしまうと、どんどん興奮する自分がいるのであった。
(私、お尻を犯されるのね……。一体、どうなってしまうんだろう……。あぁ、お尻は初めてなの……、まるで生娘みたいに、緊張してる……)
マリアは緊張しているのか、身体がガチガチに固まっていた。
和人は、緊張感を和らげようと、キスの雨を降らせ、そして、脚を大きく広げていった。
(マリアさんのおま×こ、トロトロに濡れてる。キスで興奮したのかな??)
マリアの秘唇はしっとりと濡れており、ヌルヌルと滑っていた。
しかし、今回使うのは膣孔ではない。もっと卑猥な肛孔を使うのである。
「マリアさんのお尻の穴、凄くキレイです……。ムダ毛が一本もなくてツルツルです」
「あぁん、恥ずかしいわ……。あんまり見ないでぇ……」
脚を大きく広げ、さらに前方に持っていく。赤子のおむつを替えるような体勢になり。秘唇だけでなく、アヌスまで全開になったのである。
「お尻の穴に指を挿れてみますね……」
「きゃぁ……、ほ、ホントにするの? あぁ、そんな孔、汚いのに……」
「汚くなんてないですよ、エッチな匂いがして興奮します」
性器やアヌスからは、ムンムンとした性臭がしとどに漂っている。
その匂いを嗅ぎまくり、彼の怒張はビンビンに膨れ上がった。
「指を挿れます。マリアさん、力を抜いてください」
そう言い、和人はゆっくりと人差し指を菊孔に導いていった。
キュッと窄まった肛穴は、締め付けが強烈で、指をグググと締め付けていった。
「うわぁ、凄い締め付けですよ。指が、指が……、キュッと締め付けられる……」
「あひぃ……、あぁん、指がお尻の中に……、はぁ、何か変な感じ……」
「その内、気持ちよくなりますよ……、安心してください」
和人は、指をずっぽりと奥まで入れると、菊筋に向かって唾液を垂らし、それを潤滑油代わりにして、指を動かしていく。
(はぅぅ……、お尻をクリクリされてる……、指で思いっきり掻き回されちゃってるの……はぁん、いけないことなのに……、どうしてか、気持ちよくなってしまう……)
挿れた直後は、強烈な排泄感があったが、次第にそれは収まっていく。
その代わり、尻孔が熱くなり、じわじわと快感が降り注いできた。
「お尻の穴がヒクヒクしてます……、気持ちいいですか? マリアさん??」
「うひぃ……、あぁ、指がお尻の中を掻き回して……、あぁん、気持ちいいわ……、おま×ことは違った刺激があるの……」
「おま×ことお尻、どっちが気持ちいいですか?」
「きゃぁ、どっちもお尻もおま×こも両方気持ちいい……。両方弄ってぇ……」
「マリアさんは欲張りですね。でもいいですよ、おま×ことお尻、両方犯してあげます……」
と、和人は告げると、空いた指を膣孔に突っ込んだ。
そして、奥深くまで挿入すると、激しくピストンさせ始める。
「あぁ、おま×ことお尻、両方に指を挿れられてる……、あはぁん、凄い感覚……、気持ちよすぎて、おかしくなっちゃいそう……」
マリアは身体を捩らせて快感を表現していく。
それに気をよくした和人は、ますます抽送のスピードを上げていくのであった。
「おま×ことお尻に指を挿れられて、マリアさんは感じてるんだ……。本当にエッチですね」
「はぁん、そう、エッチなの……、私、エッチなことが大好きなのぉ……」
マリアはアンアンと淫声を届かせながら、身体中で感じ始めていく。
膣内とアヌスを両方弄られて、形容しがたい快感が襲い掛かってくるのだ。
「マリアさん。クリトリスも弄ってあげますよ。ほら、クリクリクリー」
和人は、親指で陰核を弄り始めた。
こんな風にされると、マリアも堪らない……。ガクガクと身体を震わせ、快感を覚えていく。
「あぁん、そんな……、クリを弄られたら、私、イッちゃう……、あぁ、イク……、イッてもイイ?」
「もちろんです。激しくイッて下さい。お尻もイイ感じに広がってますよ……」
三か所を同時に責められ、マリアは激しくアクメを感じる。
身体中が性感帯になったかのように、過敏に反応していくのであった。
「あぁ、ダメ! イク、イッちゃうわぁ!!」
マリアが激しく叫んだ。
大きなオルガスムスを感じ、彼女はそのまま果ててしまった。
(あぁ。私イッてる……、おま×ことお尻に指を挿れられて、激しくイッちゃてるのぉ……、恥ずかしい……、でも最高に気持ちいいぃ……)
打ち上げられた魚のように身体を痙攣させると、マリアはそのままぐったりとしてしまう。イキ狂っているが、もっとイキたくて堪らない。彼女は物欲しそうな表情で、和人を見つめる。
「和人さん、早くお尻に……、お尻の穴におちん×ん挿れて下さい」
「わかってますよ。アナルにずっぽりち×ぽを挿れてあげますからね。安心してください」
「う、うぅ……、早く……、お願い、お尻が疼いて仕方ないの……、早く大きなおちん×ん挿れてぇ」
マリアはクネクネと身体を動かし、官能的なダンスを踊る。
和人はその妖艶な踊りを見ながら、自らの怒張を扱き、それを菊筋に導いていくのであった――。
〈続く〉