短編官能小説『ありす』

短編官能小説

初めて女性器を見たのは、中学生の時だ。

とはいっても、初体験が中学生だったわけではない。

僕は十八歳まで童貞だったし、こうして二十歳になった今も、決して経験が豊富なわけではない。

 

だけど、中学時代に一度だけHな体験をしたのである。

それは、僕にとって大切な記憶の一枚だ。

 

 

「田中君。放課後、話があるんだけどいい?」

そう言ったのは、クラスメイトである橘花ありすだった。

ありすという名前は可愛いが、本人はあまり好きではないらしい。そんなうわさを聞いたことがある。

橘花ありすは、少しアイドルのような顔立ちをしており、男子生徒からも人気がある生徒だ。

そんな女の子が僕に声をかけてきて、幾分か驚きを覚えていた。

「え、いいけど、何の用?」

ちなみに田中というのは僕の名前だ。

僕は平凡な名前をしており、さらに平凡な顔立ちだ。本当にどこにもでもいる男子中学生である。

「委員会の話」

「あ、そう」

僕とありすは同じ図書委員である。

決して本が好きなわけではないけれど、籤で図書委員に選ばれてしまったのだ。

対してありすは、立候補して図書委員になったから僕に比べてやる気が違うのである。

 

放課後――。

僕はありすの元へ向かった。

すると、ありすは教室では話さずに、僕をある場所に連れていった。

そこは、生徒があまり寄り付かない進路指導室。

「なんでこんなところに」

と、僕は言った。

すると、ありすは、

「私、知ってるのよ。あなたがHな本を学校に持ってきているのを」

「え?」

驚きを覚える。

僕だって年相応の男子である。Hな本に興味があるのは事実だ。

先日も友達からエロ漫画を借りたばかりである。それをどうして知っているだろう?

 

「べ、別に橘花には関係ないだろ」

「関係あるわ。あなたは図書委員なの。なら、そんな有害な本を読まずに、小説読みなさいよ」

「いいよ、眠くなるし。それで話って何だよ」

「女性器見たくない?」

あまりの発言に僕は固まる。

今、ありすは何と言った?

「は、な、何言ってんだよ」

「同じことを何度も言わせないで、いいから、見たいの? 見たくないの?」

「そりゃ、まぁ見たいけれど、って、何を言わせんだよ」

日本のエロ本やDVDには当然であるが陰部にモザイクがかかっている。

そのため、僕は女性器を見た経験がない。モザイクがかかっているからこそ、見たいという欲望は迸る。話では無修正のDVDやエロ本もあると聞いたけれど、僕には手に入れる手段がなかった。

「じゃあ見せてあげる。その代わり、見たら一つ言うこと聞いて」

「見るってどうやって?」

「私のを見せてあげる」

「は? お、おま、何を……」

僕がすべて言う前に、ありすはスカートをめくり、白い下着を露にした。

その後、ゆっくりと下着を脱ぐ。すると、うっすらと生えた柔らかい陰毛と、ワレメがくっくりと見えた。

僕はごくりと生唾を飲み込む。

ペニスが反応し、勢いよく勃っていく。

ありすは近くにあった椅子を引き寄せると、立った状態のまま椅子に右足を乗せて、さらにワレメを押し開いた。

すると、ピンク色の肉襞が押し開かれて、くぱぁと開いた陰部の様子がよく見える。

「触るのはダメよ。見るだけ」

ありすの顔は真っ赤になっていた。

一体、この少女は何をしているんだろう?

僕は必死にありすのあそこを凝視していた。

僅かだけど、ありすの陰部は濡れているように見えた。

女性は興奮すると陰部が濡れると聞くが、どうやら本当らしい。

僕だって、ペニスの先端からとっくに我慢汁が溢れ出ていて、下着を汚していた。

ありすはゆっくりと指で陰部を開き、さらに陰核を弄り始めた。

「ここがクリトリス。そのくらい知ってるでしょ」

「う、うん。き、気持ちいいの?」

「まぁね、それ以上近づかないで、近づいたら殺すわ」

「わ、わかった、でも、僕我慢できないよ」

「ならオナニーしたら、そのくらいなら許すわ」

「でも人前で」

「私だって恥ずかしい格好を見せてるんだから、あんたのオナニー見せてよ、勉強になるから」

と、意味深なセリフを残すありす。

僕は我慢できず、ありすのおマンコをおかずにして、必死にペニスをしごいた。

初めて見る女性器は、僕にとっては興奮が強すぎたようだ。

僕はあっという間にイってしまう。

白いドロっとした精液を、進路指導室の床に発射した。

「本当に迸るのね。射精っていうんだっけ?」

「そうだね」

「じゃあこれでおしまい。私のあそこを見たんだから、言うことを聞いてもらうわ」

「わかったよ。何を聞けばいい?」

 

 

ありすの願いは、自分の書いた小説を読んでもらいたいということだった。

しかし、その小説は一般的な小説ではなく、エロ小説だ。ありすは、エロ小説の題材にするために、僕に性器を見せ、射精を見たかったのだという。

彼女の小説はそれなりによくできていた、しばらくしてから感想を言った。

それからレッスンという名で、僕とありすのHな関係は続くことになる。

 

これはまた、別に機会に話すこともあるだろう。

 

〈了〉





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