連載官能小説『Sexual Research Committee』第2回
初めて見る女性器。
進はかなり興奮していた。舌を出し、膣口を軽く舐めてみる。当然であるが、味などはない。しかし、甘酸っぱい女臭が漂ってくるのは事実である。こんな匂いを嗅いでいると、きがおかしくなってしまう。ますます興奮してくるのである。
一体、何故こんなことになっているのか? つい先ほどまで、新入生勧誘の波の中にいたのに、あまりの急展開である。
舌先でぺろぺろと美優のあそこを舐める。女性器を舐めた経験がないから、果たしてこれが正しいのかわからない。どうしたらもっと気持ちよくなってもらえるのだろうか? 考えるほどわからなくなる。
舌先で、膣口を舐めまわしていると、美優の甘い声が漏れる。
「はん。いい感じ。もっと色々な場所を舐めて」
「はい……」
言われるままに、進は舐める範囲を広げる。膣口から膣内に舌を入れ、さらに小陰唇歩付近まで舐める。さらには、陰核も舐める必要があるだろう。
(確か、クリトリスっていうんだよな)
クリトリスの存在は知っている。
そこが女性の一番敏感な部分であることも、進はHな本の知識から得ていたのである。陰核は包皮に包まれて、見えづらくなっていたが、包皮を指で押し開いて見ると、小さな白い豆のようなものが現れた。
そこを軽く舌で触れてみる。
「あん、そんな敏感な場所をいきなり……」
美優の体が反り返り、小刻みに震えていく。
慌てた進は、舌先を陰核から離し、
「す、すいません」
と、謝ってしまった。
それを見た美優は、スッと笑みを零すと、両足で進の頭を覆いこんだ。
がっちりとホールドされた進はどうしていいのかわからず、ただその場で縮こまる。
「止めないでいいのよ。もっとそこを刺激して」
「で、でも震えてますよ」
「そこは女の子の中でも敏感な場所だからね。いきなり舐められてびっくりしただけよ。さぁ続けて頂戴」
「わ、わかりました。じ、じゃあ」
進はそう言いながら、続けて陰核を舐め始める。
美優は足のホールドを解き、再びM字開脚すると、気持ちよさで恍惚とした表情を浮かべた。
進が舌先で丁寧にゆっくりと舐めていくと、美優のあそこから止めどなく愛液が流れ始めた。
ねっとりとした愛液が、進の舌先に付着し、堪らない高貴な匂いを感じさせる。何かこう、愛液の匂いを嗅いでいると、ますます興奮してくるのである。
(すごい濡れてる)
進は今度は、舌で膣口を刺激し、指先でクリトリスを弄り始めた。こうした方が、もっと気持ちよくなってもらえると思ったのである。
「いいわ。加藤君、あなた素質あるわよ。とっても気持ちいい」
喘ぐ美愉を尻目に、進の興奮もヒートアップしていく。
もっと、いろんな場所を舐めたい。そんな風に思えるのである。
「副島さん、後ろむいてもらえますか? お尻をこっちに向けてほしいんです」
「お尻を? しょうがないわね。どうするつもりかしら」
美優は、興味津々に進を見つけると、一旦M字開脚の姿勢から四つん這いの姿勢にチェンジさせた。丸みのある豊満なヒップ。それは赤ちゃんの皮膚のように綺麗で、きめが細かい。さらにしっとりとして、たまらないいい香りがする。
進は、お尻に触れると、ゆっくりと、左右に押し開いた。
すると、秘部だけではなく、アナルまで丸見えになる。美優のアナルは、ムダ毛が一本も生えておらず、ヒクヒクと小刻みに震えていた。そんな様子を見ていると、この穴も刺激したくなる。進は舌先をゆっくりとアナルの方へ向けた。
アナルを直接舐めるのではなく、まずは周りをじらすように舐めていく。
「んん……、いい感じ」
と、美優の声が漏れる。
どうやら、アナルも感じるらしい。
流石はS・R・C会の会長であろう。まるで、全身が性感帯になっているかのように過敏に反応するのである。
美優のアナルは、決して不快な匂いがせずに、むしろ独特の牝の香りが漂っている。この匂いを嗅いでいるだけでも、性的な興奮が刺激され、より一層Hな気分になっていくのである。
やがて、進はアナルそのものに舌を当て、ペロペロとクリームを舐めるように、アナルを刺激し始めた。
「あん。そんなとこ舐めるなんて」
「き、気持ちいいですか?」
「えぇ。最高の気分よ、さぁもっと続けて頂戴」
美優のボルテージも上がっている。
進はアナルを舐め続け、さらに指先でクリトリスを刺激し、膣内にも指を入れた。
止めどなく溢れる愛液から、女臭が漂ってきて、思わずくらくらとしてしまう。もっとこの匂いを嗅ぎたい。同時に、膣口にペニスを挿入したいという欲望が沸き上がってくる。
進は童貞であるから、当然セックスの経験はない。オナホールなどを使った経験はあるが、それ以外は、大抵手でペニスをしごいている。
(セックスがしてみたい。一体、どんな気分になるんだろう)
アナルを舐め続けて、指であそこを刺激していると、やがて、美優の体ががくがくと震え始めた。
彼女も堪らない気持ちよさの中にいるのである。
美優が進を選んだ理由は、あくまでも直観である。
女性の勘と言えばそれまでだが、何か性的に高いものがあると、何となく思ったのである。それ故に、美優は進を助けたくなった。助けて、部室に連れ込み、Hな気分にさせてそのままプレイを楽しもうとしたのである。
その直感は見事に的中する。進は童貞であるが、見事な舌づかいで、美優を刺激している。S・R・C会を立ち上げて、既に数年が経っているが、ここまで気持ちよくなるのは久しぶりであった。
特にアナルを舐められたのは意外である。アナルを舐められていると、恥ずかしさはあるものの、快楽の方が上回り、もっと堪能していたくなる。さらに、アナル舐めと同時に、クリトリスや膣内も刺激されていたため、気持ちよさは、遥かにアップし、彼女は快楽に身を焦がしていた。
(久しぶりにイケそうね)
と、美優は考えていた。
セックスや前戯でイク女性はそれほど多くない。美優自身、セックスの経験はそれなりにあるが、あまりイッた経験は少ないのである。しかし、今回はイケそうだ。気持ちよさが全身を包み込み、体が反り返るように動く。
「加藤君。私を思い切りイカせて頂戴。こんなに気持ちいのは久しぶりなの」
進は必死に秘部を責め続け、最後の仕上げと言わんばかりに指でクリトリスを摘みコリコリと刺激すると、さらに舌先をアナルの中に挿れた。
圧倒的な快楽の波が美優を襲う。
「加藤君、イクわ。もう、限界……」
美優はそう言うと、体ががくがくと痙攣させ、激しくイッた。
四つん這いの状態から、そのままうつ伏せに倒れ込む。
進はそんな彼女に覆いかぶさるように、一緒に倒れ込んだ。
(そういや、胸をほとんど触らなかったな)
女性器に意識を集中するあまり、美優の胸にはほとんどタッチしなかった。美優の胸は形がいい。それほど大きくないのであるが、美乳と言えるだろう。
「副島さん。大丈夫ですか?」
そっと彼女の肩に手を当て、軽く揺すってみる進。
「えぇ。大丈夫。でもこれは序章よ」
「序章ですか?」
「あなたには見込みがあるわ。このまま続きをしましょう。いいわね?」
続き、それはつまり……。
「あ、あのセックスできるんですか?」
「もちろんよ。ここは性行為研究会よ、当然セックスが目的なの。さぁ続きをするわよ」
美優はそう言うと、にこやかな笑みを浮かべた。
先ほどまでは、進が主導で動いていた。
しかし、今度は再び美優が主導権を握ろうとしている。
彼女は、仰向けに進を寝かせると、そのまま騎乗位でペニスを挿入しようとした。
セックスができるのは嬉しい。
しかし……。
「あ、あの。ホントにいいんですか?」
と、進は寸前のところで美優の動きを止めた。
「どうかしたのかしら?」
「い、いや、その、セックスって本来好きな者同士がするものじゃ」
「それもそうだけど、ここは研究会だからね」
「じゃあ相手は誰でもいいんですか?」
「なんていうのかな。実はね、この研究会、部員が私しかいないのよ。だから誰から構わずセックスしているわけじゃないの」
「そ、そうなんですか」
「私はあなたをもっと知りたいわ。だから、こうしてセックスするの、もちろん、今後好きになる可能性だってあるし。だから今は楽しみましょう。後悔はさせないわ」
ここまで言われたら、断る理由はない。
進は覚悟を決めて、
「わかりました。じゃあセックスします。僕でよければ、S・R・C会の役に立てるように頑張ります」
「ありがとう。じゃあまずは騎乗位からやりましょう。なかなか気持ちいいのよ」
こうして、二人のセックスは始まりを迎える。
進は硬くなったペニスを見据え、さらに美優の体を見つめた――。
〈続く〉
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