連載官能小説『Sexual Research Committee』最終回
美優は足を広げ、進に跨ると、ゆっくりと体を下ろしていった。
同時に、右手で進のペニスを掴むと、そのまま自分のあそこへと導いていく。
ぬむぬむぬむ……。
静かに、ペニスがヴァギナに吸い込まれる。
(あ、温かいんだ)
と、進は感動する。
膣内は心地いい温度が保たれており、ぬめぬめとしていて堪らなく気持ちがいい。
「入ったわね。さぁ動くわよ」
と、美優は言うと、ゆったりとしたペースで腰を上下に動かし始めた。
膣壁にペニスがこすれ、圧倒的な快楽が進を覆っていく。
(す、凄い気持ちいい。……これがセックスなんだ)
初めてするセックスは、感動的なくらい、気持ちのよい行為であった。自分はただ横になっているだけなのに、ペニスは硬く硬直し、先端からは我慢汁が溢れている。
「あ、あの、生なんですけど、いいんですか?」
「大丈夫よ。今日は安全な日だし。それにセックスの醍醐味は生だと思うから」
「そうなんですか」
進はコンドームを利用した経験がない。
それは、童貞であるから当然なのだが、初めてのセックスが生というのは、かなり稀有な体験であると感じられた。
徐々に、美優のペースが速くなっていく。ちゅぽちゅぽと、結合部からは、ヤらしい音がこだまし、それが一層進の興奮のレベルを高めていく。
(どうしたらもっと気持ちよくなれるだろう?)
そんな風に考える進であったが、都合のいい答えがあるわけではない。
すると、そんな進の考えを見抜いたのか、美優は口を開いた。
「加藤君、あなたも下から突き上げて」
「下から? は、はい。わかりました」
言われるままに、進は腰を動かす。
美優の体は上下に動いている。その動きに合わせて、ペニスを下から突き上げたのである。すると、さっきよりも奥の方までペニスが届くようになった。
「あん、いいわ。その調子よ、加藤君」
進も貪欲に快楽を求め、腰を振りまくる。ペニスはどんどんと気持ちよくなり、彼もまた、恍惚とした表情を浮かべた。不意に美優の顔を見上げると、彼女も気持ちよさそうな顔をしている。
セックスには両者の相性があるというが、恐らくこの二人は相性がいいのであろう。それ故に、初めてのセックスでもここまで気持ちよさを堪能できるのだ。
騎乗位は、意外と体力を消耗する。
美優のペースも次第に低下し、膝がガクガクと震え始めた。それは気持ちよさのためなのか、それとも単に疲労のためなのか? 進には判断がつかなかった。
美優は、姿勢を前傾にさせ、進の体に抱きついていく。変則的な騎乗位の形となり、美優は進に覆いかぶさる形をとった。そして腰だけをフリフリと動かし、ペニスを搾り取っていく。美優の膣内は、非常に狭く、全く緩さがない。それ故に、ペニスをきゅうきゅうと締め付けるような感触があり、それが気持ちよさをアップさせるのである。
また、イボイボ状の突起のようなものがあり、それもまたペニスを刺激する。
「あん、き、気持ちいいわ。加藤君は?」
「僕も気持ちいいです。最高ですよ」
美優はテンションが上がったのか、進にキスをして、あろうことか舌を入れ始めた。
進自身、これまで女性と付き合った経験がないため、当然キスも未経験であった。想像したことはあれど、実際にキスは知らない。そのため、ディープキスに驚きを覚えた。美優の舌先は、ぬめぬめとしていて、温かさがある。舌を絡ませるようにキスをすると、それだけで、気持ちがよくなってしまう。
(美優さん。凄すぎる)
進はそう考え、美優とディープなキスを楽しんだ。
「加藤君。今度は後ろから挿れてみない。私、後ろからされるもの好きなのよ」
後ろから。……つまりバックということだろう。
進は「わかりました」と、告げると、一旦ペニスを抜き、美優を四つん這いの姿勢にさせて、お尻に手を置いた。
柔らかい触感。美優のお尻はどこまでも豊満であり、包み込むような魅力がある。それと同時に、女臭が漂っており、それを嗅ぐだけでも性的な興奮が高まっていくのである。
臀部の肉を左右に開くと、一緒に膣口が顔を出す。また、アナルも丸見えである。ヒクヒクと小刻みに動くアナルは、何か性的な魅力がある。排泄器官ではあるが、こっちの穴にも挿れてみたい。そんな思いに駆られる。
進は右手でペニスをしっかりと持ち、そのまま膣口に照準を合わせる。既に愛液や精液で塗れた彼のペニスは、何の抵抗もなく、美優のあそこに吸い込まれていった。
(入っていく……)
進がペニスを奥まで挿れると、美優が「ふぁ」と甘い声を出した。
その声を聞きながら、進は少しずつ体を動かす。あまりにペースを上げて飛ばしてしまうと、きっとあっという間に昇天してしまうだろう。もっと、この気持ちよさを味わっていたい。それならば、自分のペースを守るのは大切である。
なるべくゆっくりとペニスを動かし、同時に、奥の方までペニスを挿入する。
「か、加藤君のおちん×んが子宮に届いているわ」
「もう少し動かした方がいいですか?」
「大丈夫よ、自分のペースですればいいの」
「わかりました。じゃあ少しずつ速くしていきます」
進はすぐにイってしまわないように、あくまでもペースを守りながらペニスを動かした。そんな中でも少しずつ速度を上げ、美優のあそこをかき回す。
バックからの挿入になると、騎乗位とは違う刺激がある。騎乗位は突き上げるところに魅力があるが、バックは何か獣の交尾に近い魅力があり、激しいセックスをしているという気持ちになるのである。
また、ペニスを奥深くまで挿入できるので、より一層気持ちよくなっていく。美優のあそこからは愛液が大量に流れ出し、それが進の我慢汁と融合し、くちゅくちゅと卑猥な音を上げ始めた。
パンパンパン……。
肉同士がぶつかる音が、静かな部室内に響き渡る。
次第に慣れてきた進は、少しずつペースを上げて、美優を犯し続けた。
姿勢を前傾にさせ、さらに形のいい美優の胸を揉みしだくと、性的な興奮はさらに高まっていく。
「加藤君、もうおかしくなっちゃうわ。気持ちいいの、あたしのおま×こを激しく犯して」
美優の言葉を聞きながら、進は必死に腰を動かし、ピストン運動を続ける。
やがて、胸を弄るのを止め、空いた左手の指を使って、美優のアナルに指を入れ始めた。
「あん、そ、そこは」
「アナルも感じるんじゃないですか?」
「アナルも気持ちいいの、二か所を同時に犯すなんて、凄すぎるわ」
アナルの先端に指を挿れ、さらに刺激していくと、美優の体がガクガクと震え始めた。
「加藤君、あなたまだ大丈夫?」
「僕も結構限界が近いかもしれません。このままだともう持ちません」
「私も限界が近いわ。またイキそうなの。最後は正常位でイキましょう」
「はい」
最後は正常位で。その提案を飲んだ進は、一旦ペニスを引き抜くと、美優をテーブルの上に仰向けに寝かせ、さらに自分はその前に立った。机は硬いから布団の上のようにはいかない。美優だけをテーブルに乗せ、自分はテーブル下から挿入しようと考えたのである。
美優の足をM字にさせ、あそこを押し開くと、彼は速やかに膣口にペニスを押し当て、ゆっくりと挿入していく。そして、だんだんとペースを上げて、最後の仕上げにかかる。
(もう、我慢する必要はないな)
イクまであと少しである。美優も進も性的な興奮がマックスを向かえていた。
「副島さん。僕、もうイキそうです」
「私もよ。最後は激しく犯して、私を滅茶苦茶にして」
「はい!」
若い衝動が力となって、激しいセックスを展開する。
姿勢を前傾にさせて、残った力をすべて注いで、美優のあそこを突き続けた。
「あぁ。イク。イキます」
「あん、私もイク。最高ヨ」
二人の声が重なり、進は勢いよく射精をする。
びゅるびゅると、止めどなく精液が美優のあそこに注ぎ込まれて、入りきらなかった精液がテーブルの上に滴り落ちた。
「私、種付けされている。気持ちいいわ」
精液をすべて出し終わった後、進はゆっくりとペニスを引き抜いた。
すると、ゴポゴポと精液が溢れ出し、テーブルの上に広がり、水たまりのようになった。
美優は寝そべったまま、天井を見上げると、次のように言った。
「最高のセックスだったわ。ありがとう加藤君」
「僕の方こそありがとうございます」
「提案なのだけど、あなたはS・R・C会に入るべきよ。いいえ、是非入って頂戴」
「はい。僕でよければ力になりますよ」
「ありがとう、二人で一緒に性行為を研究しましょう。きっと素晴らしい研究会になるわ」
こうして、進はS・R・C会の部員となった。
新しく始まった大学生活。それは文字通り、薔薇色の生活が広がることだろう。
進は今日のセックスを反芻しながら、にっこりと笑みを浮かべた――。
〈了〉
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