連載官能小説『失命前の艶夜』第1回

連載官能小説

失命前の艶夜 第1回

何もかもが嫌になっていた牧田利信は、死んでやろうと考えていた。

どこで死ぬのか考えた時、ビルの屋上から飛び降りるだとか、電車に飛び込むとかいろいろ考えたけれど、苦しいのは嫌であった。だからこそ、ホテルの一室で薬を大量に飲んで死ぬことに決めた。

 

ドラッグストアにて、市販の睡眠薬を大量に購入した。

果たして、致死量がどのくらいなのかわからない。しかし、買ってきたすべての瓶を飲み干せば、恐らく死ぬだろう。そのくらいの覚悟はある。

電気をつけたまま、さて、死んでやろうと、薬に手をかけた時、部屋のトビラがノックされた。

時刻は午後11時を回っている。ここはホテルだし、ルームサービスを頼んだ覚えはない。だから、誰が尋ねてきたのか皆目見当がつかなかった。

無視してもよかった。

どうせ、これから死ぬのである。相手をしても無駄であろう。

しかし、何となく、最後に人の声が聴きたくなった。そこで、利信はドアの方へ向かって歩き出した。

「誰ですか?」

反応がない。

空耳だったのであろうか?

とりあえずドビラを開けた。

すると、目の前には見知らぬ女性が立っている。

それもかなり若い。

格好も今風であり、白いロング丈のワンピースにデニムのブルゾンを羽織っている。右手で持っている小さなバックはルイヴィトンのものであった。

誰だろう? この人。

まじまじと女性を見つめる利信。しかし、見れば見るほどわからない。

肩まで伸びた髪の毛は、ライトブラウンに染められており、女性がにっこりと笑うと、微かに香水の香りが漂った。

「あ、あの、誰ですか?」

「理沙です」

「理沙? 失礼ですけど、僕にそんな知人はいませんよ」

利信は今年30歳。これまで多くの女性に会ってきたが、その中に理沙という女性はいなかったはずである。

酔っているのであろうか? しかし、目の前に立つ女性は素面のように思えた。

「私はあなたを救いに来たんです」

「は?」

意味がわからなかった。

利信が困惑していると、理沙は徐にワンピースの裾を掴み、それを上まで捲り上げた。すると、シンプルなレースの下着が露になる。一体、この女は何をしているのか?

「ちょ、ちょっと何をしているんですか?」

「誘惑……なんちゃって。とにかく入れてください」

やや強引に、理沙は部屋に入ってきた。

そして、ベッドの上に乱雑に置かれた睡眠薬の瓶を見つめる。

「やっぱり、自殺する気だったんですね」

「い、いや、これは違うんだ。その」

必死にはぐらかす利信であったが、理沙には通用しなかった。

「死ぬなんて駄目ですよ。私があなたを救います」

そう言うと、理沙は、ベッドの上に利信を押し倒した。

そして、そのままの勢いで服を一枚ずつ脱いでいく。バッグを床に放り投げ、まずはデニムのブルゾンを脱ぎ捨てる。すると、ファンシーなノースリーブのワンピース姿になり、さらにそれを脱いだ。

そうなると、あっという間に下着姿になる。可愛らしい白のレースの下着。

あまり女性の下着は知らないが、安いものではないだろうと、利信は察した。

このホテルには浴衣が用意されている。リラックスして死んでやろうと思っていた利信は、浴衣を着ていた。その浴衣の帯を取り、理沙は利信をパンツ一枚にした。

「あ、あんた何をしているんだよ」

「死ぬなんて駄目です。私が目覚めさせてあげます」

「目覚めさせるって何を」

「そのまま横になっていてください」

抵抗していた利信であったが、理沙があまりに騒ぐのでそのまま横になっていた。

すると、理沙は勢いよく利信の下着を脱がせた。

まだ勃起していない、平常時のペニスが露になる。

理沙は何を思ったのか、静かにペニスを握ると、ゆっくりと上下に動かした。

たちまち、ペニスが大きくなり始める。

理沙の下着姿を見て、さらに、ペニスを握られてしごかれれば、誰でも勃ってしまうだろう。

「待ってくれ。デリヘルを読んだ覚えはないぞ」

「デリヘルじゃありません。私はあなたを救うんですよ。静かにしていてください」

理沙はペニスをしごくのを止め、髪を耳にかけながらかきわけると、利信のペニスを舌で舐めまわし始めた。

「うっ、くっ」

思わず声が漏れる。

死のうと決めてから、性欲は一気になくなっていた。

だから、ここ数日マスターベーションすらしていない。つまり、かなり溜まっているのである。

そんな状態で、ペニスを舐められてしまうと、聊か興奮してしまう。

理沙の舌づかいは巧みで、亀頭を丁寧に舐めまわしていくと、今度は口を開けてペニスを咥えこんだ。

温かな口内の触感が、利信のペニスに伝わっていく。

考えてみればフェラなんてどれくらいぶりだろう。

過去、彼女がいたことがあったが、フェラなんてほとんどされた経験がない。大抵は風俗関係だった。しかし、その風俗もそれほど行くわけではない。だからこそ、本当に久しぶりに堪能するフェラチオであった。

理沙はたっぷりと唾液を含ませ、じゅるじゅると音を立てながら、フェラを続ける。

吸い寄せたり、陰嚢を指で揉んだり、巧みな技術を見せる。そのため、利信はすぐに果ててしまった。

「駄目だ、もうイッちゃうよ」

微かに抵抗するが、理沙はフェラを止めない。その結果、利信は理沙の口内に勢いよく射精した。

びゅるびゅるどびゅ!

溜まっていただけあって、大量の精液が迸る。

理沙はその精液をすべて口内で受け止めると、なんとその精液を飲み込んだのである。

「な、何してるんだよ」

焦る利信。精液を飲まれるとは想像していなかったのである。

「濃いですね。でも、すっきりしたんじゃないですか?」

「それはまぁ」

「じゃあ死ぬ気もなくなりましたね」

「それは君には関係ないだろう。僕が死んだって困る人はいない」

「まだそんなこと言って。じゃあこんなのはどうです?」

これまで利信は仰向けになっていたが、理沙は利信を四つん這いにさせた。

そしてお尻の方に体を向け、お尻の肉をくいっと左右に開いた。

「や、止めてくれ。そんな風にしたら」

「きれいなお尻の穴ですね。見惚れてしまいます」

理沙は利信のアナルを指で弄り始める。

アナルの経験がない利信は、敏感に体を反応させる。

しかし、嫌ではない。感じたことのない快楽が押し寄せてくるのである。

「少し異物感があるかもしれませんが最初だけです、少し我慢してくださいね」

理沙はそう言うと、指を舌で湿らせてから、そのまま少しずつ指をアナルに挿入していく。

菊門が少しずつ拡張していき、静かに理沙の指を吸い込んでいく。

理沙の言うとおり、最初は軽い異物感があった。何となく、排泄感があるのだ。

しかし、それは時間と共に収まっていく。指を第二関節付近まで入れられると、なんだか変な気分になり、気持ちよくなっていくのである。

一度射精し、萎えていたペニスは、再び固く隆起し始めた。それでいて、かなり熱い。

「こっちも元気になりましたね。まだまだできそうだなぁ」

理沙は楽しそうに言うと、指をピストンさせながら、さらにペニスをさすり始めた。

アナルとペニスを同時に責められて、どんどん気持ちよくなっていく。

つい先ほどまで、死のうと考えていたことが馬鹿らしくなってくるのは事実だ。

(あれ、僕は何をしているんだろう? ホントは今頃死ぬつもりだったのに)

まだ死んでいない、

生きているのだ、今まさに、強烈に生を実感している。生と性を同時に体感しているのだ。

理沙は指を抜くと、今度は、舌でアナルを刺激し始めた。

「くぁ、止めてくれ。汚いよ」

「大丈夫ですよ、こんなに綺麗なアナルですから」

恥ずかしさと快楽が入り混じり、どんな反応すればいいのかわからなくなった利信は、ただ、流れのままに体を委ねていた。このままでいいとも思えてくる。

貪欲に快楽に身を委ねる準備が整いつつあるのだ。

舌でアナルを丁寧に舐めていた理沙は一旦、アナル舐めを止め、膝立ちの状態になった。そして、利信を目の前に向けさせ、

「今度は私を気持ちよくさせてください」

「え?」

「私も興奮しちぇって、でもまだセックスをするのは早いから、前戯してください」

「な、何を」

「ほら、早く下着を脱がしてください、待っているんですから」

「で、でも」

「いいから、今は楽しむことだけを考えましょう」

今は楽しむ。その言葉を受け、利信は妙に納得した。

そして、ごくりと生唾を飲み込むと、理沙のパンティに手をかけた――。

 

〈続く〉


Follow me!

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました