官能小説レビュー『相姦マンション【ふとももハーレム】』
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今回紹介する官能小説は宮園貴志さんの『相姦マンション【ふとももハーレム】』です。
タイトルからそそられる感じがしますが、一体どのような作品なのでしょうか?
こちらの作品は、2011年のものなのですが、決して古臭くなく、安心して読める感じとなっています。
では、早速見ていきましょう。
□登場人物とストーリー
【登場人物】
・小森智彦……主人公。高校2年生
・小森理沙……智彦の双子の妹。高校1年生
・小森亜美……智彦の双子の妹。高校1年生
・小森涼子……智彦の姉。4歳年上
【ストーリー】
高校2年生になった小森智彦は、一人暮らしを始めます。しかし、そこにどういうわけか双子の妹である、理沙と亜美がやってきて、三人で暮らすようになります。
実は、理沙と亜美は兄である智彦が好きで、Hな関係を迫ります。
まずは、理沙とHな体験をする智彦でしたが、続けて亜美とも関係を持ってしまいます。
亜美とHなプレイを楽しむ際、亜美はアナルを捧げようとしますが、恥ずかしくて言えませんでした。これが少し伏線になっています。
二人の妹と性的な関係になった智彦でしたが、実は姉が好きで、彼女のパンティを盗んではオナニーに耽っていた過去があるのです。それを姉である涼子は知っていました。涼子はある日、智彦のマンションに行き、そこで、智彦が妹二人と性的な関係を結んでいることに気づきます。
涼子自身、智彦が気になっており、焦燥感から智彦に関係を迫ります。その後セックスをして、最終的にアナルセックスまでしてしまいます。
一連の流れを妹である理沙と亜美は見ていきました。同時に亜美はアナルを捧げたかったのに、涼子に取られてしまい、憤りを覚えます。そこで、智彦を酒で酔わせて、ご奉仕させるプレイを楽しみ、気分を晴らすのですが、その現場を涼子に目撃されてしまいます。
焦った涼子は、自分も智彦を手に入れるために、誘惑しようとし、最終的には、兄弟4人でHなプレイを楽しむという話になっています。
話の流れは、【理沙】→【亜美】→【涼子】→【4P】という形です。
□ぶっ飛んだ展開が魅力?
本作品は、実の姉や妹とセックスする内容です。近親相姦モノなのですが、実際には、兄弟という設定が弱く、あまり禁忌を犯している感じはしません。どちらかというと、ソフト系の近親相姦モノと言えるでしょう。
また、タイトルに「ふともも」とあるのですが、太ももに関する描写はそれほど多くなく、あくまでも補助的な役割程度となっています。
また、基本的にぶっ飛んだ展開が多くなっています。例えば、電車の中で、Hなプレイを楽しんだり、妹に変装した姉の姿にギリギリまで気づかなかったり、展開はかなり無理があるのですが、それをアリとすれば、十分楽しめるような内容になっています。
最後の4Pの場面では、理沙が「仲良し4人・まんぐり返しルーレット」を考案します。
これは姉妹3人がまんぐり返しの状態で智彦にペニスを挿入させ、誰の中で射精するかを競うプレイだそうです。
思わずにやけるというか、笑ってしまう展開ですが、なかなか見応えがあって引き込まれます。
□独特な表現力が秀逸
宮園貴志さんの作品は数多くあるのですが、本作でも性表現の語彙の豊かさが目立ちます。
例えば、愛液をシロップ、蜜と表現し、アナルセックスの際の描写力も素晴らしいです。
また、本作品では、通常のセックスシーンにプラスして、アナルセックスシーンが用意され、見どころは満載です。
アナルセックスというと、かなりハードな印象を覚えますが、コチラの作品では、どちらかというとソフトな描写に留まり、万人に受けるような作りとなっています。そのためアナルが苦手という方でもすんなりと読むことができるでしょう。
表現力が豊かと書きましたが、思わずハッとしたシーンがありますので、コチラでご紹介します。
「裏返されたクロッチに、縦筋から垂れたシロップが長い糸を引いた。クロッチは淫蜜をまったく吸っておらず、小さな恥丘はテカるほど濡れ、薄い恥毛に張りつかせていた」
P150より抜粋
このような丁寧な描写と独特な言い回しが、エロさを強調させ、読者を官能の海に連れていってくれるのです。
□姉や妹好きには必読の作品
近親相姦をテーマにしながら、それほど濃い内容ではないので、純粋にエロスを楽しみたいという方にはおすすめできる作品であると言えるでしょう。
セックスの描写も過激ではなく、どちらかというとソフトな展開が続くので、あまりハードなものが苦手という方でも、問題なく読めるようになっています。
また、妹、姉にフォーカスした内容であるため、妹好きや姉好きといった方には十分に楽しめる作りとなっていると言えるでしょう。
私の私的な感想を言うと、タイトルに「ふともも」とあるので、もう少し太ももに関するプレイがあればよかったかなと思ってしまいましたが、それは仕方ないでしょう。ややご都合主義的な展開が多いのですが、官能小説としての役目はしっかりと果たしていると感じました。
大変勉強になる作品であり、読み応えもある秀作ではないでしょうか。
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相姦マンション【ふとももハーレム】
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