連載官能小説『失命前の艶夜』第2回
セックスなんて、本当に何カ月ぶりだろうか?
理沙のパンティに手をかけながら、利信はそんな風に考えていた。
女性ものの下着触れたのは、久しぶりである。
死のうとしていたから、きっと二度と触ることはないだろうと感じていた。
ゆっくりと下着を下ろしていく。
すると控えめに生えた陰毛が見えてくる。恐らく、ムダ毛の処理をしているのであろう。Vラインはキレイに整っており、ムダ毛が全くなかった。それでいて、白く透き通る肌が、どこまでも魅力的に見える。
次に利信はブラジャーに手をかけた。
胸も見たい。彼は興奮の中にいた。背中のホックを外し、ブラジャーを取ると丸みのあるバストが露になる。
理沙の胸は決して大きくはないが、おわん型をした膨らみが印象的であり、さらに形がよかった。いわゆる、美乳である。うっとりしながら利信が見惚れていると、恥ずかしそうに理沙が囁いた。
「あ、あの、あんまり見られると恥ずかしいです」
「ご、ゴメン。だたあまりにキレイで」
それは正直な印象であった。
この体をいつまでも見ていたい。そんな風に思えるのである。
それに、なぜこんな関係になっているのだろうか?
いつのかにか、性的な関係になっていることに、利信は不思議な印象を抱いていた。
普通に、こんな女性を抱く経験なんてしないだろう。
自分はモテないし、これからも結婚だってするのかわからない。30歳を過ぎても、うだつの上がらない生活を送っているから、女性関係は無縁なのだ。
膝立ちになっている理沙を、ゆっくりと利信は押し倒していく。
そして、仰向けになった理沙の胸を揉み、その感触を味わった。
(や、柔らかいな)
久しぶりに触る、女性の乳房。それは感動的な位柔らかく、利信の神経を刺激していく。
「ふ、ふぁ。くすぐったいです」
と、理沙の声が漏れる。
そんな甘い声を聞きながら、利信はさらに胸を揉みながら、乳首に口をつけた。
そして、赤子が母乳を飲むように、ちゅーちゅーと吸い始める。
もちろん、母乳などは出ない。しかし、どこか甘い蜜の味がするのは事実だ。
女性特有のうっとりとさせるような香りが漂っている。女臭と一緒に、香水の匂いが入り混じり、興奮させるような香りが充満し始めた。
利信は右手で胸を触り、さらに乳首を責めながら、左手は彼女の恥丘に向けた。指であそこをまさぐるように触れると、理沙の喘ぎ声が漏れる。
そして、膣口に指を当てると、若干であるが濡れているのがわかった。
(濡れてる。興奮しているんだ)
そう思うと、どこか嬉しくなってくる。
膣口を指で触れ、さらに膣内に指を挿入していく。
濡れているため、すんなりと指が膣内に吸い込まれていく。
温かい。指先で体温を感じながら、くりくりと膣内を指で動かし、刺激していく。
理沙も利信が指を動かしやすいように、足を広げて、官能の中にいる。
やがて、胸を弄るのを止めた利信は、陰部に口を近づけていく。
甘酸っぱい匂いが鼻を突き、どんどんHな気分にさせていく。つい先ほど、射精したばかりなのに、利信のペニスは既に復活し、ギンギンに勃っていた。先端からは透明の我慢汁が溢れている。
クンニリングス……。
舌を出し、丁寧に、陰部を舐める利信。
「き、気持ちいです。温かい感じ」
理沙は快楽に身を捩らせながら、目を閉じ、甘い声を出す。
利信は、舌で女性器を舐めまわしていくと、指で陰核の包皮を向き、女性の敏感な部分であるクリトリスを舐め始めた。
「あん、そんな場所を……」
クリトリスを舐めた瞬間、理沙の体がビクンと跳ねた。
それでも気にすることなく利信はクンニリングスを続けていく。
馨しい香りが、利信の体を包み込み、より一層興奮させていく。この匂いを嗅いでいると、どんどんおかしな気分になっていく。本当に死のうとしていたのかさえ、わからなくなるのだ。
クリトリスを舌で弄りながら、空いた右手で膣内に指を入れ、ピストンさせていく。最初はゆっくりと動かし、徐々に動きを大きくしていく。
「あん。そんなにかき回したら、おかしくなっちゃいます」
指を膣内の奥まで入れ、刺激していくと、理沙の体もそれに合わせて動いていく。
どんどん愛液という名のシロップが溢れてきて、それが利信の指を濡らし、滑らせていく。指を一本から二本に変え、動きも早くしていく。
「くぁ、あん、そんなに激しくされたら」
クリトリスを舐めるのを止め、手マンに集中する利信。
彼は右手を使って手マンしながら、空いた左手で、クリトリスを刺激していく。
すると、徐々に理沙の体がガクガクと震え始めた。
「あ、あの、出ちゃいそうです」
「出る? 何が?
「そ、その、おしっこ出そうです。一旦止めてもらえますか?」
「駄目だよ。なら、君のおしっこが見たい。このまま続けるよ」
「ほ、本当に出そうなんです。あん、もう……」
理沙は抵抗したが、利信は手マンを止めなかった。むしろ、より一層動きを激しくして、理沙の興奮を高めていく。
「あん、もう駄目」
理沙がそう言った瞬間、理沙のあそこから黄金の液体が迸った。強烈な潮吹きとも表現できるだろう。
利信は動きを止めずに、手マンを続け、理沙のおしっこを指で浴びた。
熱い。どこまでも熱く、妙に興奮させる匂いが充満していく。
ベッド上はたちまち理沙のおしっこで染みが作られた。
「お漏らししたんだね」
「そんな風に言わないでください、恥ずかしすぎます」
「でも可愛いと思うよ。それにおしっこが出たってことは、もう少しでイケるかもしれない」
「た、確かにイキそうです。このまま続けてください。わたしのおま×こを滅茶苦茶にして」
利信はクリトリスを弄りながら、さらに指のピストンを早くし、膣内の奥をノックするように叩いた。既に愛液と黄金水で濡れた彼の指は、堪らないエロス感じる艶で満たされていた。
「あん、あ、そのなんか変です。気持ちよすぎます」
理沙の体が再び震え始める。
同時に、膣内が激しく痙攣し始めてきた。
利信はこれをイク前兆であると察し、続けて指を動かし続けた。
「あん、イクイク。もう駄目ですぅ」
エビ反りのように反り返った理沙は、激しく昇天する。
全身が性感帯になったかのようにびくびくと震え、やがてベッドの上に崩れ落ちた。
「イッたんだね」
「はい。気持ちよく過ぎて、それにおしっこまでしちゃって」
「僕は構わないよ。でもほら、僕も元気になってきた」
「死ぬ気はなくなりましたか?」
「そ、それはわからない……。だけど、今はこの気持ちよさを堪能したい」
「まだ死ぬ気があるんですね、じゃあもっと気持ちよくなりましょう」
「私のここに挿れて下さい」
そう言うと、理沙は仰向けになりながら、足を大きく開き、ヴァギナを広げた。
すると小陰唇の奥にある膣口が顔を出し、ピンク色の秘部がよく見えた。
「セックスしてもいいの?」
と、利信は尋ねる。
「野暮なこと聞かないでください。二人でもっと気持ちよくなりましょう。そうすれば死にたいなんて忘れてしまいますから」
ペニスは早く挿れたいと悲鳴を上げている。
理沙のあそこはヒクヒクと震えており、こちらも早く挿れてと言っているかのようであった。
このまま我慢はできない。
むしろセックスを楽しみたいと思う自分がいるのは確かだ。
利信は、ペニスを挿れる前に、理沙の唇に自分の唇を重ねた。
そして、舌を絡め合い、彼女の唾液を吸い取るようにディープなキスを続けていく。
理沙の唾液はどこまでも甘く、まるでシロップのようでもあった。
キスをしていると、気分はどんどん高まっていく。
ふと理沙を見つめると、彼女の表情も恍惚としている。
利信は快楽に身を委ね、理沙の秘部に向かってペニスの照準を合わせた――。
〈続く〉
コメント