連載官能小説『アイドルのパンスト』第1回
神谷裕也はとあるアイドルの追っかけをしている。
アイドルと言っても、AKB48や乃木坂46のような、いわゆる超メジャーなアイドルではない。簡単に言うと地下アイドルである。
そのアイドルの名は竜宮ナナ。
20歳のどこにでもいそうな女の子である。
裕也は今日も彼女のライブを終え、写真を撮ってもらうために、列に並んでいた。
基本的に地下アイドルと写真を撮るのはお金がかかる。無料ではないのだ。
しかし応援するために、彼は毎回写真を撮っている。
それに今回はあるお願いをしようと思っていた。
「いつもありがとうございます。1枚500円です」
「うん。あのさ、写真の他に一つ提案があるんだけど」
「? 提案ですか?」
「君が穿いているパンスト売ってくれないか? 実は君が他のライブでパンストをファンに売ってるのを見たんだ。それで僕にも売ってほしいと考えてね」
ナナは少し固まっている。
しかし、ニコッと笑みを零すと、
「いいですよ。そのかわり1万円です」
「わかった」
「ここじゃ脱げないんで、撮影が終わったら渡します。少し待っていてください」
「ありがとう」
こうして、裕也は彼女のパンスト1万円という高額で買い取ることになった。
撮影会は大体30分くらいで終わる。
大方ファンが立ち去ると、会場内は少数のスタッフだけになった。
しばらくの間、裕也が待っていると、ナナがやってきた。
「これ、パンストです」
「うん、じゃあ1万円」
そう言い、1万円を渡す裕也。
その後、パンストを受け取り、その場を後にしようとすると、
「あの、よかったら洋服も売ってるんで買います? Tシャツなら3万円です」
「今、手持ちがないから、次回にするよ。考えておく」
「わかりました。じゃあまた次回……」
二人は別れた。
ファンとアイドルという関係。
それ以上でもそれ以下でもない。
本当は、もっと親密になりたい。
そんな気持ちがあるのは事実だ。
応援しているナナが売れて大きくなれば嬉しい。でもその分寂しさもある。
売れれば、今のような近い状態ではいられないだろう。
地下アイドルという立場だからこそ、このような関係が築けるのだ。
ナナが使用済みのパンストや衣類を売っているのは、ファンの間では噂になっていた。
彼女はそれほど人気のある地下アイドルではないから、活動費を稼ぐために、使用済みの衣類を販売しているのである。
風俗で使ったパンティやパンストなどを持ち帰れる仕組みとよく似ている。
その噂を聞きつけ、裕也はパンスト買い取ったのである。
自宅に着くと、彼は早速使用済みのパンストを取り出した。
これをステージでナナが穿いていた。
そう思うだけで、興奮してくるのである。
特に裕也は無類のパンストフェチであり、独特な光沢に心奪われていた。
くるくると丸まったパンストに鼻を近づける。
微かだが、香水のような匂いが漂ってくる。
女臭。
その馨しい香りが、鼻孔を擽り、裕也を官能の海へ誘っていく。
パンストを鼻に押し付けながら、彼は、右手でペニスをしごいた。
圧倒的な興奮が彼を支配し、ペニスはどんどん気持ちよくなっていく。
彼は想像を巡らせる。
想像の中でナナを犯すのである。
*
彼の前にはノーパンにパンストを穿いたナナがいた。
その姿にうっとりとしながら、裕也はナナに近づく。
「なんか変な感じです。下着を穿かないでパンストを穿くの」
と、ナナは告げる。
それを受け、裕也は答える。
「でも、良く似合っているよ。もっとよく見せてほしい」
裕也は直立不動になっているナナに近づき、しゃがみ込むとふとももに、額を押し付けた。
パンストの独特の光沢と、シャリシャリとした質感が、彼の額を包み込んでいく。
それは、まるで天国にいるかのような気持ちにさせてくれる。
パンストは素晴らしい。
誰が発明したのかわからないが、彼にとっては、この世のどんな発明品よりも高貴であると思えた。
「く、くすぐったいです」
裕也はベッドにナナを連れていくと、ゆっくりと押し倒した。
そして、パンストに包まれた足を丁寧に舐めていく。
舌にざらついた触感が広がり、太ももから、ふくらはぎ、そして、足の甲に向かって舐めまわしていく。
唾液の跡がつき、その部分だけが濃い染みのようになった。
足の裏の匂いを嗅いでみる。
僅かに汗臭さがあるものの、彼女の体臭と香水のようなフェロモン臭が入り混じり、独特の高貴な匂いを発生させていた。
こんな匂いを嗅いでいると、心が蕩けそうになる。この世のどんな香りよりも馨しい。性的な興奮を煽り、どんどんと目覚めさせてくれる。
「き、汚いですよ」
控えめに、ナナは告げる。
「汚くなんてないよ。むしろキレイさ」
「でも足を舐めるなんて」
「もっと色々なところを舐めたいんだ」
足の裏、足の甲を舐めまわしていくと、次第に彼の視線は、ナナの秘部に向けられた。
裕也は正直、女性の胸にあまり興味がない。
彼の興味は主に下半身である。
パンストに包まれた脚と、秘部だけだ。
特にパンティを穿かずに直にパンストを纏うと、秘部は蒸れて独特の匂いを発生させる。
女臭が最高に高まり、興奮のレベルは最大まで高まる。
裕也は、ナナの足を広げ、M字の体勢にする。
すると、女性器がくぱぁと顔を出す。
パンストに包まれた女性器は、控えめ艶があり、うっすらとしたピンク色をしている。
ゆっくりと秘部に顔を近づけると、ナナが恥ずかしそうに言った。
「いやん、そんな顔を近づけないでください。恥ずかしい」
「恥ずかしがっている君が可愛いんだよ、もっと見せてごらん」
やや強引に裕也はナナに迫り、秘部に鼻をつけた。
そして、くんかくんかと匂いを嗅いだ。
僅かにアンモニア臭があるものの、ナナの発生させる女臭と入り混じり、性的に興奮させる甘い香りが漂ってくる。
その匂いを嗅ぎながら、裕也は舌を出し秘部をぺろりと舐めた。
「いやん、そんな舐めないで」
「でも、濡れてるよ」
ナナのあそこはしっとりと濡れており、パンストに染みを作っていた。
うっすらと濃くなったパンストは、それだけで魅力的である。
よくAVなどでパンスト系の作品を見ていると、早々に破いてしまうものが多くあるのであるが、彼はすぐにパンストを破ったりしない。仮に破るのだとしても、最小に抑えるのである。そうしなければパンストの良さは堪能できない。
パンストを破らず、彼は丁寧に秘部を舐め上げる。
次第に愛液という名のシロップが溢れてきて、裕也の舌を濡らした。
パンストに包まれているから、膣内に舌を入れるのは難しい。
しかし、それでもよかった。表面を舐め、さらに陰核を弄るだけでも、十分興奮できるのである。
パンスト越しに陰核を舐めると、ナナの体がビクンと震えた。
「そ、そんな場所舐めたら……おなしくなっちゃいます」
ナナは体を反らせ、恥ずかしそうにつぶやいた。
もちろん、それで動きを止める裕也ではない。
彼はむしろ強めに陰核を弄り始めた。
舌で舐めながら、さらに指でくりくりと弄り、さらに刺激していく。
すると、ますます愛液が迸り、しっとりとシーツに垂れていく。
「後ろからも見たい。四つん這いになって」
「え、でも恥ずかしいです」
「いいから……」
裕也はナナを四つん這いにさせ、後ろから性器を覗き込む。
前方から見る形とは少し違い、小陰唇が広がり、膣口がよく見えた。
キレイなサーモンピンクをしている膣口は、小動物のようにヒクヒクと震えている。
お尻を軽く叩き、さらにアナルに鼻を近づけ、そこを丁寧に舐める。
「そ、そんな場所、ダメです、汚いですよ」
「でもアナルも気持ちいいだろ。凄くいい匂いだ」
「あぁ、そんな風に言わないでください、恥ずかしすぎます」
アナルを舐め上げると、興奮はピークに達する。
その時、裕也は我に返った……。
*
妄想から覚めた裕也の残っているのは、パンストの馨しい香りと、虚しさだけだった。
ナナを自分のものにしたい。
でも、彼女はアイドルなのだ。これ以上は近づけない。
妄想で我慢するしかないのだ。
彼は再び、パンストを握りしめ、妄想の海へ漕ぎだしていった――。
〈続く〉
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