連載官能小説『家出少女』第2回
シャワーの音が、浴室内に響き渡っている。
慎太の目の前には、生まれたままの姿の恵梨香が立っている。
「私、初めてなんです」
と、恵梨香は言った。
「あのさ、なら、俺が相手でもいいの?」
と、慎太は聞き返す。
彼は童貞ではない。
現在、彼に彼女はいないが、昔はいたのである。その時の彼女と、当然のようにセックスしていた。それは甘い記憶の一ページである。
何も、好きな人が初めての相手でなければならない法律はない。
しかし、恵梨香はまだ女子校生である。
初めてセックスをするのなら、こんな24歳の男ではなく、同級生の方がいいのではないか? そんな風に考えたのである。
しかし、恵梨香は真剣な瞳を向けると、
「初めては、北原さんが良いんです」
「どうして? だって俺たち、知り合ったばかりなのに……。それにさ、君にだって同級生がいるだろう。そっちの方がいいんじゃないのか?」
「同級生はいますけど、対象外です。私は老人にも優しい北原さんがいいんです。きっと大切にしてくれると思うから」
「まぁ仕事だからね、それにお年寄りは大切にしないと」
「そういうところ、凄いいいと思います。私のことも大切にしてください」
「ほ、本当にいいんだな」
「構いません。それにここで止めるんなら、私はここで起きたことを告発します。そうなれば、北原さんは社会的に抹殺されますよ」
それはかなり恐ろしい脅しであった。
冗談であってほしかったが、恵梨香は至って本気である。
ここで返してしまったら、きっと浴室であったHな行為をすべて話すだろう。
そうなれば、慎太は確かに社会的に抹殺される。
相手は女子校生である。まだ十代の未成年だ。
そんな人間と関係を持ってしまえば、問題は大きくなるだろう。
事実、芸能人の中にも女子校生と淫行して抹殺された人間は多い。
(ここで抹殺されるのは困るなぁ)
それが慎太の正直な印象であった。
まだ働いていたし、なによりも介護の仕事が気に入っていたのだ。
それができなくなるのは辛い……。
ならば、この場で取る選択は一つしかない。
慎太は、恵梨香の肩を持つと、顔を近づけていく。
まずはキスから……。
恵梨香はキスされるのだと察し、静かに目を閉じた。
お互いの唇同士が重なる。
わずかに触れるだけの優しいキス。
それを始まりの儀式のように行うと、慎太はそのまま恵梨香の胸を触った。
この胸で、さっきまでパイズリされていたのである。
恐らく、Dカップ前後はあるだろう。
近頃の女子校生は発育がいいと思えた。
軽く乳首に触れる。
すると、恵梨香の身体がビクンと跳ねた。
「ふ、ふあぁ……」
「ご、ゴメン。いきなりだったかな」
「い、いえ大丈夫です。好きにしてください」
かわいい子に好きにしてくれなどと言われると、どこまでも嬉しくなる。
慎太は続けて胸を揉み始めた。
マシュマロのように柔らかいおっぱい。それを指先全体で味わっていく。
「私の胸、魅力的ですか?」
控えめな声で、恵梨香が囁く。
「魅力的だよ。かなり大きいしね」
「自分だと、いまいち大きいのかわからないんですよね。多分、周りの子よりも大きいとは思うんですけど」
「パイズリできるくらいだから、大きい方だよ。自信を持っていい」
軽く胸を揉んだ後、慎太は視線を下半身に移していった。
恵梨香の陰毛はそれほど濃くなく、控えめに恥丘に茂っている。
薄っすらと生えた陰毛が、エロスを感じさせる。
いきなり性器には触れず、まずは太ももから責める。
彼女の太ももは、しっかりとムダ毛の処理がされており、白くすべすべとしている。
それでいて、適度に筋肉がついており、触り心地がいい。
また、若いだけあって弾力も素晴らしい。
恵梨香の太ももに触れていると、興奮は再びやってくる。
既に一度射精をしている慎太であったが、再びペニスは勃起し始めた。
恐らく、その姿に恵梨香は気づいているだろう。
しかし、彼女は何も言わず、慎太のことを見つめていた。
「き、北原さん、なんか変な感じです」
「変な感じ?」
「はい。なんか太もも触られると、気持ちいいっていうか、もっと触ってほしくなるんです。これって変でしょうか?」
「変じゃないと思うよ。Hなプレイをして興奮するのは自然の反応だから」
「も、もっと触ってください。お願いします」
太ももを撫でながら、次はヒップに手を移していく。
こちらも弾力が素晴らしい。適度に脂肪がのり、どこまでも女性らしいシルエット。
慎太は手のひらの全体を使って臀部を弄ぶと、つんつんと突いたり、揉んでみたりと繰り返した。
「はぁふ。はぁ」
僅かに恵梨香の声が漏れる。
彼女の頬は赤く上気し、興奮しているようである。
こんな表情を見ていると、もっと刺激したくなる。
お尻を触った後は、いよいよメインである。
「足、広げられる?」
と、慎太は尋ねる。
性器を弄ろうにも、足をぴったりと閉じているので難しい。
「は、はい、でも恥ずかしいです」
「すぐに慣れるよ、大丈夫、優しくするから」
諭すような口調で、慎太は告げる。
その言葉を受け、恵梨香は静かに足を広げ始めた。
陰毛を撫でるように触れ、その後大陰唇を刺激する。
「く、くぁ……」
恵梨香は顔を赤くさせ、興奮の中にいる。
優しくじらすように、性器を刺激する慎太。
彼は決してテクニシャンというわけではないが、なるべくゆっくりと性器を弄ろうと考えたのである。
大陰唇から、小陰唇へ指を動かし、そこから膣口に指を向ける。
僅かに膣口の粘膜に指が触れる。
(濡れている……)
恵梨香の秘部はしっとりと濡れていた。
それは決してシャワーの水滴ではない。
蜜のようなとろりとした愛液が溢れているのである。
その証拠に、愛液はぬるぬるとぬめっており、妙に温かかった。
「濡れてるね。興奮しているんだね」
「そ、そんな風に言わないでください」
「大丈夫、もっと気持ちよくするから」
指を膣口に持っていき、静かに挿入していく。
恵梨香の膣内は、温かくぬめぬめとしていた。激しく動かず、ゆっくり入り口をかき回すように弄ると、恵梨香の声も大きくなる。
「くぁ、き、気持ちいいです。凄い変な感じ」
「もっと気持ちよくなりたい?」
「はい、でも怖いっていうか」
「大丈夫だよ、俺に任せて」
そう言い、慎太は次のステップに進む。
小陰唇を指で押し広げると、膣口の情報にある陰核に指先を向けた。
まだ、豊富に包まれた陰核は、その表情が見えない。
「クリトリスを刺激するよ」
慎太は陰核の包皮を剥くと、指で白い豆のようなクリトリスを刺激した。
「あん、す、すごい……、ビクッとします」
恵梨香の身体がビクッと跳ねる。
急にクリトリスを触られ、無防備な身体が驚いたのであろう。
「でも気持ちいいでしょ」
「はい、なんかもっと触ってほしい感じです」
「わかった、もっと弄ってあげるよ」
クリトリスを指で刺激する慎太。
摘みながら弄び、さらに開いた指で膣口を責める。
膣内とクリトリス、両方を責められながら、恵梨香は快楽の中に放り込まれた。
(す、すごい、気持ちいい、わたしおかしくなっちゃう)
恵梨香の身体がガクガクと震え始める。
身体の奥から気持ちよさが沸き上がってくる。
「き、北原さん、その、なんかおかしいです」
「おかしい?」
「はい。なんか気持ちよくておかしくなりそうです」
「イキそうなんだね。このまま続けるよ、君は気持ちよさを堪能していればいいんだ」
続けて慎太は、恵梨香の性器を刺激続ける。
「う、くぁ、……、き、北原さん、あそこが気持ちよくて、そ、そのイッちゃいそうです」
途端、恵梨香の身体が反り返る。
慎太は、恵梨香の身体を支えながら、クリトリスを刺激し、さらに指先でピストンを繰り返す。
「イク、イッちゃいます……、も、もう駄目……」
次の瞬間、恵梨香は圧倒的なオルガスムスを感じた。
こんな快楽は初めての体験である。全く未知の領域。だからこそ、彼女は驚いていた。
同時に、もっと先に進みたい。そんな思いが浮かび上がってくる。
「イッたんだね、最高にセクシーだったよ」
「北原さん、その、もっと気持ちよくなりたいんです。続きをお願いします」
「続き……、それってセックスって意味だよね」
「はい、私とセックスしてください」
「わかった、じゃあ一旦浴室を出よう。そこで続きをしようか」
どこまでも熱い浴室を出て、二人はベッドに映った。
全裸の若い二人が、ベッド上で向かい合わせになる。
「じゃあ行くよ……」
「はい、お願いします」
女子校生とセックスする。
つい先ほどまで、こんな風には考えられなかっただろう。
しかし、慎太も恵梨香も興奮の渦中にいる。
もはや、欲望を止められなかったのである。
暴走した列車が急には止まらないように、二人の快楽への欲求も、続いていくだろう。
慎太は、恵梨香を仰向けに寝かせ、足をもって広げた。
そして、自分のペニスを持つと、ゆっくりと秘部に近づけていった――。
〈続く〉
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