連載官能小説『同窓会の帰りに』第2回
高校時代のマドンナ。
それが美琴である。どれだけ恋い焦がれていたのか、雄二は測り兼ねていた。だが、今目の前に憧れだった女性がいる。それは確かなのだ。
美琴を押し倒し、ショーツに手をかける雄二。
「脱がすよ」
耳元で、そんな風に囁く。
すると、美琴は静かに頷いた。
ショーツをゆっくりとおろしていくと、クロッチの部分に染みができているのがわかった。どうやら、美琴もかなり興奮していらしい。
蜜のような愛液が、しっかりクロッチに付着しているのである。
(濡れてる……)
そう思うと、心の底から嬉しくなる。
雄二は、何か自分が認められたような気分になり、安堵していた。
下着を脱がすと、キレイなラビアが目の前に広がった。
三十を過ぎていながら、美琴の女性器はキレイであり、サーモンピンクの色合いで覆われている。
ゆっくりと観察していると、美琴が恥ずかしそうに言った。
「杉山君、あんまり見ないで、恥ずかしいから」
「ゴメン、ただすごくキレイで……」
それはお世辞ではなく、正直な印象であった。
雄二は、これまでにそれほど多くの女性と付き合ってきたわけではない。だから、見てきた女性器の数もたかが知れている。それでも今までみたどんな女性器よりも、美琴のラビアはキレイであると感じた。
指で膣口を軽くなぞる。
すると、指先にしっとりした愛液が付着する。
(温かい……)
妙な気持になっていく。膣口を指で弄りながら、さらに空いた指で、小陰唇を広げていく。すると、サーモンピンクの綺麗な膣口が顔を出し、ヒクヒクと震えているのがわかった。どこまでもエロスを感じさせる光景。
どうして、こんな風に女性器は官能的な形をしているのだろう。堪らなく興奮してくるのである。それが、学生時代の憧れの女性の性器だとしたら、余計に感動は大きくなる。
指を膣内に挿入し、中をじっくりと味わっていく。
「ふぁ、あああん、指が入ってきたぁ」
と、美琴が囁く。
その甘い声を聞いていると、余計に興奮してくるではないか。
美琴自身もかなり興奮しているようで、トロっとした愛液がどんどんと溢れてくるのである。それを指先で味わいながら、雄二は膣内をかき回していく。
奥深くまで指を挿れ、膣内を刺激していく。膣内は温かく、ぬめぬめとしてとても気持ちがいい。指で、これだけ快楽が味わえるのだから、ペニスを挿れたら、恐らく別次元の気持ちよさが襲ってくるだろう。
そんな風に感じながら、雄二は手マンを続ける。
「ふぁ、あああん、杉山君の指使い、最高だわぁ。とっても気持ちいいのぉ」
体をくねらせ、美琴は反応を示していく。
それは決して演技ではなく、純粋に気持ちいのであろうと察せられた。
そう考えると、ますます嬉しくなってくる。
雄二は、それほど性体験が豊富ではないので、いまいち、自分のテクニックに自信が持てなかった。自分ばかりだけが気持ちよくなってしまっては申し訳ない。その思いが、美琴にも伝わっているのだろう、優しい手づかいが、気持ちよさに繋がっていた。
(クリトリスも弄った方がいいのかな?)
クリトリスの存在は、当然であるが知っている。
性器を押し広げているので、ラビアの上方部分に突起状の物体がある。それは包皮に包まれており、ヤらしい印象がある。
雄二は、陰核の包皮を剥き、クリトリスを露出させると、そこを優しく指で刺激した。
白い豆のようなクリトリスは、小動物のようにヒクヒクと震えている。
「ふあぁ、そこ、気持ちいいわぁ」
途端、美琴の声が大きくなる。
手でシーツを掴みながら、快楽に耐えているようであった。
それを見た雄二は、続けてクリトリスを刺激していく。陰核は女性のデリケートな部分である。それ故に、乱雑に扱うのではなく、どこまでも優しく、丁寧に扱っていく。その気遣いが、美琴にも伝わっているだろう。
(杉山君の指先って柔らかいし、気持ちいい)
美琴はそんな風に感じながら、溢れ出る快楽の虜になっていた。
もっと、弄ってほしい。……もっと興奮させてほしい。
そんな思いが浮かんでは消え、最終的には大きくなって現れる。
「す、杉山君、もっとそこを刺激して、私をおかしくさせて」
クリトリスを指で弄っていた雄二は、今度はクリトリスを指でつまみ、くりくりと刺激し始めた。すると、美琴の身体がガクガクと震えていく。
「ああああん、す、凄い、……もっと、もっとぉぉぉ」
クリトリスを刺激しながら、さらに指を膣内に入れて、二か所を同時に責める。
愛液がどんどん溢れ出てきて、それがシーツに滴り落ち、染みを作っていく。とろりとした愛液は、まるで透明のはちみつのようで、しっとりと温かった。
指のピストンを徐々に速めていく雄二。
潤滑油となった愛液により、指先はぬるぬると膣内に吸い込まれていく。滑らかで温かな膣内は、どこまでも官能的である。
指であらかた刺激すると、今度は舐めてみることにした。
「白野さん、舐めるよ」
「舐める、そんな、汚いわよ」
「そんなことないよ、白野さんのあそこを舐めたいんだ」
雄二は、美琴の脚を持ち、思い切り左右に広げると、そのまま女性器にしゃぶりついた。
彼女の性器からは、たまらない女臭が漂っており、性的に興奮させてくれる。
その女臭は決して不快な香りではなく、むしろ、高貴で洗練された匂いでもあった。
(すごい、堪らないよ)
雄二は夢中で女性器を舐めていた。
ヤらしい糸が伸び、さらに興奮させる匂いが鼻をついていく。
「あああん、そ、そんな風に舐められたらおかしくなっちゃうわ」
身を捩らせ、美琴は喘ぐ。
彼女の声を聞いていると、ますます興奮してくるではないか。
膣口を舌で丁寧に舐めていくと、次は、舌を膣口に挿入した。
舌先が膣内に吸い込まれ、ぴちゃぴちゃと卑猥な音を上げる。
「お、音が出てるわ。は、恥ずかしい……」
恥ずかしそうに、美琴は囁くが、決して嫌がる素振りは見せなかった。
むしろ、今の状況を楽しんでいる……、そんな風に思えた。
次に雄二は、舌先をクリトリスに向けた。そして、突起状の陰核を舌で舐めまわしていく。
「しゅ、しゅごい……、クリトリスが刺激されて、気持ちいいのぉ」
美琴の甘い声も、次第に大きくなっていく。
雄二はクリトリスを刺激しながら、舌でラビア全体を舐めまわしていく。徐々に女性器は雄二の唾液で満たされて、にちゃにちゃと卑猥な音を上げながら、さらに透明度の高い光沢のある液体で覆われ始めた。
どこまでも官能的な光景が広がる。
「す、杉山君、私イキそう……、もっと激しく舐めてぇ」
舌先を高速で動かし、クリトリスを刺激しながら指と使ってGスポットを刺激する。
すると、美琴は恍惚とした表情を浮かべ、身体をガクガクと震わせていく。
「あああん、も、もう駄目、イク、イッちゃうわぁ」
美琴の声が大きくなったと思うと、彼女は体を反り返らせ、快楽の海に落ちていく。
膣内が激しく収縮し、びくびくと震え始め、愛液の塊が滴り落ちていく。
美琴は激しくオルガスムスを感じ、そのまま昇天してしまった。
(私がイクなんて……本当に久しぶりかもしれない)
美琴は、セックスで感じた経験はあっても、なかなかイケずにいたのである。
旦那とこれまでにセックスを続けてきたが、いつしかマンネリ化し、気持ちよさから遠のいていた。そんな中、雄二と再会し、こうしてセックスをしている。新しい男性と出会い、性的な欲求は満たされていた。
それ以上に、雄二の相手を想いやる姿勢が嬉しかったのである。
かつてないほどに興奮しているのは、不倫をしているということも関係しているが、それ以上に雄二の丁寧な前戯も関係しているだろう。
「杉山君、凄い良かったわ、こんなに気持ちよくなったのって初めてかもしれない」
「それはよかったよ。俺も君を気持ちよくさせたかったから」
「お互いが気持ちよくなったところで、次のステップに進みましょうか」
次のステップ……、それはつまり。
「本当にいいのかい? 君は人妻なのに」
「浮気されているのよ。私だって女として、仕返しをしてやるの。だからお願い、私に協力して頂戴」
「そ、それはいいんだけど。無理してない? 大丈夫?」
「大丈夫だから、それに杉山君と私って体の相性がいいみたいだし。だから続きをしましょう」
ここまで言われれば断る理由はない。
覚悟を決めて、雄二は美琴を見つめた。
そして、彼女のプルンとした唇に、自分の唇を重ねていく。
美琴の唇は、どこまでも柔らかく、みずみずしい。軽く舌を絡ませ、キスを楽しむと、そのままペニスを持ち、美琴の秘部に向けていく。
準備は整った。後は漕ぎ出すだけだ。
「行くよ。良いんだね?」
「もちろん、私を……、いいえ、二人で気持ちよくなりましょう」
雄二はゆっくりとペニスを膣内に挿入した――。
〈続く〉
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