連載官能小説『男子になった風紀委員』第1回

連載官能小説

連載官能小説『男子になった風紀委員』第1回

坂口誠也は魔法が使える。

簡単に言うと、人の性別を転換させる魔法だ。

それ以外の魔法は使えない。人の性別を転換する魔法は、それほど利用価値があるわけではないので、誠也はそれほど魔法を使うわけではない。

だが、彼は今、ある少女から相談を受けていた。

 

誠也は現在高校1年生の16歳。

成績は普通、運動神経もそれほど良くない、ルックスはまぁまぁ。

つまり、どこにでもいる普通の高校生である。

魔法が使えることを除いては至って普通なのである。

そんな彼は、クラスメイトである佐野恵から相談を受けていた。

恵はかなり真面目な生徒であり、風紀委員に所属している。そこで困ったことがあるのだそうだ。

「どうして男子はHな本を見るわけ?」

やや不満そうな態度で、恵は誠也に向かって言った。

「どうしてって本能みたいなものだろ」

「本能って何?」

「つまり、子孫を残すっていう意味さ。それにさ、男子高校生のリビドーを女子生徒に理解しろっていっても難しいと思うよ」

「今日もエロ本を持ってきた男子を一人注意したのよ。どうしたあんなものを学校に持ってくるわけ」

確かに、学校にエロ本を持ってくるのは問題があるかもしれない。

しかし、エロ本を持っているという男子の気持ちはわかる。

高校生は多感な時期だから、エロ本を持っていない男子の方が稀だろう。

「それでエロ本を没収したわけか」

「まぁね、それが風紀委員の務めだから」

「それで、僕に相談って何?」

「あなたって魔法が使えるんでしょ?」

「まぁね、魔法と呼べるかはわからないけれど、性を交換する魔法さ。でもどうして?」

「実はね、私を1日だけ男にしてほしいのよ」

それは意外な提案であった。

実際問題、性別を変えたいと思う生徒は、一部の人間を除いてほとんどいない。

例えば、性同一性障害になると話は分かるのだが、このような障害を持っていない人間が、性別を変更したがるというケースはあまりないのだ。皆、それだけ自分の性別に満足しているのだろう。

それ故に、誠也は高校に上がってから、この魔法をあまり使っていない。一部の生徒が罰ゲーム代わりに性別を転換したケースはあるけれど、それくらいである。

「でも、どうして性別を変えたいのさ?」

それはもっともな質問であった。

対する恵は答えにくそうに口をもごもごさせると、

「なんていうのか、私ってもっと男子の気持ちを知るべきだと思うの」

「男子の気持ち?」

「そう。つまり、男子がエロ本を持ちたくなる心理を知る必要があるのよ」

真面目な恵らしい、殊勝な心掛けのように感じる。

そのような事情があるのであれば、魔法を使うのは問題ないだろう。

「なら、魔法を使ってもいいよ」

「いくら?」

「いや無料でいいよ。その代わり、一つ条件がある」

「条件?」

「そう。男子になったら、オナニーやセックスをしてみるんだ。そうすれば、もっと男子の気持ちがわかると思う」

「そ、そんなこと、できるわけ……」

「いや多分できるよ。君はリビドーに支配される。このリビドーが意外に厄介で、君はその呪縛に勝てないだろう。とにかく、セックスやオナニーをするんだ。それが条件」

恵は顔を真っ赤にさせていたが、結局は了承した。

「わかった。とにかくやってみる。だから、私を男子にして」

「うん。じゃあ君に魔法をかけよう。1日でいいんだよね?」

「そう。試しに1日だけ」

「なら明日の放課後に僕のところに来てほしい。そうすれば、魔法を解くから」

「ありがとう」

契約成立。

こうして恵は男になった――。

 

(何なの、この気持ち)

誠也の魔法により、一時的に男になった恵。

彼女は準備がよく、男物の制服を用意していた。性転換し、そのまま女子の制服から男子の制服に着替えて、立ち去っていく。

誠也の魔法のいい所は、一度この性転換の魔法を使うと、元からその性別だったことになる点だろう。

つまり、魔法が使われた世界では、恵は女ではなく、男だったことになるのだ。名前はちぐはぐしてしまうけれど、それは仕方ないだろう。受け入れるしかない。

恵は自宅へ着くなり、没収したエロ本に目を向けた。

女子の頃は、こんな如何わしいものに触れるだけでも嫌だった。しかし、今は違う。

どういうわけか、圧倒的な興味が湧いてくるのである。

(ちょっとだけなら見てもいいかな)

そんな風に思い、恵はエロ本を取り出し、それをぱらぱらと眺めた。

没収したエロ本は、至って普通なエロ本であり、女性の全裸の写真やコスチュームを着用したソフトな写真が多数載っていた。

(な、なんなのコレ……)

恵は驚いていた。

ただの女性の裸であるのに、どういうわけか、興奮してしまうのである。

抗えない気持ちが大量に体中に流れ込む。

特に下半身の変化は著しかった。

恵は勃起という言葉を知っているが、実際に勃起したペニスを見た経験はない。

それ故に、自分のペニスが硬く勃起したことに大きな驚きを覚えていた。

「なんか窮屈……」

スラックスを突き破らんばかりに勃起したペニス。

どうやって処理すればいいのだろうか?

恵はそこまで考えると、ふと、誠也の言葉を思い出した。

『オナニーをしてみる』

確かに彼はそう言った。

オナニーとはマスターベーションのことだろう。

そのくらいは知識として知っている。女だった頃は、マスターベーションをした経験はないが、男になった今、高まった性欲を発散させたくてたまらなくなるのだ。

(ちょ、ちょっとくらいなら)

恐るおそる、恵はズボンのファスナーを下ろしていく。

そして下着姿になると、下着の上から勃起したペニスに触れた。

(熱いし、硬い)

そのまま下着も脱ぎ、ペニスを完全開放する。

すると、勢いよく勃ったペニスが顔を出す。

(え。何、こんなに大きいわけ)

予想していたよりも、ペニスははるかに大きかった。

試しに、触れてみると、じんわりと熱を帯びているのがわかる。

同時に、しごきたいという気持ちが湧き出してくる。

(こんな行為しちゃダメだよ)

一瞬、背徳感が浮かび上がる。

しかし、勃起したペニスを諌めたい。興奮状態を何とかしたいという気持ちが溢れ出てくる。

恵は静かにペニスをしごき始めた。

当然だが、恵はペニスをしごいた経験がない。

かなりぎこちない動きであった、すぐにしごくのには慣れた。すると、どんどん気持ちよくなっていくのがわかる。

この気持ちよさをもっと堪能していたい。

(嘘でしょ……。こんなに気持ちいいの?)

すっかりマスターベーションの虜になってしまう恵。

気づくと勢いよくペニスをしごき始めていた。

エロ本を見つめながら、ペニスをしごいていると、堪らない気持ちよさに襲われる。

男子がエロ本を持ってくる心理が、何となくわかるような気がした。

確かに、男子高校生のリビドーは女子には理解できないだろう。

実際に迸る性欲を体感してこそ、初めてわかるのだ。

ペニスをしごく動きもかなり速くなり、ペニスの先端からは我慢汁が迸っていた。

(私、変になっちゃいそう。これって絶対に変。ダメってわかってるのに、手が止められないよ)

ペニスをしごき続ける恵。

やがて、オルガスムスを感じ始める。

ペニスに全体に気持ちよさの爆弾が降り注いだような感覚が広がっていく。

(な、なにこれ、凄い気持ちいい。それに)

次の瞬間、恵は勢いよく射精した。

圧倒的な快楽に取り憑かれ、恵はたまった精液をすべて吐き出したのである。

白濁した液体が飛び散り、手を汚した。

(熱い。精子ってこんなに熱いんだ)

感慨深くなり、ティッシュで精液をふき取る恵。

一旦、マスターベーションをすると、幾分か性欲が収まった。

しかし、数十分立つと、もう一度、マスターベーションをしたいという気持ちに駆られる。

気づいたら、再びマスターベーションをして、その日は三度もイってしまった。

(私、もしかしたら変態なのかも……)

そう思うと、途端に自分が嫌になった。

しかし、性欲には打ち勝てない。

もっと、Hな行為をしたくて堪らなくなるのである。

 

翌日――。

恵は朝登校すると、すぐに誠也の元へ向かった。

誠也は半ばこの状況を予想していたかのようであった。

「男子になってどう?」

「性欲がよくわかったわ、ただ、セックスはできそうにない」

「そう。まぁそれはおいおい考えよう。とりあえず今日の放課後までは男子でいるんだ」

「うん、そうなんだけど……。なんかもう女子が気になって仕方ないの」

「まぁそうだろうね、初めて男子のリビドーを感じているのだから、女子に興味が湧いて当然だ。君に一ついいことを教えよう」

「いいこと?」

「そう、次の休み時間、生徒会室に行ってごらん。そこでロッカーに隠れているんだ。きっといい景色が見えると思う」

「生徒会室に? わかった、行ってみるわ」

「うん。それじゃまた放課後に会おう。その時、また話をしよう。もしかすると、セックスができるかもしれないからね」

意味深なセリフを残して、誠也は言葉を終えた。

とりあえず、生徒会室へ行ってみよう。その思いを胸に、恵は誠也から離れた――。

 

〈続く〉


Follow me!

コメント

タイトルとURLをコピーしました