連載官能小説『僕だけの先生』第1回
高校1年生である原田幸一は、今悩みを抱えていた。
担任教師である野間奈美子を好きになってしまったのだ。
奈美子は今年28歳になる若手の国語の教師で、幸一の担任教師である。
スタイルもよく、ひざ丈のスカートから覗くほっそりとした白い脚が、かなり魅力的なのである。もちろん、ルックスも素晴らしい。有名女優に少し似ているところもあり、男子生徒からも注目されている。今風のショートボブのヘアスタイルで、すっきりとした印象がある。
今日も幸一は、奈美子の授業を黙って聞いていた。聞こえるのは、奈美子の声。その声に聞き入りすぎて、授業の内容は全く頭に入ってこない。最近ずっとこんな感じなのである。とにかく奈美子のことが頭から離れないのだ。四六時中奈美子のことばかり考えている。それ故に、幸一の成績は低下する一方であった。
(はぁ。……なんであんなに綺麗なんだろう?)
授業が終わり、自分の席でそんな風に考えていた。
頭の中は奈美子でいっぱいになっている。このままでは不味い。それはわかっているのだが、どう対処していいのかわからなかった。
(でも、俺なんてまったく相手にされないよなぁ……)
奈美子と幸一の年齢は10歳以上離れている。幸一はまだまだ子供である。そのため、恐らく自分なんて相手にされないだろうと、考えていたのである。
仮に告白しても、それを受け入れられる可能性は低い。もしも告白してしまったら、きっと玉砕してしまうだろう。そうなった時、自分は何をして、生きていけばいいのか? それが怖くて、とてもでないが告白などできなかった。
授業が終わり、下校時間を迎える。
幸一は部活動に入っていない。そのため、授業が終われば帰宅するだけである。今日も帰る支度を済ませ、そのまま玄関へ向かおうとすると、廊下で呼び止められた。
聞き慣れた声。
その声を発したのは、他でもない、憧れの担任教師、野間奈美子だった。
「原田君、ちょっといいかしら」
いきなり呼び止められ、幸一はドキッとしてしまう。
「あ、はい。何でしょうか?」
「これから時間あるかしら、ちょっと話したいことがあって」
「は、はい。大丈夫です」
奈美子と話せるのであれば、それに越したことはない。
幸一は心の底から嬉しくなった。
奈美子は、幸一を進路指導室に連れていった。幸一はまだ1年生だから、ほとんどこの部屋は使わないが、進路が明確になってきた、2、3年生は使うことが多いのである。
冬の進路指導室は、少し寒く、電気がついていないので薄暗く感じた。
奈美子は部屋に入るなり、ストーブのスイッチを入れ、さらに電気をつけた。
途端、室内は明るさに満たされていく。
進路指導室には、平机が二台並んでおり、椅子が数脚設置されている。幸一が立ち尽くしていると、それを見た奈美子が声をかける。
「座ってもいいのよ」
「あ、はい。では」
幸一が座ると、その対面に奈美子が座った。
ストーブから温かい空気が吐き出され、少しずつ室内が暖まっていく。
「いきなり呼び出してゴメンなさいね。大丈夫だった?」
「あ、はい。大丈夫です」
「そう。それならいいんだけど、それで、原田君はどうしてここに呼ばれたのかわかるかしら?」
唐突に問われる幸一。
サッと考えを巡らせるが、何も思いあたらない。
だが、しいて言えば、成績が下がっていることだろうか?
「成績が悪いからですか?」
「少し語弊があるかもしれないけれど、成績に関する話よ」
「そ、そうですか」
「原田君、最近成績が落ちているでしょ。特にこの間行った小テスト、酷い点数だったわよね」
奈美子が担当する国語では、定期的に小テストが行われる。
いつもはそれなりに点数を取っていた幸一であったが、ここ最近は、このテストの結果が落ちているのだ。それは自分でもわかっている。
「はい。すみません」
「どうしてなのか、教えてくれる? きっと悩みがあるんじゃないの?」
優しく諭すような口調で奈美子は言った。
その言葉を聞き、幸一はどう話すべきか迷った。
成績の低下の原因が、奈美子を好きになったためとは、言い出しにくかったのである。
言えば、想いを伝えたようなものだ。きっとソフトに拒絶されるに違いない。そうなったら自分は立ち直れないだろう。そんな思いが、幸一を支配していく。
「まぁ色々ありまして」
とりあえず口を濁す幸一。
真実を告げる勇気は、今のところないのだ。
「色々って何かしら? 原田君はそれなりの成績を取っていたから、こんな風に成績が急低下して先生も驚いているし、心配しているの。このままじゃ大変よ。原田君は大学志望でしょう」
「そ、そうですけど……」
「なら、今頑張らないと、それで、色々って何なの? 先生にも話せないことなの」
「そ、それは……まぁ、言いづらいって言うか」
「もしかして、恋の悩みかしら?」
恋というフレーズを聞き、幸一は固まってしまう。
幸一の変化に、勘のいい奈美子は気づいたようである。
「なるほど、恋の悩みなのね」
「ま、まぁそんな感じです」
「好きな人ができて、その子のことが頭から離れないのね」
「はい。そうなんです。それに……」
「それに、何かしら」
「あ、あの、変な話なんですか、凄くHな気分になるんです。その人を想うと……。だから何も手につかなくて」
幸一は奈美子を考えるあまり、Hな気分になってしまうのだ。頭の中で、奈美子を犯してしまう。もちろん、こんなことは奈美子には言えない。
対する奈美子は、どう対処すべきか迷った。
思春期の男子のHな悩みというのは奥が深い。性的な興味が湧く時期であるから、Hな悩みがあっても不思議ではない。大切なのは、よりよい方向に導くということだろう。
「好きな子を考えるあまり、Hな気分になってしまうのね」
「そ、そうです。だから、俺苦しくて……」
拳を握り俯く幸一。そんな幸一の姿を見ていると、助けてあげたい気持ちになる。
「わかったわ。あなたの悩み、先生が解決してあげる」
「へ?」
「先生がそのHな悩みを解決してあげるわ。だから安心してね。じゃあまずは、ズボンを脱いでもらえる」
「え、その、何を」
「Hなことを考えてしまうのは、きっと溜まっているからなのよ。それを解放してあげれば、悩みはなくなるわ」
「で、でも、そ、そんな……」
慌てふためく幸一であったが、奈美子は幸一のそばにより、幸一を立たせると、そのままベルトを外し、制服のズボンを脱がし始めた。そしてボクサーパンツ越しにペニスを弄り始めた。
あまりの展開に驚く幸一であったが、嬉しい展開になっている。憧れの奈美子にペニスを弄ってもらっているのである。嬉しくないわけがない。
すぐに幸一のペニスは臨戦態勢になった。
それを確認した奈美子は、ボクサーパンツを脱がし、勃起したペニスを露出させると、勢いよく、ペニスをしごき始めた。
「は、くぅ、うぁ」
声にならない嗚咽が漏れる。
堪らなく気持ちがいいのである。
奈美子は次第にペニスを速くしごいていく。幸一は、天にも昇るような気持ちよさの中にいた。そして恍惚とした表情をしながら、ある提案をしてみた。
「せ、先生、あの、もっと過激にしてもらってもいいですか?」
「過激に? どういうことかしら」
「そ、その、手じゃなくて口でしてもらいたいんです。駄目でしょうか」
「く、口で……」
奈美子は驚いた瞳を向ける。しかし、可愛い生徒の頼みである。反故にはできない。
(口でっていうのはフェラチオをしてほしいって意味よね?)
それほど性体験が豊富ではない奈美子は、フェラという行為にたじろいでしまった。
しかし、幸一があまりに懇願してくるので、断り切れなくなった。
「わかったわ。口でしてあげる。だから落ち着いて」
「あ、ありがとうございます」
(これが原田君のち×ぽ。凄い匂いがするわ)
牡の香りを纏ったペニスを口に含み、じゅぼじゅぼと音を立ててフェラを開始する奈美子。フェラの経験は少なく、ほとんどが見様見真似であった。ただ、歯を立てないように注意しながら、フェラを続ける。
(こ、これが先生の口の中、何て気持ちいいんだ)
幸一は感動していた。
憧れの奈美子にフェラをされていると、どんどんと気持ちよくなっていき、すべてを忘れてしまいそうになる。
奈美子は、懸命にフェラを続けていたが、ある変化に気づいていた。
(わ、私、興奮している?)
不意にあそこが疼いてしまったのである。
しかし、こんなことは幸一には言えない。なるべく悟られないように、一定のペースでフェラを続けていった。
「せ、先生、俺、その、もうイキそうです」
「イキそうなのね。なら出してしまいなさい」
「い、いいんですか? 先生の口の中に出して」
「大丈夫、先生が受け止めてあげるから」
やがて、急激なオルガスムスを感じる幸一。
ペニスが収縮したと思うと、急激な爆発があった。勢いよく、射精をしたのである。
奈美子は口内で、幸一の精液を受け止める。
(あ、熱い、これが原田君の精液なのね)
奈美子自身も興奮の最中にいた。
彼女は口内に噴射された精液を飲み干しまうと、持っていたティッシュペーパーを使い、幸一のペニスをキレイにしていく。
こうして、奈美子のフェラは終わりを告げた。
「これで勉強にも集中できるわね」
「は、はい。ありがとうございます」
しかし、幸一のHな熱は全く収まらなかった。
むしろ逆に、高まってしまったのである。
(先生にもう一度抜いてもらいたい……。俺、我慢できないよ)
溢れ出る感情をコントロールできずにいた、幸一は、翌日の放課後、再び奈美子のもとへ訪れた。
「せ、先生ダメなんです。俺、頭の中が混乱して」
慌てた奈美子は、幸一を進路指導室に連れていくと、そこで話を聞くことにした。
幸一は、性欲が収まらないと正直に告げ、さらに、
「あ、あの、先生、お願いがあります」
「お願い?」
「はい、見せてほしいんです」
「見せるって何を?」
「そ、その、先生のあそこ、つまり、おま×こが見たいんです」
幸一の言葉を聞き、奈美子は体の疼きを感じだ。
何か興奮してしまう自分がいる。
幸一と奈美子の視線が交錯し、時間が止まったかのように静まり返った――。
〈続く〉
コメント