連載官能小説『変態志望少女』第1回

連載官能小説

連載官能小説『変態志望少女』第1回

「私を変態にして頂戴」

「なんで俺に頼む?」

「だってあんた変態でしょ?」

「なんでだよ。俺はノーマルな人間だぞ」

と、こんなよくわからない会話をしている男女がいた。

まず、変態になりたいと名乗り出たのは、A高校に通う一峰理子だ。そして、その対面に座り、理子に変態のレッテルを貼られたのが、B高校に通う佐々木一馬である。

理子と一馬は幼馴染であり、中学までは一緒の学校に通っていた。しかし、高校は別々に進み、それぞれの生活を始めたのである。

高校入学から早一カ月。そろそろ暖かくなってきて、過ごしやすくなってきた時分である。理子のような、少し頭の沸いた発言が出ても全くおかしくはない。

「そもそもさ、何で変態になりたいんだ?」

二人は今、A駅の前にあるチェーン店のカフェの中にいる。

夕暮れのカフェの中には、理子や一馬のような高校生の姿が多く、皆、思い思いの時間を過ごしている。

一馬は困惑していた。

なぜ、理子は変態になりたいのだろうか? 幼稚園から一緒だった間柄である。理子が少し変わっているというのはわかっていたつもりであるが、まさか変態になりたいと言い出すとは思わなかった。

「実はね、私の学校に倉木進さんっていう先輩がいるの。ジャニーズ系のイケメンなんだけど、変態が好きみたいなのよ。それで、私も変態になればチャンスあるかなって……」

「つまり、好きな人を手に入れるために変態になりたいと……」

「まぁ、そんな感じ。って言うわけだから、あんた協力しなさい」

「さっきも言ったけどさ、俺って変態じゃないよ。至ってノーマルだよ」

「嘘ばっかり、あんたの部屋にHな本が隠されているのは、私だって知ってるのよ」

「そりゃ、健全な男子高校生ならエロ本の一冊や二冊持っているものさ。普通だよ」

「へ、そうなの? あんな本持っているのは変態だけかと思っていたけれど」

「大いなる偏見だ……」

一馬は頭を抱えた。

それにしても、倉木進という先輩はどんな人間なのだろうか? 変態が好きっている時点で、少しおかしいというか、変な匂いがする。自分から変態好きを公言している時点で、そいつは頭がイカレている。そんな感じを覚えていた。

「どうしたら変態になれるの?」

そもそも変態の定義が曖昧だ。

進がどんな変態を求めているかによっても差が出てくるだろうが、一馬は少し考えを巡らせた。

「う~んと、例えばスカートをパンツが見えるくらいまで短くするとか?」

「私にサザエさんのわかめちゃんになれと」

「まぁ、そうだね。わかめちゃんは変態じゃないだろうけれど」

「そんな短いスカート穿けるわけないでしょ。人の目があるんだから」

「でもさ、理子は変態になりたいわけだろ、なら、スーパーミニのスカートを穿いて学校へ行けば、それだけで変態具合をアピールできると思うけれど」

「だからといってパンツが見えるスカートを穿くのはNG。もっと他にないの」

「そんなこと言ったってなぁ……」

再び黙りこみ、考えを巡らせる一馬。

スカートのアイデアは、我ながら良かったのではないかと思えるが、理子が納得しなければ意味はない。他に何か考えないと……。

「変態になるには変態の気持ちを考えるべきだと思う」

「変態の気持ち?」

「そう、俺が知っている変態が良くやる行為を、理子もやってみればいいんじゃないかな?」

「例えば何?」

「う~ん、官能小説とか、AVとかになると、よくローターを挿れて行動するよね。それを真似してみたらどうかな?」

「は? 何それ……。それにローターって何?」

「簡単に言うと、大人のおもちゃさ。性器に当てて使う振動するマシーンみたいなものかな」

「へ、変態……、な、何言ってんのよ」

「変態だからいいんだよ。とにかくローター作戦をやってみたら? 俺が用意してやるから」

「それで変態になれるのね?」

「理子次第さ。でも、グッと変態に近づくとは思う」

「ならいいけど……。じゃあそのローター作戦っていうのを採用します」

結局、話はそれで終わる。

二人は別れて、それぞれ家路に就いた。

 

自宅へ戻り、スマホを使って理子はローターについて調べていた。

調べるほどに、顔から火が出そうになるくらい恥ずかしくなる。要は女性器に当てて、性的な興奮を誘う装置である。

(こ、こんなのって……、まさに変態じゃない)

理子は自室のベッドの上でじたばたと暴れた。

しかし、よく考えれば、変態になるチャンスではある。

変にスカートを短くするよりも、効果的なのではないかと思えてくる。

(やってみるしかないのかなぁ……)

すべては憧れの進のためである。

ここまできたらやるしかない。

そう覚悟を決めて、理子はベッドの上で横になった――。

 

一方、一馬はピンクローターを手に入れるために、ネット通販を探していた。

高校生であるため、あまり高価なものは購入できない。アダルト製品を扱うネットショップを覗いてみると、かなりの量のピンクローターがあったので、2千円くらいのものを選び、それを購入した。

(一体、俺何をやっているんだろう)

そんな思いが、一馬を支配していく。

しかし、これは理子のためなのだ。

一馬は心のどこかで理子に憧れていた。だからこそ、無理なお願いであっても協力しようとするのである。

一馬が注文したピンクローターは、翌々日に届いた。一馬はそれを持ち、理子の自宅へ向かった――。

 

ある日曜日――。

理子は自宅に一馬を招き入れた。

既にラインのメッセージでピンクローターが到着したことを聞いている。

そのため、それを持ってきてほしいと頼んだのである。

一馬はお昼を過ぎた二時頃にやってきた。

「これ、注文の品だよ」

部屋に入るなり、一馬は紙袋を理子に渡した。

その中には、新品のピンクローターが入っている。

「これが例の変態になれるアイテムね?」

「まぁそうなるかな」

「どうやって使うの?」

「これを性器に挿れるんだよ」

そこまで言うと、理子はこれ以上ないくらい顔を赤らめた。

「レディの前で性器とか言わないでよ」

「だって他に説明のしようがないから」

「とにかく挿れればいいのね?」

「うん、生理用品と同じ感覚だよ。多分だけど」

「全然違うわよ。まぁ良いわ、挿れてみるから、少し出ていってくれる? 挿れたらまた呼ぶから」

「わかった」

一旦部屋から出る一馬。

残された理子は、新品のピンクローターを取り出し、それを手で弄んだ。

(これを挿れるって、変態じゃないの)

躊躇している間にも時間は過ぎていく。

覚悟を決めて理子は着ているズボンを下ろし、さらに下着も脱いだ。そして、ピンクローターをあそこに挿入してみた。

(なんか冷たい……変な感じ)

ピンクローターを挿れたまま、下着を穿き、さらにズボンも着る。そして、外で待つ一馬をもう一度呼んだ。

「入っていいわよ」

その声を合図に、一馬がしぶしぶと部屋に入ってくる。

なんというか、微妙な空気が漂っている。

「よかったね、これで変態になれたんじゃないかな」

「なんか変な感じ。これをして何を楽しむわけ?」

理子が素朴な疑問を発すると、一馬はピンクローターのリモコンを取り、

「こうやって使うんだよ」

そして、リモコンのスイッチを入れた。

すると、ヴヴヴヴヴと振動音が鳴り響き始めた。

途端、理子の表情が変わる。

「え、なにこれ、何をしたの?」

身体をくねらせ、顔を歪める理子。

「言ったろ、ピンクローターは性器に振動を与えて刺激するんだ。もっと強めてみよう」

一馬はさらにスイッチを上げていく。

理子はガクガクと足を震わせながら、必死に耐えていた。

「ち、ちょっと、こんなのダメ、おかしくなっちゃう」

「おかしくなっていいんだよ。それが変態だから。しばらく動かしみよう」

一馬はリモコンを操作しながら、理子の様子を伺った。

悶えている理子をみていると、何かこうもっと刺激したくなるのである。

スイッチの強弱を巧みにコントロールしながら、理子への刺激を強めていく。

「ねぇ、もうわかった、だから止めよ、変な気持ちになっちゃう」

「気持ちいいの?」

「うん、気持ちいいけど、変な気分。こんなのダメよ」

「大丈夫だよ、せっかく気持ちよくなったんだから、最後までやろう」

と、妙なやる気を見せる一馬。

対する理子は、気持ちよさと禁忌を犯しているかのような切迫感に襲われていた。

もっと気持ちよくなりたい。でもそれをしたら、元に戻れないような気がする。そんな恐怖があるのだ。

「一馬、ちょっとやめて、何か出そう」

「止めないよ、イクまで続けるから」

「ほ、ホントにやめて、出る、おしっこ出ちゃう」

「変態になるんだろ、なら、出してしまえよ」

「いやいやぁ、やめてぇ」

しかし、一馬は止めなかった。

次の瞬間、圧倒的なオルガスムスが理子を襲った。

そして、気持ちよさに耐えきれず、失禁をしてしまったのである。

ズボンにぐっしょりと染みが浮かび上がり、昇天する理子。

身体を小刻みに痙攣させながら、床に這い蹲った。

「イッたんだね、理子?」

「変態、悪魔、もうお嫁に行けない」

「大丈夫だよ、変態になれたんだから……、でももっと変態度を上げる必要があるかな」

「どういうこと?」

「ローターを付けて、街を歩いてみようよ」

「え、何言ってんの?」

「変態になるんでしょ? なら試してみないと」

「変態にはなりたいけれど、でも……」

「いいから、もっと気持ちよくなれるはずさ」

ローターで悪戯された理子であった、確かに快楽はあったのである。それは理子が体験したことのないレベルの快楽であった。それ故に、もっと気持ちよさを味わいたいという思いが湧き出してきた。

「わかった。そこまでいうのならやってみる」

「そうこなくちゃ。じゃあ着替えを済ませて街へ行ってみよう」

二人の変態行動は、街を舞台にして繰り広げられる――。

 

〈続く〉

 


Follow me!

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました