連載官能小説『同級生狩り』第7回
(あんな恥ずかしい格好で、イってしまった……)
悶々とした気分の中、真紀は自室で塞ぎ込んでいた。
何か昭にどんどん引き込まれていく。嫌なはずなのに……。
(どうしたらいいんだろう……)
真紀はそんな風に考えていた。
嫌だが、どこか惹かれている。
牝犬と呼ばれ、本当に犬のようになった気分であった。はしたない格好をして、コンビニやカフェに入り、そのままオルガスムスを感じ、人目も憚らずイってしまっている。
昨日、自宅に帰って来てからも、悶々とした時間を過ごしていた。とにかく、体が火照ってしまい、仕方ないのである。もっと気持ちよくなりたい。そんな思いが消えずに、彼女は苦しんでいた。
旦那を会社に送り出すと、彼女は一人になる。専業主婦であるため、午前中は掃除をしたり、料理をしたりして、過ごすのだが、今日は何も手が付かなかった。とにかく如何わしい妄想が頭をよぎり、気が気ではなくなるのである。
ベッドの上に横になり、ふと陰部に手を触れる。
(熱い……)
じんわりと秘部は熱を帯びているように感じられた。
ここに指を挿れられたり、バイブを突っ込まれたりすると、それだけで気持ちよくなってしまう。もっと、あの快楽を味わいたい。しかし、一度その快楽に身を委ねてしまうと、もう戻って来られないような気がして、怖くなるのも事実である。
(私、何をしているんだろう)
こんな昼間からオナニーのようなことをして、気持ちよくなろうとしている。
このままじゃ駄目だとわかっていながら、それでも誘惑には勝てない。
スカートをめくりあげ、下着を露にする。そして、陰部を指で弄っていく。すると、じんわりと気持ちよくなっていき、クロッチ部分に愛液が付着していった。染みが徐々に広がっていき、興奮も高なっていく。
(駄目よ、こんなことしたら……)
駄目だとわかっていながら、指は止まらない。
くちゅくちゅと卑猥な音が鳴り響く。
自分以外、誰もいない空間であるため、余計に音が淫靡に聞こえていく。
下着を脱がし、性器を露出させると、指を挿入していく。ヌレヌレになった陰部は、すんなりと、指を吸い込んでいく。指を出し入れしていくと、どんどんと気持ちよくなっていく。指を止めたいのであるが、全くいうことを聞かない。次第に指の動きが早くなり、理性を保てなくなる。
もっと刺激が欲しい……。
真紀はそんな風に考えていた。
そこで、昨日穿いたマイクロミニのスカートを思い出し、それを取り出して、穿いてみた。太ももは丸出しになり、性器もチラリと覗いている。
(こ、こんな格好……なんてヤらしいのよ。まるで、変態じゃないの)
変態的な格好であるのだが、そんな格好をしていくと、ますます興奮していく。堪らなく気持ちよくなっているのである。
スカートを穿き、しゃがみ込む。スカートがずり上がり、太ももはもちろんだが、お尻まで見えてしまっている。しゃがみ込みながら、陰部に指を挿れる。そして、ゆっくりとピストンさせていき、陰部を濡らしていく。
にちゃくちゃにちゃ……。
ヤらしい音を響かせながら、オナニーに耽る真紀。
止めたいのに、こんなのはいけない行為なのに。
指は止まらない。むしろ、勢いは増すばかりである。
「アン、ふぁ。き、気持ちいい……」
しゃがみ込む姿勢から、ごろッと横になり、さらに足を大きく広げる。卑猥なポーズをして、オナニーに耽ると、それだけで刺激が入り、気持ちよさのレベルがアップする。マイクロミニのスカートはずり上がり、完全に性器を露出させている。
やがて、指の動きは早くなり、そして、オルガスムスを感じ始めた。
「いやん、もう駄目……、イク、イっちゃうわぁ」
身体を反り返しながら、真紀は昇天する。ガクガクと体を震わせながら、布団に顔を押しつけて、快楽を味わう。
「き、気持ちいい、もっと気持ちよくなりたいのぉ……」
真紀は自己嫌悪に陥りながら、そのままベッドで目を閉じた。
昭から連絡が来たのは、その日のお昼を過ぎたころだった。
昼食を終えてテレビを見ていると、スマホが震えた。
昭から着信が入っている。
「も、もしもし」
「真紀か、元気にしてるか?」
「別に普通よ」
「そうか、一人Hしているかと思ったよ。どうだ、もっと気持ちよくなりたいだろ」
「そ、そんなことは……、私は……」
オナニーをしていたことを見抜かれ、真紀は恥ずかしさでいっぱいになった。
「今日の午後5時に、例のマンションに来い。また、気持ちよくしてやる」
「で、でも……、そんな時間から家を空けるなんて」
「大丈夫さ。どうせ旦那は遅くなるんだ。なら、こっちはこっちで楽しもうじゃないか。今日はまた別のトビラを開いてやる。きっと気に入るぜ」
別のトビラ。
一体何のことだろう。
興味はあるが、ここで巻き込まれると、もう戻れないような気がする。
「ど、どうしても行かないと駄目なの?」
「当然だ。良いのか、例の写真はこっちにあるんだぞ」
「そ、それは、私、おかしくなりたくないの。ただ平穏に暮らしたいだけなのよ」
「ククク、お前はただ戸惑っているだけなんだよ。迷うことはない。自分の気持ちに正直になればいいんだよ。気持ちよくなりたくないのか?」
気持ちよくはなりたい。
むしろ、快楽を求めるから一人で昼間からオナニーをしてしまっているのである。
「そ、それは……」
「気持ちよくなりたいだろう?」
「そ、そんなことは……。だけど」
「どうなんだ。気持ちよくなりたいはずだ」
「そ、そうかもしれない。でも、怖いの……。自分でもどうしていいのか」
「大丈夫さ。気持ちよくなりたいんなら、俺のところに来い。俺がお前を変えてやる。恐れることはない、気持ちよさを求めるのは、人間として当然の感情だ。自然なことなのさ」
とりあえず行くしかないだろう。
弱みを握られているから、抗えない。だけど、それ以上に気持ちよくなりたい。だからこそ、この連絡を待っていたのかもしれない。
心のどこかで、昭から連絡が来るのを待っていたのである。
「わかった、行くわ。5時に行けばいいのね」
「そうだ、では待っているぞ」
そう言うと、電話は切れた。
真紀はフンと鼻を鳴らし嘆息すると、約束の時間を待った。
午後4時半を回り、真紀は支度を始める。
どんな格好で行っても問題はないだろうが、何があるかわからない。シンプルな装いを心がけ、家を出た。シックなトレンチコートに、黒のスキニーパンツ、トップスはブラウスにカーディガンを羽織った。スタイリッシュな格好で彼女は、昭の元へ向かった。
マンションに向かい、部屋のトビラをノックする。
「よく来たな。入れ」
「え、えぇ」
簡素な部屋に案内される。
床の上にはいつもの首輪が用意されている。
昭は真紀を部屋に入れると、すぐに指示を出した。
「真紀、服を脱ぎ、首輪をつけるんだ」
真紀は言われるままに服を脱いだ。恥ずかしさはあるのだが、大分慣れてしまっている。すぐに服を脱ぎ、そのまま首輪をつけた。
「よし、じゃあ四つん這いになれ。そして、尻をこっちに向けろ」
「そ、そんな恥ずかしいわ」
「何を今さら、見え透いた演技をするな、お前は気持ちよくなりたいはずだ。ならさっさと、こっちに尻を向けろ」
真紀は尻を上げて昭の方に向けた。
その様子を見ていると、昭は尻の双肉を手で広げると、秘部を露にさせた。
「流石、牝犬だな、もう濡れている」
真紀はこの時激しく濡れていた。このマンションに来ると、ゾクゾクしてしまうのである。
「だが」昭は真紀の菊門に指を押し当てる。「今日はこっちの穴を使ってみるか」
「え、そっちの穴は違うわ、止めてぇ」
「アナルも気持ちよくなれるんだぜ、お前にはその素質があるだろうよ」
昭は、ローションを取り出し、それを指に垂らすと、ぬるぬると滑らせ、さらに指をアナルに挿入した。
メリメリと、菊門の中に指が入っていく。
強烈な排泄感が沸き上がるが、身体が求めてしまう。
「どうだ、気持ちいいか?」
「き、キツイ、も、もう抜いて」
「まだ始まったばかりだぜ。もう少し楽しませてくれよ」
「いやぁぁぁ、そっちの穴が広がっちゃうわぁ」
アナルに指を入れていた昭であったが、少しずつアナルを拡張していき、次なるステップに進んだ。やや小ぶりのバイブを取り出し、それにローションをたっぷり塗ると、ゆっくりと菊門に挿れていった。
「くぅ、うあぁ、避けちゃう、お尻が裂けちゃうわぁ」
「大丈夫だ、このくらいの大きさなら問題なく入るはずだぜ」
昭はバイブを奥深くまで挿れると、スイッチを入れて刺激を入れ始めた。
ヴヴヴヴヴ。
稼働音が鳴り響き、真紀はガクガクと体を震わせる。
「アアン、も、もう止めてぇぇ……、お、おかしくなっちゃうわぁ」
「どうだ、気持ちいいだろ? もっと刺激が欲しいんじゃないのか?」
「キツイわ、お尻が……お尻が……」
窮屈な感じはあるが、次第に気持ちよさが襲ってくる。
アナルを弄られるという変態的な行為をしているのに、どんどん気持ちよくなってしまうのである。
「よし、こっちも弄ってやろう」
昭は、アナルにバイブを突っ込みながら、空いた手を使ってクリトリスを刺激し始めた。
二か所を同時に弄られて、真紀は気絶寸前まで追い詰められた。
とにかく気持ちいい。もう、どうなってもいい、そんな気分に襲われるではないか。
真紀はやがてエクスタシーを迎え、身体を反りかえらせ始めた。
「い、イク、イっちゃうわぁ」
「おっと、まだイカせないぜ」
昭はバイブのスイッチを止め。クリトリスから指を離した。
あまりに突然の行為であり、真紀はイキたいのにイケず困惑してしまった。
「お、お願い、い、イカせて。このままじゃ生殺しよ」
「まだ楽しみにはこれからだ。自分ばかり気持ちよくなっていたら不公平だろう。そう思わないか?」
「そ、それは」
「俺の方も気持ちよくしてもらうか。フェラをするんだ。上手にできたら、ご褒美をやろう。さぁ牝犬、やってみろ」
昭は仁王立ちに立つと、真紀を見下ろした。
真紀は静かに昭を見つめると、彼のスラックスに手をかけた――。
〈続く〉
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