連載官能小説『女性向け風俗』第8回
栄太とセックスしたものの、裕子は悶々とした気分の中にいた。
オフィスウエアに身を包み、デスクで仕事をしているのだが、身体が疼いてしまう。パンストに包まれた脚を組み替えながら、仕事に勤しんだ。
だが、考えるのは、セックスのことばかり。
(私って変態なのかもしれない)
セックスを求める男性は多い。
しかし、裕子は女性である。なのに、男性並みに性力が旺盛なのである。同時に。なぜここまで性欲が溢れてくるのかわからなかった。
風俗に行ってしまっているし、人には言えない話がたくさんある。
夕方を迎え、終業時間である。基本的に裕子の会社は仕事さえ終われば、定時で帰れる。仕事が片付かないと、そのまま作業をする必要はあるのだが、裕子は仕事が終わっていた。このまま帰ってしまっても問題ないだろう。こういう悶々とした日はすぐに帰った方がいいはずだ。
しかし、そこに木佐貫がやってきた声をかけてきた。
「裕子君。今日この後大丈夫かね?」
「はい、大丈夫ですけど……」
「実ね、至急、頼みたい仕事があるんだよ。やってくれるとありがたいんだがな」
「わかりました。仕方ないですね」
裕子は基本的に真面目である。
仕事を頼まれたら断れないのだ。それに、木佐貫も真面目な所があり、就業時間中は勤勉に仕事をしている。仕事ができる上司なのだ。そんな上司が頼んできた仕事であるから、断り切れない。帰りたい思いはあったが、それでも裕子は仕事を引き受けることに決めた。
パソコンを立ち上げ、仕事の準備を始める。
時刻は午後6時を回っており、そろそろお腹も空いてくる。まだ、仕事は終わりそうにない。軽食を買ってきてもいいかもしれない。
そう考えていると、木佐貫がやってきて、彼女に差し入れをしてきた。
コンビニのビニル袋の中にチョコレートとコーヒーが入っている。
「遅くまですまないね。裕子君、食べてくれたまえ」
「あ、ありがとうございます。助かります」
チョコレートのような甘いものがちょうど食べたいと持っていた。そこで裕子はありがたくチョコレートを頂き、それをコーヒーで流し込む。そして、そのまま作業を続ける。
一人、また一人社員が帰宅していき、社内には木佐貫と裕子の二人だけになった。裕子は集中していたのであるが、何か気分が高揚してきた。どこか、ムラムラとしてきたのである。この変化は一体何なのだろうか?
(体が熱い……。どうしたんだろう)
それでも、懸命に仕事を続ける。しかし、徐々に集中力が途切れ、身体が熱く反応する。
「裕子君、大丈夫かね、顔が赤いようだが……」
ニヤッと不気味な笑みを浮かべて、裕子に向かってくる。
「は、はい。ただ、少し火照っちゃって。暑いですね」
季節は冬である。
暑さを感じるのはおかしい。
「少しソファで休んだらどうかね? ずっと休みなしだろう」
「じゃあ少しだけ休みます」
裕子は商談ルームにあるソファに座り、足を伸ばした。
依然と体は熱い。火照っているというか、ムラムラとしてしまうのである。
そんな中、木佐貫がやってきて、彼女の前に立った。
「どうかね、気分は?」
「気分はそんなに悪くないです。ただ、暑くて」
「そうかね。私が様子を見てやろう。まず上着を脱ぎたまえ」
「は、はぁ……」
やや強引に上着を脱がせる木佐貫。
流されるままに、上着を脱ぐ裕子。その時、木佐貫の手が裕子の二の腕に触れた。瞬間、電流が走ったように、体中に刺激が入る。
「いやぁん。なんか変です……」
「どうしたのかね。落ち着くんだ。私が介抱してあげよう。次はブラウスを脱ぐんだ」
脱ぎたくないのに、ブラウスも脱ぎたくなる。堪らなく、Hな気分になってくるのである。それに触れられるだけで陰部が熱く反応してしまう。
パンストに包まれたショーツの中は、既にぐっしょりと濡れ始めていた。
木佐貫はブラウスを脱がすと、彼女のブラジャーをも外してしまった。
そして、あろうことか胸を揉み始めたのである。
抵抗したい。でもそれができない。何かこう、もっと触ってもらいたくなるのである。
(もしかしてチョコレートに何か入っていたんじゃ……)
堪らずそう察する裕子。
「木佐貫さん。チョコレートに何か入れたんじゃないですか?」
その言葉を受け、木佐貫の体が硬直した。
「な、何を言っているんだね、そんなわけは」
その姿は明らかに動揺している。裕子は少し触れられただけで、全身が性感帯になったように敏感に反応してしまう。拒みたいのに拒めないのだ。
「酷いです。きっと媚薬か何かを入れたんですね。わ、私、身体がおかしいです。とにかく気持ちよくなってしまうんです」
「なら、一緒に気持ちよくなろう。私が気持ちよくしてあげるから」
木佐貫は必死であった。
実は、彼はネットで購入した媚薬をチョコレートの混ぜていたのである。その効果が、湯子に現れていた。堪らなくHな気分になり、自分から木佐貫を求めてしまう。
「き、木佐貫さん、胸を触ってください。お願いします」
抗えなかった。白く豊満なバストを、揉み始める木佐貫。彼は乳房を揉みしだきながら、さらに乳首を弄り始めた。
「裕子君、気持ちいいかね?」
「き、気持ちいいですぅ。もっと触ってぇ……」
笑みを浮かべた木佐貫は気分よく胸を触り始める。
彼の手のひらの中で、雄渾も乳房が変幻自在に形を変える。マシュマロのように柔らかいおっぱいを揉まれていると、何も考えられなくなる。もっと過激に刺激を求めていく。
木佐貫は乳首に口を当て、そして甘噛みをする。すると、裕子の身体に電流が走る。ビクンビクンと激しい反応が襲い、身体をくねらせていく。
「アアン、凄い、刺激が強すぎますぅ、うぅぅぅ……」
「ちゅぱ、にちゃ、むちゅ、裕子君のおっぱいは素晴らしいよ。よし私の方も気持ちよくしてくれた前」
木佐貫はベルトを外すと、勃起したペニスを露出させると、それを裕子の谷間に挟み、激しくしごき始めた。いわゆるパイズリしている形になる。
胸の谷間にペニスを挟み込まれると、普通なら嫌なはずなのに、今は全く違う。もっとこすりつけてほしい、熱い精液が欲しいと思ってしまうのである。
気づくと、裕子は率先してパイズリを始めていた。木佐貫のペニスからカウパー腺液が溢れ出してきて、それが胸に付着する。ぬらぬらとした透明な糸がヤらしく伸びていき、一層興奮していく。
「ゆ、裕子君、最高だ、気持ちいいよ」
「わ、私も気持ちいいですぅ。木佐貫さんのち×ぽがどんどん硬くなって、私の胸に当たってるんです」
「裕子君、そのまま先端を舐めてくれたまえ、そうすれば、もっと気持ちよくなれるから」
「な、舐めればいいんですね。わかりました」
裕子は、胸にペニスを挟みながら、さらに亀頭を舐め始める。舌先でちろちろと亀頭を優しくな舐めていくと、木佐貫の表情がうっとりとしたものに変わっていく。激しく隆起した男根から止めどないカウパー腺液が溢れ出し、にちゃにちゃと淫靡な音が鳴り響いていく。
裕子は一旦胸からペニスを外すと、しゃぶりついてフェラを始めた。亀頭の裏側を舌で刺激しながら、口内の全体を使ってストロークさせていく。
「くぁ、裕子君、堪らないよ」
「き、木佐貫さん、私の方も刺激して下さい」
「よし、こっちにあそこを向けてごらん。シックスナインをしよう」
裕子は言われるままに、熱くなった下半身を木佐貫に向けていく。裕子が上になり、木佐貫が下になる、裕子はフェラを続けながら、フリフリと腰を振りながら、刺激を求めている。木佐貫は、スカートとパンストを脱がし、ショーツのみにさせると、ショーツの上から秘部を刺激し始めた。するち、じんわりと蜜液溢れてきて、ショーツに染みを作った。ジュクジュクとした女蜜が、止めどなく溢れてくる。
木佐貫はショーツのクロッチ部分を横に少しずらし、舌先を膣内に入れた。裕子の身体が熱く反応し、反り返らせる。
「アアアン、凄い、刺激が強いですぅ。もっと舐めてくださいぃ」
べろべろチュパチュパ。
舌先を使って、木佐貫はヴァギナを舐め回していく。媚薬によって、感度が最大まで高まった裕子は、少し触れただけで、失禁してしまった。びちゃびちゃと女水が飛び散り、それが木佐貫の顔に降りかかる。
「アアアン、も、もう駄目、イク、イッちゃう……」
「私もイキそうだ、一緒にイこう」
「あああああん、イクゥゥぅー」
次の瞬間、裕子は激しく体を痙攣させてオルガスムスを感じ始めた。
少し遅れて木佐貫も射精する。熱いスペルマが、裕子の口内注がれ、ドクドクと脈打っていく。
裕子は白濁したザーメンを口で受け止めると、それをそのまま飲み干していった。
「裕子君、最高だったよ。気持ちいいだろう」
「気持ちいいですぅ。でも、まだ足りないんですぅ」
「よしなら続きをしよう」
続きというのは恐らくセックスだろう。
裕子はギリギリの精神の中にいた。このままセックスしてしまったら、もう元には戻れないような気がした。
「セックスは駄目です。だって木佐貫さんには奥さんがいるじゃないですか」
「そんなことは気にする必要はないんだよ。だがね、君がそこまでセックスに反対なのなら、代替案がある」
「代替案?」
「そうだ、要はセックスしなければいいんだろう。なら、私に任せたまえ」
木佐貫はそう言うと、裕子を四つん這いにさせ始めた――。
〈続く〉
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