官能小説レビュー 第14回『【誘惑三重奏】私立高校生徒会』
引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00KBS1W44/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
今回紹介する官能小説は、犬飼龍司さんの『【誘惑三重奏】私立高校生徒会』です。
官能小説では定番の、高校を舞台にした作品となっています。
同級生、後輩、先生……。相手となる女性もさまざまで、非常に面白い作品です。
それでは、早速レビューしていきますので、ぜひご覧ください。
□登場人物とストーリー
【登場人物】
・後藤良介……主人公の高校生 生徒副会長
・川原春菜……良介の同級生 生徒会長
・北沢七海……良介の後輩 生徒会書記
・坂崎智子……良介の担任教師 生徒会顧問
【ストーリー】
本作品は全8章の構成となっており、それぞれのパートで、Hなプレイが展開されます。
1つずつ章を確認していきましょう。
〇第1章
生徒会副会長である後藤良介は生徒会の仕事で遅くまで残ります。そこに、顧問の坂崎智子がやってきて、二人で作業をするのですが、仕事で疲れた智子はうとうとと眠ってしまいます。実は、良介は智子に憧れを持っており、眠った智子を見て、Hな悪戯をしてしまいます。ただ、智子は起きていて、この悪戯を感じているのです。
そして、このまま良介が道を外さないように、自分の体を使って、良介を導いていきます。手コキ、フェラと続けて奉仕をして、良介の性欲を諌めようと躍起になるのです。ここから、良介と智子の禁断の関係が始まります。
〇第2章
智子は既に結婚しており、良介と淫らな関係になってしまったことを悩みます。同時に、良介は、一度、智子にフェラなどの奉仕をしてもらい、もっと関係を深めたいと考えています。
そんなある日、誰もいない教室で、良介と智子は一緒になります。そこから、先日のHなプレイが思い出され、良介が動きます。
智子は、抵抗するのですが、良介の気持ちを知り、再び手でしごくことになります。しかし、それで満足できない良介は、智子の身体を求め、そのまま二人はセックスしてしまうのです。
〇第3章
この章は良介と春菜のパートとなっています。
智子とセックスをしてから、良介は智子に避けられてしまいます。困った良介は、生徒会長である春菜に、先生とセックスしたと告白し、どうしたらいいか助言を貰うことにします。真面目な春菜は信じられないと顔を歪めますが、自分も良介と関係を持ちたいと考え始めます。
そこで自分は経験豊富だと思わせながら、良介のペニスを弄び、口で奉仕してあげる流れになります。
良介はフェラをされながら、オルガスムスに達し、春菜の口内に射精するのでした。
〇第4章
続けて良介と春菜のパートです。
生徒会室で仕事をしていると、いつの間にか時間が過ぎ、良介と春菜の二人きりになります。
そんな中、春菜が切り出します。前回、良介を気持ちよくしたんだから、今度は自分が気持ちよくなる番だと提案するのです。その流れで、Hなプレイをすることになります。
胸を揉んだり、クンニリングスをしたりと、春菜を気持ちよくさせていく良介でしたが、我慢できずに、身体を求めてしまいます。
春菜もそれを受け入れ、二人はセックスをしてしまいます。
〇第5章
この章は良介と七海のパートです。
七海は過去良介に助けられた経験があり、それで良介に思いを抱いています。
そんな中、七海は生徒会室でセックスに耽る、良介と春菜を目撃してしまいます。
驚いた七海は、自分だけ取り残されていると感じ、良介にバージンを貰って欲しいとお願いします。
七海は転校が決まっており、もう長くこの学校にいられないのです。
そのため、最後の思い出作りとして、良介と結ばれることを望みます。
その意志をくみ取った良介は、七海とセックスをします。
〇第6章
文化祭で生徒会はメイド喫茶の出し物をします。
これがなかなか好評で、多くのお客さんが来店したのです。
無事文化祭が終わり、メイド服のままの春菜と良介は教室で一緒になります。
良介はメイド服を着たまま、セックスがしたいと提案し、春菜もそれを呑みます。
結果的に二人はセックスをするのですが、これを、七海が目撃しています。
七海は静かに教室内を見ているのですが、見つかってしまい二人の前に現れます。
春菜は七海が良介に憧れを抱いていることを知っているので、三人で楽しもうと提案します。
良介も七海も承諾し、3Pが展開されます。
〇第7章
文化祭が終わり、後夜祭が行われている中、良介と智子は一緒になります。
智子は、かつて良介とセックスをしており、その罪悪感から、一度きりの関係にしようと考えているのですが、身体が良介を求めてしまいます。
良介自身も智子を求め、二人は人気ない場所でキスを始めます。
その流れから、二人は激しく求めあい、結果的にセックスをしてしまいます。
夫がいながら、教え子とセックスしていまう、智子の苦悩や、良介の智子を想う気持ちが色濃く描かれた章となっています。
〇第8章
第8章は、良介、春菜、七海、智子のパートです。
大体流れで分かると思いますが、4Pが主体であり、良介とそれぞれの女性たちが入り乱れてセックスをします。
最初は、良介と春菜、そして七海、最後に智子と、色濃くセックスが展開されていきます。
物語のクライマックスだけあって、かなり綿密な描写が続き、引き込まれます。
エピローグでも、4Pを示唆する内容があり、4人で仲良くセックスをするというところで話は終わります。
□様々なタイプの女性と入り乱れる
本作品は、主人公一人に対し、三人の女性が相手になります。
やや高飛車なところがある同級生の春菜。
小さくて妹系の七海。
そして、豊満なボディで良介の憧れとなっている智子。
さまざまなタイプの女性と入り乱れるので、読んでいて飽きませんし読み応えがあります。
特に物語終盤の4Pの描写は素晴らしく、官能的な気分にさせてくれます。
非常に興奮度の高い官能小説だったと思います。
□文章自体は端正
比較的読みやすく、親しみやすい文体で描かれています。
諄いような描写も少なく、割と淡々とした形です。
それでもあっさりしすぎているわけではなく、綿密に書かれているので、読んでいて、物足りないなと感じることが少ないです。
例えば、
「膣の浅瀬に位置するGスポットを思いっきり摩擦され、七海の眼前で桃色の小爆発が起きた」
P204より抜粋
このように表現力豊かな描写もあるので、読んでいて引き込まれます。
□過不足なく描かれた高校系作品の秀作
高校を舞台にした作品としては、ストーリーもしっかりしていますし、色々な女性と関係を持つので、飽きることなく読み通せます。
また、過激な描写は少なく、全体的にソフトな描写が続くので、多くの方におすすめできる作品となっています。
私の場合、大体3時間ほどで読破できましたが、じっくり読んでも楽しめるでしょう。
未読の方は、ぜひ一度読んでみてください。
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