連載官能小説『後輩社員と秘密の関係』第4回
孝樹も瑞希もこのセックスが初体験というわけではない。
しかし、両者ともに、それほど性生活が豊かなわけではなかった。お互い、付き合っている人間がいるわけではないし、セックスからは遠のいていたのである。
(久しぶりのセックスだな)
と、孝樹は考えていた。
思えば、年単位でセックスをしていない。
最後にセックスしたのは、確か1年以上も前だ。それも会社の先輩に連れられて行った、風俗である。風俗にそれほど行かない孝樹は、全く気持ちよくなれずに、消化不良に終わっていたのだ。
だからこそ、久しぶりに訪れたセックスのチャンスに、心が浮き立っていた。
相手は、瑞希だ。密かに憧れていた会社の後輩。そんな人間とセックスができるのであれば、嬉しい以外、表現のしようがない。
対する瑞希も、久しぶりのセックスである。
大学生時代、付き合っていた男性がいたのであるが、その男性とセックスしてから、全く行為をしなかったから、かれこそ、一年近くセックスをしていない。この点は、孝樹の境遇と非常によく似ている。
二人は、どこか似ている部分があり、それがきっかけとなり、惹かれ合うのかもしれない。
孝樹のペニスは、イッたばかりだというのに、既に回復しており、再び硬く勃起していた。ギンギンに膨れ上がったペニスは、早く瑞希の体内に入りたいと、叫び声を上げているかのようであった。
「ほ、ホントにいいのかい? 瑞希ちゃん」
恐る恐る、孝樹は尋ねる。
どうして、自分が相手に選ばれたのか不思議に思ってしまう。
自分は決してイケメンではないし、仕事ができるビジネスマンでもない。それ故に、人を惹きつける魅力など皆無のように感じてしまう。
「工藤さんだから、お願いしたいんです」
「でも、どうして俺?」
「だって、優しいし、仕事も教えてくれるじゃないですか」
「そりゃ、まぁそうかもしれないけれど、俺よりも魅力的な人間って他にいると思うし……。瑞希ちゃんは可愛いから、相手も選び放題じゃないの?」
「そんなことないです。私、相手が誰でもいいなんて考えていないですよ。工藤さんが良いんです。実は、密かに憧れていたんです。そ、その、工藤さんに」
「俺に? ありがとう。俺も瑞希ちゃんが気になっていたんだ。だから、そう言ってもらえると嬉しいよ」
「私たち似ていますね。きっとお似合いなのかもしれません」
瑞希はそう言うと、にっこりと笑った。
白い歯がくっきりと見え、心の底から喜んでいるように思える。
「じゃあ、行くよ」
孝樹はデスクの上に瑞希を寝かせると、脚をゆっくりと開いた。
ヴァギナが押し開かれて、奥の膣口がくぱぁと顔を出した。
既にヌレヌレの状態になっている瑞希の性器は、早くペニスを挿れてほしそうに、ヒクヒクと小刻みに動いている。
「な、なんか緊張します」
「俺もだよ。お互いに気持ちよくなろう」
「はい。お願いします」
ペニスを片手でしっかり持つと、もう片方の手で、瑞希の膝を持ち、膣口に照準を合わせる。そっとペニスを近づけて、ヴァギナに密着させる。
ぴちょんと、卑猥な音が聞こえ、ぬるぬるとした液体が、ペニス全体を覆っていく。とろとろになった蜜液が滴り落ち、挿入は比較的容易であった。
「挿れるよ」
孝樹はそう言うと、ゆっくりとペニスを挿入していった。
ずぶずぶずぶ……。
ペニスは吸い込まれるようにヴァギナの中に入っていった。
全体的に温かい。それでいて、包み込まれるような感覚が広がる。
ぬめぬめとした膣内は、どこまでも気持ちよく、ペニスを十分に刺激していく。
「う、動いてください」
と、瑞希が告げる。
体内に孝樹が入ってきて、それを体全体で感じ始めていた。
「わかった。じゃあ動くよ」
孝樹は静かに腰を動かし始めた。それほど、セックスに慣れているわけではないので、どこかぎこちない動きになってしまう。懸命にペニスを動かしていく孝樹。彼の真剣な動きを見て、瑞希も嬉しくなっていた。自分のために、必死になってくれている。その気持ちがありがたかったのである。
ぬちょぬちょとした膣内は、大量の蜜液で満たされていた。そのため、ペニスはスムーズに動く。正常位で挿入しているが。割と奥の方までペニスは届いた。それだけ滑りが良いのである。
孝樹は、遅めのペースで動き始めた。既に一度イっているが、膣内の気持ちよさは別格である。少しでも気を抜くと、たちまちイってしまいそうになる。そうならないためにも、一定のペースで動いて、慣れていく必要があると感じたのだ。
ペニスを奥の方まで突きつけると、こすりつける面積が広がり、どんどんと気持ちよく唸っていく。毎日マスターベーションをしていたが、気持ちよさはその比ではない。圧倒的な快楽が、孝樹を包み込んでいる。
「アン、お、奥まで届いてますぅ」
「スゴイ、気持ちいいよ、瑞希ちゃんの中、ヌルヌルなんだ」
「だって、興奮しちゃうんですもの」
「もっと興奮してよ、瑞希ちゃんの乱れる姿が見たいな」
「恥ずかしいですぅ、でも、我慢できません」
うっとりとしながら瑞希はそう告げる。
彼女も気持ちよくなっており、この気持ちよさを永続的に味わっていたいと感じていた。
孝樹は、瑞希の脚を高く持ち上げ、宙でクロスさせた。そうすると、膣内の形状が変わり、違った刺激が入ってくる。締まりがよくなったと言えばいいのであろうか? ペニス全体が締め付けられるようになると、孝樹にピストンの動きも次第に早くなっていく。
ペースを守らなければ、早くイってしまうかもしれない。しかし、それでももっと気持ちよくなりたいという気持ちが上回り、必然的にペースが速くなってしまうのである。
「瑞希ちゃん、気持ちいいよ、凄くいい感じだ」
「私も気持ちいいです。もっと、激しく突いてくださいぃ」
瑞希の甘い声が聞こえ、その声が孝樹に力を与える。
彼は、脚をクロスさせた状態から、一転して、今度は脚を左右に多く広げた。ヴァギナが大きく押し広げられ、結合部分が丸見えになっている。半透明の液体が、デスクの上に滴り落ち、にちゃにちゃと音を上げながら糸を引いている。
「は、恥ずかしいです。こ、こんな格好……」
「でも、気持ちいいだろ。瑞希ちゃんのおま×こがどんどん濡れてきて、俺のち×ぽを包み込むんだ」
脚を大きく広げた状態のまま、孝樹は激しいピストンを展開していく。
パンパンと、肉同士がぶつかりある音がこだまし、それが堪らないエロスを形成していく。さらに、孝樹は、姿勢を前傾にさせ、押し付けるようにペニスを突きたてると、瑞希の唇を奪った。そして、舌同士を絡めあい、激しいディープキスを展開していく。
互いの唾液が絡み合い、しっとりと伸びた糸が、ヤらしくテカっている。瑞希の口内を舌で堪能しながらキスを続け、さらに、空いた手で、瑞希の乳房を揉みしだいた。
「瑞希ちゃんのおっぱい、柔らかいよ」
「私、そんなに胸が大きくないですよ」
「でも形がよくて、柔らかいよ。揉みごたえがある」
キスを止めて、今度は乳首に吸い付く孝樹。
チューチューと音を立てながら乳首を吸うと、硬くなっていた乳首がより一層硬くなり、ぷっくりと大きくなっていく。
乳首を舐め、さらに指で刺激しながら、瑞希の胸を堪能していく。
対する瑞希も、胸を刺激されて、気持ちよさを感じていた。正常位で、挿れられて、さらに胸を弄られると、たまらない刺激が入り、もっと感じてしまいたくなるのだ、自然と声も大きくなり、瑞希は甘い声を上げた。
「アン、乳首、そんな風に弄らないでぇ」
「気持ちいいんじゃないの? もっと弄ってあげるよ」
「気持ちよすぎて、おかしくなってしまいますぅ」
「おかしくなっていいんだよ。おかしくなれば、それだけ気持ちよくなれるんだ」
胸を揉みながら、懸命に正常位で挿入を続ける孝樹。
今度は、別の体位も試したくなる。瑞希を後ろから犯してみたい。そんな欲望が沸々と湧き上がってくるではないか。
「瑞希ちゃん、後ろから挿れたいんだけど、良いかな?」
「う、後ろからですか? は、恥ずかしいですけど、工藤さんがしたいのならいいですよ」
「ありがとう。じゃあ後ろを向いてもらおうかな。四つん這いになってくれる?」
孝樹の言葉を聞き、瑞希は起き上がると、姿勢を四つん這いに変えた。
お尻を高く突き上げると、ヴァギナがむき出しになり、かなり恥ずかしい体勢になる。恥ずかしさで顔を真っ赤にさせる瑞希であったが、孝樹のために四つん這いになったのである。
孝樹は、瑞希の臀部に手を当てて、くいっと左右に広げた。
丸見えになった性器から女蜜が滴り落ち、それが太ももに付着してつつっと流れていく。
(な、なんてエロい光景なんだ)
と、思わず息をのむ孝樹。
彼はペニスを持ち、それをヴァギナに押し当てた。そして、そのまま挿入していき、すぐにピストンを開始していく。
じゅぼじゅぼと空気が入るような音がこだまし、それが堪らないエロスを生み出していく。バックによる体位は正常位に比べて挿入が深いので、ペニスは子宮近くまで届いた。メリメリと膣内を押し広げていくように、ペニスが挿入され、全体を包み込んでいく。
「す、凄いよ、瑞希ちゃんの中の締まりが凄すぎて、俺もおかしくなりそうだ」
「私も気持ちいいです。交尾みたいなセックスなのに、とにかく気持ちいいですぅ」
「お互いにもっと気持ちよくなろう」
孝樹はペースを上げてピストンを続ける。
あまりに抽送のスピードが速いため、限界は近づいている。それでも彼は動きを止められなかった。ただ、気持ちよさの虜になっている。もっと、激しいセックスをしたい、考えるのはそればかりであった。
瑞希の臀部に手を当てて、早いペースでピストンを続ける孝樹。
彼は次第に限界を迎え始めた。
「み、瑞希ちゃん。俺、そろそろイキそうだ」
「わ、私もイキそうです」
「ど、どこに出せばいい?」
「な、中に、中に出してください」
「中に? いいのかい?」
「工藤さんをたっぷり感じたいんです。だから中出ししてくださいぃ」
「わかった。じゃあ中に出すよ」
最後の仕上げと言わんばかりの勢いで、孝樹は抽送を続ける。
するとペニスが激しく収縮を始めて、形容しがたい快楽の爆弾がペニスに降り注いだ。
次の瞬間、オルガスムスを感じ、そこで初めて勢いよく精液を放った。
ビュルビュルと、勢いよく精液が瑞希の膣内に注がれる。
「あぁん、凄いです。精液がたくさん私の中に入っているぅ」
瑞希は中出しをされて、飛び刺す精液の感覚を感じ始めている。
大量の精液を放出した孝樹は、瑞希の上に崩れ落ちた。
「き、気持ちよかったよ、瑞希ちゃん……」
「私もです。そ、その、これからも関係を続けませんか?」
「俺でよければ、相手になるよ。むしろお願いしたいくらいだよ」
「ありがとうございます。これからも宜しくお願いします」
二人のセックスはこうして終わりを告げた。
しかし、これは終わりではない。むしろ始まりであり、今度も二人はHなプレイを続けることになる。
孝樹はセックスの余韻に浸りながら、瑞希の髪を優しく撫で上げた――。
〈続く〉
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