連載官能小説『後輩社員と秘密の関係』第6回
仕事中、孝樹は早くセックスがしたくて堪らなかった。同時に、先程、咲子と淫らな関係を結んだとは思えなかった。しかし、あれは現実である。自分は確かに咲子に手コキをされ、そしてフェラチオでイってしまったのだ。
それは間違いのない事実である。
(俺……。何をしているんだろう)
ふと、そんなことを考える。
咲子ともセックスがしたいが、そうなると、瑞希との関係はどうなるのだろう。
決して付き合っているわけではないので、浮気にならないだろうが、それでも少しだけ罪悪感があった。しかし、咲子の魅力には敵わない。
(ゴメン。瑞希ちゃん、俺、橘花課長も好きかもしれない)
優柔不断と言ったらそれまでかもしれないが、孝樹はふらふらとしていた。
そして、定時を迎え、社員たちが一人ずつ帰宅していった。
そんな中、孝樹はそわそわと体を動かしながら、咲子の様子を伺った。
対する咲子は、孝樹の視線に気づいているだろうが、未だに仕事をしている。まだ、仕事が残っているのだろう。流石に仕事中に淫らな行為には及べない。既に仕事が終わっている孝樹は、一人屋上に向かい、時間を潰すことに決めた。
屋上には誰もおらず、冷たい風が吹いていた。少しだけ、火照った体を静めてくれる。
(本当にセックスができるんだろうか……)
自分は遊ばれているのかもしれない。
そもそも、自分がモテるはずがないのだ。何の特徴もない、冴えない会社員。魅力はゼロである。きっと、いいように弄ばれてそれで終わりだ。
瑞希にしても、咲子にしても、どうして自分を相手にしてくれるのかわからなかった。
しばらく、屋上に佇んでいると、屋上のトビラがギィと開いた。
視線を向けると、目の前には咲子が立っていた。
「ここにいたの。一体何をしているの?」
「あ、橘花課長。まだ、仕事中ですよね? だからここにいたんです」
「そう、でも仕事が終わったから、もう良いわよ。会社でする? それとも別のところに移動した方がいいかしら?」
「俺は、会社でも良いんですけど、ほ、ホントに良いんですか?」
「良いって何が?」
「そ、その、ホントに俺が相手で良いんですか? 正直、話が上手すぎるなって」
「なぁんだ、そんなこと気にしていたの。私はあなたを助けたいと思っているの。有能な社員だし、このまま仕事に集中できなかったら、色々とマイナスだからね。だから、あなたは何も心配しなくてもいいわ。私も任せて頂戴」
「あ、ありがとうございます」
「じゃあ、また会議室に移動しましょう。もう、残っている社員も少ないから」
時刻は7時を回っていた。
繁忙期ではないので、既に多くの社員が帰宅している。
残っている社員の数は、数えるほどしかおらず、社内は全体的にひっそりとしていた。
二人は会議室の中に入ると、『使用中』のプレートをかけ、トビラに鍵をかけた。
静かな空間の中で、孝樹と咲子は向かい合わせに立った。
まず、動いたのは咲子であった。上着を脱ぐと、それを椅子の背もたれにかけて、孝樹の上着を手にかけた。
「さぁ、楽しみましょう」
「は、はい!」
一枚ずつ服を脱いでいく孝樹と咲子。
あっという間に、二人は下着姿になる。咲子は、シンプルな白のブラとショーツを穿いている。控えめにレースが施されたデザインで、あまり華美なデザインではない。咲子のリアルを覗いているかのようで、孝樹はごくりと咽頭を震わせた。
「シャワー浴びていないけれど、いいのかしら?」
「問題ありません。俺も浴びていないですけど、いいですか?」
「私も構わないわ。あなたの匂い、とても刺激的なのよ」
咲子は一歩前に進めると、孝樹の下着を下ろしていく。
既に孝樹のペニスは勃起している。これを待ちわびていた。ギンギンに膨れ上がったペニスの先端からはテロテロと先走り汁が迸っていた。
その汁を指でつまむと、咲子は弄び始めた。半透明のカウパー腺液がヤらしく糸を引き、エロスを感じさせる。
「もうビンビンね。すぐにセックスできそう。でも、すぐにはしないわ。まずは私を気持ちよくしてくれる?」
そう言うと、咲子はショーツを脱ぎ、デスクの上に座り込んだ。
そして、脚を広げるとM字開脚の姿勢をとった。
サーモンピンクの性器が顔を出し、僅かに濡れているように思えた。
「触りますね」
と、孝樹は言う。
そして、恐る恐る咲子の性器に触れる。
うっすらと濡れており、それが堪らない興奮を呼ぶ。
「濡れてますね」
「うふ、当然でしょ。私も興奮しているのよ。さぁ気持ちよくして頂戴」
「わかりました」
孝樹は膣口を指で弄り始めると、ゆっくりと人差し指を中に挿入していく。
しっとりした膣内は、体温により温かかった。
それでいて、にちゃにちゃと濡れており、指はスムーズに奥まで入っていく。
指を奥の方まで挿入し、ノックするように指を動かし、膣内を刺激していく。
「アン、気持ちいいわ、もっと早く動かしてもいいのよ」
「スゴイ、どんどん濡れてきます」
最初は指を一本であったが、次に指を二本入れて、Gスポットを刺激していく。溢れ出る蜜液が孝樹の指を濡らし、テカテカと光っている。
(クリトリスも弄りたいな)
そう考え、孝樹は左手でクリトリスを刺激し始めた。
包皮で包まれた陰核を指で向き、白い豆を露出させると、そこをくりくりと刺激していく。
「いやぁん。そんな敏感なところを弄らないでぇ」
「でも気持ちいいですよね。もっと気持ちよくなってください」
クリトリスを、弄りながら、さらに指を膣内に挿入し、早いペースでかき回していく。
やがて、咲子の表情が変わり、ガクガクと体を震わせ始めた。
「アン、工藤君、ちょっと待ってくれる、私、出そう……」
「出る? 何が出るんですか?」
「おしっこが出そうなの。だから動きを止めてくれる」
「駄目です。橘花課長のおしっこが見たいです。このまま出してください」
「いやぁぁ、そんな酷いわぁ……、も、もう、ダメ、で、出るぅ」
体を小刻みに震わせると、潮を吹いたように尿を放った。
黄金色の液体が激しい勢いで飛び出し、床に散乱していく。
「いやぁぁ、見ないでぇ」
「スゴイ……熱いです。もっと見せてください」
興奮しきった孝樹は、手全体を使って性器を刺激し、咲子の快楽を高めていく。
人前で放尿してしまい、恥ずかしさでいっぱいなる咲子であったが、かなり気持ちよく、むしろ満足していた。自分の中の新たなトビラが開かれたような気がして、孝樹をぼんやりと見つめている。
「気持ちよかったですか?」
「えぇ、でも酷いわ、工藤君ってSなのかしら」
「わかりません。ただ、課長のおしっこが見たかったんです」
「まったく変な嗜好を持つのね。でもありがとう、とても気持ちよかったわ、それじゃ、次は私の番ね。今度は私が責めてあげるから覚悟しなさい」
「課長が俺を責めてくれるんですか? それはありがたいです。ではお願いします」
床の上に横になると、孝樹は希望を胸に咲子を見つめた。
咲子は仰向けになった孝樹の上に跨り、騎乗位でペニスを挿入しようとしている。
「それじゃ挿れるわよ」
「お願いします」
孝樹のペニスを持ち、咲子は膣内に導いていく。
ヌレヌレになっている膣内に、ペニスはすんなりと入っていき、さらに大きくなっていった。
「課長の中、とてもヌルヌルで気持ちいいです」
「ウフフ、そう言ってもらえると嬉しいわね。それじゃもっと動いてあげる」
次第に動きを速めていく咲子。
身体をやや反り返らせているので、結合部分がよく見える。咲子の愛液と、孝樹のカウパー腺液が入り混じり、半透明の液体が混濁して、甘露のような甘い液体を作り出す。糸を引きながら、さらにぬちょぬちょと淫靡な音を鳴り響かせて、プレイを続けていく。
床に手を置き、膝を立てながら、早いペースでピストンをさせていく咲子。その姿はまるで性の魔力に取り憑かれた獣のようであった。
やがて、姿勢を変えていく咲子。
反り返った姿勢から、今度は一転して、姿勢を前傾にさせる。
そして、そのまま孝樹の唇を奪うと、舌を絡め合いながら、唾液を啜り始めた。
「むぶ、ふむ、ぐむ……」
熱いディープなキスを展開しながら、前傾で騎乗位を続けていく。
挿入が深くなり、ペニスが擦れ合う面積が広くなり、孝樹も気持ちよくなっていく。膣内の襞がペニスを吸い付くように覆いつくし、快楽のレベルは着実に上がっていく。
「す、凄い、き、気持ちいいです」
「私も気持ちいいわ。工藤君のち×ぽ、ますます大きくなっているわぁ」
ギンギンに膨れ上がった孝樹のペニスは、咲子の膣内で暴れ狂っている。
孝樹は恍惚とした表情を浮かべながら、快楽に身を委ねている。瑞希とのセックスも素晴らしいが、咲子のセックスはテクニックがあり、違った気持ちよさがある。こんなセックスに慣れてしまうと、もうマスターベーションはできそうにない。そんな風にも感じてしまう。
「か、課長、俺……、もうイキそうです」
「まだよ。まだイクのは駄目。これからが本番でしょう」
そう言うと、咲子は一旦ペニスを抜いて、セックスを中断した。
お預けを食らったような形になり、唖然とする孝樹。本当はイキたいのに、イケない憤りが膨れ上がっていく。
「今度は後ろから突いて頂戴。最初はゆっくりと動くのよ」
「う、後ろから挿れればいいんですね?」
「そう、私ね、後ろから犯されるのが好きなの。だから、もっとたっぷり楽しみましょう」
「わかりました」
咲子は四つん這いになると、お尻を高くあげてフリフリと卑猥な動きをさせ始めた。
孝樹は、ペニスを持つと、膣口に照準を合わせていく。
二人のセックスは、まだまだ終わらない――。
〈続く〉
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