連載官能小説『後輩社員と秘密の関係』最終回
「ここ、またミスしてるわよ」
「す、すみません。うっかりしてました」
「また最近、上の空なのね。どうしてかしら」
今、孝樹は咲子の前に立っている。
次の会議で使う資料を作っていたのだが、些細なミスを犯してしまったのだ。
最近、再び仕事に熱が入らない。
確かにセックスはしているのだが、悶々としてしまうのである。
「まだ、物足りないのね」
と、咲子は言った。
対する孝樹は、顔を赤くしながら、俯いてしまう。
自分は、余程、性欲が旺盛なのだろうか? だとすると、困った性癖でもある。自分の性欲がコントールできないなんて、何か情けなくなってしまう。
「そういうわけじゃないと思うんですけど」
「でも、仕事に集中できないんでしょう」
「はい。どうしてかわからないんです」
「わかったわ。私が何とかしましょう。今日の夜、空けておいて。一緒に行ってほしい所があるから」
「行ってほしい所ですか?」
「そう。まぁすぐにわかると思うけど、楽しみにしていてね。でも、とりあえず、今日の仕事は集中すること。仕事が終わったら、たっぷりと楽しませてあげるから」
「は、はい。ありがとうございます」
こうして、孝樹は仕事に戻った。
ミスをした個所を素早く直し、再度提出する。何とかOKを出してもらい、別の仕事に移る。
とりあえず、今日中にあらかた仕事を終わらせておいた方がいいだろう。夜は空けておかなければならないのだ。
なんとなく、咲子がしようとしていることはわかる。
恐らく、Hなプレイをしてくれるのだろう。咲子と孝樹は、定期的に身体の関係を結んでいたから、今日もセックスができるはずだ。そう考えると、途轍もなく嬉しい。早く仕事を終えて、快楽に飛び込みたい。
時間がこれ以上、長く感じた日はなかった。
午後6時――。
孝樹の会社は、午後6時で終業である。仕事が残っていれば、残業をしなければならないが、孝樹は今日の分の仕事は終えていた。チラと咲子の方を向くと、咲子の仕事を終えて、帰る準備をしている。
(課長のところに行った方がいいのかな?)
そう考えていると、咲子が孝樹のところにやってきた。
「工藤君。じゃあ行こうかしら」
「わかりました」
二人は会社を出て、駅の近くにあるシティホテルへ向かった。
いつもはラブホテルを利用していたのだが、この界隈にはないので、今回はシティホテルを利用するようだ。
「ここで、するんですか?」
「うふふ。お楽しみね。とりあえず付いてきなさい」
そう言い、ホテルの中に入っていく咲子。
彼女は受付でチェックインすると、部屋の鍵を受け取り、エレベーターの方へ向かっていく。今日は花の金曜日。明日は休みであるから、ホテルを利用している人間も多いようである。
用意された部屋は広々としており、ダブルのベッドが用意されていた。
部屋に入るなり、咲子はベッドに腰下ろした。そして、孝樹にも座るように言うと、にっこりと笑った。
「もう少しだと思うんだけど」
咲子は、スマホを片手にどこかに連絡している。
それを見ながら、孝樹はじっと咲子を見つめた。
見つめられていることに気づいた咲子は、静かに話し出した。
「実はね、今日はゲストがいるの」
「ゲストですか?」
「そう、あなたもよく知っている子よ。もう少しで来るから、それまで待っていましょうか」
しばらく待っていると、トビラがノックされた。
それを受け、咲子が立ち上がり、部屋のトビラを開けた。
ドビラの向こうに立っていたのは、なんと瑞希であった。
「く、工藤さん、それに橘花課長も」
「み、瑞希ちゃん、どうしてここに?」
慌てて言う孝樹、訳が分からない。
二人の様子をニコニコとして見ていた咲子は、まずは瑞希を部屋の中に入れ、ベッドに座らせた。そして、二人が困惑している姿を見るなり、高らかに宣言する。
「今日は三人で楽しむの。工藤君のためにもね」
「三人で?」孝樹は言う。「そ、それってつまり、3Pってことですか?」
「そうなるわね。工藤君は私と瑞希ちゃんの二人と関係を持っているわ。まさに両手に花という状態ね。だから、今日は三人でセックスするの。そうすれば、工藤君も満足するでしょう」
「い、良いんですか?」
「私は大丈夫よ。もちろん、瑞希ちゃんも承諾済み」
咲子がそう言うと、瑞希が答える。
「私も大丈夫です。工藤さんのためなら、何でもします」
「瑞希ちゃん……」
「工藤君は私たち二人を抱いて、ふらふらと揺れているの。でも、どちらかを選ぶなんてできない。だからこそ、悶々としてしまうのね。それなら、自然の流れに従えばいいのよ。つまり、三人で楽しむ。そうすれば、工藤君も満足するでしょう」
孝樹は感動した。何度も「ありがとうございます」と、連呼しながら、嬉しさに体を捩らせた。
「じゃあ早速始めましょうか?」
咲子はオフィスウェアを脱ぎ、下着姿になった。セクシーなレースが施された黒の下着であった。もしかすると、勝負下着なのかもしれない。
咲子が脱いだのを見るなり、瑞希もオフィスウェアを脱いだ。瑞希の下着は咲子とは相反する形であり、シンプルな白のショーツとブラであった。
それに合わせて、孝樹もボクサーパンツ姿になる。既に興奮からか、ペニスはギンギンに膨れ上がっている。
「ウフフ。工藤君、おちん×んが、凄いことになっているわよ」
「す、すみません。二人があまりに魅力的なんです」
「嬉しいことを言ってくれるわね。さぁ始めましょうか」
咲子は孝樹を寝かせると、ボクサーパンツを脱がして、ペニスを愛撫し始めた、
そして、レロレロとペニスを舐めながら、瑞希にも指示を出す。
「瑞希ちゃんは、工藤君の乳首を責めてあげて」
「わ、わかりました」
瑞希は言われるままに、孝樹の乳首を責め始めた。
舌先で乳首を転がすように、舐めまわしていく。ペニスと乳首を同時に責められた、激しい快楽の中にいた。
「瑞希ちゃん。俺があそこを舐めてあげるよ」
「え、そ、そんな恥ずかしいです」
「良いから、こっちにお尻を向けて」
恥ずかしがる瑞希の秘部を強引に舐めまわしていく孝樹。
瑞希は甘い声で「アン、気持ちいい」と叫んでいる。
「こっちもそろそろいいわね」
今度は、咲子が告げる。
彼女は一旦フェラを止めると、孝樹に跨り、騎乗位で挿入を始めた。
ずぶずぶずぶ……。
咲子の秘部はしっとりと濡れており、すんなりと、ペニスを導いていく。
「工藤君のち×ぽ、どんどん硬くなってるわよぉ」
孝樹は、瑞希の秘部を舐めながら、咲子の膣内にペニスを挿入し、形容しがたい気持ちよさを味わっていた。
ぺろぺろと秘部を舐めまわしていくと、今度は、アナルを舐めたくなる。しわが深く刻まれた菊門は、文字通り、菊の花のように見えた。
「こっちの穴も刺激してあげるよ」
孝樹はそう言うと、瑞希のアナルを責め始めた。
ヒクヒクとアナルを震わせていた瑞希は、あまりの刺激に体をビクッと反り返らせる。
「そ、そんなところ舐めないでください」
「すごく、美味しいんだ、瑞希ちゃんのアナル、堪らないよ」
「いやぁん。恥ずかしいです」
瑞希は顔を真っ赤にさせるが、アナルを刺激されて気持ちよさを感じていた。
恍惚とした表情を浮かべながら、ガクガクと体を捩らせていく。
「流石は工藤君ね、アナルを責めるなんて。なら、こっちもペースを速めるわよ」
アナル舐めを見ていた咲子は、次第に抽送のスピードを上げていく。挿入が深くなり、ペニスが膣壁を擦り付けていく。
「ち×ぽが奥まで当たって、凄く気持ちいいです」
孝樹は瑞希のアナルを舐めながら叫ぶ。
素晴らしく気持ちいい。あまり長く持たないだろう。
「私も気持ちいいわ。こんなのはどうかしら?」
今度、咲子は反対の方向を向いた。孝樹に背を向けて、その状態で挿入を続ける。ペニスがやや反り返った状態で挿入されるため、カリの裏側が刺激され、別の刺激が入ってくる。新しい気持ちよさを感じ、孝樹は喜びの声を上げる。
「うわぁぁ。こ、これいいです。気持ちよくて堪りません」
「私も気持ちいいわぁ。おま×こが擦れておかしくなりそう。はぁん、アン……」
「橘花課長ばっかりずるいです。私も挿れてほしいのにぃ」
アナルを舐められている瑞希がそう反論する。
すると、咲子が後ろを向いたまま、冷静に言った。
「もう少しで工藤君がイクから、そうしたら交代しましょう」
「工藤さん、早くイって、今度は私に挿れてください」
「お、俺、もうイキそうです。イってもいいですか?」
「中に思い切り出してぇ。私を滅茶苦茶にしてぇ」
「うぉぉぉ。イクぅ」
激しいオルガスムスを感じ、孝樹は勢いよく射精をする。
ビュルビュルドビュ。
白濁色の精液が咲子の膣内に注がれ、ゴポゴポと溢れ出してくる。
「工藤君の精液がこんなにたくさん、私の中に……」
孝樹は果ててしまったが、まだここで終わるわけにはいかない。
一度イッたばかりだというのに、ペニスは萎えることなく、隆々としている。すぐに二回戦ができるだろう。
「今度は瑞希ちゃんに挿れてあげるよ」
精液で塗れたペニスを、瑞希の中に挿入していく。
今度はバックの状態である。
四つん這いになった瑞希は、嬉々としながら腰を振り始めている。
咲子はというと、孝樹の後ろに回るなり、乳首を刺激しながら、孝樹の唇を奪った。
ディープなキスが展開され、二人の唾液が入り混じる。甘い蜜のような味わいが、孝樹の口腔内に広がり、満足感で満たされていく。
咲子とキスをしながら、瑞希の秘部にペニスを突きたて、ずんずんと押し広げていく。肉襞をペニスが侵食していき、メリメリと広げていく。ぬめぬめとした質感が、孝樹のペニスを覆いこんでいき、彼を支配していく。
「工藤君、もっと激しく突いてあげなさい。瑞希ちゃんもしっかりと気持ちよくさせるの」
「はい、わかりました」
ピストンの動きを速め、瑞希の膣内を堪能していく孝樹。
どんどんと気持ちよくなっていき、再びイキそうになってしまう。
「アン、く、工藤さん、もっと突いて、激しく犯してくださいぃ」
瑞希も涎を垂らしながらよがり続ける。
パンパンパンと肉同士がぶつかる音がこだまし、室内に染み渡っていく。
やがて、孝樹も限界を迎え始める。あまりにハイペースで動いていたため、もうあまり持ちそうにない。
「瑞希ちゃん、中に出すけどいいかい?」
「中に、中に出してください。中出ししてぇ」
「よしぃ、イクよ、中に思いっきり出すよ」
二度目の所為の爆発が、孝樹を襲う。
一度目に比べると、幾分か精液の量は減ったが、それでも溢れんばかりの精液が瑞希の膣内に注がれていく。
「工藤さんのせーえきがドクドクと私の中に入ってきますぅ」
「瑞希ちゃんの中、締まりが良すぎて、ち×ぽが搾り取られるみたいだ」
立て続けに性を放出した孝樹は、ベッドに崩れ落ちた。
激しい満足感が、彼を満たしていく。
すると、それを見ていた咲子が口を出した。
「工藤君。まだ、終わりじゃないわよね」
「え?」
「今日はたっぷりと楽しむのよ。まだまだ終わりじゃないわ」
仰向けになりながら、脚を大きく開いた咲子がそのように告げる。
堪らないエロスを感じさせる光景に、孝樹のペニスもムクムクと隆起していく。
(今日は限界までやるぞ)
孝樹はそう言い、再び下半身に力を入れた。
「橘花課長の次はまた私にしてくださいね、工藤さん」
と、瑞希が告げる。
「わかったよ、限界までやるから、ちょっと待ってて」
「その意気よ。工藤君、これからが本番なんだからね。さぁ挿れて頂戴」
週末の夜。
ホテルの一室で始まった3P はまだまだ続きそうである。
孝樹はペニスを持ちながら、後何回イケるかを考え、再びセックスを始めた。
三人の夜は、これからも続く――。
〈了〉
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