連載官能小説『初体験の教室』第3回
お互いにとって初めてのセックスである、
興奮しないわけがない。
良治自身、激しく動揺していた。
まさか、セックスできるチャンスを舞い降りてくるなど、想像できなかったのである。
それも相手は、美少女である愛花だ。
高嶺の花であると、最初から諦めていた少女が相手なのだ。
これで興奮しないほうがおかしい。
「ほ、本当にいいの?」
と、良治は改めて尋ねた。
すると、愛花は顔を赤らめながら答える。
「う、うん、少ししてみたいし」
「お、俺でよければいいけど」
「ならしてみよ。本当はベッドの上がいいけど、ここにはそんなものないから床で我慢しましょう」
「わかった」
「で、とりあえずどうすればいいの?」
この教室でセックスをするのなら、立った状態のまました方がいいのであろうか?
良治はあまり知識がないため、どうやってセックスを進めていければいいのか迷ってしまった。しかし、ここは何とかリードしなければならない。知識を総動員して彼は答える。
「とりあえず、仰向けで寝てくれる? 床冷たいかもしれないから、俺がブレザーを敷くよ」
そう言い、良治はブレザーを床に敷いて、それをシーツ代わりにした。
その上に、ごろりと横になる愛花。
スカートを穿いたままであるが、そのままでも問題ないだろう。
「これでいいの?」
仰向けになった愛花はそのように尋ねた。
それを受け、良治はごくりと生唾を飲み込みながら、
「うん、それで脚を開いてもらえると、ありがたいかな」
「脚を開く? でもそうしたら、見えちゃうんじゃん」
「でも見えないと挿入できないし」
「あんまり見ないでね、恥ずかしいんだから」
「うん、なるべく見ないようにします」
良治がそう言うと、愛花はゆっくりと足を広げていく。
スカートがめくれ上がり、性器が顔を出した。
既に一度イっていることもあり、彼女の性器は愛蜜で満たされており、ぬらぬらと光っているように見えた。それはどこまでもエロスを感じさせる光景である。
なるべく見ない……。
そう言った良治であったが、結局は性器を凝視してしまう。
どうして、女性器はこんなに卑猥な形をしているのだろう。
一見するとあわびのような形に見えるが、それが途轍もなくエロく見えてしまうのだ。
これは生命の不思議であると感じた。
続けて良治のセックスの準備を進める。セックスの基本は正常位である。彼は膝を床につけ、座り込むと、そのままペニスを蜜壺の方に導いていった。
「それじゃ挿れるよ」
と、良治は合図を出す。
それを受け、愛花も答える。
「うん、わかった」
*
初めてのセックス。
愛花は興奮と動揺の中にいた。
初めては痛いと聞くが、実際はどうなのだろうか?
ドキドキしながら、挿入を待っていた。
やがて、良治が、ペニスを膣口に当て、ゆっくりと動かし始めた。
ぬむぬむと、静かにペニスが吸い込まれていく。
途中、「ブチ」っと何かが始めるような音が聞こえた。
次の瞬間、愛花は痛みで眼を背けた。
「い、痛い……」
「ご、ゴメン、抜こうか?」
慌てて良治が言う。
しかし、ここで止めるわけにはいかない。
これは通過儀礼なのだ。痛みは誰にでもある。でもきっとそれも途中でなくなるだろう。
そう思い、愛花はそのまま続けるように言った。
「大丈夫、続けて」
「わかった。なるべくゆっくり動くよ」
初めて感じる膣内は、温かさに満たされており、さらにヌメヌメとしており、途轍もなく気持ちがよかった。これは、マスターベーションの比ではない。圧倒的な快楽が、良治を襲っている。
できるのであれば、もっと早く動きたい。滅茶苦茶に愛花の中をかき回したい。しかし、それでは愛花が困るだろう。痛みに耐えているのだ。なるべく痛みを減らしてあげたい。そのためには、まずはゆっくりと動く必要があるのだ。
そう考えた良治は、亀のように鈍足なスピードで腰を動かし始めた。
そろりそろりとペニスが膣内に吸い込まれていき、やがて奥の方まで届いた。
「大丈夫?」
「うん、なんとか、少しずつ速く動いてみて」
「いいの」
「多分、大丈夫だと思うから」
「わかった」
指示通り、抽送の動きを速めていく良治。
にちゃにちゃという音がこだまし、室内に染み渡っていく。
少しずつ速く動いていくと、ペニスが擦れ合う面積が広くなり、かなり気持ちよくなっていく。これがセックス。本当に気持ちがいい……。そんな風に良治は感じていた。
一定のリズムを刻み、腰を動かす良治。
彼はセックスが初めてであるが、初めてにしては冷静に対処できていた。最初のセックスとなると、どうしてもすぐにイってしまいそうになるが、そんなことはなく、ある程度余裕をもってピストンができている。少しずつ、それが自信に変わっていく。
「もっと、速く動いてもいい?」
と、良治は提案する。
できるのならば、もっと速く動きたい、そうすれば、さらに快楽が高まるような気がしていた。
「うん。いいよ」
対する愛花も少しずつ痛みに慣れ始めていた。
最初は、かなり激しい痛みに感じていたが、今はその痛みは消失しつつある。その代わり徐々にあそこがじんわりと熱くなり、気持ちよくなってきたのだ、痛気持ちいい、そんな感覚が性器全体に広がっていく。
愛花の言葉を受け、良治はさらに抽送のスピードを速める。
ずちゅずちゅとと、肉棒が性器に突き刺さり、蜜壺から止めどなく蜜液が溢れ出してくる。もちろん、その中には良治のカウパー腺液も含まれているだろう。半透明の液体が、床に流れ出し、水たまりを作り始めた。
「アン、何か気持ちよくなってきた。もっと突いて」
「お、俺も気持ちいい、こんなの初めてだ」
「一緒に気持ちよくなろ」
「う、うん、もっと速く突くよ」
必死になってピストンを繰り返す良治。
だんだん、彼もセックスに慣れ始めた。形容しがたい気持ちよさが彼を支配し、抽送のスピードをどんどんアップさせる。
今日はまだ一度もイっていない。
だからこそ、男根は敏感に反応する。初めてであることを差し引いても、彼はかなり長く持った方であろう。しかし、徐々に限界は訪れ始める。
下半身にも力があり、だんだんとペニスが熱くなっていく。
「す、凄い気持ちいい。お、俺、もうイキそうだ」
「え、イキそうなの?」
「うん、ゴメン、もうあんまり持たない」
「ならイってもいいよ」
「どこに出せばいいかな?」
「中に出してみて」
「え? 中に? でもそれじゃ」
「今日は安全な日だから大丈夫だと思う、それに、私中出しを経験してみたいの」
「それじゃ、中に出すよ、後少しでイキそうなんだ」
「わかった」
最後の力を振り絞って良治はピストンを続ける。
ずんずんとペニスが膣壁を切り開いていき、更なる快楽の高みに誘う。
そして、とうとう良治の限界もやってくる。
彼のペニスは激しく収縮し、ビクビクと膣内で震え始めた。イク前兆である。
「駄目だ、もう良く、出るぅ」
「うん、来てぇ」
「うわぁぁぁ出るぅぅ」
激しく叫びながら、良治は熱いスペルマを発射する。
ドクドクと尿道を駆け巡る精液。止めどないスペルマが、大量に愛花の膣内に注ぎ込まれた。
「ああぁ、凄い出てる、大量のせーえきが私の中に出てるぅ」
愛花は恍惚としながら体を捩らせた。彼女もまた絶頂を迎え、激しくイってしまったのである。
二人の初セックスはこうして終わりを告げた。
セックスの余韻に浸りながら、愛花が言った。
「どうだった?」
「うん、気持ちよかった。角田さんは?」
「わたしも、よかったと思う、ありがとね、協力してくれて……。それであんたさえよければ、今後も私に付き合ってくれない? 実はまだしてみたいことがあるの?」
「そ、それはいいけど、例えばどんなこと?」
「それはまだ内緒。とりあえず、準備するから、待ってて、そしたらこっちから声をかけるから……。あと、このことは絶対に誰にも言っちゃ駄目よ。言ったら殺すからね」
「わ、わかりました」
二人は再会を近い、熱く抱擁を交わした――。
〈続く〉
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