連載官能小説『初体験の教室』第4回
初めてのセックスを終え、愛花は悶々としていた。
あれは、かなり気持ちいい体験であった。なかなか味わえる体験ではない。学校でマスターベーションをしていて、それが見つかって性的な関係になってしまった。
(もっとしたいな……)
そんな思いが浮かび上がってくる。
良治はどう思っているのだろう?
正直、今までは全く関係もなかった。同じクラスメイトだけど、話すことはなかったし、ほとんど他人という関係であった、それが、今では性的に関係になってしまっている。それが、不思議な縁であると思えた。
きっと、良治はこれからも協力してくれる。
根拠はないが、そんな自信があった。
(次は何をしようかな)
考えるのは次なるプレイであった。
セックスはした。もっと親密なっても良いと思っているのだが、自分たちは付き合っているわけではない。だから、このまま関係を深めていいのかわからなかった。
愛花はベッドの上に横になる。
制服姿で、横になり、太スカートをめくりあげる。すると、ショーツが露になり、薄ピンクのショーツが見えてくる。ふと、ショーツ越しに秘部に触れてみる。じんわりと熱くなっている。
先日のセックスを想像すると、かなり興奮してきてしまう。
もっと気持ちよくなりたい。そんな思いが浮かんでは消える。
(濡れてる……)
秘部に触れると、濡れているのが分かった。
熱く蜜液が溢れ出し、それがショーツを濡らしていた。
愛花はくちゅくちゅと指を動かし、そのまま膣内に指を挿入した。
ヌルヌルとした質感で、指はスムーズに動いていく。
淫靡な音が聞こえ、それが室内に響き渡っていく。
(やだぁ、指が止まらないよぉ)
少し触れただけなのに、秘部は敏感に反応する。
止めたいのに、指の動きは止まらない。むしろ逆に、どんどんと指の動きが速まっていく。
「アン、き、気持ちいい……」
甘い声が漏れる。
もっと大胆に、もっと激しく動きたい……。
堪らない快楽が愛花を襲っていった。
どのくらいだろう? 愛花は指を動かし続けた。指を奥深くまで挿入して、陰部を刺激していく。気持ちよさはどんどんアップしていき、指の動きは止まらない。
次に、愛花はクリトリスを弄り始めた。
ここも良治に弄られた時、途轍もない気持ちよさを感じていた。だからこそ、もっと気持ちよくなりたいと感じていた。指でクリトリスを摘み、コリコリと刺激していく、包皮から解放されたクリトリスは、無防備な白い豆を露出し、ヒクヒクと震えている。それを指で擦り付けながら、愛花は快楽の絶頂の中にいた。
「駄目、イキそうだよぉ」
途轍もない気持ちよさが襲ってくる。
次の瞬間、愛花はガクガクと身体を震わせ、そのまま果ててしまった。
「イクゥゥ」
甘い声をあげ、そのまま体を震わせた。
マスターベーションの余韻に浸りながら、愛花は立ち上がった。そして、机の上にあるものに視線を注ぐ。
そこにはピンクローターが置いてある。昨日通販で買い、使ってみようと考えてみようと思ったのである。それでも勇気が出ずに、未だに使えずにいる。何か道具を使うようになると、本当に変態になったような気がして、元に戻れない感覚があるのだ。
(あいつなら、使ってくれるかな?)
と、愛花は考える。
あいつというのは、当然良治のことである。
良治なら、このローターを使って気持ちよくしてくれるかもしれない。
密かに期待感が浮かび上がっていく。
ローターを握りしめながら、愛花は次なるプレイを想像した――。
*
ある日の学校――。
良治は昼休み、食事を終えて、一人悶々としていた。
彼は自慢ではないが、あまり友達がいない。だから、食事が終われば大抵一人で過ごしている。本を読んでいる時もあれば、こうしてボケっとしている時もある。
(早く、学校終わらないかな)
と、そんな風に考える。
すると、そんな彼の前にある人物が現れた。
それは、角田愛花である。
「角田さん……」
「あんた、今暇?」
「暇だけど」
「ちょっと付き合ってほしいの」
「わかった」
二人はいつもの空き教室へ向かった。
この教室はほとんど人が寄り付かない上に、鍵がかかるので、重宝しているのである。
愛花は部屋に入るなり、カーテンを閉めてさらに鍵をかけた。
「これで誰も来ないわ」
まさか、昼休みにセックスをするのであろうか?
それはあまりに大胆であると感じた。
「もしかして、ここでするの?」
と、良治はぎこちなく尋ねた。
すると、愛花は尋ねた。
「あんまり時間は取らせないわ。少し、道具を買ったの」
「道具?」
「うん、コレ」
そう言うと、愛花は制服のポケットの中から、ピンクローターを取り出した。
「これって大人のおもちゃだよね。どうしたの?」
「通販で買えるのよ。ちょっと使ってみたくて」
「そ、そうなんだ、初めてみたよ」
「私も初めて、で、これってどうやって使うわけ?」
「知らないのに買ったの?」
「何となく知っているんだけど、男なら詳しいでしょ」
「俺もそんなに詳しくないけど、多分、あそこに当てて使うんだと思うけど」
「これをあそこに当てればいいのね?」
「うん。それでスイッチがあるだろ? そのスイッチを入れると、刺激が入って気持ちよくなる仕組み」
「ちょっとやってみたいんだけど、手伝ってくれない?」
「て、手伝う?」
「うん、自分でやるの怖いんだもの」
「わかった、手伝うよ。じゃあローター貸して」
愛花はローターを良治に渡す。
良治はローターを受け取ると、試しにスイッチを入れてみた。
ヴヴヴヴ……、
激しい稼働音が鳴り響く。あまりに大きな音だったので、逆に驚いてしまった。
「じゃあ当ててみるから、脚を開いて」
「え、脚を開くの?」
「うん。そうしないと刺激できないし」
「そ、それなら、やってみる」
愛花は恥ずかしそうに脚を開いてみる。
スカートがめくれ上げり、薄ピンクのショーツが目の前に広がる。
僅かにレースが施された可愛らしいショーツであった。
良治のペニスもどんどん興奮し勃起し始めた。
それを悟らないように、彼は腰をかがめて、そのまま愛花の秘部にローターを当てた。
「いやん、何か変な感じ」
「ご、ゴメン、びっくりした?」
「ううん、大丈夫、続けてみて」
「わかった、このまま当てていくよ」
ショーツ越しに、ローターを当てていく。
ヴヴヴヴと激しい音が鳴り響き、それが教室内に染み渡っていく。さらに、じんわりと熱を帯び、愛蜜が溢れ出してきた。
「濡れてきたよ」
「だってぇ、気持ちいいんだもん」
「直に当ててみようか? そっちの方が気持ちいいと思う? ショーツを脱がすよ」
「いやん、恥ずかしいぃ」
それでもそこまで嫌がっているようには見えない。
良治はそれを肯定の印と考え、強引にショーツを下ろした。
すると、ぬらぬらと光り輝く、性器が顔を出した。
サーモンピンクの小陰唇、そしてその奥にくっぱりとした膣口が見える。
そこは半透明の液体で満たされており、テカテカと光り輝いていた。
「じゃあ当てるよ」
愛花の陰核に向けて、良治はローターを当てた。
陰核の包皮を剥くと、白い女豆を露出させ、そこをローターで刺激し始めた。
「いややん、そんな敏感な所を刺激しないでぇ」
「でも気持ちいいでしょ?」
「うん、気持ちいい。おかしくなっちゃうよぉ」
やはり、クリトリスが一番感じるらしい。
それは、愛花の行動を見えればわかる。良治はそのままローターを当てながら、さらに自分の指を膣口に挿入し、ゆっくりとかき回し始めた。
にちゃにちゃと淫靡な音が鳴り響き、静かな空間に染み渡っていく。
誰もいない二人だけの教室は、アッという間にエロスを作り上げていった。
「ひぃぃ、指を挿れないでぇ。感じちゃうよぉ」
「もっと感じてよ、俺が気持ちよくするから」
懸命に指を動かす良治。
次第に愛花の蜜液も溢れ出し、それが良治の指を濡らしていく。
堪らない女臭が良治の鼻をつき、興奮の渦に巻き込んでいく。
(すごい濡れている。角田さん、興奮しているんだ……)
良治はローターを陰核にこすりつけ、さらに指で激しく膣内をピストンさせていく。止めどなく溢れる蜜液。そして甘い声をあげる愛花。二人だけの空間は、エロスで満たされ、花園ようになっていく。
「ねぇ、イキそうなんだけど、イってもいい?」
「うん、いいよ、イクところを俺に見せて」
「ふあぁっぁあ、だ、ダメ、イク、もう限界……」
愛花の身体がガクガクと震え始める。
立っているのが限界のようで、身体が倒れそうになっている。
それを見た良治が、愛花を支え、最後の仕上げにローターの振動を強めた。
「いやぁぁぁ、イクゥゥ」
次の瞬間、愛花の身体が激しく反り返った。
そして、そのままガクリと体を折り、床に倒れ込んだ。
「イッたんだね、角田さん」
「う、うん。だって気持ちよすぎるんだもん」
「もっと気持ちよくなりたい?」
「え? どういうこと?」
「これをあそこに挿れたまま授業を受けてみてよ。俺がスイッチを持っているから、時折刺激してあげるよ。そうすれば、もっと気持ちよくなれると思う」
「で、でも、誰かに見つかったら……」
「角田さんが、冷静さを取り繕えば問題ないはずだよ。あそこに挿入すれば、音だって消えるはずだから問題ないよ。やってみようよ」
と、良治は提案する。
どうするか迷ったが、もっと気持ちよくなれると知った愛花は、酷く興味が湧いた。
「わかった。やってみる……」
「じゃあ、挿れてるよ。そしたらショーツを穿いて、後は普通に過ごすんだ。俺が時々スイッチを入れて刺激するから、それに耐えてみてよ」
「うん、それじゃお願い」
二人は、更なるプレイを考え出し、それを実行してみることに決めた。
Hなプレイはまだまだ終わりそうにない――。
〈続く〉
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