連載官能小説『母娘の誘惑』第2回
小夜の身体は、まだまだ発展途上であるが、それでも魅力がある。
二次性徴期を迎え、徐々に女性らしい体のシルエットになりつつあるのだ。
ヒップの膨らみ。そして乳房の高さ。和樹にとって、初めての女性の身体であった。
思わず見惚れてしまう和樹。すると、それを感じた小夜が恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「お兄ちゃん。そんなに見ないでください。恥ずかしいです」
「あ、ご、ゴメン。そのあんまりキレイで」
「私、キレイですか?」
「すごく」
「嬉しいです。そう言ってもらえると、自信がつきます」
和樹の隣に、ちょこんと座り込む小夜。
和樹はどうするべきなのかわからなかった。童貞である彼は、この場を打開する手段を持っていなかったのである。
(参ったな……。どうしたらいいんだろう)
考えるのはそればかりである。
それに、自分たちは兄妹である。確かに血は繋がっていないのだが、法的には兄妹になる。だからこそ、このような関係になって本当にいいのかわからなかった。
今なら、まだ引き返せる。ここで止めてしまえば、普通の兄妹として生きていける。だが、ここで一線を超えてしまえば、普通の兄妹には戻れないだろう。それは少しだけ恐怖だった。でも、それ以上にもっと小夜の肉体を見たいという希望もある。
いけないこと。したいこと。ギリギリの精神の中に和樹は放り込まれていた。
「キスしてください」
「き、キス……」
「はい。私、キスしたことないんです。お兄ちゃんはありますか?」
「俺もないよ。でもいいの? ファーストキスは好きな人がいいんじゃないの?」
「大丈夫です。私、お兄ちゃんが好きですから。安心ですし」
「そう言ってもらえると嬉しいけど」
覚悟を決めるしかないだろう。
少なくとも小夜の表情を見る限り、冗談で言っているようには見えない。笑顔の中にも真剣な一面が垣間見えるのだ。
(キスくらいならいいかな……)
そう考えた和樹は、ふと小夜の肩を抱きしめた。
そして、そのまま自分の唇を小夜の唇に押し当てる。
ちゅ……。
僅かに唇同士が重なる。
(あ、や、柔らかい)
初めてのキスに、和樹は感動していた。
女の子の唇がここまで柔らかいものだとは思わなかったのだ。
「もっと、して、お兄ちゃん」
小夜は和樹に腕を回し、硬く抱きしめた。そして、そのままさらに激しくキスを迫ってくる。
舌を強引に中に入れて、ディープなキスを展開していく。
「んぐ、みぐ……」
驚く和樹。しかし、決して嫌ではない。むしろ嬉しいという気持ちが湧き出してくる。同時に、和樹も小夜を熱く抱きしめ、そのまま舌同士を絡め、熱いキスを交わした。
長いキスを終えると、二人の口元から唾液の糸が伸び始めた。それはうっとりとするほど、甘美な雰囲気に包まれており、まるで恋人同士のように見えた。
「お兄ちゃん、ありがとうございます。私にキスしてくれて」
「い、いや、良いけど、俺も初めてだったから嬉しいよ」
「本当ですか? そう言ってもらえると私も嬉しいです。じゃあ先を続けましょう。今度はおっぱいを触ってください」
「おっぱい? い、いいの?」
「はい、お兄ちゃんに触ってもらえば、もっと大きくなると思うんです。ほら、好きな人に揉んでもらうと大きくなるって言うでしょ」
確かにそんな噂もあるが、都市伝説のようにも感じられる。
ただ、女の子の胸を揉みたいという希望は湧きだしてくる。
和樹は我慢できなかった。
「じゃあ揉むよ」
和樹は小夜のブラジャーを外そうとする。しかし、初めてであるため、外し方がよくわからずに苦戦してしまった。焦れば焦るほど、上手くいかなくなる。
「お兄ちゃん、落ち着いて、後ろにホックがあるからそれを外してください」
「ご、ゴメン、俺、慣れてなくて」
「ふふ。大丈夫です。慣れれば簡単ですから」
「ありがとう」
小夜の指示通り、ホックを外しブラジャーを脱がすと、プルンと小さめの乳房が露になった。控えめなバストであるが、ややおわん型をしており、ふっくらと膨らみがある。初めてみる乳房に和樹は興奮していた。
「私、胸、あんまり大きくないんです。お母さんは大きいんですけど」
「そうかな、普通くらいだと思うけど。って言っても、俺は胸見るの初めてだから、他の人が良くわからないんだけど」
「も、揉んでみてください」
「良いんだね」
「はい。おねがいします」
ゆっくりと小夜の乳房に手を回す和樹。
まずは丁寧に触ってみる。プニと柔らかな質感が和樹の手を覆っていった。
(ほ、ホントに柔らかいんだな)
感動しながら、和樹はそう考えていた。
次は乳首を弄ってみる。すると、乳首がコリコリと硬くなり、ぷくっと立ち上がっていく。
「乳首が立ったね。気持ちいいの?」
「よくわかんないんですけど、興奮はします。このまま続けてください」
丁寧に乳房を揉みしだいていく。
「乳首、舐めてみても良いかな?」
「はい。大丈夫です」
和樹は乳首を軽く舐めてみた。そしてチュパチュパと吸い始めた。
「いやぁん、何かくすぐったいですぅ」
思わず、小夜の甘い声が漏れる。
乳房を堪能していくと、やがてもっと別に刺激が欲しくなる。
和樹の視線は自ずと小夜の下半身に注がれた。小夜の秘部を見てみたい。女性器を見た経験のない和樹は、どうしても性器が見たくて堪らなくなった。そして、下半身に手を伸ばす。
小夜もそれをわかっていたのか、嫌がる素振りは見せなかった。自分の方から脚を広げていく。
ショーツ越しに、秘部に触れる和樹。
小夜のあそこは、じんわりと熱を帯びていて、さらにしっとりと濡れていた。少し触れただけで、ショーツのクロッチ部分に染みが浮かび上がり始めた。
(小夜ちゃん。濡れてるんだ。こ、興奮しているのかな……)
女性が興奮すると濡れるというのは知識と知っている。しかし、実際に目の当たりにしたことはないのだ。だからこそ、本当に濡れた蜜壺を見て、彼は感動していた。
「ショーツ脱がしても良いかな?」
「え、でも恥ずかしいです」
「小夜ちゃんのおま×こが見たいんだ。お願いだよ」
「お兄ちゃん……。わかりました、じゃあ脱がしてください」
脚をまっすぐにする小夜。
それを確認した和樹は、ショーツを持ちゆっくりと脱がし始めた。
するするとショーツを脱がしていくと、ツルツルの恥丘が見えた。
「さ、小夜ちゃん、毛がないよ」
「いやん、そんな風に言わないでください。私、体毛が薄いんです。それでまだ陰毛が生えていなくて。引きますか?」
「引かないよ。俺、毛がない方が好きなかな。そっちの方が綺麗だと思うし……」
「本当ですか、ありがとうございます」
「じゃあ触るよ。脚を広げてくれるかな」
「恥ずかしけどやってみます」
小夜は恥ずかしそうに脚を広げる。ベッドの上でM字開脚の姿勢を取る。
すると、性器がくっきりと見える。小陰唇のビラビラが開かれて、さらに奥に膣口が見えた。サーモンピンクの膣口はぬらぬらと半透明の蜜液で満たされており、キラキラと輝いて見えた。
和樹は肉壺に指を当て、そこをスリスリと摩り始めた。愛蜜で濡れた秘部は、スムーズに和樹の指を動かしていく。
「いやん、何か変な感じです」
「指、中に挿れてみるよ」
和樹は指を膣内に挿れこんだ。
ぬむぬむと指は吸い込まれ、指先に温かな感触が染み渡っていく。
そして、少しずつ動きを速め、ピストンを強めていく。
くちゅくちゅと、卑猥な音が鳴り響き、それが心地よく和樹の耳に届く。
(確か、クリトリスが感じるんだよな?)
和樹はクリトリスの存在を知っている。同時にそこか気持ちいい場所であることも聞いているのだ。だからこそ、陰核を弄ってみたい。そんな欲望に囚われた。
「クリトリス触ってあげるよ」
「え、そんな、敏感な所を弄るんですか?」
「大丈夫、気持ちよくなるから」
膣口の上方部分に包皮に包まれた箇所がある。そして、その包皮を指で向くと、白い豆のような物体が飛び出してきた。
(小夜ちゃんのクリトリス、可愛いな……)
小夜の陰核は小ぶりでヒクヒクと小刻みに震えていた。触ってほしいと叫んでいるようにも感じられる。
和樹は指先でクリクリと陰核を刺激し始めた。
すると、ビクンと小夜の身体が反り返った……。
「ふ、ふぁ、は、激しいです」
小夜の声が大きくなる。
「小夜ちゃん、声が大きいよ」
「ご、ゴメンなさい。ただ、あんまり気持ちよくて、もっと弄ってください」
「わかった」
続けて、クリトリスを重点的に弄り始める和樹。
愛蜜がどんどんと溢れ出してきて、それが和樹の指を濡らしていく。ヒクヒクと震える女豆はどこまでも淫靡に見えて、和樹を一層興奮させていく。
指で陰核を摘まみながら、さらに刺激していく和樹。同時に、指を膣内に挿入しピストンさせていく。つまり、ダブルで女性器を刺激していったのである。
敏感な小夜の性器は、止めどなく繰り出される愛撫に耐えきれなくなっていった。
「お、お兄ちゃん、わ、私イキそうです」
「イってもいいよ。イクところを俺に見せて」
「いやぁぁぁん、も、もう駄目、気持ちよすぎる……、あ、あひぃ、ヒギィ、イックぅぅ」
小夜は甘い声を吐きながら、オルガスムスを感じ、そのまま果ててしまった。
あまりに気持ちよかったのが、僅かに失禁をしてしまい、それがシーツを濡らしていった。
手マンの余韻に浸りながら、小夜は告げた。
「お兄ちゃん、ありがとうございます。とっても気持ちよかったです」
「ホント、ならよかったよ、俺、初めてだから上手くできたか自信なかったんだ」
「このまま続きしませんか?」
「続き?」
「んもう、私に言わせないでください、続きって言ったら一つしかないじゃないですか」
「せ、セックスしてもいいの?」
「はい。お願いします」
初めてのセックスに胸を高鳴らせながら、和樹は小夜を抱擁した――。
〈続く〉
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