連載官能小説『母娘の誘惑』第3回
「ほ、ホントにいいの? そのセックスなんてして」
と、和樹が告げる。
未だに、妹とセックスすることに抵抗を抱いていた。
しかし、ペニスは熱く反応している。
既に一度イッたばかりであるというのに、猛々しくいきりたっているのだ。
最早我慢するのは難しい。
それでも、やはり兄妹で寝るのには問題がありすぎるように思えた。
「お兄ちゃんだからいいんです。私の初めてをもらってくれませんか?」
「それは嬉しいんだけど……」
「妹だと抵抗があるんですか?」
「それはまぁ……」
「大丈夫です。誰にも言わなきゃ問題ありませんよ」
本当にそうであるかわからなかったが、結局和樹は流されてしまった。セックスの誘惑には勝てそうにない。
既に紹介しているが、和樹は童貞である。
童貞ゆえに、セックスへの憧れは強い。同級生の中にも、セックスを経験済みの人間は多いし、自分も早く男になりたいと思っていたのだ。
そんな中、やってきたチャンス。相手は問題あるが、それでも、セックスできる最大の好機である。
ベッドでお互い向かい合わせになる和樹と小夜。
ここは男性である自分がリードしなくては。そう考えた和樹は、小夜の肩を抱き、そして唇を奪った。二度目のキスを体感し、興奮は高鳴っていく。何度経験しても、キスの素晴らしさは忘れられない。柔らかく、しっとりとした小夜の唇は、それだけで魅力的なのだ。
「んぐ、むぐ……」
キスをされながら、小夜が小さく声をあげる。
その声を聞きながら、和樹はゆっくりと小夜をベッドに押し倒した。
さて、このままどうすればいいのであろうか?
既に手マンをしているから、すぐに挿入しても問題ないように思えた。
だけど、初めてのセックスである。少し段階を踏んだ方がいいのかもしれない。そう考えた和樹は、小夜の性器に口を近づけ、クンニリングスをすることにした。
舌先で、膣口をレロレロ舐めると、僅かだがアンモニア臭がして、それが一層彼を興奮させていった。
「アン、イッたばかりだから、余計に感じちゃいます」
小夜が告げる。
同時に、体をくねらせて感じ始める。
舌先を膣内に挿入していく。温かな質感が舌先を覆い、ねっとりとした愛液が付着する。微かに甘い女臭が漂ってきて、必死に舐め回す彼のペースを上げる。
「お、お兄ちゃん。き、気持ちいいですぅ」
「このままクリトリスも弄ってあげるよ」
次に、和樹は舌でクリトリスを弄り始めた。丁寧にソフトクリームを舐めるように舐めまわしていく。すると、小夜の身体がビクンと跳ね返り、一層感じ始めた。
「アン、ダメぇ、感じちゃう」
必死に抵抗する小夜であったが、感じすぎて上手く力が入らない。体をガクガクと震わせながら、快楽を貪っていく。
陰核を刺激していくと、たっぷりと愛蜜が溢れ出してきて、挿入の準備は完全に整ったようである。これなら、問題なく挿れられるだろう。そう考えた和樹は、今度は自分のペニスを持ち、それを膣口に当てた。
ぬらぬらと愛液で光る膣口は、それだけで魅力十分で、ヒクヒクと小刻みに震えていた。早く挿れてほしそうな感じである。ここまでくると、和樹の我慢も限界だ。相手が妹であろうが、とにかく気持ちよくなりたい。その気持ちが先行し、彼を突き動かした。
「小夜ちゃん。挿れるよ」
「お願いします」
ペニスを膣口に当て、そのままゆっくりと挿入していく。
*
挿れる瞬間、僅かに「ブチ」という音が聞こえたような気がした。
処女である小夜の、処女膜が破れたのである。
(い、痛い……)
小夜も初めてのセックスである。
流石に中学生で初体験は早い気もするが、彼女は早く女になりたかった。
同時に、初めての相手が和樹であれば一番いいと考えていたのである。
小夜と和樹が初めて会ったのは、数カ月前。
両親の再婚が決まり、お互い初めて会ったのだ。その時、小夜は和樹を一目見て気に入った。とにかく優しそうな人だと思ったのである。それに、自分を気遣ってくれる優しさが嬉しかった。この人が兄になってくれれば、自分は安心して暮らせる。そんな風に感じたのだ。
そこから、少しずつ和樹に惹かれていった。会う度に和樹の優しさに触れ、思いはますます強くなる。自分たちは兄妹になる。恋人ではないのだ。それが彼女を苦しめ始めた。本当はもっと親密になりたいのに、兄妹という壁がそれを阻害している。
そんな時、彼女はエッチな小説を読み、兄妹でセックスしても愛があれば問題ないということを知った。もちろん、お話しの中の出来事だから、それを現実世界に当てはめるというのはおかしな話なのだが、彼女は止まらなかった。
官能小説を読み、兄妹でもセックスできることを知り、それが小夜の希望に繋がった。
*
「小夜ちゃん、痛いの?」
不意に声が聞こえた。
小夜が眉間にしわを寄せているから、不審に思った和樹が声をかけてきたのだ。
「だ、大丈夫です。でも、少しゆっくり動いてもらえますか? 慣れれば大丈夫なになると思うんですけど」
「わかった、最初だからゆっくり動くよ」
和樹は無理をせず、ゆっくりとしたペースで抽送を繰り返した。
かなりペースを落としたので、小夜の痛みも激減した。この辺の和樹の心遣いがとても嬉しく感じられた。自分本位のセックスをせずに、相手のことを慮り、行動してくれる和樹の優しさに感動していた。
にちゃ。ぬちょ。
結合分から愛蜜が流れ出し、さらに、ピストンの動きをスムーズにしていく。淫靡な音が室内に染み渡り、二人だけの空間を作っていく。
徐々にではあるが、小夜の痛みも少なくなってきた。
最初はかなり痛くて、このままで大丈夫なんだろうかと、不安になったが、今ではその痛みも消失し始めている。その代わり、少しずつ気持ちよさが襲い始めた。性器が擦れ合うと、とにかく気持ちがいい。形容しがたい快楽が小夜を包み込んだ。
「お、お兄ちゃん、もう少し速く動いても大丈夫です」
と、小夜は告げる。
それを受け、和樹は徐々にペースを上げていく。
「わかった、少し速めに動くよ」
パンパンと肉同士がぶつかり合い、二人はお互いに気持ちよくなっていく。
(小夜ちゃんの中、ヌルヌルで気持ちよすぎるよ)
と、和樹は感じていた。
これまで、性処理はもっぱらマスターベーションばかりであったが、セックスの気持ちよさは、マスターベーションの比ではない。ペニスが膣内を擦れ合うと、それだけで天にも昇るような気持よさが現れる。
「アン、お、お兄ちゃん、気持ちいいですぅ」
「お、俺も気持ちいい。小夜ちゃんの中最高だよ」
「ひぃぃ。気持ちよすぎておかしくなっちゃいますぅ」
「小夜ちゃん、声が大きいよ。もっとトーンダウンしないと」
「す、すみません、でも感じすぎちゃって声が出ちゃうんです」
「俺も気持ちよすぎてどうかなりそうだ」
圧倒的な快楽が二人を包み込む。
初めてのセックスは、このようにして淡々と流れていく。
正常位で挿入を繰り返していたのだが、少しこの体位にも飽きてきた。変化をつけてみたい。そんな風に考えた和樹はある提案をした。
「さ、小夜ちゃん。後ろから挿れてもいい?」
「ひ、ひん、アン、う、後ろからですか? い、いいですよ」
一旦ペニスを引き抜く。すると、女蜜に満たされたペニスがキラキラと輝いて見えた。
小夜は後ろからの挿入に備えて、四つん這いになる。
四つん這いになり、お尻を高く上げると、性器が押し開かれて、膣口から肛門まで丸見えとなる。かなり恥ずかしい格好なのではあるが、小夜は、大好きな兄のために喜んでバックからの挿入を受け入れた。
「じゃあ挿れるよ」
バックからの挿入は意外と難しい。照準を合わせるのが少し面倒なのだ。和樹が戸惑っていると、小夜が代わりにペニスを持ち、自分の性器に導いていく。
「慌てないでください。ここに、ゆっくりと挿れればいいんです」
「ご、ゴメン。慣れてなくて」
「大丈夫です。私もよくわかりませんから、とりあえず、たくさん突いてください」
「わかった。いっぱい気持ちよくなろう」
無事、挿入できた和樹は、ペニスを膣内の奥深くまで挿入していく。
正常位に比べると若干ではあるが挿入が深くなり、ペニス全体が気持ちよくなっていく。膣壁をメリメリと切り開いていき、膣とペニスが擦れ合う。ぬちょぬちょと、スムーズにペニスは動いていき、小夜の膣内を堪能していく。
一心不乱にペニスを突き続ける和樹。
バックからの挿入は、どこか激しく犯しているような感じがして、それが彼の興奮を一層高めていく。もちろん、気持ちいいことには違いない。この快楽に抗うのはなかなか難しいように思えた。
本当ならば、もっとペースを落とさないと、早く尽き果ててしまうところであるが、和樹は上手くコントロールできなかった。それだけ、快楽に支配されていたのだ。それ故に、かなりのオーバーペースで動き続け、抽送を繰り返した。
「アン、ひひぅ。ヒギィィ、後ろから突かれると、とっても気持ちいいですぅ」
「俺も気持ちいいよ。狂いそうだ」
「なんか動物の交尾みたいですけど、それが逆に興奮させますぅ」
小夜もノリノリでバックから挿入されていく。彼女もまた激しい快楽の中にいた。
お互いが気持ちよくなりはじめ、セックスを堪能しつつあったが、次第に限界を迎え始めた。
ハイペースで動き続けていたので、和樹の我慢も限界に近かった。
最早、後少ししか持たないだろう。
「さ、小夜ちゃん。ご、ゴメン、俺イキそうだ」
「イキそうですか? 私も気持ちいいです、一緒にイキましょう」
「どこに出せばいい? 中は不味いよね?」
「大丈夫です、中にたくさん出してください」
「え、でも……そんなことしたら」
「今日は安全な日だから大丈夫です。それに仮に赤ちゃんができても、お兄ちゃんの子なら嬉しいですし」
「小夜ちゃん……じゃあ中に出すよ。俺も責任とるから」
次の瞬間、激しい性の高鳴りを感じ始める。
強烈なオルガスムスが小夜と和樹の二人を襲っていく。
「だ、駄目だ。イクぅ……、出るぅ」
「私もイキます。いやぁん、ダメェ、イクウゥ」
狂い咲く気持ちよさを体感しながら、和樹は大量のスペルマを小夜の中に発射した。
ビュルビュルドビュ。
精液が尿道を駆け巡る快感。形容しがたい快楽に包まれながら、二人は果てた。
こうして、二人の初セックスは終わりを告げた。
「お兄ちゃん気持ちよかったですか?」
セックスの余韻に浸りながら、小夜がそう尋ねてきた。
もちろん最高の体験だった。有無を言わさずに……。
「うん、よかったよ、ありがとう」
「これからもずっと一緒ですよね?」
「もちろん。これから宜しくね」
「はい。いっぱい愛してください」
二人は硬く抱き合い、そして唇を重ねた――。
〈続く〉
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