連載官能小説『幼馴染』第3回
秘裂に顔を近づける琢磨。ツンとするアンモニア臭が僅かに漂ってくる。しかし、それは決して不快な香りではなく、むしろ逆に興奮を煽る高貴な香りであった。
(この匂い、堪らないよ……)
くんかくんかと、性器の馨しい香りを嗅ぎながら、舌を膣口に持っていき、そしてアイスクリームを舐めるように、丁寧に舐めまわしていく。
「ん、くぁ……」
クンニリングの快感のあまり、思わず麗佳が声を上げる。
レロレロと舌を伸ばし、そして愛撫を続ける琢磨。うっとりとするような時間が流れる。初々しい卑劣を舐めまわしていくと、麗佳は恍惚の鼻息を漏らしていく。もちろん、琢磨も興奮している。ペニスからはカウパー腺液が滲み出し、ぬらぬらと光り輝いていた。
熱く滾った女性器周辺からは牝の性ホルモン臭が分泌され、それがクンニリングを続けている琢磨の鼻先に立ち上っていく。
「ん……、くふぅ。ふぅ……」
麗佳は息を詰めるように、声を発する。
我慢しようとしているのだが、無意識に声が出てしまっているようだ。
媚びるような甘い声が、琢磨の耳にこびり付く。必死になってクンニリングスをしているので、必然的に、甘い女性の性ホルモン臭が漂い、それを嗅がなければならない。だからこそ、琢磨は興奮の海に放り込まれた。
麗佳は悶々と吐息を漏らしながら、快楽に耐えている。結婚前の最後の火遊び。最後の思い出が幼馴染である琢磨でよかった。彼女は心の底からそう思っていた。
舌をくねらせて、陰部に絡ませていく。唾液と蜜液が入り混じり、半透明の糸がツツツと伸びていく。それはどこまでもエロスを彷彿させる光景であった。クンニリングを続けていくと、琢磨も気持ちよくなっていった。相手を気持ちよくさせているという事実が、彼を興奮させていたのである。
ペニスをヒクつかせながら、先走りを滲ませつつ、彼はクンニリングスを続けていく。それは必死な光景だった。思えば、自分は麗佳をどんなに風に思っていたのだろうか? ただの幼馴染だろうか?
(否、違うな……)
と、琢磨は考える。
心のどこかで、この幼馴染に憧れていたのだ。しかし、それを言葉にはできなかった。言葉にして、拒絶されてしまえば、関係が終わってしまうかもしれない。それは恐怖だったし、変化を起こすよりも、現状維持の方が大切であると思えた。だけど、それは間違いだったのかもしれない。
少なくとも、中学の時、徐々に合わなくなった時、しっかりと会いたいと口にするべきだった。徐々に距離が開き、結局、別々の道を歩むことになってしまった。後悔してももう遅い……。そして、麗佳は別の男性の妻として生きてくのだ。もう、自分の元には戻ってこない。それは寂しい……。折角再会したのに、こんな風にして別れていくのだと感じると、途轍もない哀愁を感じる。
(だけど、今は一緒にいられる)
そう、今は二人だけの世界。
別々の道を歩んだ二人が、最後にこうして再会したのである。それは神の悪戯か……。誰にも分らないが今は情事に集中しようと思えた。
膣内に舌を滑りこませる。僅かに酸っぱい味わいが口に中に広がる。そして、舐めれば舐めるほど、愛蜜が溢れ出してくる。結婚を前にし、最後の火遊びをしている女性の純粋な結晶だと思えば、それを舐め回すことには全く抵抗はない。
蜜液を啜りつつ、彼は、必死にクンニリングスを続けていく。舌を伸ばし、温かな膣内に挿入し、くちゅくちゅと音を立てて、愛撫を続ける。
「あぁ、駄目、そんな風に舐められたら……」
ビクンと身体を震わせながら、麗佳が囁いた。
この時、琢磨の怒張も硬く引き締まり、こんもりと激しく隆起していた。
ふと、琢磨は麗佳の性器をじっと見つめてみた。ふっくらとした肉土手の上に繊毛が走っている。また、歪な花弁が縦筋を縁取っている。その光景は、どこまでもエロスを煽り、彼を興奮の海に誘っていく。堪らない性臭が迸り、それもまた、興奮材料となっている。
匂いをたっぷりと嗅ぎながら、彼は再び、舌先を秘裂に向けた。
(ビラビラが少し大きいんだな)
肉襞が、ビラビラと伸びており、それが堪らない劣情を催す。耳を澄ませて、麗佳の熱い吐息を感じながら、琢磨は太ももの間に顔を埋める。そして、生々しい体液と性臭の入り混じった性ホルモン臭を嗅ぎつつ、舌を伸ばして、蜜孔を切り開いていく。
(これが麗佳のおま×この味なんだ。興奮するなぁ……)
欲情で頭がどうかしてしまう。それくらい、興奮のレベルは高まっていた。
ズキンズキンと、ペニスが熱く反応し、早く扱いてくれと言っているかのようであった。しかし、今は我慢だ。今は麗佳を気持ちよくする時間だ。まだ先は長い……。ゆっくりと楽しめばいいのである。焦る必要はどこにもない。
琢磨は唾液をたっぷりと含ませ、その舌の腹をつかって、秘処を舐りまわしていく。
「クゥ……、んぅ……」
麗佳が呻き声を上げる。途端、脚が少しだけ広がった。それを確認した琢磨は、さらに麗佳の股間に深々と食らいついていく。恥丘に茂った陰毛が鼻にかかり、少しだけ擽ったい。それはまさに夢心地の時間。彼は、必死に花唇を貪った。
愛蜜は止めどなく溢れてくる。それだけ、麗佳も興奮しているのであろう。身体をビクつかせながら、快楽の中を漂っていた。甘い声を上げつつ、淫らな身体をくねらせながら、快感を貪っていく。
(凄い……、中からお汁が溢れ出してくる)
琢磨も強い興奮の中にいた。そして、股間を滾らせていく。濡れそばった女性器からは欲情を感じることができて、それが一層興奮させる材料となっていく。淫靡な匂いが充満し、それがどんどん界隈を覆っていく。この時に感じた愉悦を、琢磨は生涯忘れないだろう。
「クリトリス弄るよ」
「え、うん、わかった、優しくしてね、敏感な所だから」
続けて、琢磨は舌先を陰核に向けた。
夢中で秘裂を舐りまわしていき、最後に辿り着いたのは、クリトリスである。
女裂の上端に覆いかぶさるように包皮で包まれた一帯がある。そこを指で押し広げると、中から小さな肉粒が顔を出す。麗佳の陰核は、あまり大きくなく、米粒を更に小さくしたような大きさであった。小ぶりな肉粒を、丁寧に舐めまわしていくと、麗佳もガクガクと身体を震わせていく。
唾液をたっぷりと絡ませて、コリコリとクリトリスを刺激していく。すると、自然と陰核の粘膜の粒が弾力を帯びて硬くなってきた。
「クリトリス、尖ってきたよ」
「だって、気持ちいいんだもん、アン、それ、そこいい」
思わず声を上げる麗佳。
そして、陰核を責め続ける琢磨。二人の甘い時間が続いていく。
クリトリスと地つづきになっている花弁まで赤く充血し始めた。同時に、ヒクつく膣内から粘っこい蜜が迸ってきた。舌先でたっぷりと蜜を吸いながら、琢磨は懸命にクリトリスを愛撫し続けた。愛撫するほどに、麗佳は体を震わせて、官能的な表情を浮かべた。
舌戯を続けながら、琢磨は必死さを態度で伝えた。丁寧にクリトリスを舐め上げ、そして、手指を使って膣内を刺激し、快感を生み出してく。その琢磨の愛撫に、麗佳は感激していたし、もっと快楽を味わっていたかった。
蜜孔に舌を潜らせて、愛撫を続ける琢磨。こうなると、胎内をどこまでも賞味されたという劣情が迸り、麗佳を興奮させていく。麗佳は体を戦慄かせながら、必死に耐えていた。息を殺して、体中に力を入れないと、忽ちイってしまいそうになる。
うっとりとするような白い肌は、処女雪のように滑らかであり、生白かった。スタイルもよく、30歳を超えているが、まだ20代と言っても通用するくらいの美貌をしている麗佳。麗佳の妖艶な雰囲気と、堪らない高貴な香りが充満し、神々しい存在感を際立たせていた。
「た、琢磨、わ、私、もう駄目かも……」
「イキそうなの?」
「うん、何か気持ちよくてフワフワするの……」
「イっていいよ。俺が最後まで見届けるから」
「あぁん、くぁ、……ふ――うぅ」
息を喘がせていた麗佳が潤んだ瞳を向けてきた。
そして、そのまま瞳を閉じて、快楽に集中していく。膝を浮かせて両足を広げる。
次の瞬間、麗佳の身体に電流が走る。激しいエクスタシーを迎え、痙攣したかのように身体が小刻みに震えた。また、女裂も激しく収縮し、ぴくぴくと蠢き始めた。
M字開脚の大また開きから一転し、脚が急激に閉じた。脚で顔を挟まれる琢磨。だが、太ももの肉感のためにそこまで苦しくはない。麗佳はそのまま果てて、ぐったりとしてしまった。
「麗佳、イッたんだね」
「うん。すごくよかった、ありがとう」
「それならよかったよ」
「じゃあ今度は私の番だね、私が琢磨を気持ちよくしてあげる」
「え?」
「だって私ばっかり気持ちよくなっていたら悪いし、それに、琢磨のあそこもビンビンだし」
琢磨の肉竿はギンギンにいきりたっていた。先端からは先走りが迸り、ぬらぬらと光り輝いている。早く、気持ちよくなりたい。考えるのはそればかりであった。
「じゃ、じゃあお願いしようかな」
「最初は手で扱いてあげるね。それじゃ足を伸ばして座って」
「わかった」
琢磨は脚を伸ばしてベッドの上に座った。ペニスが熱く反応し、お腹に付くくらい反り返っていた。やがて、麗佳が手を伸ばし、琢磨のペニスを硬く握りしめた――。
〈続く〉
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