連載官能小説『幼馴染』第4回
「まずは手で扱いてあげるから」
と、麗佳は告げて、熱く反応している肉竿を握りしめた。
女性の柔らかい手で握られると、それだけで気持ちよくなってしまう。自分以外の人間からペニスを握られるのは、どこか不思議な感じがして、琢磨を官能の海に誘っていった。
ペニスを握りしめながら、麗佳は少しずつ上下に動かし始めた。
にちゅ、ぴちゅ……。
ささやかだが、淫靡な音が漏れ聞こえている。傘頭をギュッと優しく握りしめられると、温かな感触が伝わってきて、猛烈に気持ちよくなってくる。その所為なのか、先端からはカウパー腺液が溢れ出し、糸を引き始めた。
「エッチなお汁が出てるよ。琢磨……」
「うん、興奮してるから、汚いかな?」
「ううん。むしろ興奮してくれて嬉しいかな」
麗佳はにっこりと微笑み、続けてペニスを扱いていく。
仰向けに寝そべり、やや体を起こして、手コキを受ける琢磨。そして、股の間に入り、ペニスを弄る麗佳。二人の間に、蕩けるような甘い時間が流れる。麗佳は左手を琢磨の太ももの上に置き、そして右手でペニスを握りしめながら、懸命に手コキを続けていく。
「凄い。気持ちいいよ。麗佳」
素直に感想を告げる琢磨。これはお世辞ではなく、真実そのままである。丁寧な所作で手コキをされていくと、堪らなく気持ちよくなってしまう。もっと、この気持ちよさを味わっていたい。今のところ、まだ余力はあるが、気を抜いてしまうと、忽ちイってしまいそうになる。
琢磨は下半身にグッと力を入れて、快楽に身を委ねた。
麗佳は続けて、陰嚢に触れ始めた。ペニスを弄りながら、同時に左手を使って、陰嚢を刺激したのである。ペニスと同時に、陰嚢を弄ばれると、それだけで強い刺激が入り、堪らない気持ちになる。ドクドクとペニスは脈動していき、興奮の渦に巻き込まれていく。
「タマタマ弄られるの気持ちいい?」
不意に、麗佳がそのように尋ねた。
マスターベーションをする際、扱くのはペニスだけで、陰嚢はほとんど刺激しない。だからこそ、ペニスを扱かれながら、陰嚢を刺激されると、かなり気持ちいいということを知らなかった。それ故に、琢磨は感動しながら手コキを受け続ける。
「うん、気持ちいい。麗佳は意外とテクニシャンなんだな」
「そんなことないよ。全部本の受け売り……。でもよかった。気持ちよくなってもらえて」
「いや、こっちこそありがとう。本当に気持ちいいよ」
柔らかい手指を使って、陰嚢を揉みしだいていく麗佳は、玉袋をもみもみと刺激しながら、睾丸は優しく触れていく。そのバランスが絶妙であり、琢磨はガクガクと身体を震わせた。寝そべっているだけなのに、身体が熱く反応してしまい、堪らなくなる。
「ち×ぽを小刻みに動いてるよ」
「うん。かなり気持ちいいから」
「イキそうなの?」
「否、まだ大丈夫だけど、このままだとあんまり持たないかも」
「手でされるのと、口でされるのどっちがいい?」
唐突な質問に、琢磨は黙り込んでしまう。
フェラをされるとなると、本当に久しぶりである。彼女がいたころは、フェラをしてもらったこともあるのだが、あまり積極的ではなかった。それに風俗にもいかないから、フェラ自身の経験がそれほどあるわけではない。だが、麗佳の口でしてもらいたい。そんな希望があるのは事実である。
「どっちもいいけど、口が良いかな」
「そう、じゃあもう少ししたら口でしてあげる。まずは手で気持ちよくなってね」
お預けを食らう形になり、悶々としてしまう琢磨。
早く口で扱いてもらいたい。そんな思いが浮かび上がり、彼を刺激していく。
麗佳は悪戯っぽく笑うと、クスッと失笑して相好を崩した。
「あ、またち×ぽがビクンって動いたよ」
「早く口でしてもらいたいんだよ」
「まだ駄目、もっと我慢して。お楽しみは最後まで取っておかなくちゃ」
陰嚢を弄りつつ、麗佳は肉竿を刺激していく。上下に揺らぐ握り手の中で、ペニスが熱く反応している。肉胴の屹立が激しくなり、隆々といきりたっていく。また、亀頭の先端からは、きらきらと透明の蜜液が滲み出し、それが麗佳の手指に付着していく。
そんな中、麗佳は右手を硬く握りしめ、ペニスを上下に扱いていく。そのまま、扱くペースを速めていき、ずちょずちょと音を上げながら、手コキを続けていく。琢磨の怒張は、ますます膨れ上がり、興奮の中を漂い始めた。
激しく勃起した肉竿は、両手を使って縦に握っても、まだ余裕があった。
(凄い大きい。小さい時は、ウインナーくらいだったのに……)
あまりにペニスの大きさに、麗佳自身も驚いていた。お互い既に30歳を超えている。もうそれほど若くはないのだ。しかし、琢磨のペニスは若々しさに満ちており、麗佳は焦熱に手のひらを焼かれていった。
弓なりの剛直を丁寧に扱いていくと、琢磨の口から嗚咽が漏れる。
「くぅ、うぁ、いい」
思わず声が漏れてしまう。
それだけ、快感が素晴らしいのである。
興奮のあまり、心臓の鼓動が速くなる。それに伝播したかのように、怒張も激しく脈を刻んでいる。敏感に反応する肉竿に触れているだけで、麗佳の胸も高鳴っていく。
「ち×ぽ。どんどん大きくなってるよ、琢磨……」
「うん、それだけ気持ちいいから……」
鈴口から透明の蜜が吹き零れている。麗佳は親指をのしかけてぬるぬるとした液体をくにくにと捏ねくりまわしていく。そして、敏感な尿道口を刺激していく。すると、もどかしげに怒張が痙攣し始める。
女性の手で扱かれるのが、こんなにも気持ちいいものだったなんてと、琢磨は感動していた。
次第に、ペニスを扱いている麗佳にも興奮が伝播したのか、呼吸が荒くなっていった。頬は上気し、艶やかな響きを帯始めた。懸命にペニスを扱く姿勢に、琢磨はありがたいと思っていたし、このままこの快楽を味わっていたいと感じ始めた。
少しずつ、射精感がせり上がってくる。グッと体中に力を入れて、必死に快楽に抵抗する。少しでも気を抜いてしまうと、すぐにイってしまいそうになるのだ。まだ、耐えていたい。そんな思いが体中を支配、彼を鼓舞していく。
続けて麗佳はペニスを上端まで握りしめた。そして、シコシコと小刻みに動かすと、そのまま、握り手を競り上げて、亀頭のエラを刺激していく。亀頭を丁寧に弄られて、身体に電流が走ったかのような衝撃が走る。
(凄いエラの張り出し……。こんなのが中に挿ったら、私どうなるんだろう?)
と、麗佳は考え始めた。
迎え入れた時の、心地を思わず想像してしまう。そんな風に想像していると、ジュンと性器が反応し、蜜を滲ませていく。その所為か、麗佳は両腿をきつく閉じた。
麗佳は、勃起の頂を手のひらで包み込んだ。そして、そのままの状態でカウパー腺液をぬめらせて、手のひらと指を使って、ペニス全体を磨き込んでいく。
この衝撃に堪らなくなった琢磨は、身体を反り返らせるように反応を示す。ぞくぞくと、射精感が迸り、危うくイってしまいそうになる。このままではあまり持たないであろう。少しペースを落としてもらいたかったが、このまま快楽を追及していたかった。
「れ、麗佳、――そんなにされたら、お、俺」
「イキそうなの?」
「うん、ちょっと不味いかも……」
鋭敏になったペニスを直に刺激され、琢磨は仰け反り返る。濡れ手の中で、ペニスはますます膨らみ、ぴくぴくと小刻みに震え始めた。
イク寸前なのかもしれない。麗佳は、それを俊敏に察知し、さらに扱くペースを速めた。
「イっていいよ。私がすべて見届けてあげるから」
ぶわっと歓喜の塊が迸る。
忽ち、激しい射精感に襲われ、最早耐えきれいない。
「れ、麗佳、お、俺、もう駄目だ……」
「イって。このまま出して」
麗佳の手指の中で、ペニスがビクンビクンと跳ねまわっている。
そして、次の瞬間止めどないスペルマが発射された。
亀頭を手で封じていたものの、その隙間から脈々と白濁色の精液が迸り、麗佳の指を汚していく。熱いぬめりが滲み出し、茎を伝わって滴り落ちていく。
麗佳は握り手をゆっくりと揺らしていく。そして、そのまま切っ先をあやした。激しい射精の余韻が琢磨を包み込み、彼を恍惚とさせていく。麗佳は陰嚢をせり上げて、最後の一滴まで精液を絞り出す。
「凄い量の精液。それにとっても熱いよ」
「ご、ゴメン、でも、満足できたよ」
一度イッたというのに、ペニスはまだまだ元気であった。
怒張は隆々といきりたち、ビクビクと小刻みに蠢ている。
「まだやれそうだね。このままフェラしてあげようか?」
「え? いいの?」
「うん。だってまだまだ物足りなそうなんだもん。それに私ももっと琢磨を楽しませたいし」
「ありがとう。そ、それじゃお願いしようかな」
「わかった。それじゃこのまま横になっててね」
麗佳はイッたばかりのペニスを再び握りしめた。手全体にザーメンが大量に付着している。麗佳はそれをぺろりと舐めると、ごくりと飲み込んだ。そして、次は顔をペニスに近づけ、雄の性臭を感じ取りながら、口を大きく開いた――。
〈続く〉
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