連載官能小説『媚薬』第2回

連載官能小説

連載官能小説『媚薬』第2回

そもそも、媚薬なんていうものは、本当に存在するのであろうか?

仕事中、哲也はそんなことばかり考えていた。新幹線の中で感じた、あの快感が忘れられない。また、今夜、あの快楽が味わえると思うと、自然と仕事にも気合が入る。

媚薬に関しては半信半疑であるが、きっと、何かしらの効果があるのであろう。彼は仕事に勤しみ、そして夜を待った。

今日ほど、夜が待ち遠しいと思った時はない。

無性に時間が長く感じ、ようやく仕事を終えて解放された時、哲也は止めどない達成感で満ち溢れていた。これから、また気持ちよくなれる。気分は浮き立ち、頭の中はエッチな妄想でいっぱいになる。これでは、まるで思春期の男子中学生ではないか。エロに目覚めた時の、あの快感が、時を経て、舞い戻ってきたかのような感覚になる。

仕事を終えて、ホテルに戻り、今日は一泊する。そして、翌日の新幹線で再び新潟に変える予定であった。そのため、今日の夜は自由に過ごせる。いつもなら、飲み会などに参加しなければならいのであるが、今日は用事があると言って、早急に抜け出してきた。一度くらいなら、不参加でも問題ないだろう。

ホテルのベッドに横になると、一気に力が抜ける。仕事の疲れが迸り、彼の身体を重たくさせた。それでも今日はお楽しみが待っている。多少身体が重くても、全く問題ないはずである。彼はスマホをバッグがから取り出すと、名刺に書いてあった連絡先に連絡をしてみることにした。

もしも、ただ、単純に遊ばれているだけなら……。

もしかすると、その可能性だってあるのだ。凛々子は美人だし、彼氏がいたっておかしくはない。そう言えば、彼氏がいるかどうか聞いておくのを忘れていた。ついうっかりして、聞きそびれていたのである。

だが、彼氏がいるなら、こんな風に連絡してくれなどと言わないであろう。多分いない。……彼は勝手にそう決めて、番号をブッシュした。

しばらくの間コール音が鳴り、やがて凛々子の声が聞こえた。

「もしもし……」

「あ、凛々子さんですか? 今朝新幹線で会った、哲也です」

「もちろん、覚えていますよ。もう仕事が終わったんですか?」

「はい。終わりました。これからなら会えます」

そこで、ふと時刻を確認する。

時刻は午後7時半。まだまだ夜は始まったばかりだ。

「確か、渋谷でしたよね」

「はい。渋谷駅のそばのホテルに泊まっています」

「わかりました。それでは、これから渋谷に向かいますので、8時にハチ公前でどうですか?」

「大丈夫です。承知しました」

「ウフフ。それでは楽しみにしています。ではまた後で……」

そう言って電話は切れた。

どうやら、会ってくれるようである。これは夢ではない。

現実そのままなのだ。浮かれ気分になった哲也は、仕事の疲れを癒すためにシャワーに入り、身支度を整えてからハチ公前へ向かった。

渋谷のシンボルと言ったら、やはりハチ公であろう。その周辺には、多くの若者が降り、皆、思い思いの時間を過ごしている。スーツを着た哲也は、ハチ公前でうろうろしていた。時刻は八時五分前、少し早かったかもしれないが、待たせるよりはいいであろう。

しばらく待っていると、後ろから声をかけられた。

「哲也さん。早いですね」

クルっと踵を返す哲也。

彼の視界に一人の女性が映り込む。それは言わずもがな、凛々子であった。

新幹線であった時と同じで、ダークグレーのパンツスーツを着用している。うっとりとするキレイな髪が、風によってたなびき、夜闇に浮いていた。

「凛々子さん。本当に来てくれたんですね」

感激しながら哲也は告げる。すると、凛々子はクスッと笑みを零し、

「だって、約束したじゃないですか、私、義理堅いですよ」

「それで、どこへ行くんですか?」

「すぐに、ホテルに行ってもいいですよ。哲也さんが泊まっている所に」

「そうですか、じゃあ行きますか。ここから近いんです」

そう言い、哲也は凛々子をホテルに招き入れた。

哲也の泊まっているホテルは、通常のワンルームタイプの部屋である。シンプルにベッドが中央に置いてあり、後は小さなデスクとテレビが置いてある小ぢんまりとした部屋だ。もちろん、バスとトイレはついている。

凛々子は部屋に入るなり、ベッドに腰を下ろした。そして、カバンの中から徐に何か取り出す。それは小瓶に入った錠剤のようなものであった。

「それはなんです?」

不思議に思った哲也は、そのように尋ねる。

凛々子は、ニコッと微笑みながら、返答する。

「フフフ。媚薬です。今朝香水に溶かしたタイプの錠剤版です。結構効き目があると思うんです。試してみませんか?」

「それって危ないドラッグとかじゃないんですよね。大丈夫なんですか?」

「ドラッグではありません。そんな危ないものじゃないんですよ。ただ、性的興奮を高める薬です。海外の通販なんかで買えるんです」

「まぁそれなら、試してもいいですけど」

「まず私が最初に飲んでみます。それなら、哲也さんも安心して飲めるでしょう」

そう言うと、凛々子は錠剤を一つ口に放り込み、それを水で流し込んだ。ごくりと飲み込むと、けろっとした顔を見せた。

「どんな感じですか?」

と、哲也が尋ねる。もちろん、媚薬に興味があるのだ。

「う~ん、まだ何と言えないですね。哲也さんも飲んでみますか?」

「そ、それじゃ一つだけ」

「わかりました。どうぞ」

凛々子は錠剤を一つて渡した。

シンプルな白の錠剤で、風邪薬と言っても通用しそうな形状をしている。疑心暗鬼になりながら、哲也はグラスに水を入れて、それで一気に錠剤を飲み込んだ。

二人とも媚薬を飲み、暫く談笑しながら過ごした。凛々子は占い師としては、まだ駆け出しで、いろいろ勉強中なのだという。東京にも頻繁にやってきて、占いの勉強をしているのだそうだ。そんな彼女の話を聞いていると、何だか、身体が熱くなってきた。同時に、股間が熱く反応し始める。

ドクドクと脈打つようにペニスが過敏に反応する。

咄嗟に股間部を押さえ、もじもじとする哲也。それを見ていた凛々子が俊敏に察する。

「もしかして、媚薬の効果が出てきましたか?」

「多分……。堪らなく、興奮してきました。なんででしょうか?」

「そういう薬だからです。実は私もあそこが疼いて仕方ないんです。そろそろ話を切り上げて、始めませんか?」

「わかりました。そうしましょう」

哲也と凛々子はベッドの上で向かい合わせになる。視線を合わせると、哲也はドキドキと興奮してきた。まるで、付き合い始めのカップルのような感覚になる。

(何だか、凄い興奮してきたぞ)

そう思ったのも束の間、気づくと哲也は凛々子の肩に手を置き、キスを迫った。凛々子自身も嫌がる素振りを見せない。ただ、されるがままに目を閉じて、キスを待っている。

唇同士が触れる。凛々子の唇は、プニっと柔らかく、適度な弾力があった。触れるようなささやかなキスから、一転して、哲也は舌を絡ませていった。そして、凛々子の口腔内に入り込み、唾液を啜り始める。

チューチューと淫猥な音を鳴り響かせながら、キスを続けていると、ますます興奮してくる自分が分かった。

ペニスは熱く反応し、先端からはカウパー腺液が滲み出し、ボクサーパンツを汚し始めた。

キスをしながら、哲也は凛々子を押し倒した。そして、貪るように彼女を求めた。

激しく舌を絡めたキスをしつつ、器用に一枚ずつ服を脱がしていく。上着、スラックス、ブラウスと脱がしていくと、やがて凛々子は下着姿になった。

凛々子の下着は、シンプルな白のセットで、フェミニンな印象があった。ところどころにレースが施されて、可憐な印象がある。その姿をみて、興奮した哲也は、まずはブラを外し、乳房を露出させた。

凛々子の乳房は、それほど大きくはない。かといって小さくもない。恐らく、Cカップ程度であろう。適度な大きさを持った乳房であった。形が良く美乳と言えるかもしれない。乳首がツンと上を向いており、お椀型の乳房をしている。

哲也は、ゆっくりと手を回し、乳房を揉み始める。マシュマロのように柔らかく、哲也の手指の中でぐにゃりと潰れていく。

「ふぁ、あぁん」

凛々子の甘い声が漏れる。

その声を聞きながら哲也はさらに一歩進めていく。

右の乳房を手で揉みしだきながら、空いた左の乳房を舌で舐め回し始めた。

最初から乳首を責めるのではなく、まずは外堀から舐め回す。乳房の下方部分から、徐々に上方にむかって舌を滑らせていく。

ふんわりといい香水と体臭が入り混じった香りがする。それは、牝フェロモンと言っても過言ではないだろう。どこまでも魅力的な香りであり、その匂いが哲也の鼻孔を擽っていく。

「凛々子さんのおっぱい柔らかいです」

「いやぁん、そんな風に舐められたら、感じてしまいます」

凛々子は乳房を舐められるにつれて、ビクンビクンと身体を反応させていく。

その動きがいじらしくて、もっと責めたい気分になってくる。

哲也は円を描くように乳房を舐め回し、少しずつ乳首へと近づいていく。

まず、右の乳首を指で軽く摘まんでみた。すると、プクっと乳首が反応を示し、硬くなり始めた。次いで、左の乳首を甘噛みしてみる。ゴムを噛んだような感触が広がり、哲也を恍惚とさせていく。

「ち、乳首、気持ちいいですぅ」

凛々子は見悶えた。グッとシーツを握りしめ、快感に酔いしれているようであった。

「乳首が勃ってきましたよ」

「だって、そんな風に責められたら勃ってしまうますぅ」

「乳首、感じるんですね。身体が震えてる」

「はい。乳首、もっと責めてください」

舌先を使って、レロレロと乳首を弄び、刺激を加えていく。

凛々子の要望を受けた哲也、自然と乳首を弄りながら、自身も気持ちよくなっていた。

乳首を弄っているだけなのに、猛烈に感動してしまうのである。これも媚薬が成せる力のなのだろうか?

さらに、哲也は乳首の先端を中指を使ってチクチクと軽く触ってみた。

「あぁぁ、そ、それ、気持ちいいぃ」

途端、凛々子が喘ぎ声を上げる。

あまりの快感に躰がよじれ、もっとしてほしいと言わんばかりの勢いで、胸を反り返らせた。その仕草を見て、哲也は愛撫を強めていく。

「凄い、敏感ですね。じゃあ、こんなのはどうですか?」

哲也自身、凛々子の反応にゾクゾクしっぱなしであった。そして、もっと感じてほしいとも思っている。そこで、彼は乳頭に指先をそっと当て、くるくると円を描いたり、上下左右にスライドさせたりするなどして、刺激に変化を加え始めた。

元々、そこまで肉体関係が豊富なわけではない。だから、自分がこうして責めている事実に、驚きを覚えていた。だが、自然と身体が動いてしまうのである。快感に取り憑かれた人形のように、乳房を責め続ける。

凛々子は気持ちよくなってくれているのだろうか? これまでの反応を見る限り、感度は良好のようである。なんだかテクニックを試されているような気がして、自然と、哲也にも気合が入った。もっと、気持ちよくさせたい。そのためはどうすればいいか? 彼は必死に考えながら、プレイを続ける。

(なるべく、動きが単調にならないようにしよう)

哲也が行きついたのは、この結論であった。

いくら相手が気持ちいいと言っているからといって、同じ動きを続けたのでは、飽きてしまう。相手を飽きさせないためにも、色々な刺激を加えることが重要であると感じた。

哲也は硬くなっている乳首の側面を前後左右斜めに倒しながら捏ねていく。

「いやぁん、そ、それも気持ちいいですぅ。んんぅ……」

「じゃあこっちも刺激しますよ」

人差し指と中指を使って、乳首を挟んでいく。そして、側面に圧をかけて、その状態で引っ張り上げていく。すると、凛々子はますます身体を震わせ、小刻みに痙攣し始めた。余程感じているようである。

「んんっ。き、気持ちいい……ンんん……」

凛々子は息を詰めながら悶えている。哲也の手指から放たれる快感の魔の手の虜になり始めているのだ。上半身を硬く硬直させて、快感に酔いしれている。

今のところ、太ももはキュッと閉じられている。だが、腰がくねくねと動いており、舌の口も責めてみたくなった。哲也は凛々子の反応を楽しみながら、喜びに浸っていた。

「そろそろ、おま×こも弄ってほしいんじゃないですか?」

「そ、そんな、駄目ですぅ」

「そう言っても、身体は嫌がっていませんよ。どんなおま×こか見せてください」

哲也はショーツに手をかけ、ゆっくりとおろし始めた。

ふんわりとした牝フェロモンが強烈に迸り、哲也をますます興奮させていった――。

 

〈続く〉


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