連載官能小説『後輩社員と励ましセックス』第4回
翠とセックスを終え、再び仕事生活に戻った。
一度きりの関係であり、翠とはそれきり淫らな関係になることはなかった。それもそのはずで、翠は元彼とよりを戻し、再び幸せになったそうである。
ある日、翠が正明の前にやってきて、こんな風に告げた。
「佐々岡さんのおかげです。私、再び彼と付き合えました」
「俺は何もしてないよ」
「そんなことないですよ。佐々岡さんとセックスしてから、私は変われました。きっと、佐々岡さんには、不思議な力があるのかもしれません」
不思議な力……。
果たしてそんなものがあるのかどうか。
「でも、よかったよ。幸せになってね」
「ありがとうございます」
こうして、翠は離れて行った。
人を幸せにしたのだろうか? 寂しいという気持ちもあるが、嬉しいという気持ちの方が上回った。何となく、仕事にも集中できる。
(これでよかったんだ……)
そう言い聞かせながら、正明は仕事に勤しんだ。
ある日、正明はある後輩社員に呼び出しを食らった。
正明を呼び出したのは、前田恵利子。同じ課に所属する、二つ下の後輩社員である。ルックスもまずまずよく、さらにムチムチとしたスタイルが魅力で、密かに男性社員から人気があるのだ。
そんな恵利子に呼び出しを食らい、正明は驚いていた。
彼は、それほど恵利子と話す方ではない。新年会や忘年会などで、軽く話した経験があるが、それ以外はほとんど話さない。仕事中も必要最低限の会話が主であり、ほとんど喋らないのだ。
「どうかした、前田さん」
「すみません。急に呼び出して……」
「いや、いいけど、それで何か用?」
「実は、相談があるんです」
「相談?」
「はい、佐々岡さんが宮沢さんを幸せにしたという話を聞いたんです」
女子のネットワークは凄まじい。
あっという間に噂は広まってしまう。
「あ、あぁ、そのこと……。多分偶然だよ」
「そうでしょうか? 宮沢さんの話によれば、佐々岡さんに相談に乗ってもらって、悩みが解決したという話です」
「そうなのかなぁ。あんまり自信ないけど」
「一体、どんな魔法を使ったんですか?」
セックスしたとは言えない。
だが、他に何と言えばいいのであろうか?
「そ、それは、そ、その、つまり……」
思わず口ごもる正明。
恵利子は、鋭敏な感覚で、何があったか見抜いたようである。
「もしかして、寝たんですか?」
「いや、そ、それは、その」
「別に隠さなくてもいいですよ。なら、私も抱いてください。そして私の悩みを解決してください」
意外な展開になり、面を食らう正明。
恵利子は男性社員からも人気がある。むっちりとして肉体は、それだけで素晴らしい、抱けるのなら、嬉しい。
「抱くっていっても、いいのかい?」
「きっと佐々岡さんには女の人を幸せにする不思議な力があるんです。だからお願いします」
結局、正明は承諾した。
そして、仕事が終わって、そのままラブホテルへと向かった――。
ラブホテルに着くなり、まずは恵利子がシャワーを浴びに行った。入れ違いに、正明が浴び、準備は完了である。
一体、なぜ、こんな展開になっているのだろうか? 考えれば考えるほど、不思議な気分になってくる。
ダブルベッドの上で、二人は向き合って座り込んだ。甘いムードが流れ、恵利子はスッと目を閉じた。それを見て、正明は彼女の肩を抱き寄せ、優しくキスを始めた。
むちゅ。
柔らかい唇の感触を味わいながら、正明は恵利子を押し倒した。恵利子はされるがままになっており、そのまま横になる。彼女を押し倒すような形になりながら、貪るようにキスを展開していく。
舌を絡め、唾液を啜り、ディープなキスを重ね行くと、どんどん興奮してくるではないか。
「なんか、頭がふわふわしますぅ」
ぼんやりとした瞳を浮かべ、恵利子はトロンとしていた。
キスを続けながら、正明は恵利子が着ているバスローブを脱がし始めた。
バスローブの下は、何も身に着けておらず、生まれたままの姿であった。白く透き通る肌と、むっちりとした肉感のあるボディ。そのどれもが素晴らしい。
チラと、胸に視線を移す。恵利子の乳房は、かなり大きい。恐らく、Eカップ以上はあるのではないだろうか? ふくよかな乳房を見ていると、ペニスが熱く反応して、ますます興奮してくる。
ふと、正明は恵利子の乳房に触れた。
どこまでも柔らかく、そして馨しいいい香りが漂った。ボディソープの華やかな香りと、牝ホルモンが入り混じった体臭が上手く融合し、高貴な香りを発生させていた。その匂いを嗅ぎながら、正明は乳房を揉み始める。
(うわぁ、柔らかい……)
感動するくらい、恵利子の乳房は柔らかかった。
ぷにぷにと弾力があり、指で突くと、ビクッと震えて弾き返してくる。
「おっぱい好きなんですか?」
と、恵利子が尋ねてきた。
正明は、コクリと頷くと、静かに声を出す。
「まぁ好きかな……」
「私、無駄に胸が大きいから肩がこっちゃって大変なんです。それに、胸って感度がいいように思われていますけど、私、触られてもそんなに感じないんですよ」
「そうなの。じゃあ、こんなのはどう?」
乳房を優しくマッサージするように触れながら、次いで正明は乳首をコリコリと刺激し始めた。
手指を使って乳首を弄り回すと、プクっと乳首が勃ちあがり、過敏に反応していく。
乳首に触れると、明らかに恵利子の反応が変わった。
「んんん、……ち、乳首は反則です」
「乳首は感じるんだね」
「そんな、恥ずかしいです」
「恥ずかしがってたら、セックスは楽しめないよ。もっと自分を解放するんだ」
「か、解放ですか?」
「そう。どこが気持ちいいのか教えてくれると、俺もありがたい。そうすれば、そこを重点的に責められるから……」
「ち、乳首は気持ちいいです」
「わかった。じゃあ乳首を中心に責めよう」
そう言い、正明は乳首をカプリと咥えこんだ。そして、優しく甘噛みするように刺激していく。弾力のあるゴムを噛んでいるような感触が広がっていく。
右の乳首を噛み締め、空いた左の乳首を指で刺激していく。恵利子はぞくぞくしているのか、身震いしながら感じ始めた。丁寧に乳首を刺激していくと、正明も堪らない興奮の中に放り込まれた。
既にペニスは熱く反応し、激しく隆起している。さらに、先端からはカウパー腺液が滲み出し、ボクサーパンツに付着していた。
たっぷりと乳房を弄っていると、今度は、下半身も責めたくなる。
ふと、正明は視線を恵利子の下半身に移していった。ヴィーナスの丘には、ふさふさと陰毛生い茂っており、それがどこまでも卑猥に見えた。体毛はそれほど濃くなく、うっすらと生えている程度であり、手入れをしているのか、キレイに整っていた。
正明は、乳首を弄るのを止め、今度は、下の口を責め始めた。膣口に触れると、手指に愛蜜が付着した。既に秘裂はたっぷりと濡れており、スムーズに指を動かしていく。ぬるぬるとした質感を味わっていると、堪らない気持ちになる。
「濡れてるね。前田さん」
「いやぁん、そんなこと言わないでください、恥ずかしすぎます」
「俺は嬉しいよ、興奮してくれて……」
膣口に指を当て、そして膣内に挿入していく。
指は速やかに胎内に吸い込まれていき、温かな粘膜に包まれていった。
指を動かすごとに、にちゃにちゃと淫猥な音が鳴り響き、それが、静かな室内に染み渡っていった。淫音をもっと聞きたくて、正明は懸命に手指を動かし始めた。
奥の方で指を挿入し、膣壁を擦るように刺激していく。ぬるぬるとした胎内の感触が素晴らしく、正明を興奮させていく。恵利子自身も激しく興奮しているようで、時折甘い声を上げながら、身体を捩らせ始めた。
「はぁん、うぅぅ、き、気持ちいいですぅ」
「もっと気持ちよくさせてあげるよ」
指を二本挿入し、さらに刺激を強めていく正明。Gスポットを刺激するように、激しく手指を動かしていく。過敏に反応する恵利子の反応を見ていると、もっと気持ちよくさせたくなる。もっと気持ちよくさせるためには、どうすればいいのか?
迷った正明ではあったが、彼は陰核を責めることに決めた。
一旦指を抜き、そして小陰唇を押し開く、すると、膣口がくぱぁと顔を出し、サーモンピンクの粘膜の様子までよく見える。そして、膣口の上方部にある包皮に包まれた一角を指でこねくり回す。
すると、恵利子の身体がビクンと跳ねた。
「アッ、そ、そこはダメェ」
「クリトリス、触ってあげるよ。力を抜いて……」
包皮を剥き、陰核を露出させる。白い米粒大の小さなクリトリスであった。そこを手指で刺激すると、ヒクヒクと震え始め、甘い蜜をたっぷりと吐き出した。
正明は、陰部に顔を近づけ、舌先でクリトリスに触れた。
チーズのような香りと、甘酸っぱいアンモニア臭が入り混じり、エロスを感じさせてくれる。このような匂いを嗅いでしまうと、ますます興奮してしまう。たっぷりと馨しい匂いを嗅ぎながら、正樹はクリトリスを舌で刺激し始めた。
レロレロとアイスクリーム舐めるように優しく、クリトリスに触れる。触れるほどに、愛蜜が溢れ出し、トロトロと熱い液体がシーツに零れ落ちていった。
陰核を舌先で刺激しながら、空いた手を使って、膣内を掻き回していく。ダブルで陰部を刺激され、恵利子も堪らなくなったようである。身体を小刻みに震わせて軽い絶頂を感じたようであった。
しばらく、様子を伺っていると、恵利子の膣内が激しく収縮し始めた。
「さ、佐々岡さん、私イキそうです」
「イってもいいよ、イクところを俺に見せて」
「あぁぁ、だ、ダメ、イクゥ」
思い切り身体を反り返らせ、絶頂を迎える恵利子。同時に、激しく潮吹きをして、快感の中に放り込まれる。
イッた恵利子は、体を弛緩させながら、ぐったりとしてしまった。
その様子を見ながら、正明は、恵利子の唇に優しくキスをした。
「イッたんだね」
「はい。す、凄く気持ちよくて、思わず……」
「別にいいんだよ、俺は君が気持ちよくなってくれて嬉しい」
「あ、ありがとうございます。じゃあ次は私が責める番ですね。私にさせてください」
妙なやる気を見せる恵利子。
正明は仰向けに寝そべると、脚を左右に広げた。大の字で寝るような形となり、股の間に、恵利子がちょこんと座り込んだ。
恵利子は、興味深そうな視線を向けながら、恐る恐るペニスに触れた。
正明は、やがて来る快感を期待しながら、恵利子を見つめた――。
〈続く〉
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