官能小説レビュー 第31回『桃色商店街』

官能小説レビュー

官能小説レビュー 第31回『桃色商店街』

引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07N86TQYN/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

官能小説のレビューも今回で31回目になりました。

今回は、どんな官能小説を紹介するのでしょうか?

 

今回は庵乃音人さんの『桃色商店街』という作品をご紹介します。

イーストプレスの悦文庫から発売された作品です。

一体、どんな官能小説なのでしょうか?

早速見ていきましょう。

 

□登場人物とストーリー

 

【登場人物】

・大滝陽太……書店の店員、主人公

・永島咲子……陽太の憧れの人 未亡人

・田丸香織……陽太の幼なじみ 女子校生

・北城亜優子……豪邸に住む人妻

・浜村……商店街の不動産会社の社長 事件の黒幕

 

【ストーリー】

本作品は全5章の構成となっています。

章ごとのストーリーを解説していくので確認していきましょう。

ネタバレありなので、未読の方は注意してください。

 

第1章

第1章は、陽太の妄想と、香織が登場します。

桃色商店街で書店を経営している陽太は、そのお客さんである永島咲子という未亡人に憧れています。

そして、彼女のことを想いながらマスターベーションに耽っているのです。

告白したいのですが、勇気が出ずに、悶々としています。

 

陽太がマスターベーションに耽っていると、それを目撃している人物が現れます。

それが、幼なじみの田丸香織です。

香織は陽太のことが好きであり、彼のマスターベーションの手伝いをします。

手コキに始まり、フェラに終わる、濃厚なプレイが展開されるのです。

 

エッチな時間が終わると、ある連絡が入ります。

それは、陽太の父親が何者かにひき逃げされたという連絡です。

ここから、桃色商店街に不穏な空気が漂い始めます。

 

第2章

第2章は陽太と北城亜優子のパートです。

父親がひき逃げされ、その犯人が商店街の不動産会社の社長、浜村ではないかと、香織が考えます。

浜村は強引な手法で商店街を、変えようと目論んでいるのです。

 

その結果、陽太と香織は浜村の元へ行き話を聞きますが、浜村は決して聞き入れません。

陽太も恐らく事件に浜村が関係していると睨むのですが、証拠がないのです。

 

そんな中、陽太は富豪の人妻である北城亜優子に会います。

そこで、桃色商店街に広がっている浜村の黒い噂を話すのです。

そして、弱気になっている所を励まされ、エッチなプレイに突入します。

 

豊満な乳房を揉むところから始まり、秘所を愛撫したり、セックスに耽ったりと、プレイが展開されていきます。

陽太は童貞だったのですが、亜優子を通して男になるのでした。

 

第3章

第3章は陽太と香織のパートです。

陽太は亜優子に商店街の行く末を相談し、ある提案を受けます。

それは、空いた土地を使ってシェアキッチンというビジネスをするというものです。

 

こうすれば、商店街も活性化し、浜村が強引な手法で商店街を乗っ取ろうともしなくなるというのです。

 

そんな提案を受け、陽太は再び咲子の元へ行きます。

すると、そこに浜村の姿があり、咲子に襲い掛かろうとしているのです。

実は、咲子の亡くなった旦那さんの弟が浜村なのです。

 

同時に、浜村は咲子を自分のものにしようともしています。

ギリギリのところで、咲子を救った陽太は自分の家に咲子を招きます。

そこでシャワーを使ってもらうのですが、淫らな妄想が先行し、自らもシャワー室に入っていこうとします。

 

しかし、ここで香織が現れて止められます。

香織は咲子が誰なのか知らないのですが、陽太を取られてしまうのではないかと危惧し、自らの身体を使って陽太を引き留めます。

 

濃密なセックスが展開され、陽太と香織は愛し合っていきます。

 

第4章

第4章は陽太と咲子のパートです。

陽太はシェアキッチンの話を咲子にして、力を貸してほしいとお願いします。

咲子は自分でパンを作るほどの腕なのですが、その腕をシェアキッチンで使って欲しいと頼むわけです。

 

咲子は迷いますが、陽太のお願いということもあり、それを快諾します。

ここでシーンが変わり、浜村とある女性の描写になります。

情事に耽っていた二人ですが、商店街を乗っ取ろうと模索しているようです。

 

そして浜村と一緒にいる女性にスポットが当たります。

なんと、その女性は富豪の人妻、亜優子だったのです。

亜優子がスパイとして暗躍している。……そんな伏線がここで張られます。

 

さて、場面は再び陽太と咲子に戻ります。

陽太は勇気を振り絞って咲子に告白します。

咲子は驚きます。そして、自分よりも香織を大切にした方がいいとアドバイスします。

 

しかし、それでも陽太は諦めきれません。

必至に口説いていくと、咲子も女の顔を見せます。

実は、咲子も陽太が気になっていたようなのです。

こうして、二人は結ばれて、いい雰囲気になります。

 

お約束的な展開ですが、身体の関係になり、二人は愛し合うのでした。

 

第5章

第5章は陽太と咲子のパートです。

愛し合っていた二人ですが、浜村が邪魔をして、咲子を攫っていきます。

それに憤慨した陽太は彼女を取り戻すために、四苦八苦します。

 

彼が頼ったのは富豪の人妻亜優子でした。

亜優子に相談したところ、浜村の家が分かり、さらにその家の鍵まで渡されました。

なぜ亜優子が浜村の家の鍵を持っているか不審に思う陽太でしたが、まずは咲子を救う必要があったので、細かいことは気にしません。

 

鍵を片手に浜村の家に乗り込んでいくのでした。

そして、犯されそうになっている咲子を救い出すのです。

しかし、浜村も黙っていません。彼はボクシングをやっており、陽太をボコボコにします。

 

万事休すといったとき、救世主が現れます。

それは亜優子でした。

敵だと思われた亜優子でしたが、実はそれは間違いであり、浜村を捕らえるために、二重スパイをしていたのでした。

 

そして、浜村を捕らえることに成功するのです。

こうして商店街の平和は守られるようになりました。

 

章の後半では、陽太と咲子が愛し合います。

ボコボコにされながらも咲子を救おうとした姿に、咲子は心を打たれ、すべてを陽太に捧げます。

濃密なセックスが展開され、話は大団円を迎えます。

 

この話には後日談があって、シェアキッチンは大成功するのです。

ただ、ここにあるアイドル事務所の関係者がやってきて、香織をアイドルとしてスカウトします。

香織は陽太が好きだったのですが、その恋は咲子の登場により玉砕しています。

しかし、香織はめげませんでした。アイドルになると宣言し、再び商店街を盛り上げていくのでした。

 

□物語性のある官能小説

 

官能小説は男女の情事を描く文学作品なので、エッチなシーンが大半を占めます。

そのため、物語性が薄い作品が多いのですが、『桃色商店街』はしっかりとストーリーが構成されています。

 

商店街に巣食う浜村という黒幕。

それと対決し、商店街を活性化させるために動く主人公の陽太。

この縮図が構図として存在しているのです。

 

ですから、一つの読み物として楽しめる仕上がりとなっています。

もちろん、セックスシーンも豊富にあるので、飽きることがありません。

個人的に、ものすごく楽しめた官能小説でした。

 

□文体はライト、整頓されて読みやすい

 

庵乃さんの作品はこれが二度目なのですが、この方の作品はいい意味であっさりとした文体が特徴です。

変に諄くなく、読みやすさを考えられて作られています。

そのため、サクサクと読み進められるのが特徴と言えるでしょう。

 

官能小説特有の、エロシーンの描写もどちらかというと、簡素にまとめられています。

例えば、

 

『二人の身体に挟まれたおっぱいがクッションのようにひしゃげ、熾火顔負けの熱を持つ勃起乳首を陽太に食い込ませる。』

 

このように簡潔明瞭な文体が特徴です。

非常に整頓されていて、読みやすいので、多くの方にお勧めできる作品と言えます。

 

□気軽な気持ちで読める良作

 

本作品は、全体で約290ページ前後なので、大体2時間強ほどで読み通せます。

そのため、悶々とした夜に、あっさりと官能小説を読んでみたい場合に有効です。

もちろん、それ以外にも、しっかり官能小説を読みたい方にもおすすめできます。

 

ストーリーもしっかりしているので、エッチなエンタメ小説としても読めるのが特徴です。

読みやすく、それでいて興奮させてくれる官能小説だと感じました。

非常におすすめなので、未読の方はぜひ一度読んでみてください。

きっと、楽しめると思います。

 

それでは、次回の官能小説レビューでお会いしましょう。ではでは……。

 

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桃色商店街 (小説)

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