連載官能小説『占い師との関係』第9回
小夜の下着を脱がす司。ツンと馨しい香りが充満し、鼻を埋めたくなる。レモンを利かせたチーズケーキのような匂いが辺りに染み渡っていくのだ。そんな匂いを嗅ぎながら、司は興奮の中に放り込まれた。
依然として、先程まで挿し込まれていたプラグの余韻が凄まじい。それが関係しているのが、ペニスはギンギンに膨れ上がっており、暴発寸前になっている。先ほど、射精寸前のところで寸止めをされていたため、早くイキたくて堪らない。
そのためには、小夜の命令通り、彼女を気持ちよくするしかないのであろう。
司は、舌先を秘裂に沿わせていく。
牝フェロモン臭が鼻を突き、ますます興奮させてくれる。
「ほら、早く舐めなさい」
急かすように小夜は告げる。
「わかりました」
あくまでも従順に司は答える。
そして、舌先を秘裂に押し当てた。
にちゃと、淫靡な音が聞こえ、僅かに塩気のある味わいが、舌一杯に広がっていく。
顔面騎乗であるため、蜜壺が顔に密着し、呼吸がし辛い。それでも、司は懸命に性器を舐め始めた。それだけが、自分の使命であると感じたのである。同時に、これが上手くできれば、ご褒美としてイカせてもらえるかもしれない。早くイキたくて堪らない司は、ただ必死に、女壺を舐め始める。
レロレロと舌先をフルに使って、女陰を舐めていると、何だか変な気分になってくる。もしかすると、自分にはMなところがあるのかもしれない。今まで気づいていなかっただけで、その素質があるような気がした。
命令されて、強引に顔面騎乗を強要されると、嫌という気持ちにはあまりならず、むしろ喜びが沸き上がってくるのだ。これは、一体なぜなのかわからない。ただ、気持ちいい問い事実だけが、司を支配していた。
「んんん……、いい感じね。もっと舌を動かしなさい。下僕」
「はい、承知しました」
恐ろしいスピードで舌を動かしていく司。
小夜の秘裂からは、止めどなく愛蜜が流れ出していた。
舐めれば舐めるほど、愛蜜は濃くなっていき、トロトロと流れていく。温かな愛蜜の感触に浸っていると、もっと、彼女を気持ちよくさせたくなる。司はそう考えて、ただ懸命に女壺を舐め続けた。
ただ膣口を舐めるだけでは、芸がない。そこで、舌先を胎内に挿入し、くちゅくちゅと淫音を上げながら、舐め始めた。すると、それまで冷静さを繕っていた小夜の表情に変化が合われた。
白い肌に、僅かに朱が差して、薄紅色になり始めている。
小夜の性器の周りは、ムダ毛が一本も生えておらず、ビーナスの丘にも僅かに整った陰毛が繁茂しているだけである。恐らく、日常的に手入れをしているのだろう。だからこそ、非常に秘裂が舐めやすかった。同時に、馨しい性臭が漂っており、それが司を興奮させていくのである。
小夜はやがて、無意識に腰を振り始めた。その動きに合わせて、司も舌先を動かしていく。アイスクリームを舐めるような所作で、ただ必死にあそこを舐め上げていく。とろとろとした愛蜜が舌先に付着し、やや塩気のある味わいが口腔内に広がっていく。
もっと、舐めたい。そして、もっと気持ちよくさせたい。思うのはそればかりである。
次第に、小夜の額に汗が滲み始めた。その汗は、ホテルの電球の明かりに照らされて、妖艶に光り輝き、淫靡な印象を与えている。やがて、汗が滴り落ちる。シーツに零れたと思うと、直ぐにシーツに吸収されて、濃い染みを作っていった。
「あそこだけじゃなくて、お尻も舐めて……」
と、小夜は告げる。
そして、菊門を司の顔面に押し当てる。
不思議と不快な臭いは全くしなかった。むしろ逆に、甘酸っぱい匂いがして、もっと嗅ぎたくなってしまう。そんな不可思議な匂いであると感じられる。
「小夜さんのおま×こ美味しいです」
「そうでしょ、なら次はお尻を舐めなさい」
「承知しました……」
言われるままに、小夜の菊門に照準を合わせる司。
尻の割れ目に鼻が密着し、強引に馨しい香りが鼻を突く。それと同時に、彼はアヌスを舐め始めた。
レロレロと舌先を伸ばし、そしてアヌスを刺激していく。あまりに距離が近いので、菊門のしわの一本一本までがくっきりと見える。褐色とピンクが癒合した独特の色合いである。そして、しわの数もそれほど多くなく、くっきりとした菊門であった。
舐めると、僅かに苦みのようなものが感じられるが、決して嫌ではなかった。
小夜は、言わなければ警察官とはわからない容姿をしている。モデルといっても通用するだろう。それだけの美女なのである。そんな美女のアヌスを舐めていて、司はどんどん興奮していった。
ペニスは触れていないのに、止めどなくカウパーが溢れ出し、テカテカと光り輝いている。また、ビクンビクンと小刻みに動いていた。その姿は、何か一種の小動物のようにも見える。
菊門の周りを舐めていた司は、一転して、アヌスに舌先を押し当て、直腸内に舌先を伸ばしていく。かなり窮屈であり、なかなか内部に到達しなかったが、やがて、舌先は直腸内に吸い込まれていく。
温かな感触が舌先に広がり、それに応じて小夜の艶やかな声が聞こえ始める。
「あぁん、中に舌を入れるなんて……。で、でも気持ちいい……」
「もっと気持ちよくなってください」
懸命に舌先を使ってアヌスを舐めていく司。
こうして、強引に舐めさせられていると、自分も興奮してくる。早く、自分の分身の欲望を解放させたい。それと同時に、セックスがしたくて堪らなくなっていく。
お腹を空かせた赤子がおっぱいにむしゃぶりつくように、司もまた、必死にアヌスに食らいついていた。あうあうと、顎をフルに使いながら。女の菊門に接吻を重ねていく。
すると、小夜の身体にも変化が現れる。まるで、電流が走ったかのように、身体をビクンと跳ねさせ、さらに、淫靡な声を上げ始めた。
「あぁぁ、はぁん、いいわ、下僕、その調子で舐めなさい」
快楽に身を委ねる小夜。その表情は、どこまでも恍惚としており、見るものを魅了する力がある。こんな女王様の命令を聞けて、心の底から司は嬉しくなった。自分の中に隠れていたM性が徐々に開花していき、大きな花を咲かせようとしている。
司は必死に顔を振り、女の尻孔を頬ずりした。決して意図してそうしたわけでなかった。ただ、流れでそうなってしまう。すると、ワレメの上部に位置する赤い牝芽と鼻が擦れ始めた。
つまり、自然と陰核を刺激してしまうのである。
これを受け、小夜も過敏に反応を示した。
「あぁぁ、はぁ、クリちゃんに当たって気持ちいい……」
司が顔を動かすたびに、鼻先がクリトリスに当たり、気持ちよくなってしまうようである。小夜はビクビクと、がに股状態の肢体を震わせていった。小夜が零す喘ぎ声は、どこまで淫靡な響きがあり、それがまた、司を興奮させる薬のような役割を担っていた。
直腸内に舌先を挿れて舐め続けていた司であったが、ここで一旦舌先を抜き、照準を変えた。今度はクリトリスを弄ってやろう……。そんな風に考えたのである。きっと喜んでくれるだろう。司はワクワクしながら、柔らかな内腿に指を食いこませると、そのまま左右に広げ、小陰唇のビラビラを押し広げていった。
包皮に包まれた陰核が顔を出し、ヒクヒクと震えている。
司は、割れ物を扱うかのように、しっとりと陰核を舐め上げていく。
「あぁぁぁ、それいい、もっとしてぇ」
思わず、小夜は叫んだ。
これに呼応して司の動きも速くなっていく。
……ピチャ、にちゃ、ぬちょ。
司は縦横無尽に舌を動かしていき、陰核を刺激していく。
やがてその動きに耐えられなくなったのが、小夜は、しゃがんでいる状態から、膝を床につけた。そして、身体を前傾にさせて、手前に手を付いて、快感に耐えようとしている。しかし、彼女もまた限界を迎え始めていた。小さな絶頂を繰り返し感じると、やがて大きな波が襲ってくる。
全裸の小夜は、大きく乱れていく。司が陰核の丸みを弄っていくと、それに合わせて大きな声を上げて反応した。
「ひぃぃん、あぁぁ、私、イキそうよ、そのまま舐めて頂戴」
司は陰核を舐め続けた。
すると、小夜の身体が小刻みに痙攣していき、やがて大きな絶頂を迎えた。
圧倒的なオルガスムスが彼女を支配し、覆いこんでいく。
「あぁぁ、い、イクゥ……」
しつこく舐めれば舐めるほど、女の牝花は生々しく可憐なピンク色の花を咲かせた。そして、とうとう小夜はイってしまった。
ガクリと前方に倒れ込むと、クンニリングスの余韻に浸っていった。
「き、気持ちよかったですか?」
と、司が尋ねる。
むっくりと起き上がった小夜は、次のように言った。
「えぇ、最高だったわ。ご褒美に、挿れさせてあげる。あんたもそろそろ挿れたいんじゃない?」
「そ、それはまぁそうですけど」
「ならセックスさせてあげる。まずは、仰向けになりなさい、最初は騎乗位でやるから」
「わ、わかりました」
司は仰向けになる。
その姿を見た小夜は、司の怒張を握りしめると、がに股に跨り、ゆっくりと秘裂に導いていった――。
〈続く〉
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