官能小説レビュー 第34回『美人社長のランジェリー』

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官能小説レビュー 第34回『美人社長のランジェリー』

引用元:https://www.amazon.co.jp/%E7%BE%8E%E4%BA%BA%E7%A4%BE%E9%95%B7%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%BC-%E5%8F%8C%E8%91%89%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%9C%A7%E5%8E%9F-%E4%B8%80%E8%BC%9D-ebook/dp/B075GG3MCV

官能小説レビューも34回目を迎えました。

毎月、たくさんの官能小説が発売されるので、紹介したい作品はたくさんあります。

今回は、双葉文庫から出版された、霧原一輝さんの『美人社長のランジェリー』をご紹介します。

 

中年男性が、美人社長に惹かれ、甘い官能的な時間を過ごすというお話です。

詳しいストーリーや見どころを、ネタバレアリで紹介していきます。

それでは、早速見ていきましょう。

 

□登場人物とストーリー

 

【登場人物】

・田中喜一郎……主人公の社長専属の運転手

・石原玲奈……ランジェリーブランドの社長

・村山優子……ランジェリーブランドの影の実力者

・三上あずさ……玲奈の会社の社員

・五十嵐美也子……個人投資家

 

【ストーリー】

本作品は全6章の構成となっています。

各章の詳しいストーリーを紹介していくので、確認していきましょう。

それでは、早速見ていきます。

 

第1章

第1章は喜一郎と玲奈のパートです。

喜一郎は昔会社を潰してしまい、妻にも逃げられて、タクシー運転手をしています。

そんな彼は、ふと玲奈を客として乗せ、彼女を介抱したことから気に入れられ、玲奈の専属の運転手になります。

 

玲奈が社長だとわかり、驚く喜一郎でしたが、徐々に彼女に惹かれていきます。

玲奈の自宅に送り迎えをして、調理を振舞うようになります。

次第に、玲奈も打ち解けていき、身体の関係になります。

 

玲奈は社長というストレスの多い環境から、解放されるために、喜一郎を求めます。

喜一郎もそれを感じ取り、玲奈とのセックスを楽しむようになります。

しかし、この関係は大きな問題がありました。

それが、後々明らかになります。

 

第1章は、すべての序章的な章立てとなっています。

 

第2章

第2章は喜一郎と優子のパートです。

玲奈の会社は、実質的に優子が支配しており、影の実力者となっています。

そんな優子は、喜一郎が玲奈と寝たことを知り、二人を引き裂こうとします。

 

これは、玲奈がブランドの顔であり、変に恋愛感情を持たれると、経営に問題が出ると考えたためです。

 

優子は喜一郎を自分の専属の運転手にして、玲奈から引きはがします。

それと同時に、自分に意識を向けるために、身体の関係を迫ってきます。

喜一郎はそれに抗えず、優子を抱いてしまうのです。

 

ただ、喜一郎は玲奈が忘れられません。

また、ここで喜一郎は玲奈が枕営業をさせられそうになっていることを知り、食い止めようとするのですが、それを優子が邪魔しようとするのです。

 

第3章

第3章は少し変則的なパートです。

三上あずさというランジェリーブランドの社員が現れます。

 

喜一郎は中高年の意見として、下着を着用した社員を前に感想を告げるように、優子に指示されます。

また、どういうわけか、下着の効果を確かめるために、あずさを抱くように言われるのです。

 

喜一郎は優子の命令に逆らえず、あずさを抱いてしまいます。

この現場には、玲奈の姿もあって、微妙な雰囲気になってしまいます。

優子は、玲奈と喜一郎の仲を崩すために、あえてあずさを使って、喜一郎を誘惑したのです。

 

ここから、喜一郎と玲奈は少しずつ離れて行きます。

 

第4章

第4章は、再び喜一郎と玲奈のパートです。

玲奈は、ランジェリーブランドを発展させるために、銀行から融資を受けようとしています。

ただ、ここに問題があるのです。

 

融資先の銀行の重役が、玲奈に体の関係を迫ってくるのです。

そして、身体の関係を成立しなければ、融資はしないと言い出します。

そこで、仕方なく、玲奈は重役の別荘へ向かい、身体の関係を結ぼうとします。

 

ただ、それを知った喜一郎が、玲奈を助けるために、車を飛ばして別荘へ向かいます。

結局、間一髪のところで、玲奈を救い出すことに成功し、二人は車の中で情事をします。

その後、ペンションに向かい、濃密なセックスが展開されるのでした。

 

ただ、銀行の重役を怒らせてしまい、ランジェリーブランドは窮地に陥ってしまいます。

 

第5章

融資の件が白紙になってしまい、優子は怒り狂います。

喜一郎をクビにするのですが、それを玲奈が食い止めて、何とかクビだけは避けられました。

ただ、ランジェリーブランドは窮地に陥り、喜一郎は何とかしようと四苦八苦します。

 

実は、喜一郎には昔付き合っていた女性がおり、その女性が今投資家として活躍しているのです。

それが、五十嵐美也子という女性です。

 

ただ、美也子は過去に喜一郎に捨てられており、彼を恨んでいます。

当然、その事実を知っている喜一郎でしたが、プライドを捨てて、融資してくれないかとお願いするのです。

 

美也子は、喜一郎からどうしてそこまでするのか理由を聞きだし、そして、融資を検討します。

ただ、そこで体の関係を求めてきます。

 

美也子は身体を使って喜一郎に復讐しようと試みるのです。

しかし、美也子は徐々に喜一郎の身体を思い出し、彼とのセックスに心地よさを覚えていきます。

 

そして、ある行動をとるのでした。

 

第6章

第6章は、喜一郎と玲奈のパートです。

喜一郎と玲奈の別れが描かれた章にもなっています。

美也子は、投資をする代わりに、喜一郎を専属の運転手にしたいと言ってきます。

 

喜一郎と玲奈の関係を知った美也子は、それを邪魔するために、喜一郎を自分のものにしようとするのです。

 

玲奈は喜一郎と離れるのが嫌で、融資の話をチャラにしようとしますが、喜一郎が説得させ、二人は最後のセックスに臨みます。

濃密なセックスが展開され、二人は激しく愛し合います。

 

最終的に、二人は別れることになるのですが、再会を匂わせるような終わり方となっており、実質的には、ハッピーエンドに近い終わり方となっています。

 

□ストーリーはやや無理があるが、楽しめる作品

 

本作品は、美人社長と中年男性の甘い恋を描いています。

社長である玲奈と、その専属運転手になった喜一郎の恋愛模様が続きます。

ただ、この関係は上手くいかず、さまざまな障害が登場します。

 

恋愛的な要素が強いのは、一つの見どころなのですが、それにしても、色んな女性と寝過ぎで、かなり現実感がありません。

それに、3章では、突然現れた女性社員とも寝てしまうので、余計に恋愛的な要素が薄まっている印象がありました。

 

ただ、これは官能小説なので、仕方のない部分です。

官能小説だから、これくらいの情事は当然だ。と割り切れば、十分に楽しめます。

 

□文体はやや諄いが、官能的な展開が魅力

 

霧原一輝さんの作品は初めてなのですが、キャリアの素晴らしい作家だけあって、非常にキレイな文章を書いています。

 

官能小説特有の語彙が豊富なので、ものすごく興奮させてくれるのです。

ただ、少しやり過ぎ感が強い印象もありました。

例えば、

 

『ねじれたような陰唇が開口部から突き出している。フリルのような陰唇を舐めると、それがひろがって、内側のピンクの粘膜がこぼれでる。まるで卑猥な蘭の花のようだ。』

 

このように少し諄い文章となっていますが、これが癖になるとハマります。

私は、非常に魅力溢れる文体だと感じましたが、人によっては受け付けないかもしれません。

 

全体的にセックス描写は巧みであり、非常に楽しめました。

 

□気軽に読めるライトな官能小説

 

本作品は、全体で300ページほどなので、気軽な気持ちで読めます。

文章はやや諄い印象がありますが、それも個性であると割り切れば、十分楽しめます。

私の個人的な感想を言えば、官能的な文体で、非常にキレイであると感じました。

 

中年男性とそれを取り巻く女性たちとの関係を描いた作品ですが、セックス描写は端正であり、読み応えがあります。

また、ソフトタイプの描写が続くので、ハードな描写が苦手な方でも問題なく楽しめます。

過不足ない、描写力と個性豊かな文体で彩られています。

 

多くの方にお勧めできる官能小説となっています。

未読の方は、ぜひ一度読んでみてください。きっと楽しめると思います。

 

それでは、次回の官能小説レビューでお会いしましょう。ではでは……。

 

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