官能小説レビュー 第37回『純白のガーターベルト』

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官能小説レビュー 第37回『純白のガーターベルト』

引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07FYCQP6J/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

官能小説レビューも今回で37回目です。

今回は、館淳一さんの『純白のガーターベルト』という作品をご紹介します。

館淳一さんというと、著作が190冊を超える、超有名の作家です。

 

現実味のあるストーリーテリングに定評があります。

一体、『純白のガーターベルト』は、どんな作品なのでしょうか?

ネタバレアリのレビューをしていくので、確認していきましょう。

 

それでは、早速見ていきます。

 

□登場人物とストーリー

 

本作品は全10章の構成となっています。

各章のストーリーと、登場人物を見ていきましょう。

 

【登場人物】

・笹沼ひろみ……OL。男性器に抵抗を持っている

・津田修介……ひろみの会社の社員。ひろみの先輩。

・矢野笙子……「ソワレ・ドゥ・ソワ」のマダム

・星乃瑛子……「ガーターベルトサロン」のオーナー

・サリナ……「ガーターベルトサロン」の女性キャスト

・ミーナ……「ガーターベルトサロン」の女性キャスト。但し本当は男性。

・熊井進一……政治家

 

【ストーリー】
プロローグ→第1章→第2章

 

まずはプロローグです。政治家である熊井進一を失脚させるために、ある女が動きます。

この女が後々、キーポイントとなってきます。

これを踏まえて、第1章が始まります。

 

第1章では、笹沼ひろみが、「ソワレ・ドゥ・ソワ」というランジェリーショップの面接を受けようとするところから始まります。

このショップでは、実際の女性に下着を身につけさせて、マネキン変わりに立たせるという変わったイベントを行っています。このモデルをリビングドールと言っています。

 

そのモデルの募集を見たひろみは面接を受けます。

そこで、ショップのマダムである笙子と出会い、合格します。

そして、そこで常にガーターベルトを身に付けるように指示を出されます。

 

少しずつ、ひろみはガーターベルトの虜になり、見られたいという願望が強くなっていきます。

 

第2章では、修介が登場します。

修介は同じ社内にいるひろみが変わり始めたのを知り、驚きます。

そして、少しずつ彼女に対し興味が出てくるのです。

修介は過去にアイドルがガーターベルトを付けている写真集を見て、とても興奮した思い出があります。

そこから、彼はガーターベルトにフェティシズムを感じるようになっていったのです。

そんな中、彼は、実在の女性に下着をつけさせてモデルとして起用する「ソワレ・ドゥ・ソワ」の噂を聞きます。

 

第3章→第4章

 

第3章では、ひろみが実際にモデルとして「ソワレ・ドゥ・ソワ」で働き始めます。

彼女は興奮からか、会社でオナニーをするようになるのですが、モデルとして働くのを楽しみにしています。

 

ひろみの右肩にはあざがあるのですが、マダムがそのあざを化粧で隠し、ひろみは見事モデルとしてデビューしていきます。

 

第4章では再び修介が登場します。

彼は「ソワレ・ドゥ・ソワ」の噂を知っており、実際にそのお店を見に行きます。

そこで、実際のモデルがガーターベルトを身に付けているのを見て、激しく興奮します。

ひろみはロミという名前で、モデルとしてデビューしており、彼女の隣には、モデルの先輩であるサニーが一緒にいました。

 

そして、修介はこのサニーに目を奪われ、彼女のような女を抱きたいと願うようになるのです。

 

第5章→第6章

 

修介は「ガーターベルトサロン」という風俗店の情報を知り、そのお店に行きます。

そこでは女性キャストが、ガーターベルトで本番プレイもしてくれるというお店であり、修介はとても気に入ります。

 

また、ストリップショーがやっており、そこで以前「ソワレ・ドゥ・ソワ」でみたサニーにそっくりの人間がショーをやっているのでした。

それはサリナという女性で、修介は今度はサリナを指名してやろうと考え、店を後にするのでした。

 

一方ひろみは、リビングドールになり、少しずつ自分を変化させていきました。

会社でも明るくなり、人に見られる快感を知っていくのです。

しかし、ひろみのリビングドールとしての仕事は長く続きませんでした。

 

「ソワレ・ドゥ・ソワ」の過激な演出にストップがかかり、仕事がなくなってしまうのです。

 

第7章→第8章

 

「ガーターベルトサロン」に再び現れた修介は、サリナを指名します。

そしてサリナにエッチな奉仕をされながら、ミーナというキャストのオナニーショーを堪能します。

 

実は、ミーナは男性で、外見は女性なのですが、男性器がついたシーメールだったのです。

また、サリナが、サニーと同一人物だったと知り、そこからロミの情報を聞きだそうとします。

 

すると、ロミがひろみという名前でOLをしているという事実を知ります。

そこから、修介はロミが笹沼ひろみなのではないかと探るようになるのです。

 

一方、ひろみはリビングドールの仕事がなくなり、悶々としています。

しかし、サリナと繋がりがあり、そこから「ガーターベルトサロン」の情報を聞きます。

そこが風俗店であると知るのですが、見られる快感を覚えたひろみは、そこで働きたいと願うようになります。

そしてロミという名前で働くようになります。

 

ただ、男性器に恐怖があるひろみは、なかなか仕事に対して前向きになれません。

そんな中、ミーナの手ほどきを受けて、徐々に男性器に対する恐怖がなくなっていくのでした。

 

第9章→第10章→エピローグ

 

修介は海外支社で働くために、日本を離れなければならなくなります。

そんな時、ロミが「ガーターベルトサロン」でデビューすることを知り、彼女に会いに行きます。

 

修介はひろみの右肩にあざがある事実を知っており、それを確認しようとするのです。

ただ、ロミは化粧であざを隠していたので、正体はバレませんでした。

そんな中、「ガーターベルトサロン」に警察のガサ入れが入ります。

そこで、関係者は全員捕まってしまうのですが、修介とロミだけは裏口から逃げて助かります。

 

ロミはサービスができなかったことを悔やみ、修介以外誰もいなくなった店内で、修介に対し奉仕をするのでした。

 

ガサ入れは、政治家である熊井進一を失脚させるための罠だったのです。

そして、その作戦を実行したのが、「ガーターベルトサロン」のオーナーである瑛子でした。

 

ひろみと修介ですが、修介は日本を離れる前に、ひろみに告白して、無事受け入れられます。そして、最終的に結婚して、物語は終わりを迎えます。

 

□完成されたストーリーが魅力

 

本作品は、しっかりとしたストーリーが非常に魅力的です。

冒頭の政治家を失脚させる作戦から、本編に繋がり、最終的にエピローグでうまくまとめています。

 

また、一人の女性がガーターベルトを通して、少しずつ変わっていく様子が上手く描かれています。

見られることに快感を覚え、そして自分の殻を破っていく。そんなひろみの成長の物語としても読めます。

 

修介の描写も、物語の進行として上手く機能しているので、読んでいて非常に楽しめました。

 

□エロシーンは少なめなので注意

 

本作品は、ストーリーに重きを置いているためか、エロシーンはあまり多くありません。

本番可能の風俗店の存在があり、そこで本番行為をするのですが、本番を匂わす程度の描写で終わっています。

 

そのため、エロシーンが見たい方には少し物足りないかもしれません。

それでも、エロシーンなしでも興奮させる描写が多数あるので、読んでいて興奮します。

非常に完成された官能小説であると感じました。

 

「生身の女が与えてくれる肌や下着の感触や香水、腋窩や髪から立ち昇る牝の匂い、甘い囁き声、息づかい、そしてナイロンの薄布が肌に擦れてたてるサヤサヤという衣擦れの音にいたるまでの官能的な刺激。」

 

エロシーンは少なめですが、このような興奮を誘う描写が豊富なので、非常に興奮します。

 

□一度知ったら戻れない、完成された作品

 

本作品は、性愛の巨匠と呼ばれる、館淳一さんがお書きになっただけあって、非常に完成されています。

エロシーンがほとんどないのに、これだけ興奮させるのは、確かなテクニックがあるからでしょう。

 

官能小説の新たなる側面を見た気がします。

リーダビリティが高い文章なので、安心して読めますし、常に興奮させてくれます。

未読の方はぜひ一度読んでみてください。きっと感動すると思います。

 

それでは、次回の官能小説レビューでお会いしましょう、ではでは……。

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