官能小説レビュー 第42回『教え子狩り ふたりの女教師【秘密生活】』
引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B0098I9OH0/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
暑い日が続いていますね。
そんな日は、涼しい部屋で官能小説が読みたくなります。
今回も素晴らしい官能小説を紹介していくので、見ていきましょう。
今回紹介する作品は、櫻木充さんの『教え子狩り ふたりの女教師【秘密生活】』です。
タイトルからそそられますが、どのような作品なのでしょうか?
ネタバレアリのレビューをしていくので確認していきましょう。
それでは、早速見ていきます。
□登場人物とストーリー
本作品は全6章の構成となっています。
各章のストーリー展開と、主な登場人物を見ていきましょう。
【登場人物】
・木原和真……主人公の高校生
・紺野曜子……和真の高校の英語教師
・木原玲子……和真の義母
・佐久間悦美……和真の高校の保健教師
【ストーリー】
第1章
第1章はプロローグ的な章です。
和真はある理由があって、一人暮らしをしています。
同時に、高校の英語教師である紺野曜子に憧れているのです。
ただ、第1章は、彼と曜子の描写は少ししかありません。
この章では、主に和真の過去にスポットが当たっています。
和真は中学時代、義母である玲子と一緒に暮らしていました。
玲子は30歳を過ぎていますが、かなりの美人であり、和真は女として意識します。
また、彼女の下着を利用してマスターベーションをしているのです。
しかし、その悪戯を知られてしまいます。
玲子は咎めることなく、すべてを認めるのです。
和真は、玲子なら受け入れてくれると感じ、エッチなお願いをします。
手コキをしてもらうのですが、それだけでは若い欲望は収まりません。
次第に、彼女を襲うようになります。
しかし、それに困った玲子が父親に相談し、わざと襲われる現場を父親に目撃させ、淫らな関係に終止符を打とうとするのです。
それを裏切りと感じた和真は、二人の両親の元を離れ、一人暮らし始めます。
そして、義母のことを「あの女」と呼び、恨むようになるのでした。
第2章
第2章は、主に和真と曜子のパートです。
曜子は和真に惹かれつつあり、彼をものにしたいと考えています。
つまり、和真と曜子は相思相愛なのです。
そんな中、和真は英語の勉強を見てもらうために、曜子を家に呼びます。
ただ、一人で来るのは問題があると考えた曜子は、保健教師である悦美も呼び、二人で和真の自宅へ向かうのです。
そこで和真は密かにビデオテープを回し、授業の内容を撮影します。
そうとは知らない曜子は、和真をその気にするために、わざとショーツを見せたりと、誘惑したりしていくのです。
二人の教師が帰った後、ビデオで確認すると、明らかに自分にショーツを見せているとわかり、和真は動揺し、ある思い出が頭過ります。
それが、玲子との思い出なのです。
第3章
第3章は、和真と曜子のパートです。
曜子は和真の自宅に向かうために、わざと携帯電話を忘れていきます。
そしてそれを取りに行くといって、再び和真の家に向かうのです。
和真は、自分が誘惑されていると気づいており、それが、過去の玲子の裏切りと重なります。
やってきた曜子に対し、なぜ誘惑するのかと、問い詰めるのです。
曜子は、和真の過去を知り、悪戯に刺激したことを謝罪します。
そして、自分の気持ちを告白するのです。
和真は曜子の気持ちを知り、彼女をもとめます。
ディープキスをしたり、性器の匂いを嗅いだり、エッチなプレイをしていき、最終的には、曜子に手コキをしてもらい、昇天するのです。
ここから、二人の淫らな関係が始まるようになります。
第4章
第4章は和真と悦美のパートです。
悦美は、曜子の変化に気づいています。
恐らく、和真と曜子は男女の仲になっている。そう察するのです。
悦美自身も和真を気に入っており、彼をものにしたいと考えています。
そして、和真の自宅に行き、関係をバラされたくなかったら言うことを聞くようにと、恫喝します。
悦美は、自分の体を使って、和真をものにしようとするのです。
和真は曜子がいるのですが、断り切れず、初めてのセックスを悦美に捧げてしまいます。
悦美に教えてもらいながら、和真は男になるのでした。
第5章
第5章は和真と曜子のパートです。
和真と曜子はデパートに下着を買いに行きます。
下着を購入した後、さらにデパート内で淫らなプレイをしようと、和真が提案するのです。
それはある家具屋の死角をつかって、曜子を脱がせ、それを撮影するというものでした。
露出プレイに動揺する曜子でしたが、徐々にそのプレイの虜になっていきます。
その後自宅に行き、プレイの続きをするのですが、悦美との関係がバレてしまうのです。
曜子はショックを受けますが、和真が本当に好きなのは曜子先生だけだというセリフを聞き、彼を信じようと決めます。
そして、二人は濃密なセックスに流れるのでした。
第6章
第6章は、前半は和真と玲子、後半が和真と曜子のパートです。
和真は玲子の不貞に気付き、彼女を問い詰めます。
玲子は、自分の身体を使って、秘密を守ろうとするのですが、和真はそれを拒絶。
その結果、玲子と父親は離婚し、和真はそれきり玲子には会わなくなるのです。
後半になると、クリスマスが舞台になり、曜子と和真の甘い時間が描かれます。
ただ少しハードです。
飲尿シーンがあったりと、唐突な展開に面食らったりしますが、二人は愛し合っていきます。
最終的に、和真は曜子と一緒にいるために、留学の計画をなしにします。
そして、二人で幸せに暮らしていこうと、決意を固めるところで、物語は終わりを迎えるのです。
□すべての女性と交わるわけではない
本作品には三人の女性が出てきます。
女教師である曜子と悦美。
そして、義母である玲子です。
主に曜子と和真の描写が中心なので、残りの二人はサブ的な役割です。
悦美とのセックス描写はあるのですが、玲子とは関係を結びません。
そのため、どこか消化不良な印象を受けました。
玲子に対する身体的な描写もあり、色気のある女性だとわかるのですが、彼女とは交わらないので、少し拍子抜けしてしまうのです。
折角3人の女性が出てくるので、すべての女性との絡みが見たかったと感じました。
□後半突然ハードになる
前半は憧れの女教師との甘い蜜戯が中心に描かれます。
エッチの描写も上手く、非常にヌキどころが満載なのです。
文章も端正なので、安心して読むことができます。
例えば、
『曜子は随喜の涙を零し、ガチガチと歯を噛み鳴らし、ピューッ、ビュビューッと潮を噴きながら派手に昇天した。後を追うように和真も、子宮口に鈴口を擦りつけるようにして二発目を、都合三発目を膣に放った。』
このように濃密な描写が魅力となっています。
この作品には少し注意点があって、後半になると少しハードになります。
おしっこを飲むシーンがあるので、そういうのが苦手な方は注意が必要です。
それ以外は、非常に巧みに描かれているので、とても興奮出来ました。
□女教師モノの傑作!
いかがだったでしょうか?
今回は櫻木充さんの『教え子狩り ふたりの女教師【秘密生活】』を紹介しました。
たくさんの女教師モノを紹介してきましたが、この作品もとても素晴らしいです。
エッチな描写も見事ですし、全体的に楽しんで読めます。
少しハードな面がありますが、それを除けば、完璧な仕上がりであると感じました。
2010年の作品ですが、今読んでも楽しめるでしょう。
未読の方は、ぜひ一度読んでみてください。きっと楽しめると思います。
それでは、次回の官能小説レビューでお会いしましょう。ではでは……。
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教え子狩り ふたりの女教師【秘密生活】
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