官能小説レビュー 第43回『花よ乱れて』

官能小説レビュー

官能小説レビュー 第43回『花よ乱れて』

引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B01EMR541G/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

官能小説というと、フランス書院さんが有名ですが、双葉文庫の官能小説も素晴らしいです。

今回紹介するのは、そんな双葉文庫から登場している官能小説となっています。

草凪優さんの『花よ乱れて』を紹介していくので確認しましょう。

 

濃密なストーリーと、鮮やかな描写が魅力の草凪優さんですが、本作はどんな作品なのでしょうか?

ネタバレアリのレビューをしていきます。

それでは、早速見ていきましょう。

 

□登場人物とストーリー

 

本作品は全4話の構成であり、最後にエピローグが付きます。

また、1話ずつ登場人物が異なる、短編集です。

それでは、1話ずつどんな話なのか見ていきましょう。

 

第1話
【登場人物】

・月野桜子……セレクトショップの店員

・柳井賢作……桜子の彼氏

 

【ストーリー】

月野桜子はセレクトショップで働いており、大阪店に異動になります。

ただ、そこに少し問題があるのです。

実は、桜子には柳井賢作という恋人がいて、彼を別れなければならなくなります。

 

それは、桜子にとって、大阪行きはチャンスであるし、賢作も仕事が決まったばかりであり、一緒には大阪には行けないのです。

そこで、桜子は別れを切り出します。

 

桜子は22歳なのですが、未だに処女であり、同い年である賢作も童貞でした。

そして、賢作は別れる前に、桜子を抱きたいとお願いしてくるのです。

賢作は桜子が処女であるとは知らず、むしろ経験豊富だと思っています。

 

そんな桜子に手解きされたいと考えているのです。

桜子自身、経験豊富な女を演じ、賢作を気持ちよくしていきます。

ただ、それも限界があって、徐々に賢作に主導権を握られていくのです。

二人の濃密なセックスが続き、幸せを感じていくのでした。

 

第2話
【登場人物】

・中島小梅……派遣OL

・高見沢峻一……小梅の会社の課長

 

【ストーリー】

昔からよくモテる派遣OLの小梅は、課長である高見沢峻一の命令で接待に参加します。

この接待にきた相手の会社の部長が、かなりのセクハラで、小梅は嫌な目に遭うのです。

小梅は峻一にどこか惹かれる面があったのですが、セクハラをされて助けてくれなかった彼にやや幻滅します。

 

しかし、それだけで関係は終わりません。

セクハラのお詫びのために、カラオケに向かいます。

そこで、峻一がEDであると告白されるのです。

 

困った小梅は歌を唄いごまかすのですが、酒に酔った峻一に匂いを嗅がれてしまいます。

どうやら小梅からは独特なフェロモン臭が出ているようで、それが峻一を興奮させたのです。

そして、峻一は強引に小梅のあそこの匂いを嗅ぎ、再び勃起します。

 

ただ、この勃起は、一時的なもので、小梅の匂いを嗅がないとダメなのでした。

そこで峻一は小梅とセックスすれば、EDがなくなるのではないかと考え、彼女に関係を迫ります。

小梅も断り切れず、セックスをしてしまうのです。

 

峻一は最高のセックスを堪能し、妻がいるのにも拘らず、小梅に結婚しようと迫りますが、彼女は断ります。

妻ともセックスをしたい峻一は、小梅のフェロモンがたっぷりしみ込んだパンティをもらい、それで小梅を諦めるのでした。

 

第3話
【登場人物】

・杉崎咲良……パソコンのインストラクター

・有田恒彦……72歳の老人

 

【ストーリー】

昔の彼氏に不感症だと言われた杉崎咲良は密かにショックを覚えており、セックスに前向きになりません。

そんな時、パソコンの指導をしていて生徒である72歳の老人の有田恒彦に出会います。

 

恒彦は仕立て屋でオーダーメイドのスーツを作っていました。

彼は年をとってペニスが勃起しなくなっています。

その悩みを咲良に告げると、咲良自身も不感症であり、マグロであると告白します。

 

しかし、恒彦は咲良がマグロではないと見抜きます。

そして、二人は淫らな関係になっていくのです。

咲良はセックスで感じ、マグロではないことがわかります。

 

恒彦は年に一度だけ男が復活する日があり、その日に咲良と寝たいと考えています。

また、咲良を燃えさせるために、手製のランジェリーを用意しているのです。

恒彦の作ったランジェリーは本当に素晴らしく、咲良は興奮していきます。

 

そのランジェリーを着用して、咲良と恒彦は最高のセックスをするのでした。

 

第4話
【登場人物】

・大山八重……サクラという綽名のOL

・本多彰三……八重の一つ下の同僚

 

【ストーリー】

ヤリマンと噂される大山八重は、ある日同僚の本多彰三からデートの誘いを受けます。

実は過去にも何度かアプローチを受けていたのですが、すべて断っていたのです。

しかし、とうとう八重はデートに承諾し、二人で食事をすることに……。

 

八重が求めるのは、ワンナイトの関係であり、一回寝ただけで彼氏面する男は願い下げだと考えています。

口説いてくると身構える八重ですが、彰三はなんと、プロポーズしてくるのです。

これには八重も驚きます。

 

そして、自分はとんでもないヤリマンだから結婚はできないと断ります。

しかし、それでも彰三は諦めません。

そこで、八重は自らの淫乱さを見せつけるために、花見シーズンの公園で彰三のペニスをしゃぶります。

 

野外プレイをされて驚く彰三でしたが、彼はこれでも諦めません。

そんな彼に心打たれて、一晩くらいなら一緒にいてもいいかなと八重は思うのでした。

そして、二人はラブホテルに向かいます。

 

そこでセックスをするのですが、予想外のことが起きるのです。

八重は彰三に主導権を渡してどんなセックスを展開するか試すのですが、何と目隠しさられて手を縛られてしまいます。

驚く八重ですが、徐々に彼女は感じていきます。

 

とうとう彰三に気持ちよくさせられてしまうのです。

最後には、八重は泣くほど感じてしまいます。

また、イカせてほしかったら結婚してほしいというお願いに、彼女は答えてしまうのです。

 

最終的に二人は結婚することになり、話は終わりを迎えます。

 

エピローグ

 

エピローグはそれぞれ話のその後や過去が語られます。

 

第1話で登場した桜子と賢作は、別れずに東京に残ることになったのです。

 

また、第2話の峻一と小梅ですが、この二人は結ばれず、結局峻一は妻を選び、最後には小梅のニオイなしでも勃起するようになったのでした。

 

第3話のエピローグは恒彦の過去です。

彼には昔、和恵という好きな女性がいたのですが、彼女は事故で無くなってしまったのでした。

そして、どうして女性用のランジェリーを作ったのか、その過去が明かされます。

 

第4話のエピローグは彰三が八重を好きになったきっかけが語られます。

人望がない八重は孤独を感じており、彰三は、そこに自分と似たものを感じます。

だからこそ、アプローチを重ねて、一緒になりたいと考えたのです。

 

□質の高い短編集

 

本作はオリジナル長編と銘打たれているのですが、短編集と言った方が正しいでしょう。

コンパクトな作品が4話収められています。

どの話も、ストーリーがしっかりしていますし、官能的な描写も申し分ありません。

 

文章も端正で非常に上手く描かれているので、安心して読めました。

 

例えば、

 

『小梅は真っ赤になって身をよじり、ガクガク、ぶるぶる、と下半身を震わせた。熱く疼いている花びらが新鮮な空気にさらされ、気が遠くなりそうなくらい気持ちよかった』

 

このようなシンプルで分かりやすい文体が魅力となっています。

 

□初めての方にもお勧めできる官能小説

 

これから官能小説を読んでみたい。

でもどんな話を読めばいいんだろう? そんな風に考える方に、うってつの本であると感じます。

 

短い話が描かれているので、飽きずに読み通せますし、エロシーンも素晴らしいので、興奮出来ます。

官能小説特有の過度に諄いような語彙や文章もないので、サクサク読み進められます。

 

また、全体的にソフトなセックスが続くので、ハードな作品が苦手な方でも問題なく読み通せます。

 

多くの方にお勧めできる官能小説であると感じました。

 

□流石は官能小説界の旗手!

 

いかがだったでしょうか?

今回は官能シーンで注目されている草凪優さんの『花よ乱れて』を紹介しました。

本当に素晴らしい作品で、読み心地も抜群です。

 

ムラムラとした時はもちろんですが、移動中の読み物としても楽しめるでしょう。

本記事では、『花よ乱れて』の詳しいストーリーや見どころを紹介しました。

ぜひ、参考にしてみてください。

 

それでは、次回の官能小説レビューでお会いしましょう。ではでは……。

 

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