官能小説レビュー 第46回『淫らな夏を校舎で』

官能小説レビュー

官能小説レビュー 第46回『淫らな夏を校舎で』

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ようやく涼しくなってきましたね。

私は神奈川県で暮らしていますが、朝晩は過ごしやすくなりました。

もう少し経つと、秋の深まりを感じるのではないでしょうか?

 

さて、今回も官能小説のレビューをしていきます。

今回は、霧原一輝さんの『淫らな夏を校舎で』をご紹介。

霧原さんの作品は、過去にも紹介しましたが、とても読みやすくおすすめです。

 

本記事では、ネタバレアリのレビューをしていきます。

それでは、早速見ていきましょう。

 

□登場人物とストーリー

 

本作品は、全6章の構成となっています。

各章の詳しい解説と、主な登場人物を見ていきましょう。

 

【登場人物】

・五十嵐陽介……59歳の元教師

・藤井慶子……38歳の教師、陽介の元同僚

・石田彩香……陽介の教え子①

・神崎奈津子……陽介の教え子②

・五十嵐千香子……陽介の亡くなった妻

 

【ストーリー】
第1章

第1章は五十嵐陽介と、藤井慶子のパートです。

定年前に教師の仕事を辞めた陽介は、故郷に戻ってきます。

故郷では昔、中学の英語教師をしていたのですが、その学校が廃校になるのです。

 

そこで、昔埋めたタイムカプセルを掘り返すことになり、元同僚である藤井慶子と再会します。

そして、掘り返したタイムカプセルの中から、過去の自分が書いた手紙を手に入れるのです。

そこには、当時叶えられなかった、慶子への気持ちが書かれており、恋心が蘇ります。

 

実は、慶子も陽介が気になっており、二人はそのまま一夜を過ごすのです。

 

第2章

第2章も引き続き陽介と慶子のパートです。

一夜を共にした二人は、より一層親密な仲になります。

そして、廃校が決まった懐かしい中学へ行き、過去を振り返ります。

 

そこで、昔のことを思い出しながら、二人はいい雰囲気になります。

廃校である校舎には、人の姿がありません。

それを知っていた陽介は、慶子を激しく求めます。

 

慶子もその思いを受け、ひっそりと静まり返った教室で情事に落ちていくのです。

 

第3章

第3章は陽介と石田彩香のパートです。

2章で陽介と慶子は、廃校の教室で求め合うのですが、実は、それを見ていた人間がいます。

その人物が、陽介の教え子である石田彩香です。

 

彼女は、既に結婚しており、子供がいるのですが、夫婦仲が上手くいっておらず、離婚を考えています。

そして、離婚し、前に進むために、陽介に抱いて欲しいと懇願します。

 

陽介の心の中で、過去の彩香が反芻されます。

彼女は、クラス一の美少女で人気があったのです。

その面影を胸に抱きながら、陽介は、彩香を抱くのでした。

 

第4章

第4章は引き続き陽介と彩香のパートです。

親密になった二人は、一緒に盆踊りに行きます。

そこでデートのようなことをするのですが、なかなかいい雰囲気になるのです。

 

彩香は陽介の自宅に来たいと言い出し、陽介もそれを快諾します。

そして、陽介の自宅で、二人で花火をするのです。

そのまま、二人の間に甘いムードが流れ、激しく求め合います。

 

ただ、これが最後の情事になるともわかっています。

彩香は離婚すると正式に決め、最後の火遊びをしようとしているのです。

彩香がセーラー服を着ているところも、見所となっています。

 

第5章

第5章は陽介と神崎奈津子のパートです。

陽介と奈津子の間には、実は深い関係性があります。

陽介が教師時代、奈津子の進路のために、骨を折った過去があるのです。

 

そして、それがきっかけで奈津子は陽介に惹かれていきます。

そのまま陽介の自宅に押し掛け、告白するのですが、教師である陽介は受け入れられませんでした。

君が大人になっても、まだ好きだったら考えようと、やんわり否定するのです。

 

奈津子は、ずっと思い続けてきたのですが、結局陽介を諦めていました。

ただ、陽介が故郷に戻ってきたことを知り、彼に近づきます。

過去の思い出が蘇り、陽介を激しく求めるのです。

 

陽介も、奈津子の想いの深さを知り、彼女を受け入れます。

いい雰囲気になった二人は、情事に流れて、愛を確かめ合います。

 

第6章

第6章は陽介と妻である千香子のパートです。

千香子は既に亡くなっているので、陽介の夢の中で登場します。

千香子は、魂となって陽介の前に現れるのですが、あまり時間が残っていません。

 

そこで、陽介に慶子と一緒になるようにと、アドバイスを出します。

また、最後に別れる前に、自分を抱いて欲しいとお願いするのです。

千香子の魂は、どうやら廃校が決まった中学の崩壊と共に、消失してしまいます。

 

陽介は、夢の中で千香子を抱き、彼女を満足させた後、彼女の指示通り、慶子に告白して結ばれます。

人生も後半を迎えた陽介に、新たな伴侶が生まれたところで、物語は終わりを迎えるのです。

 

□59歳の男性の淡い恋心を描いている

 

霧原一輝さんの作品は、ストーリーがしっかりしているので、読み応えがあります。

本作品も、定年前に引退を決意した元教師の、淡い恋模様を丹念に描いています。

登場する人物も多岐に渡り、読み応えは十分です。

 

各パートのボリュームも程よく、各登場人物がしっかりと描かれています。

エロシーンももちろん興奮しますが、恋愛小説としても読めるので、引き込まれるのです。

 

登場する女性は、すべて30歳以上なので、熟女好きの方にも特におすすめできます。

 

□ライトな文体で読みやすい官能小説

 

霧原一輝さんは、たくさんの作品を書いておられる作家さんなので、安定した筆力があります。

官能小説らしい、淫語を巧みに使いながら、キレイな描写が続くので、読んでいて非常に興奮できるのです。

また、変に諄いような文章もないので、すっきりとサクサク読めます。

 

例えば、

『陽介はもっと感じさせたくなって、乳房をつかんだ。汗ですべる乳肌を揉みしだき、尖っている乳首を捏ねながら、ゆったりと指で膣を擦りあげる。』

P123より抜粋

 

このように非常にキレイで端正な文章が魅力となっています。

また、エロシーンと日常シーンのバランスが良く、飽きのこない作品となっているのです。

 

□ベテラン作家による円熟の作品

 

いかがだったでしょうか?

今回は霧原一輝さんの『淫らな夏を校舎で』を紹介しました。

ソフト系の官能小説であり、多くの方にお勧めできる作品です。

 

ページ数も300枚程度なので、大体2時間ほどで読み通せます。

読書の秋に、読んでみてもいいかもしれません。

めくるめく、官能的な文章の虜になるでしょう。

是非、お試しください。

 

それでは、次回の官能小説レビューでお会いしましょう。ではでは……。

 

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