連載官能小説『旅先で出会った女』第4回
ショーツの上から秘裂を触ると、じんわりとした体温が感じられた。それは燃えるように熱く、火傷するかと思われたほどである。
豊は、丁寧に染みのできた部分をなぞるように触れていく。指先に愛蜜が付着し、僅かだが、ツンとするような刺激臭を感じる。しかし、それは決して不快な香りではなく、むしろ逆に、興奮を誘うような高貴な匂いであると思った。
(凄い、濡れてる……)
正直に、そんな風に感じた。
ここまで興奮してくれて、豊は心の底から嬉しくなった。旅先で出会った美女。それが由美だ。そんな由美の秘唇を、今自分は弄り倒そうとしている。そんな数奇な運命が、彼の手をゆっくりと動かし始めた。
「おま×こ。たっぷり濡れてますね」
「はぅぅ。それだけ興奮しているのよ。早く弄って欲しいの」
「わかりました。じゃあ、ショーツを脱がします」
「うん。そうして」
豊はショーツの端に手をかけ、そのままゆっくりと下におろしていった。ぐっしょりと濡れている秘部が露になり、豊の興奮も高鳴っていく。
由美の脚を左右に広げ、女陰を開帳させる。ふわふわとした控えめな淫毛の下に、たっぷりと濡れた秘裂が輝いている。その光景を、生唾を飲み込みながら、見つめる豊。女性器を見るのは、本当に久しぶりのことである。
それだけに、彼は強い感動を覚えていた。
「あんまりじろじろ見られたら恥ずかしいわ」
顔を朱色に染めながら、由美が囁く。
「ゴメン。ただ、美しくて」
「そうかしら、おま×こって少しグロテスクな形をしていない?」
「そんなことないですよ。神秘的な形で、むしろ興奮するよ」
「ウフフ。それならいいんだけど。豊さんのおちん×んを弄って、凄く興奮しているの。だから、こんなにトロトロになってしまって……。凄く恥ずかしいわ」
「濡れているおま×こも素敵だと思う。これから弄ってあげるからね」
「うん。ありがとう。早く気持ちよくなりたいの」
由美は蕩けるような笑みを浮かべた。
その笑顔を見て、豊はそっと秘唇に指を当てた。
全体的に、くちょくちょとしていて、淫らである。彼の指先には、ハチミツのようなラブジュースが付着していった。
膣口を指で擦るように刺激していくと、由美が背筋をスッと緊張させた。それと同時に、女陰がピクリと動いていく。
彼女の性器は、非常に綺麗であった。ヴィーナスの丘に繁茂する淫毛は薄く。遠目から見るとパイパンに感じられるかもしれない。また、大陰唇はキレイな肌色をしていて、無駄毛が一本も生えていない。
さらに、その奥を広げると、くぱぁと小陰唇が顔を出す。肉襞はやや褐色がかっているが、変に黒くなく、自然な色合いをしていた。そして、小陰唇を掻き分けていくと、ぬらぬらと濡れている膣口が見える。そこは、全体的にトロトロととしており、蕩けそうな印象があった。
指で擦ると、ヌメヌメとして淫蜜が付着し、それが指先をスムーズに動かしていくのだ。性器全体を、よく観察するように見つめ、そして、膣口付近を刺激していく。
豊自身、女性器を弄るのは久しぶりだったので、上手く気持ちよくさせられるか不安であった。ただ、自分の気持ちを高め、先程のお返しをする感覚で、秘唇を撫で回していった。
「ねぇ、おま×この中も弄って。そうすると気持ちよくなれるの」
「おま×この中がいいんだね。凄く卑猥なセリフだ」
「いやぁん、だって気持ちよくなりたいんだもの。淫語を話す女子は嫌い?」
「ううん。そんなことないよ。大胆な発言をする方が好きかな。恥ずかしがっていると、楽しめないしね」
「そうでしょ。だから、お願い。あんまり焦らさないでおま×こを弄って」
豊は言われるままに、指先を胎内に導いていく。
彼女の膣内は、とても熱くなっていた。それでいて、ヌメヌメとしていて、膣壁が指先に密着し、絡みついていくのである。由美の膣壁は、独特の襞があるようで、それがねっとりと絡みついてくる。吸盤で吸われているような感覚になるのであった。
彼は、指を奥深くまで挿入していった。そして、Gスポットを刺激し、快感を生み出していく。対する由美は、余程心地いいのか、恍惚とした表情を浮かべて、快感に身を委ねている。
「あぁん、豊さん、凄く気持ちいい。とても丁寧なのね」
「あんまり慣れていないんだけどね」
「ううん、凄く繊細な指捌きで、いい感じよ。そのままもっと弄って」
「わかった。このまま続行するよ」
豊は、Gスポットをコンコンと押すように刺激しながら、同時に膣壁をカリカリと擦り始めた。ヌルヌルになった膣内からは、止めどなく愛蜜が溢れ出し、大洪水になっていく。
(もう一本くらい指が入りそうだな……)
そう感じた豊は、今挿れている人差し指にプラスして、中指も同時に挿入していった。キュキュっと膣内が締まり、指への締め付けが強くなる。
「あぅ。くぁぁん」
指を二本挿入され、由美の甘い声もより一層大きくなる。
その淫声聞きながら、豊の性的な興奮も高まっていくのであった。
やがて、豊は親指の腹を使って、陰核を刺激し始めた。
女性の一番敏感な部分が、クリトリスであることは知っている。もっと気持ちよくさせるためには、ここを弄るのが一番的確であると感じたのであった。
「きゃぁ、クリを弄るの。激しいわぁ」
「クリトリスがヒクヒク震えているよ。触って欲しいみたいだね」
「あふぅん。そうよ、クリも触って欲しいの。そうしたらもっと気持ちよくなれるから」
陰核の包皮を親指で剥くと、プルンと白い豆のようなものが飛び出した。それは外気に触れて、小動物のように震えていた。その光景を見て、豊は愛おしさのようなものを感じ始める。
くりくりとクリトリスを刺激すると、由美の顔がますます薄紅色に染まっていく。そして、漏れ聞こえる、ため息にも艶のある響きが混じり始めた。
「くぅぅん。クリちゃん、凄く気持ちいい。もっと弄って、お願い」
「クリトリスが充血してきたよ。もっと激しくしていいんだね?」
「もちろん。荒々しいのが好きなの」
右手を使って胎内を掻き回し、空いた左手で陰核を摘み、擦りあげていく。
淡い刺激が、突如鋭さを増し、由美を襲っていく。女の一番敏感な部分を触られて、由美も興奮しっぱなしであった。
「ふぁ、あぁぁん。ぅぅ、くぅぅ」
女はあまりの愉悦に言葉にならない、ため息を漏らしていった。
豊も徐々に勢いづいていく。クリトリスを弄りながら、今度は性器に顔を近づけていく。
クンニリングスをしてみようと思ったのである。
秘唇に顔を近づけると、ツンとした刺激臭が鼻を突いた。ヨーグルトの酸っぱいような香りが充満し始めた。特に、シャワーを浴びていないため、匂いは一層際立っている。
「由美さんのおま×こ、凄くいい匂いがする」
「やぁ、匂いを嗅いじゃダメェ。恥ずかしいわ」
「大丈夫だよ。全然不快じゃないから」
「でも、汚いわ。シャワーも浴びていないし」
「シャワーを浴びないほうが、野性的な感じがして好きだな。君もそうなんだろ?」
「それはそうだけど、やっぱりおま×この匂いを嗅がれるのは恥ずかしいわよ」
「恥ずかしがっている姿も可愛くて魅力的なんだ。だから、もっと見せて」
豊は舌先を膣口に当て、ベロベロとアイスを舐めるように、触れていく。
ねっとりとした舌で舐められると、それだけで心地よくなってしまう。由美は身を捩らせながら感じ続け、「アン、アン」と、淫声を轟かせた。
膣口全体を舐め回し、さらに、舌先を胎内に挿れていく。
性器全体を貪るように堪能しながら、次いで豊は、陰核を舌で刺激し始める。
ねちっこく舐るようにしてクリトリスを弄っていくと、由美の身体がビクンと震えていった。彼女も徐々にアクメを覚え始めたようである。
「はひぃ。豊さん、私、何だかイキそうになってきたわ」
「イキたくなったらイッていいよ。気持ちよくなっている由美さんの姿が見たいから」
「うん、そのまま舐め続けて。凄く気持ちよくて蕩けそうだから」
「わかった。君がイクまで舐め続けているよ」
豊は陰核と女陰をセットで舐め続け、由美をイカせるために懸命になっていた。
どれくらいだろう、甘く切ない時間が流れていく。由美を襲っていたアクメは、徐々に大きくなっていき、やがて高波のように巨大になった。
「あぁぁん。ダメ、イク、イッちゃう」
由美のおま×こが、不意に痙攣を始めた。
イク兆候が現れたのである。
豊は最後の仕上げと言わんばかりの勢いで、秘唇を舐め続けた。
すると、由美はとうとう果ててしまう。
「アッ、あぁぁ、もうダメェ」
由美の身体に電流が走ったかのような衝撃が巻き起こる。
痛烈な快感を覚えながら、彼女はガクッと身体を折って、崩れ落ちた。
「由美さん、イッたんだね?」
「うん。凄く気持ちよかった。こんなに気持ちよくなったのは、本当に久しぶりよ。ありがとう」
「僕の方こそ、上手くできたみたいでよかったよ」
「豊さん。このまま続きをしたいんだけどいいかしら?」
「続き?」
「そう、つまりセックスをしましょうってこと」
「本当にいいのかい? 僕で」
「もちろんよ。最高の夜になりそう。ねぇ、お願い、セックスして」
「僕も君としたいな。一緒になろう」
二人はにこやかに笑い合う。
そして、やがてくる挿入の時に、期待感を募らせていった――。
〈続く〉
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