官能小説レビュー 第50回『若妻響子・淫ら蜜』

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官能小説レビュー 第50回『若妻響子・淫ら蜜』

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官能小説レビューも今回で50回目を迎えました。

そんな節目の回ですが、少し古いタイプの作品をご紹介します。

それは、鳳春紀さんの『若妻響子・淫ら蜜』です。

 

1994年の作品ですが、少し変わった造りになっているのが特徴。

本記事では、この作品の詳しいストーリーを解説していきながら、見所をまとめていきます。

それでは、早速見ていきましょう。

 

□登場人物とストーリー

 

本作品は全6章の構成となっています。

詳しい各章のストーリーと、登場人物を見ていきましょう。

 

【登場人物】

・響子……主人公の人妻(元教師)

・津田……初老のカメラマン

・葉月由香里……響子の教え子

・仁科浩司……由香里のバイト仲間

 

【ストーリー】
第1章

第1章は、主に響子のパートです。

響子は結婚しており、夫がいるのですが、一人で別荘に来ています。

そして、刺激を求めて、一人、マスターベーションに耽るのです。

 

やがて、彼女はホテルのプールに行き、さらに刺激を求めます。

そして、プールの帰りに、ある男性と出会うのです。

それは、カメラマンの津田という男です。

 

彼に写真のモデルになってもらいたいと、言われるのですが、その時は断ります。

また、教え子である葉月由香里とも出会うのです。

再び別荘に戻った響子は、淫らな気持を抱えたまま、一人マスターベーションに耽るのでした。

 

第2章

第2章は響子と浩司のパートです。

由香里は常々別荘というところに来てみたいと思っており、響子の別荘にやってきます。

その時、バイト仲間である仁科浩司を一緒に連れてくるのです。

 

響子は、この浩司という男を見て、女を刺激されます。

そして、彼を少しずつ誘惑していくのです。

胸を見せて、浩司をその気にさせていきます。

 

ただ、2章では特に何も起こりません。ただ誘惑するだけで終わるのです。

そして、章の終盤で、津田という男から連絡がやってきます。

 

第3章

第3章は、前半は響子と津田のパート。そして、後半が響子と浩司のパートです。

まず、写真の被写体になって欲しいと言われた響子は、津田のいるホテルに向かいます。

そこで、彼の作品を見ながら、モデルになるように説得されるのです。

 

最初は、断るつもりだったのですが、響子は徐々に興奮していき、彼の前で、あられもない姿を見せます。

しかし、その姿を写真に撮られてしまうのです。

響子は怒り、ホテルを飛び出します。

 

津田のホテルから帰って来る時、トラックを運転する浩司に出会います。

悶々とした気分だった響子は、再び彼を誘惑します。

そして、トラックの中で、彼のペニスを弄ったり、自分の性器を見せたりするのです。

濃密な情事が続くのですが、本番シーンはありません。

 

第4章

第4章は響子と津田のパートです。

響子は再び津田に呼ばれます。しかし、由香里をお使いに出し、会うことを拒絶します。

しかし、結局、二人はもう一度会うことになるのです。

 

ちなみ、津田という男との出会いが由香里を少しずつ変えていきます。

これは後々わかります。

 

さて、響子ですが、津田のホテルに行き、そこで、津田と淫らな関係になります。

ハイヒールを舐めさせたり、おま×こを見せたりしていくのです。

ただ、この章でも本番シーンはありません。

単純に女として、快感を求める響子の姿が色濃く描かれていきます。

 

第5章

第5章は前半が響子と津田。後半が響子と浩司のパートになっています。

津田は、響子と関係を持ちたがっているのですが、本番は強要してきません。

それに対し、響子は悶々としてしまいます。

 

秘部を見たり、弄ったりするだけで、決してセックスはしないのです。

そして、響子の秘唇に電球を挿れて、じっくりと動かしていくのでした。

いい雰囲気になった響子は、津田のペニスを求めます。

果てのない痴戯が展開されていくのでした。

 

後半は響子と浩司のパートです。

浩司を求める響子は、彼に対し、自分の下着を盗んで欲しいと言います。

そして、そうすれば、セックスをしてあげると約束するのです。

 

浩司はそれを承諾し、二人はやがて来る再開に備えるのでした。

 

第6章

第6章は響子と浩司のパートです。

響子も浩司も、お互いを激しく求め合っていきます。

そして、約束通り、浩司は下着を盗み出すのです。

 

ただ、盗んだ下着は響子のものではなく、由香里のものでした。

それでも、響子はそれを許し、彼を求めます。

いい雰囲気なった二人は、とうとう結ばれます。

 

この章で、ようやく本番シーンが登場し、物語はクライマックスを迎えるのです。

そして、最後にちょっとした仕掛けがあります。

 

それは、由香里と津田が秘密裏に密会を重ねている事実を知ります。

由香里は彼に会うために、セクシーな下着を購入したりしているのです。

 

物語は、響子が津田のホテルに連絡するところで終わりを迎えます。

その時、津田の部屋に誰がいるのか? 響子にはわかっているのでした。

 

□女が見せるエロスを丁寧に表現

 

本作品は、一応官能小説なのですが、エロシーンは少なめです。

オナニーシーンや、軽い凌辱シーンがあるくらいで、本番は最後の章だけとなっています。

ただ、それでも、迸る女の性欲を丁寧に表現しているというかリアルさがあります。

 

響子という女が抱えるエロスを、少しずつ紐解き、徐々に解放していきます。

その過程で、津田や浩司という男が登場し、彼女の性欲を満たしていくのです。

男性陣は完全に黒子に徹し、響子の淫らな欲求にスポットが当たる形となっています。

 

少し変わったタイプの官能小説であり、驚きがありました。

 

□文章は読みやすく、それでいて官能的

 

鳳春紀さんは、ベテランの官能作家なので、とにかく描写が丁寧です。

また、文体もとてもキレイで、整頓されています。

そのため、非常に読みやすく、サクサクと読んでいけるので特徴です。

 

例えば、

『ふだんは美しい唇で隠されている歯茎は、響子が最近になって気づいた性感帯だった。そこを偶然にでも舌先で舐められると、うっとりとして、何も考えられなくなる。』

P107より 抜粋

 

このようにキレイな文章がとても心地いいです。

エロシーンは少なめですが、文章がいいので、非常に読み応えがありました。

 

□まさに古き良き官能小説!

 

いかがだったでしょうか??

今回は鳳春紀さんの『若妻響子・淫ら蜜』を紹介しました。

エロシーンが少ない官能小説ですが、読後感は素晴らしく、非常におすすめの作品です。

 

鳳春紀さんの作品はたくさん出版されているので、これを機に別作品も読んでみたいと思いました。

少し古いタイプの官能小説ですが、今読んでも非常に新鮮です。

気になった方はぜひ一度読んでみてください。きっと楽しめると思います。

 

それでは、次回の官能小説レビューでお会いしましょう。ではでは……。

 

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