連載官能小説『好き好き大好きお兄ちゃん愛してる』第12回
理沙の誕生日が近い。
拓人は、理沙に対して何かしてやりたかった。
「理沙、もうすぐ誕生日だけど、何か欲しいものある?」
理沙の自室で、二人は向かい合わせになって座っていた。
「う~ん。なんでもいいの?」
「そんなに高いものは買えないけど、できる限り叶えてあげるよ」
「じゃあ、私、お兄ちゃんとデートしたい」
「デート?」
「うん。ダメかな?」
「え、いや、別にいいけど……。意外だよ。もっと大きな願いを言われるかと思ったから」
「お兄ちゃんと二人で遊びに行くってあんまりないから。行ってみたいな……」
「そうだね。じゃあ、デートしよう」
理沙の誕生日は、今週の土曜日である。
今木曜日だから、明後日であった。
「じゃあ土曜日デートしよう。何時ごろ出発しようか?」
「あのね、実はね、待ち合わせもしてみたいの」
「待ち合わせ?」
「そう。兄妹としてデートするんじゃなくて、その、あの、つまり、男女の関係でデートしたいなって思って……。それでね、待ち合わせとかすれば、結構盛り上がるし……」
「理沙がしたいなら、俺は別に構わないけど、じゃあ、どこで待ち合わせする?」
「う~ん。駅がイイかな」
「じゃあ、駅前のロータリーで待ち合わせしよう。時間はどうしようか? お昼とかも一緒に食べたいよね? なら、十一時くらいにする?」
「わかった。じゃあ、十一時にしよ。それで決まり……」
こうして、二人はデートすることになった。
土曜日――。
(今日は、お兄ちゃんデート……。楽しみぃ)
理沙は自室でお化粧をしていた。
今日は気合を入れてメイクをする。なぜなら、兄とのデートなのだから。
(デートプランはお兄ちゃんが考えてくれるみたいだし……。どこに行くんだろう?)
そんな風に考えながら、理沙は支度を進めるのであった。
十一時十分前。駅前のロータリー――。
(ちょっと早く着ちゃったかな……)
先に待ち合わせ場所に着いたのは拓人であった。
いつもは制服だが、今日は私服である。ジャケットにデニムというよそ行きの服装だ。
(理沙、楽しんでくれるといいけど……)
今回のデートプランは拓人が考えている。
理沙を悦ばすために、いろいろと考えてきたのである。
(大丈夫……、きっと理沙と一緒なら、楽しめるよ……)
待ち合わせ時間になり、理沙がやってきた。
シフォン生地の白のワンピースに、デニムのジャケットを羽織っている。
「ゴメン、お兄ちゃん待った?」
「待ってないよ。今着たとこ」
「うわぁ、なんか、定番のシチュエーションって感じ……、ホントにデートするんだよね? 夢じゃないよね??」
「大丈夫だよ。これは現実だよ。さて、行こうか?」
「まずはどこに行くの?」
「お昼まで時間があるから、ちょっとカフェにね。少し話をして、その後、食事って流れかな。午後からはまた行くところがあるから」
「うん、わかった。じゃあカフェに行こ」
「そうしよう」
二人は歩き出した。
しかし、理沙の様子がおかしい。何やらもじもじしているのである。
「理沙、どうかした?」
「あ、あの……、手、つなぎたい。ダメかな? 変かな??」
「いや、いいけど、兄妹だとちょっと恥ずかしいよね」
「今日は兄妹じゃないの、恋人同士なの……、だから手をつなぐのは普通だと思う」
「なら、手をつなごう。ほら」
そう言い、拓人は自分の手を差し出し、理沙の手をギュッと握りしめた。
(お兄ちゃんの手、温かい)
「これでいい?」
「うん。あと、今日は私、お兄ちゃんのこと拓人って呼ぶからね」
「いいよ。恋人って設定だもんね」
「そ、その、拓人……、どこのカフェに行くの?」
「うん。ここから近いんだけど、純喫茶みたいなオシャレなカフェがあるんだ。そこに行くつもり」
二人は駅からほど近い、こじゃれた純喫茶に向かった。
そのお店は、どこか昭和レトロな雰囲気があり、クラシックがかかっていて居心地がよさそうである。
「素敵なお店だね」
「そうだね。前から来てみたいと思ってたんだ」
「ふ~ん」
二人はテーブル席に座り、コーヒーを注文する。
ほのかに酸味の効いたキリマンジャロのコーヒーであった。
「拓人、お昼はどこで食べるの?」
「フフフ……。ハンバーグレストラン。理沙、ハンバーグ好きでしょ?」
「うん。好き! そっかぁ、ハンバーグかぁ……。高いレストランだったらどうしようかと思った」
「そういうところもいいけど、俺たちはまだ高校生だし、身分相応の場所がいいと思って。でもね、結構いい感じのお店だよ。ネットで調べみて、評価もよかったし」
「そうなんだ。楽しみだなぁ……」
二人はコーヒーを飲み、その後ハンバーグレストランに向かった――。
「美味しいハンバーグだね。拓人」
「うん。人気があるみたいだし、お店も混んできたね」
少し早めにハンバーグレストランに入ったため、すんなりと座れたが、十二時を過ぎると混み始めてきた。
「拓人、午後からどこに行くの?」
「ちょっと散歩して、お腹が落ち着いたらプールに行こうと思って」
「え? プール? 水着持ってないよ」
「大丈夫。俺がプレゼントしてあげるから」
拓人はそう言うと、カバンの中から何やら紙袋を取り出した。
そこには、事前に買っておいた理沙のための水着が入っている。
「理沙ならきっと似合うよ」
「中身見ていい?」
「うん、いいよ」
拓人が用意した水着は白のビキニで、フリルが多用されたファンシーなデザインであった。
「私、ビキニなんて着れるかなぁ……」
「大丈夫だよ。理沙はスタイルがイイから、似合うって……」
「ううむぅ……、だといいけど……。でもありがと。嬉しいよ」
理沙は笑顔になる。その笑顔を見て、拓人ともホッと胸をなでおろすのであった。
食事を終え、軽く散歩した後、お腹も落ち着いたので二人はプールに向かった。
(拓人とプール……。どうなっちゃうんだろう……)
徐々に興奮してくる理沙。
プールは土曜日ということもあり、それなりに混雑していた。
二人はまず、室内にある流れるプールに入って、仲良く水の流れに乗り漂っていた。
「理沙、その水着よく似合ってる」
「恥ずかしいからあんまり見ちゃダメだよ」
「どうして? 凄く似合ってるのに」
拓人はそう言うと、理沙の後ろに回り、軽くお尻を触った。
「きゃぁ、拓人、何するの?」
「俺、理沙のビキニ姿みたら興奮しちゃって。ちょっとイタズラしたい」
「だ、ダメだよ。こんなとこ人に見られたら……」
確かに人は多い。しかし。水の中に入っていれば、お尻を触って周りから見えない。
「大丈夫。俺に任せて」
と、拓人は理沙の水着の中に手を突っ込み、淫裂をなぞりはじめる。
あまりに大胆な行動に、理沙は驚くが、いけないことをしているみたいで、徐々に興奮してくるのであった。
「理沙、おま×こ濡れてる」
「だってぇ、拓人が触るから」
「俺のち×ぽもすごいことになってるよ」
そう言い、拓人は理沙のお尻に、いきり立った肉棒を押し当てた。
水着を着ているものの、その大きさははっきりとわかる。
(お兄ちゃんのおち×ぽ、大きくなってる。こんな人が見てるかもしれないのに)
「理沙、可愛いよ……、ホントに……」
「拓人、やっぱりマズいよ、こんなの……、ダメだって」
「安心しなよ、大丈夫だから」
拓人は、理沙のおま×こをいじり続けて、そして、彼女をイカせてしまった。
(あぁん、声が出せないけど、気持ちいい……)
「理沙、おま×こヒクヒクしてるよ? イッたの?」
「うん、イッちゃったみたい……、こんなプールの中で……」
「それはよかったよ」
「拓人こそ、おちん×ん大丈夫なの? 大きいままで」
「俺も我慢できないかな。ねぇ、このまま挿れてもいい?」
「え、えぇぇぇぇー、そ、そんなのダメだよ」
「大丈夫だから。俺に任せて……」
拓人の欲望はとどまることを知らない。
拓人と理沙の二人は、プールの中で結ばれようとしているのであった――。
〈続く〉
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