官能小説レビュー 第73回『となりに彼女のいる幸せ~幸福の二乗~』
高校生の時に、可愛い女の子と二人きりになれたら嬉しかったのではないでしょうか?
今回は、そんな男性の欲望を叶える官能小説をご紹介!
その名は――。
「となりに彼女のいる幸せ~幸福の二乗~」
です。
こちらは、ぷちぱら文庫より2019年の2月に発売されました。
著者は、雑賀匡さんです。
二人だけの時間にトクベツなことをしませんか?
というコンセプトで描かれています。
本記事では、「となりに彼女のいる幸せ~幸福の二乗~」の詳しい構成、見どころをまとめていきます。
それでは、早速見ていきましょう!
□登場人物とストーリー
本作品は、「Two Farce」「Winter Guest」という2本の官能小説がセットになって収録されています。
連作というわけではなく、短編という形になっているので、楽しめるはずです。
では、詳しいストーリーや登場人物を見ていきましょう。
「TwoFarce」登場人物
- 樽門一平(たるかどいっぺい)……主人公 廃部寸前の文芸部に所属している
- 芹沢知彩(せりざわちさ)……一平の後輩 クーデレなところがある文芸部員
「Two Farce」ストーリー
樽門一平は、廃部寸前の文芸部で活動しています。
そこに、芹沢知彩という女の子が入部し、二人で部活動をしていくのです。
知彩は、クーデレなところがあり、口が悪く悪戯好き。
そんな知彩に、一平も少しずつ惹かれていきます。
知彩は悪戯好きで、一平を誘惑していきます。
例えば――。
- ちちを見せると嘘を言ってからかう
- スカートをギリギリまで捲り上げる
など、エッチなことをしていくのです。
そんな風にして、二人だけの部活動は進んでいきます。
一平は叔父の経営している喫茶店でバイトしており、知彩もそこで働きたいと言い出すのです。
二人は、学校やバイトで出も一緒になり、少しずつ親密になっていきます。
その後、夏休みを前に、二人は付き合うことになるのです。
ここから、少しずつエッチなプレイが展開されていくようになります。
- キスによる挨拶
- 屋上でのフェラチオ
- 濃厚な初セックス
など、二人は情欲に溺れていくのです。
夏休みも中盤を迎え、二人は忙しくアルバイトに精を出します。
そんなある日、知彩が夕食を作ってくれることになり、一平は楽しむことに……。
もちろん、ただの食事では終わりません。
バイト先のエプロン姿に興奮した一平が、知彩を求めます。
そこで……、
- リビングでパイズリ
- 浴室で手コキ
- 浴室でのセックス
など、肉欲を発散させていきます。
二人とも好き合っているので、ラブラブなセックスが展開されていくのです。
やがて夏休みが終わり、文化祭のシーズンになります。
文芸部も忙しくなり、二人はよく部室で作業するようになるのです。
そして、無事に文化祭も終わり、二人はその余韻に浸ります。
ただ、興奮した一平が、部室で知彩を求めます。
知彩は、チョキを出すから、じゃんけんして勝ったら好きなことをしていいと告げるのです。
そして、本当にチョキを出して、一平は勝ちます。
一平は後ろかしてみたかったらしく、後背位で知彩を犯していくのでした。
最終的には、二人で文芸部の未来について語り合い、より一層親密になったところで、物語は終わりを迎えます。
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となりに彼女のいる幸せ 〜幸福の二乗〜
「Winter Guest」 登場人物
- 麻生敬治(あそうけいじ)……主人公 ひょんなことから生徒会に入る
- 幸村志穂(ゆきむらしほ)……学園の生徒会長 敬治の先輩
「Winter Guest」 ストーリー
麻生敬治は、高校デビューを果たした高校生。
しかし、結構問題があります。
なんと、手当たり次第に女の子に告白し、玉砕しているのです。
それを見た担任が、お灸をすえるために、彼を生徒会に入れます。
そこで、敬治は生徒会長の幸村志穂と出会い、少しずつ変わっていくのです。
志穂は、敬治を犬扱いし、ジロと呼んでいきます。
敬治自身、志穂に惹かれつつあったので、犬扱いされても喜ぶのです。
生徒会に入り、敬治は成績もよくなり、やがて任期満了となり、生徒会から解放されます。
ですが、敬治は志穂を忘れられないので、彼女のもとに向かうのです。
二人は徐々に親密になり、敬治は勇気を出して彼女に告白します。
同時に、今回の告白は、大マジだったのです。
その告白は、無事志穂に受け入られます。
こうして、二人は付き合うようになるのです。
当然、二人はデートをします。
敬治の自宅で、お部屋デートするのです。
もちろん、ただのデートで終わるわけではありません。
例えば――。
- キスをしたり
- おっぱいを揉んだり
- 手マンしたり
など、エッチなプレイを展開しています。
そして、二人の興奮がピークを迎えた時、とうとう結ばれます。
敬治と志穂は、濃厚なエッチをして、身も心も満足して行くのでした。
やがて時は流れ、クリスマスになります。
二人は一緒に過ごすことを約束し、プレゼントを用意するのです。
敬治の自宅でクリスマスを過ごすことになり、二人はエッチな雰囲気になります。
志穂はサンタ服を用意しており、それで敬治を誘惑していきます。
そこで――、
- キスをする
- おっぱいを触る
- 手コキをされる
など、濃密なプレイが続いていきます。
完全に興奮した二人は、当然のようにエッチすることになるのです。
バックから志穂を犯し、二人は肉欲に溺れていきます。
最終的に、敬治が生徒会の後を継ぎ、志穂の指導を受けながら、学園生活を送ると示唆され、物語は終わりを迎えます。
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□エロシーンはコンパクト! いちゃラブな官能小説
本作品は、2つの短編が収められています。
そして、前半は割と学園でのシーンが描かれ、あまりエッチシーンはないのです。
徐々に二人が仲良くなり、少しずつ、エッチな流れになっていきます。
ぷちぱら文庫の官能小説は、割とエッチシーンが多めな作風なので、この点は意外でした。
しかし、それでも、不満というわけではありません。
学園生活の、甘酸っぱい雰囲気を、軽やかに描いているので、かなり楽しめるのです。
また、各話ヒロインが一人だけなので、その分話に集中できます。
ハードな描写は一切なく、いちゃラブな展開が続いていくのです。
よって、女の子に酷いことする作品が苦手な方には、特にオススメができます。
いちゃラブ系の描写が続くので、読後感もよく安心して読めました。
□文体は端正! エロシーンも問題なく興奮できる
雑賀匡さんの作品が、これが初めてになります。
官能小説特有の、こってりとした文章ではありませんが、興奮度は高いです。
会話文も割と多めなので、サクサク読めるような作品となっています。
また、ヒロインが、それぞれ個性豊かなので、読んでいて引き込まれるのです。
あっさりとした文体が魅力なので、読み心地はよくなっています。
例えば――。
P211~212より抜粋
このような端正な文章が読んでいて気持ちいいです。
くどい表現もまったくないので、気分よく楽しめるでしょう。
□二人だけのトクベツな時間を堪能しよう
いかがだったでしょうか?
今回は、雑賀匡さんの「となりに彼女のいる幸せ~幸福の二乗~」を紹介しました。
いちゃラブ度100%の官能小説であると感じました。
本記事では、「となりに彼女のいる幸せ~幸福の二乗~」の詳しい構成や見どころなどを紹介しました。
読みやすく、親しみやすい文体で描かれているので、読み心地もいいでしょう。
2つの短編が収録されているので、お得感もありますね。
学園モノの官能小説としては、完成度が高いです。

気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね!
きっと、楽しめると思います。
それでは、次回の官能小説レビューでお会いしましょう。ではでは……。
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