官能小説レビュー 第80回『なまイキ~生粋荘へようこそ~』
引用元:https://pics.dmm.co.jp/
アパートの管理人になって、可愛い住民とヤリまくり!
なんていうのは、男の夢のシチュエーションですよね。
今回は「生粋荘」というアパートがテーマの作品を紹介します。
その名は――。
「なまイキ~生粋荘へようこそ~」
です。
著者は黒瀧糸由さん。
ぷちぱら文庫より2014年の12月に発売されました。
少し前の作品ですが、決して古臭くなく、新鮮な印象で楽しめます。
本気では、「なまイキ~生粋荘へようこそ~」の詳しい構成や、主な見所などを解説していきます。
それでは、早速見ていきましょう。
□登場人物とストーリー
本作品は全5章の構成になっています、
ここにエピローグがつきます。
主な登場人物と、詳しい構成を見ていきましょう。
【登場人物】
- 芦藤聡志(あしふじさとし)……バイトに明け暮れる苦学生 生粋荘の管理人になる
- 江澄芽依(えすみめい)……生粋荘に住んでいるスポーツインストラクター
- イバラキ……生粋荘の時計台に宿る神様
- 鳴賀多紗希(おがたさき)……警備会社で務めるお姉さん
- 蒼海瑠璃香(うみるりか)……生粋荘に住む漫画家
【ストーリー】
第1章
芦藤聡志は、バイトに明け暮れる苦学生ですが、江澄芽依と出会い、生粋荘というアパートの管理人になります。
生粋荘には、芽依の他に、鳴賀多紗希、蒼海瑠璃香の二人が暮らしています。
聡志は、紗希の着替えを覗いてしまい、敵意をむき出しにされますが、芽依に好かれており、すぐにカラダの関係を持ってしまうのです。
ある日、聡志は芽依に生粋荘の大きな時計を直してほしいと言われます、
そして、その時計を修理していると、時計台に宿る神様みたいな女の子、イバラキを召喚してしまうのです。
イバラキは言います。
「この生粋荘は、陰の気で満ちており、このままではよくないことが起こる」
また、陰の気を払うためには、陽の気を高めることが重要だと諭すのです。
同時に、この陽の気を高める行為が、男女のまぐわい。
つまり、セックスなのです。
そこで、イバラキは、聡志にこの生粋荘にいる女の子とヤリまくれと提案します。
そんな中、聡志は、生粋荘の住民瑠璃香の部屋に行きます。
彼女は売れっ子漫画家で、部屋からほとんど出ないのです。
その上、極度の男性恐怖症を持っている女の子でした。
ただ、漫画のために、男性を観察したいと言われて、聡志はモデルになります。
もちろん、ただモデルになるだけではなく、勃起したペニスをみせてしまい、それに発情した、瑠璃香にフェラされるのです。
こうして、生粋荘の邪気を祓うための戦いが始まるのでした、
第2章
陰の気を静めるために、聡志は動きます。
まずは芽依と中出しのセックスをするのですが、上手く陰の気が払えません。
実は、芽依には不幸な過去があり、それが原因で陰のオーラを放っているのでした。
彼女は、過去新体操をしていたのですが、ある重要な大会でミスをして、痛烈にバッシングを受けたのです。
それが尾を引いており、陰の気を作りだしているのでした。
聡志はこれだけにとどまらず、瑠璃香ともエッチな関係になります。
セックスではないのですが、太ったという瑠璃香をマッサージして、気持ちよくさせるのです。
そして、そのままスマタプレイに突入し、陰の気を祓っていきます。
それ以外にも、聡志は、険悪なムードがある紗希に対しても、行動を見せます。
紗希に、自分と対等になりたければ私を圧倒してみろと言われたためです。
聡志が選んだのは、紗希がトイレに入った時に襲撃することでした。
そして、気が緩んだ紗希に対し、手マンでイカせて圧倒するのです。
ここから、少しずつ紗希との関係が、深まっていきます。
また、この行為により、陰の気も晴れていくのです。
第3章
聡志はまぐわいの日々を続けます。
イバラキに陰の気を祓うために、セックスをしまくれと、言われるのです。
そんな中、聡志は瑠璃香に呼ばれます。
どうやら、瑠璃香は新作マンガでホラーを描くらしく、怖い映画をみたいらしいのです。
ただ、一人では見る勇気がないので、聡志を呼び出したのでした。
二人は怖い映画を見るのですが、予想以上に怖くて瑠璃香が一人で眠れなくなってしまいます。
そのため、聡志は一緒に寝ることにするのです。
もちろん、普通に寝るだけにはなりません。
お互いいい雰囲気になり、求め合うのです。
瑠璃香は処女で、聡志に抱かれて女になるのでした。
こうしてまた一歩、陰の気は浄化されていきました。
一方、聡志は紗希とも関係を持ちます。
紗希は、トイレの襲撃を手痛い負けと自覚しており、自分が優位に立つためにも、性的にイカせてみろと提案するのです。
聡志はその提案に乗り、紗希とセックスします。
紗希は強がってイかないというのですが、すぐにペニスの虜になって悶え始めるのです。
同時に、彼女は処女で、そんな女の子と交わったことで、陰の気はさらに祓われていくのでした。
第4章
聡志と芽依は相変わらずの仲を続けています。
ただ、聡志は芽依の過去を知り、どうやって接していけばいいのか迷っているのです。
ある日、芽依がマッサージしてくれと、聡志に頼んできます。
聡志は仕方なくマッサージするのですが、意外と上手くて、気持ちよさに包まれて芽依が眠ってしまうのです。
そんな風にしていると、聡志もムラムラとしてきて、お尻をマッサージしてしまいます。
すると、芽依が起きて、お尻を使ったセックスもしていいよと告げるのです。
二人はそのままアナルセックスをして、気持ちよくなります。
別れ際、芽依は聡志に本当に気持ちを知りたいと迫ります。
ただ、聡志は好きなどうかわからず、その質問に答えられません。
芽依は密かにショックを受けて、その場か去るのでした。
そんな中、問題が起こります。
芽依が倒れてしまうのです。
そして、そのまま意識不明になってしまいます。
聡志は過去の記憶を思い出すのです。
実は昔、新体操の大会で失敗し、ふてくされていた芽依を救っていました。
その時の芽依はメイクや格好も違っていたので、思い出せずにいたのです。
また、その時芽依に一緒に幸せになりましょうと告げたことを思い出します。
聡志は自分の気持ちに気づき、芽依にその気持ちを伝えるために、イバラキの力を使って、芽依に告白されて別れた日に戻ります。
そして、そこで芽依に好きだと告白し、芽依に巣食う陰の気を祓うことに成功するのでした。
第5章
陰の気を祓ったつもりでしたが、依然として芽依は陰の気を放っているのでした。
その理由は、新体操に未練があるためだったのです。
気持ちを知った聡志は、もう一度新体操をするように芽依を説得します。
芽依は、聡志と結婚できるなら、もう一度新体操をすると納得するのです。
二人は結婚の約束をして、再び芽依は新体操に道を歩みます。
芽依は必死になって練習し、過去の大会で失敗した大技を成功させようとするのです。
大会当日、緊張する芽依のそばで聡志は彼女を励まします。
そして、緊張をほぐすために、セックスをしてしまうのです。
濃厚なセックスが展開され、芽依はエネルギーをもらいます。
そして、大会が開幕し、芽依は演技を始めます。
過去の自分と決別するために、失敗した大技に挑戦し、見事成功させます。
順位はふるいませんでしたが、芽依は納得し、本当に新体操を引退するのです。
芽依の未練が消えて、生粋荘の陰の気は完全に消え去ります。
そんな中、イバラキが大人の姿になって聡志の前に現れます。
実は、イバラキは、聡志が色んな女の子と交わるのを見て、自分もセックスがしたくなるのです。
聡志はそれを受けれて、イバラキを抱きます。
夢のような時間が流れ、生粋荘は平和を取り戻すのです。
最終的には、聡志と芽依が結婚するところで、物語は終わりを迎えます。
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興奮度Max!「なまイキ〜生粋荘へようこそ!〜 (小説)」
□設定が官能小説らしくぶっ飛んでいる
官能小説では色んな設定があります。
本作品は、生粋荘に流れる陰の気を、中出しすることで陽の気に変えていくという設定になっています。
なかなかぶっ飛んだ設定であり、主人公は色んな女の子とセックスしまくるのです。
ただ、メインヒロインは芽依であり、基本は芽依とのラブシーンが中心になります。
補助的な役割で、紗希や瑠璃香のサービスシーンもあるので、なかなか興奮できる仕上がりです。
ただ、枚数の関係で、紗希や瑠璃香の描写は若干、控えめになっています。
個人的には、ミリオタの紗希が気になったので、もう少しサービスシーンがあればいいなぁと感じました。
また、イバラキという時計台の神様が出てきて、「まぐわえ、まぐわえ」と連発するので、とにかく楽しい官能小説です。
□会話文が多めでエロシーンも興奮できる
黒瀧糸由さんの作品は、過去にも紹介しています。
「……」が多用された文体ですが、これが結構効果的です。
また、地の分よりも会話の比率が多いので、サクサク読めるのが特徴になっています。
官能小説は、会話文で興奮させる要素が強いので、この作品は、お手本のような官能小説でした。
文章も端正であり、読みやすく整頓されているので好印象。
エロシーンも興奮させてくれる形なっているので、満足度は高めです。
また、こんなシーンが印象的でした。
P237より抜粋
このようなあっさりとしながら、的確な描写が魅力になっています。
□「生粋荘」で繰り広げられるエッチな物語を堪能しよう
今回は、黒瀧糸由さんの「なまイキ~生粋荘へようこそ~」を紹介しました。
個性豊かな、女性キャラクターとヤリまくれるので、とてもオススメです。
本記事では、「なまイキ~生粋荘へようこそ~」の詳しい構成や見どころなどをまとめてきました。
2014年の作品となっているのですが、決して古臭くなく、かなり楽しめる官能小説です。
キャラクターも豊富ですし、ストーリーもしっかりしているので、楽しめるでしょう。
それでは、次回の官能小説レビューでお会いしましょう。ではでは……。
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