告白手記『飲み会の帰りに』第1回
私はとあるデザイン事務所で、デザイナーとして働いています。
今年三十歳になり、ようやく仕事でも戦力になりつつあるのです。
とはいっても、まだまだ精進が必要です。
決して、仕事ができるわけではないので、日ごろから勉強しなければなりません。
デザイナーの仕事は、常にアンテナを張って、色んなものを見て、吸収し、それをアウトプットする必要があるのです。
ある日、私は仕事で大きなミスをしてしまいました。
PC上で作業をするのですが、私のミスでデータが飛んでしまうのです。
その結果、納期ギリギリだった仕事が間に合わなくなり、結果的に会社に迷惑をかけてしまったのです。
私はしょんぼりとしていました。
ようやく仕事ができるようになったと思ったら、早速大きなミスをしてしまう。
そんな自分の不甲斐なさが、とてもイヤになったのです。
「海藤君。ちょっといい?」
そんな中、私は上司である佐々木真由さんに呼ばれました。
海藤というのは私の名前です。
私は海藤徹と言います。
私は、また何かミスをして、怒られるのではないかとビクビクしてしまったのです。
「あの、何か?」
「今日の夜、時間空いてる?」
「今日ですか? 仕事が終われば、特に何も予定はないですけど」
「なら空けておいて。それに仕事はキッチリ定時に終わらせること」
「はぁ、わかりました」
私がしでかしたミスは、他の社員の協力もあり、何とかなりました。
そして、その仕事が終わると、一段落着いたので、仕事量が少しだけ少なくなります。
デザイナーの仕事は、忙しい時期と閑散期が交互に現れる感じで、今はそれほど忙しくないのでした。
だから定時に仕事を終えるのは、頑張れば可能でしょう。
私は、上司の命令とあって、何とか仕事を終えたのでした。
夜七時――。
私の勤めているデザイン事務所は、忙しくなれければ夜の七時が終業時刻になります。
私は佐々木さんに呼ばれていたので、彼女のデスクまで向かいます。
丁度、佐々木さんも仕事が終わったようで、デスク回りの片づけをしていました。
「あの、佐々木さん、仕事終わりました」
と、私が言うと、佐々木さんはにっこりと笑いました。
彼女は、今年四十歳になる敏腕のデザイナーなのです。
「ちゃんと就業時間内に仕事を終わらせたのね。偉いわよ、海藤君」
「それで、何かするんですか?」
「うん、ちょっとね。ついてきなさい」
私たちは、会社を出て駅前の方に向かっていきます。
夕暮れの駅前は、それなりに混雑しているようでした。
それほど、大きな駅ではないのですが、駅前には飲食店が立ち並んでいます。
佐々木さんは、ふと居酒屋の前に立ち止まると、
「ここでいいわね」
と、言いました。
どうやら、居酒屋に行くようです。
「居酒屋ですけど、飲むんですか?」
「そう、付き合いなさい」
「はい、わかりました」
私はそれほど人付き合いが得意ではないので、基本的に退社した後は、帰宅します。
会社の近くのマンションを借りているので、すぐに家に帰れるのです。
だからこそ、この唐突な飲みの誘いに私は驚いていました。
居酒屋の中は、混雑しているようでした。
それもそのはずで、今日は金曜日なのです。
つまり、明日から普通の会社は連休です。
私たちの会社も土日が休みになっています。
店員さんがすぐに席に案内してくれました。
混雑はしていましたが、何とか待たずに座れてラッキーでした。
「海藤君はお酒飲めるのよね?」
「はい、そんなに強いわけじゃないですけど」
「なら、最初の一杯はビールでいいわね」
「大丈夫です」
私たちは、こうして飲むことになりました。
「どうして僕を誘ったんですか?」
「理由? 最近元気がないと思って」
「まぁ、大きなミスをしてしまいましたから」
「実はね、あなたくらいの年齢の時に、大きなミスをしてしまったことがあるの。だから、励ましてあげたくて。大丈夫、ミスをするのは当たり前だし、問題はその後の行動だから」
「はい、色々迷惑をかけてしまいました」
「あなたはよくやったと思うわ。だから今日は私が奢ってあげる。嫌なことは飲んで忘れましょう」
二時間程飲むと、私たちは居酒屋を出ました。
佐々木さんは私を励ますために、居酒屋に誘ってくれたようです。
私は心の底から嬉しくなりました。
佐々木さんは電車通勤のようで、駅で別れることになりました。
ただ、少し酔った佐々木さんは、ふらついて転んでしまったのです。
その結果、足を挫いたようでした。
「痛たぁ、ちょっと飲みすぎちゃったかも」
「大丈夫ですか? 佐々木さん。手当しないと」
「大丈夫よ、このくらい。あ、痛い」
「僕の家、ここから近いですから、そこで手当てしてあげます。ちょっと来てください」
私は励ましてもらったお礼に、彼女を介抱してあげたかったのです。
私は佐々木さんを支えながら、何とか家にたどり着きます。
そこで、佐々木さんの足をチェックします。
どうやら、少しひねったようでした。
軽く足首が腫れていました。
「湿布とかあるんで、貼っていきますか?」
「そう、悪いわね、色々させてしまって」
「いえ」
佐々木さんはパンツスーツ姿なので、スラックスの裾口を上にたくし上げ、足首を見せると、私はそこに湿布を貼りました。
「ニ、三日しても腫れが引かなかったら、医者に行ってくださいね。多分大丈夫だと思いますけど」
「ありがとう。それじゃ私は帰るわね」
「あ、でも、少しゆっくりして行った方が……」
佐々木さんは無理して帰ろうとしたのですが、フラついてバランスを崩しました。
それを、私は支えます。
そうなると、私が佐々木さんを抱きしめているという形になりました。
彼女の胸が私のカラダに当たります。
女性の柔らかい肉感のあるカラダが伝わってきます。
「ご、ゴメンナサイ」
「大丈夫ですか? 佐々木さん……」
「うん、大丈夫。ありがたいんだけど、その……、海藤君、興奮してるの?」
「え? 興奮って、どうしてですか?」
「その、硬いのが当たってるわ」
私は咄嗟に彼女から離れなました。
そう。私は彼女を抱きしめたことで興奮してしまい、ペニスが勃起してしまったのです。
「あ、そ、その、これは違うんです。あ、いや、えっと」
私はしどろもどろになります。
しかし佐々木さんは慌てていませんでした。
「大丈夫、男の人のリビドーは理解しているつもりよ。それに、私を女として見てくれるのね。こんなオバサンなのに」
「そんなオバサンだなんて……」
佐々木さんは、アラフォーの女性ですが、若々しい印象があります。
ルックスもキレイで、もしかすると二十代と言っても通用するかもしれません。
また、スタイルも素晴らしいです。
まるで、女性ファッション誌のモデルが、そのまま出てきたという感じのスタイルをしています。
私の会社でも、佐々木さんをキレイだという、男性社員は多いのです。
私自身も、少しだけ佐々木さんに憧れていました。
だからこそ、こうして飲みに誘われて嬉しく感じていたのです。
「佐々木さんはキレイです。ホントに……」
「そんな、お世辞なんて言っても何も出ないわよ」
「お世辞じゃないです。ホントなんです」
「おち×ぽ苦しい? こういう時って発散させた方がいいんでしょう?」
「え? まぁ、そうですけど、佐々木さん何を……」
「手当してくれたお礼に、私が、スッキリさせてあげるわ」
「え? 佐々木さん、いいんですか?」
突然の提案に、私は驚きました。
しかし、ペニスは一層硬くなり、ギンギンになっていきます。
佐々木さんは、私のスラックスを脱がすと、ペニスを解放しました。
そして、優しいタッチでペニスを触っていきます。
ゾクゾクとする感触が、全身に広がっていくのでした。
「ん、くぁ……、佐々木さん……」
「気持ちいいの? 海藤君??」
「はい、気持ちいいです。憧れの佐々木さんに、こんなことしてもらって、ホントに嬉しいですよ」
私は心の底から嬉しくなって、佐々木さんの手コキを感じていくのでした。
〈続く〉
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