連載官能小説『【女社長】俺にだけ見せてくれる素顔』第7回
美里と魅惑的な交わりをしてから、数日が経過した。
一馬は、いつも通り、アルバイトに勤しんでいる。
基本的に、アルバイトの立場である一馬と、社長である美里は、就業内容も違う。
一馬は電話を受けたり、備品の管理などしたりするのが主な仕事だ。
今日もいつも通り仕事を進めていると、ふと、美里から呼ばれた。
仕事中に美里に呼ばれるのは、結構珍しい。
美里は常に忙しそうに働いているし、自分とは全く違う環境で働いているのだ。
「早乙女君、ちょっといいかしら」
「はい、何でしょうか、社長……」
「いいから来て」
言われるままに、社長室に向かう一馬。
一体、何の用なのであろうか?
「何の用ですか?」
「あのね、実は困ったことになったのよ」
「困ったことですか? それは一体?」
「実はね、お見合いすることになったの」
「え? お見合い……」
その言葉は、かなり意外であった。
だが、美里の年齢を考えると、お見合いの話があったとしても、全く不思議ではない。
「お見合いするんですか……、よかったんですかね?」
「う~ん、よかったっていうか、その、あなたはいいの?」
「え、俺ですか?」
ふと、一馬は考えてみる。
美里がお見合いするというのは、つまり、他の男性と出会うという意味であろう。
そう考えると、嫌な気持ちが湧き出してくる。
何しろ、一馬にとって美里は憧れの人間なんだから。
しかし……。
自分の感情だけで、美里の未来を奪っていいのだろうか?
正直な話、一馬は自分に自信がなかった。
彼は大学を卒業していたが、普通に就職していなのである。
フリーターという道を選んだから、同世代の人間に比べるとかなり不安定だし、給料だって高くない。
だからこそ、美里を幸せにできるかというと、そうでもないのだ。
故に、一馬はこれ以上美里の未来を邪魔してはならないと感じてしまったのである。
「お見合い、受けてもいいんじゃないですか? 相手はどんな人なんです?」
「●●商事の営業部長なの。それなりに地位のある人なんだけどね」
「なら、いいじゃないですか」
「ホントにいいの? 私がお見合いに行っても」
「はい、だって、俺じゃ社長と釣り合いが合わないですから、それに、社長には幸せになってもらいたいですし」
「そう……、ならいいわ。話は終り、仕事に戻りなさい」
「わかりました」
「バカ……」
微かに、美里が何か言ったような気がした。
しかし、一馬の耳にはその言葉が届かなかったのである。
結局その日の仕事は、ほとんど手がつかなかった。
憧れの美里がお見合いをしてしまう。
それは、一馬を奈落の底に突き落としたのである。
(はぁ、美里さん、結婚しちゃうのかなぁ)
美里が結婚したら……。
そう考えると、気分が鬱屈としてしまう。
だけど、これは喜ばしいことなんだ。
少なくとも、自分のような不安定な立場にいる人間と一緒になるよりは、絶対マシであろう。
そんな風にして、一馬は自分の感情を抑え込んだ。
終業後――。
仕事を終えた一馬は、一人帰宅する。
しかし、頭の中は美里の件でいっぱいである。
耐えきれなくなった一馬は、一人フラフラと立ち上がり、一目散に駆け出した。
行く先は?
決まっている、美里の自宅である。
(やっぱりイヤだ)
美里が自分以外の男性を一緒にいるのを想像しただけど、激しく落ち込んでしまうのである、
美里のマンションは、完全なオートロックであるため、普通に入れない。
部屋番号を覚えていたから、呼び出してみたのだが、全く反応がない。
どうやら、まだ帰宅していないようである。
お見合いがどこでやっているのか、一馬は知らない。
(くそ! どうして俺は美里さんをお見合いに行かせたんだろう)
後悔しても仕方ない。
結局、彼はマンションの前で、美里が帰宅するのを待った。
もしもお見合い男性と一緒に現れたら……。
その可能性はある。
それ以上に、お見合い相手と意気投合して、そのまま相手の家に行ってしまうことだって……。
そうなったら……。
考えるだけで嫌になる。
そんな風にして、不安な面持ちで美里の帰りを待っていると、向こうの方から、歩いてくる人影が見えた。
それは美里だったのである。
彼女は一人で歩いている。
(美里さんだ。一人でいるぞ)
もちろん、その姿を一馬も確認している。
そしてマンションのエントランスをくぐった美里の前に、一馬は飛び出した。
「社長!」
その言葉に、美里は驚いたようである。
「さ、早乙女君、どうしてここに」
「お見合いはどうなったんです?」
「え、あぁ、その話……、しなかったわ。断ったの」
「そ、そうだったんですか……、断った……、よかったぁ」
「よかったってどうしてよ?」
「いや、その、俺、よく考えたんですけど、美里さんにお見合いしてもらいたくなかったんです。だから、後悔してて」
「そう、だったの……。それでココで待っていたのね。まったくワンちゃんみたいね」
「とにかく無事でよかったです」
「ちょっと、家に上がっていく? 少し話をしましょうか」
「はい!」
一馬は美里の部屋に入る。
美里は部屋に入るなり、ギュッと一馬を抱き締めた。
「え、しゃ、社長?」
「二人でいる時は、美里って呼んで」
「すみません、美里さん」
「ねぇ、一馬、このままエッチしない? 私ね、我慢できないの」
「セックスですか? でもいいんですか? 相手が俺でも……」
「うん。実はね、この間あなたとエッチして、そのトリコになってしまったのよ。ずっと、あなたのことばかり考えているの」
「美里さん」
思わず美里をギュッと抱きしめる一馬。
「一馬、一緒にお風呂に入らない?」
「お風呂ですか? は、入りたいです」
「ウフ。そしたらお風呂に入りましょう。一緒に洗いっこするの」
少女のような笑みを浮かべて、美里は浴室に向かった。
美里の家の浴室は、かなり広々としていた。
二人が入っても十分余裕がある大きさである。
脱衣所で服を脱ぎ、全裸になった二人は浴室内に入っていく。そして蛇口をひねり、熱いシャワーを浴びる。
「一馬、こっち向いて立って、洗ってあげるから」
「はい、すみません」
「フフ、いいのよ……」
ボディソープを泡立てて、一馬のカラダを洗っていく美里。
「一馬って意外としっかりした体つきをしてるのね。前はわからなかったけれど。筋肉がついているわ」
「そうですかね」
「うん。男の人のカラダって感じよ。ねぇ、どこを弄ってほしいのかしら?」
「えっと、その、ち×ぽを弄ってほしいです」
「ウフ、そう言うと思ったわ……、大丈夫よ、ちゃんと弄ってあげるからね」
美里は、ボディソープでペニスを洗っていき、さらにシコシコと上下に動かし始めた。
すると、淡い快感が降り注いできて、一馬を満足させるのであった。
「ハァ、ハァ、美里さん、気持ちいいです」
「今日はとっておきのサービスをしてあげるわよ」
「え? とっておきのサービスですか?」
「そう。例えばパイズリとかどうかしら?」
「パイズリですか……。し、してほしいです」
「フフ、やってあげるからね」
美里の乳房はたわわに実っており、ペニスを挟むのに十分な大きさがある。
彼女は、クッと胸を寄せると、谷間を作ってそこに怒張を挟み込んだ。
「私ね、パイズリの経験ってないのよ。だから、上手くできるかわからないわ。それでも一所懸命にやるから、何かあったら言ってね」
「初めてなんですか、それは意外です」
「一馬のおち×ぽ、ホントに大きいし、とっても熱いわぁ」
胸の谷間に剛直を挟み込み、美里はシコシコと上下に動かし始めるのであった――。
〈続く〉
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