連載官能小説『【女社長】俺にだけ見せてくれる素顔』第17回
一馬と美里との関係は、続いていくようになった。
社内でこっそり会うのはもちろんだが、仕事が終わってからも、よく一緒にいるようになったのである。
もちろん、セックスもしている。
ただ――。
(少しマンネリしてるんだよなぁ……)
と、一馬は感じていた。
美里とのセックスは気持ちいい。
それはわかっている。
だが、毎回似たようなプレイの連続なのである。
もっと新しい刺激が欲しい。
と、一馬はそんな風に感じていた。
ある日、いつも通り仕事を終えて、美里の自宅でエッチを終えると、ふと彼女が告げた。
「一馬、どうかした?」
「どうって別に……」
「何か、ちょっと変よ。仕方なくやってる感じがするわ」
そうだろうか?
だが、あまりにセックスという行為に慣れてしまい、それがプレイ内容に出てしまったのかもしれない。
「すみません。何か最近、刺激に乏しくて……」
「刺激に?」
「はい。俺、美里さんとセックスするのは嬉しいし、気持ちいいんですけど、何か慣れてしまって。それで、新しい刺激が欲しいっていうか」
「新しい刺激ねぇ……、そんなこと言われても」
「あ、気にしないでください。俺の問題かもしれませんから」
「それってしばらく離れたいって意味かしら?」
「イヤ、そうではないんですけど……」
離れるのはイヤだ。
しかし、もっと別の刺激が欲しい……。
そんな風な贅沢な悩みが、一馬を支配していくのであった――。
新しい刺激……。
そんなものがあるのだろうか?
一馬はそれを求めて、色々試行錯誤していた。
例えば、インターネットでセックスの体位を調べて、それを実践してみたりした。
四十八手というプレイの体位がある。
それを、一つずつ取り入れたりしたのであるが、何か違うのだ。
だからこそ、一馬は困っていた。
このままでは、美里との関係に終止符が打たれてしまうのではないか? そんな奇妙な恐怖があった。
膣内性交。
もしかすると、これにこだわりすぎているのかもしれない。
と、漠然と一馬は考え始めた。
フェラや手コキは十分に経験してきたが、まだしていないプレイがある。
そう。
それは、アナルセックスであった。
(そういえば、お尻を使ったセックスってしていないよなぁ……、どんな感じなんだろう?)
アナルセックスは意外とハマるという声をよく聞く。
それが正しいのかは、実践してみないとわからないだろう。
だが、試してみる価値はありそうだ。
そんな風にして、一馬は考えをめぐらせた――。
「美里さん、実はお話があります」
と、仕事を終え、美里の自宅で一馬は告げる。
あらたまった口調であるため、美里も驚いていた。
もしかしたら、別れ話を切り出すのでは?
と、漠然とした恐怖が美里を支配していく。
「話って何?」
「あの、試したいプレイがあるんです」
「試したいプレイ?」
どうやら、別れ話ではないようである。
とりあえず一安心しながら、美里は話を聞く。
「はい。美里さんってお尻を使ったセックスの経験がありますか?」
「お、お尻って、そんな……」
途端、顔を赤らめる美里。
もちろん、そんな変態的なプレイの経験はない。
「ありますか?」
「ないわよ。だって、その穴はエッチなことに使わないでしょう」
「でも、アナルセックスっていう言葉があるんですよ」
「それは知ってるけれど……。それに、そんなのって痛いんじゃないの?」
「慣れの問題だと思います。俺、美里さんとアナルを使ったプレイがしたいんです」
「一馬……。けど……、ちょっと怖いわ」
「その気持ち、わかります。でも、そのために色々用意したんです」
「用意って何を?」
「これです……」
と、告げると一馬はカバンの中から、なにやら取り出した。
それはローターにアナルプラグなどの、いわゆる大人のおもちゃというものであった。
「これって……」
美里自身、大人のおもちゃの存在は知っている。
しかし、そんなものは使った経験がなかった。
「大人のおもちゃですよ。美里、興味ありますか?」
「興味ってそんな……」
「アナルを拡張するために使うんです。最初からち×ぽは入らないから、道具を使って少しずつ穴を広げていくんです」
「そ、そうなの……、でも拡張って痛いんじゃ……」
「小さい道具から使いますから、問題ないと思います。それにローションもたっぷり用意してありますし。滑るから痛みはないはずです」
「一馬ったら、そんなに変態的なプレイがしたいの?」
「アナルセックスって、癖になるらしいですよ」
「だけど、怖いわ……。それに汚いわよ。だって、その、その穴って、排せつ物を出すじゃない」
「それも大丈夫です。アナルを洗浄するための、浣腸液を用意しました。これを使ってアナルを洗えば清潔にプレイが楽しめますよ」
「そんなものまで用意したの……、まったくすごいわね……」
「とりあえず、一緒のお風呂に入って、洗いっこしましょう。それでキレイにすれば問題ないはずです……」
ここまで言うと、一馬は強引であった。
とりあえず、二人は浴室に向かう。
生まれたままの姿になり、一馬は美里に浣腸液を渡す。
「ねぇ、ちょっと恥ずかしいから、トイレに行くわ。そこで、私一人で洗ってもいいかしら……、アナルを洗い終わったら言うから、そうしたら一緒に洗いっこしましょう」
美里はそう告げると、浴室を出てトイレに向かった。
どうやら、そこで浣腸を使うようである。
「わかりました。じゃあ、お任せします」
十分後――。
「一馬いいわよ……」
と、声が聞こえ、トイレから美里が出てくる
「美里さん大丈夫でしたか?」
「うん。しっかり洗えたと思うわ。後はお風呂で洗えば問題ないはずよ」
「じゃあ、お風呂に向かいましょう」
二人は一緒にお風呂に入り、お互いのカラダを洗い合う。
そんな中、一馬は美里に向かって提案した。
「あの、アナルセックスの準備として、お尻に指を挿れてみたいんですけど、いいですか?」
「え? 指を……、ダメよそんなの……」
「いいじゃないですか? 最初は指くらいの太さがいいですよ。ここで慣れておけば、ベッドに行ったときにスムーズにプレイができます」
「仕方ないわね……。でも、ホントに大丈夫かしら……?」
「大丈夫です。痛くしませんから」
美里は前かがみにあり、足を肩幅の倍ほど広げた。
つまり、お尻を突き出す姿勢を取ったのである。
それを見た一馬は、人差し指を、アヌスに向かって押し当てた。
キュッと窄まった菊筋は、ヒクヒクと小刻みに震えている。
「美里さん、少し挿れてみますよ」
「うん、わかったわ」
「力を抜いてくださいね」
じゅる、めりゅつ……。
ボディソープを使って指先をヌルヌルして、アヌス内に指を挿れていく。
直腸内はかなり窮屈であり、締め付けがすさまじかった。
「すごい締め付けですね。指が噛み千切られるみたいだ」
「うぅ……、なんだか変な感じがするわ……。圧迫感というか、催すっていうか……」
「痛みはないですか?」
「痛みはないわ。でも、最初はゆっくり動かしてくれる」
「わかりました。優しく動かしていきますからね」
一馬はそう言うと、ゆっくりと指でアヌスを掻き回していくのであった――。
〈続く〉
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