連載官能小説『喫茶グーテンベルク』第3回
初めての手コキを受けていると、何だか不思議な気分になってくる。
とにかく心地よく、手コキのトリコになっていくのであった。
「どう。気持ちいいかしら? 学君??」
「えっと、すごく気持ちいいです。こんなの初めてですよ」
「オナニーするよりも気持ちいいでしょ?」
「はい、そんな感じです」
「フフ……。これからもっと気持ちよくしてあげるからね」
「え? もっとですか?」
「そうよ。あなただって体感したいでしょ……?」
「それはまぁそうですけど、でも、マズいんじゃないですか?」
「何がマズいの?」
「だって、由美子さんは結婚してるんでしょ。こんなところ、旦那さんに見られたら」
「それは大丈夫よ。あの人は今頃海外にいるから」
「海外?」
「そう。フランスにいるの。仕事の関係でね。だから、帰ってくるのは年に数回なのよ。それにね、向こうで女を作ってるのよ。だから、私だってそのお返しをしてやるの」
どうやら、由美子の夫婦生活は上手くいっていないようである。
もしかすると、自分にもチャンスがあるのではないか?
そんな風な、淡い欲望が、学の脳裏をよぎっていく。
「どんどん、エッチなお汁が出てくるわね。やっぱり若いだけあって、精力も絶大なのね……」
「そうなんでしょうか?」
「私がたくさんイカせてあげる。男の人って一度イッたら終りって人が多いけど、私はそう言うのは許さないからね。私が満足するまで何度でもしちゃうんだから」
「はい。何度でもイキたいんです」
実を言うと、学は一度だけでは満足できず、連続で何回かマスターベーションをする傾向がある。
だからこそ、由美子の性欲を満足させられるかもしれない。
と、漠然とそんな風に考え始めた。
「学君、あなたのおち×ぽってすごく大きいわ」
「そうなんですか? 他人のサイズがわからないですけど」
「大きいわ、私の旦那さんよりも遥かに大きいわよ。こんな立派なものを持っているなんて」
由美子は、手コキのスピードを速めたり、緩めたり、変化を加え始めた。
痛烈な刺激が襲ってきて、学を心地よくしてくるのである。
「うぉぉー。ゆ、由美子さん、それ、すごいです。あぁ、癖になりそうだ」
「こんなのはどうかしら?」
由美子は爪先で、亀頭の裏筋をカリカリと擦り始めた。
亀頭の裏筋は性感帯があるケースが多く、その例に学も漏れなかった。
鋭い悦楽がカラダ中を貫いていく。
「うわぁ、由美子さん、ダメですよ、そんなにしたら」
「あら、どうしてかしら? あなただって気持ちよくなりたいでしょう」
「そうですけど、刺激が強すぎます……、アァ……」
ガクガクとカラダを震わせていく学。
その様子を見ていた由美子は、嬉々として、ペニスを責め続ける。
「んぁ、こんなにおち×ぽが逞しくなって……。全くいやらしすぎるわ」
「由美子さん、あぁ、最高の気分です……、ホントに」
「私も本格的に興奮してきたわ。あぁん、ねぇ、おち×ぽ舐めてもいいかしら?」
「え? 舐めるんですか? でも、洗っていないですよ」
「大丈夫。私ね、洗ってないおち×ぽの匂いが意外と好きなの。なんていうのかな、すごく興奮してしまうのよ」
と、由美子は告げると、すっと顔をイチモツに近づけていく。
すると、牡の猛々しい香りが鼻を突いたのであった。
「んんぁ、この匂い……、堪らないわ。栗の花みたいな匂いがするわ。牡の香り……、素敵よ……」
「由美子さん」
「おちん×ん、舐めてあげるからね」
由美子はそう言うと、舌先をピッと伸ばし、亀頭の先端に押し当てていく。
にちゅ、ちゅちゅ。
舌先の熱を亀頭で感じていく学。
(うわぁ、由美子さんの舌が俺のち×ぽに……。うぉぉ、堪らないよ)
ビクビクッとカラダを蠢かせながら、快感に酔いしれる学。
この悦楽は、マスターベーションの比ではない。
同時に、ここまで気持ちよくなれるとは、思わなかったのである。
「んちゅ、ちゅちゅ」
淫靡な音を立てて、由美子は舌で亀頭を舐り回していく。
その所作は、かなり手慣れているように感じられた。
「んぉ、あぁ。由美子さん、ち×ぽも蕩けそうです」
「フフフ。正直ね、こうされると気持ちいいでしょう?」
「はい、すごく……。こんなの味わったことがないです」
「たっくさん気持ちよくしてあげるからね……」
「あの、どうしてですか?」
「んちゅ、え? どうかしたの?」
「その、どうして俺にこんなことをしてくれるんですか?」
「う~ん、どうしてだろう。実はね、察しているかもしれないけれど、私、夫と上手くいってないの。だからカラダが欲求不満で。夫とは、数年間セックスしていないの。あの人には外に愛人がいるから、もう私なんて必要ないのね」
「そんなひどすぎます」
「だからかな。あなたを求めてしまったの。それにね、あなたって、どこか初恋の人に似ているような気がするのよ」
「由美子さん」
由美子の気持ちを知り、学は彼女が不憫に感じられた。
夫がいるのに、全く関係は上手くいっていない。
一人寂しく、この店を切り盛りしていくのは、かなり疲れるだろう。
「俺、由美子さんがキレイだなって思って、ココで働こうと思ったんです。だから、そんな顔しないでください」
「ありがとう、励ましてくれるのね」
「俺には大したことができませんけど……。何かできることがあれば、協力しますよ」
「ホントに?」
「はい」
「そうしたら、私と関係を結んで。もちろん、夫には言わないから安心して。私とあなただけの秘密の関係よ」
「でも、いいんですか? ホントに」
「えぇ。そのくらいの覚悟はあるの。さっきも言ったけれど、夫には愛人がいるのよ。だから私だって仕返ししないと割に合わないわ」
「わかりました。俺もその不倫に協力します……」
「ありがとう。学君」
由美子は、口を一杯に広げて、ペニスをカプリと咥えこんだ。
そして、しゅぼしゅぼと水音を上げながら、濃密なフェラを展開していく。
「ハァハァ、ち×ぽが、ホントに蕩けてしまいそうです」
短い嗚咽を漏らしながら、学は必死に耐えていた。
何しろ、圧倒的な快感である。
耐えるのがしんどくなるのは当然であろう……。
ペニス全体が熱く反応していき、じわじわとした射精感を覚え始めた。
(参ったな、もうあまり持たないかもしれない)
と、学は感じていた。
だが、もっと由美子のフェラを堪能したい……。
だからこそ、学は必死になって吐精感を抑え込み、下半身に力をこめ始めた。
「学君、おち×ぽがビクビクしてきたわね? もしかしてイキそうなの?」
「はい、でもまだ我慢できます」
「そうね。もう少し我慢してくれると私も嬉しいわ。だって、まだまだサービスしたいんですもの」
と、由美子は言うと、激しくペニスを吸引し始めた。
いわゆる、バキュームフェラというやつである。
いきり立った怒張が、ヌメヌメとした口腔粘膜に包まれて、さらに吸い込まれていく。
その快感は、圧倒的であり、学を恍惚とさせていくのであった。
「うぉぉ、由美子さん、それ、すごく気持ちいいです。うわぁ、ち×ぽが、ホントにおかしくなりそうだ」
「おかしくなっていいのよ。何度だってやってあげるんだから」
嬉しいセリフを言ってくれる。
由美子のフェラを堪能しながら、学はそんな風に思っていた。
〈続く〉
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