連載官能小説『ひょんなことから温泉宿の若旦那になってしまいました』第8回
止めてほしいと懇願する美奈子を無視し、健介はひたすらにピストン運動を続けた。
すると、美奈子の淫裂がキュキュっと痙攣し、やがて陰部からピッピッと淫水が噴き出してきた。
「ぁ、ぁん、きゃぁ、んぁ、あぁん、ダメ、出ちゃう、エッチなおしっこが出ちゃうのぉ……」
淫水が迸り、結合部を濡らしていく。
熱い蜜液を噴き、美奈子は小さな絶頂を迎えたようであった。
「あぁん、あぁ、ダメ……、またイッちゃう……」
「イッていいよ。たくさんイカせてあげるから」
カラダを小刻みに震わせながら、美奈子はアクメを迎える。
どこまでも気持ちよく、心の底から優越感が湧き出てくるのであった。
「美奈子、今度はもっと大胆に行くよ」
「え? 何をされるんですか?」
「こうするのさ?」
そう言い、健介は次の行動に移る。
こちらに引き寄せていた美奈子の腕を、元の位置に戻すと、今度は、片足を持ち上げたのである。
こうすると、牡犬がおしっこをするような姿勢になり、結合部分がよく見えるようになった。
「きゃー、な、何を、こんな体勢、恥ずかしいです」
と、顔を真っ赤にさせながら、美奈子は告げる。
その言葉を聞いた健介は、嬉々としたなら、突き続ける。
「この体位、一度してみたかったんだ。挿入の角度が変わるでしょ?」
「はい、さっきとは違った種類の刺激が入ります」
「イッたばかりの敏感なおま×こを、これまで以上に突いてあげるから」
「んんぁ、あぁん、ダメェ、イッてるのにぃ、そんなに突かれたが、もう耐えらない」
「大丈夫、俺が支えてあげるから」
「はぁん、おま×この奥におち×ぽが届く……、ンッ。んぁ、あぁん」
「イッてるからかな? おま×こがヒクついているよ。なんだか、ち×ぽにピッタリと吸いついて、とにかく気持ちいい」
下から上に向かって突き上げるように抽送を生み出していく健介。
彼は、この体位は初めてであったが、エッチなビデオなどで見たことはある。
完全に見様見真似であったが、それでも上手くいっている。
「うぉぉ……、気持ちいいなぁ、この体位は癖になりそうだ。おま×こもよく見えるし、興奮しちゃうよ」
「あぁ、んぁ、私も……、私も興奮してしまいます。こんなエッチな体位で恥ずかしいはずなのに、どうしてか興奮してしまうんです……」
「恥ずかしい体勢の方が興奮もんだよ。これからどんどん恥ずかしい体位を試すからね」
「んんー。あぁん、そんな、どんどんエッチなカラダになってしまいますわ」
「エッチになっていいんだよ。俺も、そっちの方が嬉しいから」
ズンズンと勢いよく突きまくる健介。
すると、徐々に射精感を覚え始めた。
じんわりとした熱の塊が、ペニスを包み込み、じわじわと、心地よくなっていくのである。
ただ、もう少しこの快感を味わっていたい……。
イクのは簡単だが、それでは終わってしまう。
彼は、必死になって吐精感を抑え込んだ……。
グッと下腹部に力を入れると、幾分か余力が生まれる。
(よし、まだできるぞ。もっと頑張らないと……)
そう感じ、健介はピストン運動を連続して行うのであった。
「美奈子、イキたくなったら、俺もイッてもいいかな?」
「もちろんですわ。たっぷりと中に精子をください」
「わかった。もう少しでイケそうだから、たくさん精子を注ぐからね」
抽送の動きを速めていき、最後の仕上げにかかる健介。
一突きごとに快感の塊が全身を貫き、いよいよ、耐えるのがしんどくなってきた。
「健介さん、おま×こ、どんどん気持ちよくなっています」
「俺もだよ、ち×ぽが蕩けそうだ、本当に気持ちいい。最高の気分だよ」
やがて、射精感は耐え難くなってくる。
ゾクゾクとする、悦楽が全身を包み込んでいくのであった。
同時に、ペニスが熱く反応を示し、小刻みに蠕動を始める。
その微かな動きに、美奈子も気づいたようである。彼女は、キュッと陰部を締め上げると、ペニスをキュキュッと包み込んでいくのであった。
「うおぉ、おま×こが締まる……、美奈子、俺、そろそろ限界かも……」
「我慢なさらずに、イッてしまってもいいんですよ。私も何度もイッてしまいましたから、今度は健介さんがイク番ですわ」
「ありがとう。うぉぉ、気持ちいい……、あぁ、最高の気分だ」
とうとう、我慢の限界を迎える。
圧倒的なオルガスムスを迎え、彼は牡の欲望を発射させる。
ビュルビュルドピュ……、ピュピョ……ブピョプ……。
白濁色のスペルマが、勢いよく膣内に注がれていく。
熱いスペルマは瞬く間に女壺の中を侵食し、美奈子と恍惚とする気分で満たしていった……。
「あぁん、熱い……、精子が注がれてますぅ……、はぁ、中出しされるの、やっぱり気持ちいい……。んんぁ、ンッ」
「はぅ、あまりに気持ちよくて、精子が止まらないよ」
「はい、どんどん出してください。私を孕ませてぇ」
濃厚な中出しを放った健介は、深い満足感に包まれていった。
正常位と後背位で交わいによって、気持ちよくなっていく。
こんな風にセックスできて、健介は心の底から嬉しくなった。
もちろん、美奈子も嬉しく感じている。
この瞬間、確かに二人は愛し合い、夫婦になったと言えるだろう。
精を解き放った健介は、ガクリとうなだれ、美奈子に覆い被さるように、崩れ落ちた。
二人はギュッと抱きしめ合いながら、セックスの余韻に浸っていく。
「美奈子、すごく気持ちよかったよ」
「私もです。素晴らしいセックスでした」
「うん、俺たち、ずっと一緒だからね」
「もちろんです、あなたは私の夫ですわ」
「君は僕の妻だ。毎日でも抱いてあげるからね。確実に孕ませてあげるよ」
「あぁん、嬉しいですわ。健介さんとの間の赤ちゃんが欲しい。それに、もっと濃密なセックスがしてほしいですわ」
「もちろんだよ。これからたくさん抱いてあげるからね」
健介がそう言うと、にっこりと美奈子は微笑む。
そして、甘く切ない口づけをかわしていく……。
「んちゅ、ちゅぱ」
キスの水温が、静かな室内に染み渡っていく。
二人はこってりとしたセックスの余韻に浸りながら、いつまでも抱き合っていくのであった――。
〈続く〉
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