連載官能小説『隣人の奥さんと結ばれて』第1回

連載官能小説

連載官能小説『隣人の奥さんと結ばれて』第1回

川崎俊介は、とある団地で暮らしている二十八歳。

結婚はしておらず、独身生活を送っている……。

そんな彼には、同じ団地に住む隣人、桐生健という知り合いがいる。

健は、今年四十歳になる壮年男性であり、俊介よりも一回り以上年が上である。

彼は既に結婚しているのだが、未だに子供はいない。

だが、そろそろ子どもが欲しいとも思っていたのである。

ただ、四十歳を過ぎてから、精力がとんと落ちたというか、セックスをする気になれないのでいたのであった。

健の妻は由美といい、今年三十歳になる女性であり、健とは十つ年が離れている。

そのためなのか、まだまだセックスの方は興味があり、とにかく求めてくるのであった……。

毎回相手をしたのは山々であるのだが、仕事に追われて、疲れ切っている中では、なかなかそれもしんどい。

それ故に、最近は夫婦生活から遠ざかっていたのである。

これには、妻である由美は欲求不満なのであった。

もしかすると、浮気をするかもしれない……。

健はそんな風に危惧していた。

だからこそ、ある作戦を練っていたのである……。

その作戦とは?

 

「え? 僕が奥さんを抱く?」

と、素っ頓狂な声をあげる俊介。

今、彼は団地の近くの居酒屋で、健と酒を飲んでいた。

二人は近所に住んでおり、仕事が終わるのも同じような時間帯だから、こうして暇を見つけては酒を飲みかわすのである。

今、俊介はかなり驚いている。

その理由は簡単である。

彼の言葉からも察せられるように、健がとんでもないことを言い放ったのであった。

それは――。

自分の妻である由美を抱いて欲しいというものである。

つまり夫公認の不貞行為ということになる……。

「でもどうしてですか?」

俊介が驚くは当然であろう。

何もかもわけがわからなかった。

「俺たちにはね、刺激が必要なんだ」

「刺激ですか?」

「そう。刺激さ」

健は、今の状態、つまりセックスレスになってしまったのは、刺激が足りないためであると考えていた。

そこで、何か強引な刺激を加える方法を考え付いたのである。

それこそが、俊介に由美を抱かせるというものであった。

そうすると、嫉妬の念が燃え上がり、由美とセックスできるようになるだろうという算段である。

「でもいいんですか? 奥さんは何て言っているんです?」

由美は何といっているのであろう。

流石に、由美が承諾しない分には、今回の提案は受けられそうにない。

「やる気だよ」

と、健は告げる。

実は、由美は女子が多い環境で育ったため、健と結婚するまで、男性経験がなかったのである。

その影響があり、他の男性とも情交を結んでみたいと考えていた。

つまり、由美もやる気なのだった。

それを聞いた俊介は、どうするか迷った……。

彼は童貞ではないが、彼女はいない。

数年前に別れて以来、そこから付き合っていないのである。

だからこそ、最近は女性を抱いていない……。

由美は、かなりの美人でもある。

健の自宅にいったことがあるから、何度か面識があるのだ。

女優のようなルックスをしており、さらにスタイルも申し分ない。

そんな素敵な奥さんがいるのに、どうして健がセックスレスになってしまうのか? それが不思議でならなかった。

「受けてくれるかい? 俊介君」

と、催促するように健が告げる。

俊介にとって、健は大切な隣人である。

困っているのなら助けてあげたい。

しかし……。

「僕はいいんですけど、何だが不思議な気分ですよ」

「夫である俺が公認しているんだ。君は何も心配しなくていい。ただ、妻を抱いてくれればいいんだ」

「僕、そんなにセックスが上手くないですよ……」

「上手い下手は関係ないよ。俺たちに必要なのは、外部からの刺激なんだ。頼む、子どもを作るつもりなんだ。このままセックスレスが続いたら、それどころじゃない。俺たちを救うと思って、やってくれると嬉しいんだけど」

結局、俊介は健の願いを聞き入れた。

由美を抱く。

それを快諾したのである。

 

作戦の決行日は、明後日。

土曜日の夜であった。

健の自宅に行くと、由美が待っているから抱いて欲しいというものであった。

もちろん、由美もそれを望んでいる。

楽しんでいるのだ。

話しでは、由美はかなり性欲が強いらしい……。

それ故に、今のセックスレス状態が不満なのである。

このままいくと、夫である健に内緒で浮気をする恐れがある。

そうなる前に、健は手を打つ必要があったのだ。

俊介なら信頼できるし、知らない男の取られるよりもいい。

だからこそ、健は俊介に今回の提案をお願いしたのであった。

 

土曜日――。

夜になり、俊介は健の自宅へ向かった。

インターフォンを鳴らすと、中から由美が出てくる。

かなりやる気を見せているのか、セクシーな装いをしている。

ミニ丈のノースリーブワンピースに生足である。

スラっと伸びる手足は透き通るように白く、モデルのようにも見える。

「こんばんは、奥さん」

「いらっしゃい。話は聞いているわ。入ってちょうだい」

由美はリビングに俊介を案内した。

ダイニングテーブルには、食事の用意ができている。

夕食をまだ食べていない俊介は、途端お腹が減ってきた。

メニューは白ご飯に、具沢山の味噌汁、それに鶏のから揚げにキャベツサラダである。

他にも煮物があったり、ビールがあったりと、盛りだくさんであった。

「食べて。たくさんあるから」

と、由美に言われて、俊介は出された食事を口にした。

味付けは非常に巧みであり、どれも美味しい。

普段、スーパーの弁当で済ませている俊介は、こんな風にして手料理を食べられて幸せに感じられた。

食事を終えると、由美が恥ずかしそうに告げる。

「私、シャワー浴びてきますね」

「あ、はい」

そう。

今日、俊介は由美を抱くのである。

その役目を忘れてはならない。

彼女がシャワーに消えていくと、途端、緊張感が湧き上がってきた。

上手くできるだろうか?

あまりに下手すぎて、逆に引かれてしまったら嫌だ。

そんな風に不安は尽きない。

そもそも、俊介はそれほど性体験が豊富な方ではない。

これまでに付き合ってきた女性は二人だけだし、風俗などにも行かない。

だからこそ、経験が豊富というわけではないのだ。

やがて、由美がシャワーからあがってくる……。

ほくほくとした湯気が立ち昇り、色気が感じられる。

「俊介さんのシャワーどうぞ。タオルは脱衣所にありますので、使ってくださいね」

俊介はシャワーを借りる。

同じ団地なので、浴室の作りは同じである……。

念入りのカラダを洗い、シャワーを出ると、リビングで由美がお酒を飲んでいた。

格好は透け感のあるネグリジェ。

下に着用している下着が微かに見える。

こんな風な淫らな姿を見て、俊介の肉竿はピクリと反応を示していく。

「少し大胆過ぎるかしら?」

と、由美は言った。

不安なのかもしれない。

話によると、由美は健以外の男性を知らないようだ。

だからこそ、緊張していても不思議ではない。

「いえ、似合ってます。由美さんキレイだから」

「ありがとう」

テーブルの上に缶チューハイが置かれている。

こんな時は酒の力を借りたい。

俊介もそう思っていた。

〈続く〉



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