官能小説レビュー 第104回『ひめごと新生活』

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官能小説レビュー 第104回『ひめごと新生活』

画像引用元:https://ebook-assets.dmm.co.jp/

こんにちは、蛞睡々です

今回は、少しSF的な要素のある官能小説をご紹介します。

 

その名は――。

 

「ひめごと新生活」

 

と、いう作品です。

 

著者は、北條拓人さん。

コチラの作品は、竹書房より2020年の3月に発売されました。

 

本記事では、「ひめごと新生活」の詳しい構成や、主な見どころをまとめていきます。

普通の官能小説とは、違った形で描かれているので、きっと楽しめるはずです。

 

それでは、早速見ていきましょう。

 

□登場人物とストーリー

 

本作品は、全3章の構成です。

ここに序章と終章がつきます。

主な登場人物と、詳しい章の構成を見ていきましょう。

 

登場人物

 

  • 浦島瑛太(うらしまえいた)……主人公 25歳の社会人
  • 波野彩音(なみのあやね)……瑛太の暮らすマンションの隣人
  • 亀田莉奈(かめだりな)……瑛太の会社にやってきた新たな上司 29歳
  • 竜神渚紗(りゅうじんなぎさ)……高貴な身分を持つ乙姫 竜宮城に住む

 

ストーリー

 

第1章

 

浦島瑛太は、社会人4年目の25歳。

少し古びたマンションに住んでいます。

元来性欲が強く、それが原因となって、元彼女にフラれているのです。

 

そんな瑛太のマンションに、キレイな女性が引っ越していきます。

それが、波野彩音という女性です。

あまりにキレイだったため、瑛太は一目見て気に入ってしまいます。

 

そして、ぼそりと部屋で彩音をおかずにオナニーしようと言ってしまうのです。

彼が部屋でオナニーしようとすると、彩音が引っ越しのあいさつにやってきます。

 

同時に、自分が彩音でオナニーしようとしていることを見抜いているのです。

否定できなかった瑛太ですが、二人の間には何かある模様。

唐突に彩音が動き、手淫をしてくれるのです。

 

ここから、瑛太と彩音のエッチな関係がスタートします。

 

夢み心地になった瑛太は、翌日になり再び彩音に会うのです。

そこで昨日の続きを夜にしましょうと言われてしまいます。

 

嬉しくなった瑛太は、意気揚々と仕事を終えて、彼女の元に戻るのです。

そこで、美味しいビーフシチューを食べながら、誤ってお酒を飲んでしまいます。

瑛太は下戸でありまったくお酒が飲めないのです。

 

その結果、瑛太は気を失ってしまいます。

次に気づいた時、瑛太は彩音にエッチなマッサージをされていました。

 

彩萌は根っからの淫乱らしく、激しく瑛太を求めます。

瑛太もそれを望んでいるので、二人はやがて肉欲の求めるままに結ばれるのです。

 

どうして、彩音は瑛太に惹かれるのか?

この謎を引っ張りながら、瑛太の彩音の関係は進んでいくのでした。

 

第2章

 

瑛太は毎晩のように彩音を抱いていきました。

二人はお互いの過去を赤裸々に話し合い、仲良くなっていくのです。

 

そんな中、二人のマンションに新しい住民が引っ越してきます。

それも最上階に引っ越してきたらしく、なかなかのお金持ちようです。

瑛太のマンションは古いのですが、最上階はそれなりに高級であり、お金持ちではないと住めません。

 

同時に、その引っ越してきた住民というのが、会社に新しく入ってきた上司、亀田莉奈だったのです。

 

マンションが同じであるため、電車が同じでした。

ただ、ある日莉奈が電車内で痴漢に遭ってしまうのです。

相手はヤンキー風の男性で瑛太は躊躇します。

 

しかし、勇気を振り絞って莉奈を助けるのです。

その結果、莉奈に感謝されていきます。

そして、今夜自分の部屋に来てほしいと言われてしまうのです。

 

瑛太は、痴漢を撃退したお礼にキスをしてほしいと告げます。

もちろん冗談で言ったつもりだったのですが、莉奈はキスをしてくれるのです。

 

すると、瑛太の中で凝り固まった気持ちが触れだしてきます。

この時、瑛太は莉奈に仕事中ずっと見ていたと告白するのです。

 

対する莉奈は、瑛太の気持ちを知り、彼に抱かれてみたくなります。

その結果、瑛太を求めてしまうのです。

 

瑛太も莉奈が気になっているので、もちろん受け入れます。

運がここで尽きてしまっても構わないという勢いで、彼女と結ばれるのです。

 

濃密なセックスが展開され、二人は満足感に包まれていくのでした。

 

第3章

 

ここから一気に話がSF的になります。

瑛太は莉奈や彩音とセックスを続けるのですが、二人からは特に文句を言われず、流されているのです。

 

そして、ある日その理由が明らかになります。

莉奈に連れられ、マンションのエレベーターに乗ると、あるはずのない7階の表示があるのです。

 

瑛太のマンションは6階建てなので、7階は存在しません、

7階に到着すると、瑛太の意識は飛んでいき、夢見心地になります。

 

そこで、一度マンションですれ違った美女、竜神渚紗という女性に出会います。

ここで、なぜ彩音や莉奈が瑛太と結ばれたのかが明らかになるのです。

 

実は、渚紗は童話、浦島太郎に出てくる乙姫様の末裔であり、異世界人なのです。

ですが、地球人の環境破壊により住む場所を失い、異空間で暮らしていました。

 

同時に、渚紗は瑛太を必要としていました。

それは、浦島性という運命もありますが、彼の優しさに惹かれているのです。

 

その結果、毒見役として、あえて瑛太と彩音、莉奈を結びつけ、様子を見ていました。

瑛太のことをしっかり吟味した渚紗は、とうとう自分が抱かれたいと思い、瑛太を異空間である7階に呼んだのです。

 

渚紗は、人間離れしたプロポーションを誇り、瑛太を夢中にさせます。

また渚紗は処女だったのですが、瑛太の子供を望んでいるのです。

 

その結果、二人は激しく求め合い、結ばれていきます。

最終的に、瑛太は7階という名の竜宮城を行ったり来たりします。

そこで、毎晩のように渚紗を抱き、満足感に浸っていくのです。

 

彼は、渚紗と末永く一緒にいるため、何度でも彼女を求めていくのでした。

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□SF要素満載! 少し変わった官能小説です

 

ここまで見てきてわかると思うのですが、この官能小説は、ちょっと普通ではありません。

第2章くらいまでは、淡々とした、いちゃラブ系の物語が流れるのですが、突如一気に変わります。

 

童話、浦島太郎をモチーフにした作品のようで、異世界人が登場するという形です。

 

渚紗が乙姫の末裔という設定なので、かなりぶっ飛んでいますよね?

スリップストリーム的な官能小説は、エロに持っていくのが難しいので、意欲作だと感じました。

 

確かに、渚紗の設定が現実離れしすぎているので、結構リアリズムに欠けます。

また、渚紗ための毒見役である彩音や莉奈の存在感が、渚紗登場により、一気に霞んでしまうので、それもちょっとマイナスかなと感じました。

 

ただ、エロシーンは興奮できる作りです。

しっかりと官能小説らしい単語もたくさん出てきますし、エッチな作品に仕上がっています。

 

官能小説の中でもSF要素を入れた作品はありますが、コチラは結構攻めていると感じました。

 

□文章はこなれている! 興奮できる官能小説

 

「ひめごと新生活」の著者は北條拓人さんです。

この作家さんの作品を読むのは初めてだったのですが、基本となる官能小説の系譜を受け継ぐというか、真っ当な官能小説を書くなと感じました。

 

もちろん、その上でSF要素が入っているので、少し変わった官能小説になっています。

文章は、こなれており、官能シーンはとても興奮できます。

この作品を見て、「雲鬢(うんびん)」という言葉を初めて知りました。

 

こってりとした官能小説なので、巧みな語彙力でぐいぐい引っ張ってくれるのです。

また機会があれば、別作品も読んでみたいと感じました。

 

□SF要素満載! オススメの官能小説です

 

いかがだったでしょうか?

今回は、北條拓人さんの「ひめごと新生活」という作品をご紹介しました。

 

SF要素に満ちた、意欲作であり、なかなか読み応えがあります。

したがって、通常の官能小説に飽きた方には、特にオススメできる作品です。

 

本記事では、「ひめごと新生活」の構成や、主な見どころをまとめました。

こってりの濃密でありながら、サクサクと歯切れよく読めるので、ぜひ、読んでみてください。

 

きっと楽しめるはずです。

それでは、次回の官能小説レビューでお会いしましょう。ではでは……。

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